お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

捨てられないもの その2=「まるぬ」提灯

2005年10月21日 21時48分51秒 | 布屋
布屋の入口にかかっている暖簾は、うちの奥さんの大学時代の同級生の佐藤先生に型染めで染めてもらいました。印象的な「まるぬ」の文字を大阪芸大の平金先生に描いてもらいました。でも元々の「まるぬ」の発想は、実は僕の学生時代まで遡ります。30年前に北海道の襟裳岬にあったユースホステルに大学3年4年5年?!の3年間ヘルパーとして、始めは学校の休みを利用して、最後は試験を受けに帰るだけの、どちらかというと殆ど住み込み状態の学生生活を送っていました。当時は今みたいなメールの時代ではなく(当たり前)結構郵便ハガキを、まめに書いていました。ハガキの最後にいつも まるぬ と 書いていた僕を見て、その当時の仲間の「紀ちゃん」が東京で「まるぬ」提灯を作って、襟裳まで持って来てくれました。だから字体は「勘亭流」ですが、その提灯もかなり傷んでましたが、やはり捨てずに持っていました。布屋オープンに際し暖簾はそこからの発想だったんです。今この提灯は我が家の居間に大事にぶら下がっています。

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