○ 摩羅の川(3-1)
「勝つには勝ったのですが・・・」と取組後のインタビューで不満そうに話す摩羅の川。目覚めると既に勃起した状態だった相棒に満足したのもつかの間、エアコンのタイマー予約の時間を間違えたらしく、運転を始めたばかりで部屋の中は寒いまま。しばらく布団から出られず勝ちを逃してしまうのかと心配されたが、相棒が縮こまる前に何とか起床、ギリギリで勝ちを拾った。今場所なかなか調子が上がらない新横綱は「応援して下さる皆様に申し訳ない。もっと良い内容の取組ができるよう頑張りたい」と、応援してくれるファンに対してひたすら謝っていた。
○ 毛呂乃(4-0)
「今日、絡まって、倒した。××(同部屋の十両、飛埒王の本名)を・・・」と自らの所業を語りだした毛呂乃。やはり生身の男への思いは断ちがたく、休場中の弟弟子に襲いかかる。相撲は番付社会。番付の差は絶対で、十両は綱獲りの大関には逆らえない・・・。一晩にわたる一方的な相撲、相手が休場中でも容赦なし。「あまりに気分がよく、(飛埒王は)泣いちゃったけど、まらをずぶっ、まらをずぶっ・・・と繰り返しての目覚め」と、ようやく朝になって飛埒王を解放。だが綱を目指す毛呂乃、自身の快感とは別に、相撲ぶりを冷静に分析。完璧にそそり立っているようにしか見えない自らのまらを見つめ、「たちっぷりは昨日にくらべて良くなってきたけど…なんかちがう」。飛埒王では心底満たされることはないらしい。次なる相手は、果たして・・・。
○ 汚痔(3-1)
連休を利用し滑りに行き、初日に滑ってしまった汚痔だったが、「ようやく通常の生活リズムに戻りました」と本来のペースを取り戻す。比較的早く入浴も済ませ食事も済ませたたものの、明け方まで夜更かし・・・。これこそこの男にとっての通常の生活リズム。もちろんいつもどおり軽めに梅酒をいただき、そのまま就寝。小技や作戦はあくまで補助。大切なのは毎日のリズム。立合いにはてこずったものの、リズムさえしっかりしていれば、多少のことでは崩れない。最後は掛け布団に隆起を押し付けての白星。昨日はマットレス、今日は掛け布団と、天上天下に大関の名をとどろかせる相撲で館内を沸かせた、「本場所には生活のリズム感が大切ですね」とは真摯なこの力士らしい。
● 玉椿(3-1)
山形巡業を終え、東京に戻る夜行バス車中での取組となった玉椿。体調こそ悪くなかったものの、となりに座った中年男性のいびき音に悩まされ熟睡できずに連勝ストップ。「んー、兆しはあったんだけどねえ・・・」と悔しそうに唇をかんでいた。
○ 家満(4-0)
この日は珍しくちょっと危ない場面のあった家満。立ち合い深く差しすぎ、眠りが深すぎたらしくやや苦しい態勢。だがそこからでも落ち着いて態勢を立て直す。やや覚醒気味に、かつ短い間隔で寝るという見事な巻き換えで勝利。目覚ましのスヌーズ機能をフル活用、「へたすると完全覚醒してしまうので、難しい技だった」と振り返る家満。幕内で初めて危ない場面を見せた新小結、今日の一番が他の力士にとって攻略のヒントとなるか。だが不利な体勢でも冷静にさばけることを立証した相撲ともいえる。この男、まだまだ底を見せていない。
○ 蒼狼(2-2)
取組自体は鋭い出足から一気に寄せて快勝。しかし結果報告が深夜0時すぎまで遅れて「私は報告おそいか」と反省しきり。玉椿広報部長は「モンゴルには人があまり住んでいないので、他人の目を意識することが少なかったのだろう。それでも、報告が遅いことで観客にどんなふうに見られるかを考えるようになったというのは、日本での生活になじんできた証拠」とコメント。