○ 摩羅の川(4-1)
予想最低気温が-10℃の岩手県。新横綱は電気毛布、湯タンポ、エアコンの3種の神器に加え、昨夜は新たに「首ホットン」を投入。今まで弱点だった首まわりを強化したおかげか、今朝は横綱に相応しい豪快な勃起を見せつけ、本人も納得の取組内容で白星。しかし「1年前に嫁用に買ったものは作りがしっかりしてたんですが、今回買ったものは作りが変わっている上に質も落ちてる気がします。これならホッカイロを手拭いや薄手のタオルで巻いたものと変わらない。損した気分です」と不満を隠せない様子。しかし「でもまあ、首まわりが暖かいのは良いですよ。今週中は冷え込みが強いらしいので使い続けたいと思います」と寒さ対策の強い味方ができたようだ。
○ 毛呂乃(5-0)
今朝の第一声は、「うー胃が痛痒い」。それもそのはず、巨大なまらが、ちょうど胃のあたりを突きさしている。しかも毛呂乃のまらは、ただ硬化して立ちあがるだけでなく自律的にすりすりと動き回る。その感触が「痛痒い」となったようだ。そんな眠りの時間を乱し、立ち合いを狂わそうとしたのが場所前に引退した元横綱の雲虎。目覚ましの5分前に雲虎からの奇襲メールを受け、起床。常に立ち続けている毛呂乃のまらはこんな工作ではびくともしない。が、「胃が痛痒い・・・???・・・」と夢うつつの毛呂乃、勝敗確認も忘れそうに。雲虎の作戦はここにあったのか。だが、この仕打ちにまらが激怒。怒り心頭、煮えたぎるような熱を帯びたまらに、毛呂乃も勝敗判定を思い出させられる。「起床後、まらが煮立ってな、勝ったことに気づいたよ」と一安心。元横綱側からの妨害工作とは珍しいが、この勝負、元横綱側の黒星となった。
○ 汚痔(4-1)
きのう・おとといと、ようやく調子を取り戻してきたかに見える汚痔。昨夜は忙しい連休明けの事務で帰宅も遅くなり、事務仕事による脳の疲れに、大事をとって早めに就寝して万全を期した。しかし、ぎゃくにそれが裏目、うっかり晩酌を忘れてしまい、立合いにふだんの鋭さが見られない。それでも、不利な立合いからの粘り腰が汚痔の本領。落ち着いて体勢を立て直すと、時間をかけてゆっくりまらを突き出して4勝目。勝つには勝ったものの理想とするまらずもうには程遠い内容には、「前日にリズムを大切と自身で言っておきながらリズムを外してこの体たらく、反省しきりです」と、やはり不満げな表情。
● 玉椿(3-2)
「きのうは理事長と新年会をして晩飯を食いすぎちまったよ」と玉椿。「消化するために肝臓に血液をとられちまって、まらに流れる血の量が減っちまったのかもしれんねえ」と中途半端なまらに、勝ちにすべきかどうか真剣に悩んでいる様子。「いちおう大きくはなってるんだけど、硬度というか勢いが足りないんだよねえ」と、しばし黙考していると、雲虎親方(元横綱・雲虎)から「そんなの、負けだ!大関のくせに!!」と一喝。
○ 家満(5-0)
きのうはじめて危ない場面を見せた家満だったが、今日は文句なしの完全勝利。がっちがちのまらに本人も「満足満足。やはりこうでなくては」と納得の表情。双葉山、白鵬に次いで史上3人目の60連勝到達に王手。
● 蒼狼(2-3)
「半立ちはげんきのないしようこですか」とたんたんとした表情で黒星宣言の蒼狼。決して弱いわけではないのだが、土俵際の粘りが見られないのは、やはり35歳という年齢のせいか。