お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

電車男 今年の秋は北陸へ その4

2012年10月10日 17時05分13秒 | 旅先で
金沢のつづき。
ホテルでひと風呂浴びた電車男は駅前のバスターミナルからバスに乗り以前うかがってとてもよかった居酒屋に向かいます。片町でバスを降りて少し道を入ると、なつかしい「おでん」の赤い提灯が見えます。よかった!定休日でなくて。おでん三幸はガイドブックとかにはあまり載ってなくて、どちらかと言えば地元民に愛されているおでん屋さんです。中に入ってゆくと丁度うまい具合に入口よりのカウンターが空いています。ここの女将さんの客あしらいが又絶妙で、一人の旅行者でも安心できます。さっそくビールはサッポロをオーダー。おお!大瓶です。じつはこのお店は飲み物は値段が書いてありますが、料理の品書きには値段が書いていません。黒板のお奨めと、短冊の定番がずらずらと書いてあり、一瞬悩みますが、ここは間髪を入れず注文します。知らなかったらちょっと怖いですが前に来てとても良心的な値段だったので安心して注文します。思い返すと、旅先で一人で居酒屋に入ったのは、初めてかも。いつもごちゃごちゃ注文をつけるうちの奥さんがいましたが、ここはきりっと一人居酒屋を楽しみます。太田和彦もいつも独りだもんね。注文の品は「あじなめろう」「白子天ぷら」「みゆき揚げ」(自家製さつま揚げ)「ポテトサラダ」おでんの「だいこん」「ロールキャベツ」そしてビールもう一本。これでしめて¥4300はお安いです。帰ってうちの娘に「ナイスチョイス」と褒めてもらいました。(うちの奥さんは「一人で頼みすぎー」だって)
さて爽やかに目覚めた翌朝はもう一度大浴場に行き、朝ぶろを楽しみ(客室にはシャワーブースしかないので)チェックアウトして金沢を散策します。コインロッカーに荷物を入れて、いざ。バスで広坂までゆき前回見逃した石川県立美術館へ。



ここにかの有名な国宝「色絵雉香炉」があります。平日の館内は人が少なく、じっくり見学ができます。雄と雌が寄り添うように展示されています。雄が国宝、雌が重要文化財。思っていたより大きくて、果たして庶民の家の香炉ではありませんね。やはり殿様の香炉です。その後、古九谷の展示室では学芸員から説明がありました。あっという間にお昼の時間。



美術館の横にある「美術の小径」では坂道に水が流れていて、気持ちよく散策が出来ます。竪町通りに出て商店街を歩いているとちょっと面白そうな古本屋さんがあります。



オヨヨ書林。アート系やデザイン系の古本屋です。ちょっと何冊か手に取りましたが、まだこの先散策があるので、また今度。そしてお昼ご飯を香林坊を越えて、お城のそばにある店に決めます。ずっと魚ばかりなので、ここは洋食にします。じつは金沢散策に是非にと、うちによく来て頂いているお客様からもらった「金沢そらあるきマップ」が大活躍します。そこにあった「会館グリル」へ



商工会議所地下に昭和40年から変わらない味と雰囲気が魅力ですと紹介された通りです。



本日のランチ¥850です。内容も、お店も、サービスのおばちゃんもレトロです。落ち着いてお昼ご飯を頂きました。その後前回廻れなかった金沢城へ。



お天気も良く菱櫓、五十間長屋と見学し、広い芝生のそばのベンチでひとやすみします。目の前の風景をみて「ディス・イズ・金沢」とつぶやきます。ここで珈琲でも飲もうと「そらあるきマップ」で、40年以上続く芸術的雰囲気漂う喫茶店とある純喫茶!「ローレンス」へ向かいます。広坂通りから香林坊へ。今日3回目。目指すお店は、ビルの3階にありました。



急な階段を上がると昭和のままのお店が現れます。イメージ的には京都の「フランソワ」とか「イノダ本店の旧館」とかを想像して行ったのでちょっと驚きます。店内は一人静かに本を読んでいる人とかで、しまった先ほど本を買ってくれば良かったと思います。でもお店の「ママさん」は意外に気さくで京都の話とかして店をあとにします。帰りの電車までまだ時間があるのでせせらぎ通りから近江町市場、金沢表参道とかを散策します。



ちょっと気になる食堂ですがお休みなので、ここはガイド本どおりに「近江町食堂」で、ビールと定食で晩御飯とします。氷見を知らなかったらそれなりに感激する内容でしょうが、あれを知ると普通に思える内容です。20時43分のサンダーバードで帰途につきます。特急は本当に早くて、便利ですね。22時過ぎには京都へ帰れます。駐輪場から自転車を出して、家路へ。帰るとうちの奥さんの長野のお話が待っています。おわり。