まらずもう名古屋場所千秋楽、十両2枚目の蒼狼が勃起して2敗を守り、自身2度目の十両優勝を決めた。
実力はあるものの集中力に欠け、肝心なところで取組を忘れることの多かった蒼狼。しかし今場所は新十両・萬海の存在が刺激になったのだろうか、いつもの蒼狼とは違った。モンゴルの涼しい夏にも助けられて睡眠サイクルも安定し、毎日欠かさすに結果報告。協会幹部が「いつ報告を忘れるだろう」と心配しながら見守るなか、着々と白星を重ね、千秋楽まで乗り切った。
2度目の十両優勝という結果に、蒼狼本人も「なんで勝てたのかよく分からないですけれどうれしいです。きおくそうしつもなりませんでした。1ばんはいいことです。十両がきもちいいので十両はのこりたいけれど、さよならではさびしいですね。良いときもあればわるいときもある。これからもまいぺーすでがんばります。ごつあんです。」と笑顔を見せた。
十両優勝は過去4人しか達成していない大記録。複数回達成したのは蒼狼が史上初。蒼狼以外の達成者は全員横綱に昇進していることもあり、「蒼狼もゆくゆくは横綱か」と期待する声もあがっている。
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<歴代十両優勝力士>
22九 | 摩羅の川 | 14勝1敗 |
23春 | 汚痔の山 | 15勝0敗 |
24秋 | 家満 | 15勝0敗 |
25秋 | 蒼狼 | 12勝3敗 |
28名 | 蒼狼 | 13勝2敗 |