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春場所の見どころ

2015-03-07 10:00:00 | 協会からのおしらせ

 「春」と聞くだけで元気がでてきそうな3月場所が、いよいよ始まる。主軸は引退の花道を探す汚痔と、先場所全勝優勝を果たし6度目の綱獲りとなる玉椿、更には全勝優勝-14勝ときて今場所も綱獲り継続の毛呂乃が濃厚な絡みを見せる可能性も。

 まずは久々の目玉になった玉椿。優勝と角番を繰り返し、不安定な成績と意欲のなさは折り紙つきだが、この3月は暖かくなり始めとあってか、入門以来負け越しなしという験のいい場所。2年前もこの3月に優勝しており、まさかの連続優勝も無い話ではない。大相撲でも優勝4回以上で横綱になれなかった力士は魁皇のみ。汚痔も将来の引退を表明しており、この協議を始めた責任者として、看板がなくなるのなら自信が看板になるより他あるまい。過去の5回の綱獲り対象場所の成績は7勝、8勝、12勝、10勝、3勝と、軒並みがっかりな成績を叩きだしてきた玉椿。今場所も意欲は皆無、「理事長に怒られるから」というだけの理由で土俵に上がるダメ大関だが、このあたりで自覚をきちんとしてほしい、と理事長も考えており、無気力な土俵は許されるはずも無い。初日から、観客含め、厳しい目での監督が必要だろう。

 対する第一人者・汚痔は今年最初の優勝を目指し、巻き返しを図る。巻き返しというよりは花道というべきか、自身「全勝優勝で引退の花道を」と語る。横綱在位過去最長の16場所、この2場所は続けて優勝を逃し、決定戦にも出場できず。これは汚痔にとって平成25年3月以来のこと。この春場所はかつて全勝で初優勝を決めた思い出の場所。始まりの場所で史上最多の8回目の優勝となれば、土俵人生の締めくくりとしても申し分ないだろう。場所前は走り込みも十分、場所前のインタビューだけで終わることなく、場所後の優勝インタビューこそが最もふさわしい力士、いつか来る「その時」に向け、今場所も注目だ。

 もう一人の大関、毛呂乃は、先場所宇宙進出。今場所の動静が注目されるが、出場してくれば優勝争いに濃厚な絡みを見せること必至。汚痔、毛呂乃の安定した強さには信頼が置けるため、序盤の注目はまずは玉椿だろう。玉椿が綱獲りの興味を引っ張れるかが、場所を大きく左右する。自身「場所前の感覚では10勝前後」と、珍しくそれなりの手ごたえを感じているようで、ここは期待したい。

 歴代最多、3度目の入幕を果たした蒼狼を加え、4人で再考優勝が争われるまらずもう春場所、明日8日初日。

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