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名古屋場所の見どころ

2022-07-09 10:00:01 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析

 大相撲では朝乃山の三段目復帰、東大卒力士の誕生など、一見話題が多そうに見えるもののそれは下の番付でのこと。まらずもうでも下の力士の話題には事欠かず、久々の新十両が誕生している。三段目付け出しから所要5場所で関取の仲間入りした琴金舟。15日間土俵に上がっての報告が可能か、まらずもう力士として真価がいよいよ試される。

 さて、肝心の幕内。大相撲では話題に乏しいと言わざるを得ない状況だが、こちらまらずもうでは幕内でハイレベルな攻防が期待できそうだ、
 優勝候補の筆頭はもちろん毛呂乃。幕内勝率.915という異常な勝率を誇り、幕内60場所でちょうど半数、30場所で優勝している(ちなみに大相撲の白鵬は幕内勝率.846、103場所で45回優勝)言わずと知れた最強力士だが、7月生まれとあって7月には特に強く、7月に限れば勝率はさらに.940に跳ね上がる。目下7月場所は31連勝中で2年間負けなし。今年に入ってから上半期をすべて優勝で締め3連覇中、最高の状態でお得意の名古屋に乗り込んでくる。上半期、1月3月5月をすべて制して折り返したのは今年が初めてで、まさに充実一途。場所前から先走って発熱し異常な猛暑を引き起こすなど暴れまわっており、今場所もハイレベルな相撲が見られそう。

 対する横綱・金精山もまさに夏男。幕内勝率.716も、こちらも7月に限ると勝率.790。令和に入ってからの7月場所は、金精山、毛呂乃ともに全勝2回と互角。横綱昇進から1年優勝から遠ざかっており今場所こそは、と期待が高まるが、より期待できるのは本人が優勝にこだわっていないこと。全裸に勃起と安定したスタイルで今場所も場所に臨む。目標も欲をかきすぎず12勝と堅実だが、終盤に星を落とす傾向にある最近の毛呂乃からすると、12勝を目指しつつ、星の上積みをしていけば優勝は十分可能。記録的な猛暑が1週間前に収まったことからしても、毛呂乃が場所前にピークを持ってきてしまった可能性もある。

 関係者の予想を総合すると、今場所は全勝までは届かない形で優勝が決まりそうな情勢。理事長・横綱ともに星を落としつつのデッドヒートになるのではないか。そうなると、金精山の序盤、毛呂乃の終盤が極めて重要となる。毛呂乃が終盤、星を落としやすいのは有名で、今年に入ってから終盤3日間は5勝4敗と、最後の3日間に限ると恐れるに足りぬ成績。一方、金精山は序盤の躓きが多く、今年に入ってから初日は全敗。初日から3日間は4勝5敗と、毛呂乃の終盤以上に苦戦している。裏を返せば、金精山が初日白星で発進できれば、それだけでいつもより1勝上乗せできるようなもの。序盤戦金精山が星を落とし、毛呂乃がリード、独走かと思いきや終盤に今度は毛呂乃が崩れ、2人がもつれ合い絡み合い終盤へ、という展開が予想される。そのためにも金精山に必要なのは我慢と集中力。多少序盤で星を落とすことがあっても気持ちを切らさず、我慢に我慢を重ね毛呂乃の尻に食いついて行けるか。それができなければ毛呂乃の独走を許す形になってしまう。横綱7場所目、そろそろ横綱としての優勝を決めたいところ。夏男・金精山、機は熟したと見て大いに期待したい。

 7月場所ならではの魅力は、毛呂乃・金精山2名の最強状態が見られるのと同時に、大関・玉椿の最弱状態が楽しめる点にある。いつも無気力、興行に何の貢献もしないお荷物大関・玉椿だが、7月の弱さは群を抜いている。ダメ力士の印象が強いが、幕内勝率は.663とそこそこ。これが7月になると勝率.328。7月はここまで9年連続で負け越しており、今年は節目の10年連続負け越しの大記録がかかる。場所前の記事も暑さのせいか無気力そのもの、負け越す準備は万端とみてよいだろう。自身が持つ15戦全敗の記録もこの7月に達成しており、猛暑と労働による疲労・生活の不規則さなど、条件さえそろえば3年ぶり2度目の全敗も夢ではない。

「強いってどういうことか」「弱いってどういうことか」がわかりやすいまらずもう名古屋場所。はじめてまらずもうを観るのなら、最もオススメしたい場所といえる。観るもよし、取るもよし。これを機に、みなさんまらずもうを始めよう。

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