お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

自転車散歩 10月編 その2

2012年10月22日 16時04分50秒 | 京都観光
うちの奥さんの自転車の鍵が調子悪いらしく、或る日ちょっと自転車屋さんに直してきてもらってと指示が出ました。自分が苦手なことは直ぐに人に頼みますが、どこかに美味しい店が出来たと聞くと、直ぐに自分が出かけてしまいます。やれやれ。
という訳で、うちの奥さんの自転車を駆って、西陣の自転車屋(コンズサイクル)さんへ。いとも簡単に直してくれて、お代はいらないとのこと。なんという親切。時間があまったので近くのお寺に寄ります。



上七軒にある「千本釈迦堂」の宝物館が以前から気になっていたので、見学します。このお寺の本堂が京都市内に現存する最古の建造物で、鎌倉時代初期からこの場所に建っています。寺の案内には応仁の乱でも奇跡的に戦火をまぬがれたとあります。勿論「国宝」です。



檜皮葺の屋根が青空に映えてなかなか美しいプロポーションです。西陣の住宅街の真ん中にある、この建物が785年前からこの場所にあることに感動します。すぐ隣の北野天満宮はいつも人がいっぱいですが、ここは訪れる人も少なく、とても静かです。本堂を拝観すると堂内に「おかめ」さんの人形が大量に奉納されています。このお堂を建てた棟梁にまつわるその妻の献身的なお話が記されています。独りではなく、二人で来たらよかったかも。さて宝物館へ。



本堂の奥まったところにひっそりと建つ館内に、重要文化財の仏像が安置されています。まづ「六観音像」。聖、千手、十一面、馬頭、准てい、如意輪の六観音が並んでいます。我々が今、西国巡礼で札所めぐりをしていますが、結構「秘仏」が多く、観音様になかなかお目にかかれませんが、ここでは一挙に6体すべて拝めます。そして快慶作の「十大弟子像」が並びます。これも重文です。ほかにも少し大きめの「誕生釈迦仏」など仏像数体があり、しーんとした館内でゆっくり鑑賞できます。(ずうーっと僕一人でした)こういった小さなお寺で、じっくり仏像を鑑賞することも京都観光にはいいかもしれませんね。そしてお昼へ。



今日は千本今出川を少しさがった中華屋さんで(しかしお昼がいつも中華ですね)長崎ちゃんぽんです。「せんぼんぐらーばー館」は、カウンターとテーブル2卓のご近所さん御用達のお店です。ここのちゃんぽんが又美味しいです。¥680です。そして千本今出川で前から行こうと思っていたお店へ。



女性向けの雑誌によく出ている喫茶店「静香」です。中に入ると、おばあちゃんが迎えてくれます。色々な雑誌に書かれている通りのレトロな店内で珈琲を。



懐かしいノリタケ?のコーヒーカップで出てきます。昔、よく行っていた喫茶店はみんなこんなふうな器だっあなあと思いつつメニューをみるとコーヒーもミルクコーヒーも紅茶もココアもミルクもオレンジジュースもソーダ水も皆¥350です。トーストが¥200、ハムサンドが¥450、ミックスジュースとクリームソーダがやっと¥500です。昔の夜行列車を思い出させる直立した背もたれの椅子と、時間が止まったようなインテリア。おばあちゃんお元気でお店を続けてくださいね。そして自転車で家路につきます。



プチメックの前を通ると、なんとそのお向かいに



わらび餅の「茶洛」があります。いつの間にこんなところに出店していたのか?勿論本日売り切れの看板。まだ雑誌にはこの情報が出ていないのでは・・・。また こんど時間があったら買いに来てみよう。おわり。