お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

自転車散歩 10月編

2012年10月14日 17時42分12秒 | 京都観光
宿だけの営業になり、不定休のお休みとなり、なかなか外出の機会が少なくなってきました。僕があんまりいつもいつも「引きこもり」やとブツブツ言うので、うちの奥さんから「たまには私がお留守番するから出かけてもよい」とお許しがもらえたので、先日ぶらりと自転車で散策してきました。基本的に布屋の接客は僕の担当で、お料理がうちの奥さんの担当です。だからうちの奥さんは、朝ごはんの仕込み等が終わったらすぐに何処かに出かけてしまいます。必然的に僕の留守番率がかなり高くなります。という訳で10月のある日に岡崎方面へ出かけました。
御所を抜けて、鴨川を渡り、熊野神社交差点近くの中華料理屋さんへ向かいます。



先日ぶらぶら歩きの際に気になったお店「七福家」です。友人からランチはかなり混むと聞いたので11時半の開店時間過ぎに到着。しかしお店の前はすでに先客の自転車で一杯です。カウンターに1席空きがあり、なんとかセーフ。



本日のランチ¥750です。6種類のランチはどれも美味しいそうですが、妥当な線で「日替わり」をオーダーします。豚肉のキャベツ炒め、小皿、トマト味のスープ。ザーサイ、ごはん。カウンター越しに、ごはんのお代わりおします。ここも主人が鍋をふって、奥さんが接客という理想的な中華料理店です。上海家庭料理店で、夜もコースが¥3500円からあり、カウンターにはボトルキープの紹興酒がいっぱい並んでいます。夜もぜひ来たくなります。お腹もいっぱいになり、この後秋のシーズン前のお寺を訪ねます。岡崎公園を通ると京都会館が解体工事に入りつつあります。



数々のコンサートが行われた京都会館ですが音響効果が現在のレベルに合わないとかで、やむなく建て替えられるそうです。歴史的な建物で、反対運動がありましたが、解体工事がはじまるようです。思い返すといろいろなコンサートに行ったものです。高校の頃は海外の歌手「シルビーバルタン」やファンだった「南沙織」や「フォークのコンサート」も何度か行きました。大学生の頃は第二ホールで「浅川マキ」のコンサートに度々行きました。山下洋輔トリオの時は、ピアノやドラムが壊れるかと思うほどエキサイトしたのも思い出です。そして南禅寺へ向かいます。



今まで入ったことがなかった南禅寺の塔頭「金地院」を拝観します。鶴亀の庭で有名ですが、お寺なのにここには「東照宮」があります。



拝観順路の途中に鳥居があり、少し進むと「徳川家康」を祭る京都で唯一の権現造りの社殿があります。



天井に狩野探幽が描いた「鳴き龍」が描かれています。本当に京都は奥が深い。そして拝観順路を進むと小堀遠州作庭の「鶴亀の庭」に出ます。



普通京都のお寺で庭を拝観する際は、入口で靴を脱いで、方丈とか本堂とかの縁側に座り見てきましたが、ここ金地院の庭は靴のままで縁側の通路にアプローチします。縁側で靴を脱いで、上がるというスタイルは、初めてで、誰もいないのでちょっと面喰います。



南側に面しているので、暖かい太陽のおかげでぼんやり庭をみていて思わずウトウトしてしまいます。(それほど静か)このあと金地院をあとに三門まで出ると観光バスの人たちでにぎやかです。



今年の紅葉はどうでしょうね。そのあと自転車で哲学の道の下の道から白川通りの横の道を北上して「恵文社」へ向かいます。



平日ですが女性客が結構来られています。以前買いそびれで市内の大きな本屋をあちこち探してもなかった「ケトル」という雑誌の村上春樹特集号は、やはりここには平積みしていました。やっぱり「恵文社」だ。とつぶやきます。このあと下鴨神社のわきを抜けて、今出川新町のパン屋に寄ります。



「マリークロワッサン」は一切の取材を拒否している地元民のパン屋です。チラシをもらうともうオープン28周年だそうです。ここは僕たちが結婚した頃からのご贔屓店です。お土産に「あんぱん」を買います。



ここのあんぱんが僕の中で日本一のあんぱんです。しかし最近は1個丸ごと食べれなくなりました。年を感じますが、自転車散歩はまだまだ大丈夫です。おわり。