ベーグルというパンはユダヤからのパンということをわが娘から教えてもらいました。最近このパンにはまっているわが娘はあちこち食べ比べていましたが、北大路にある「ブラウニー」が最近のお気に入りです。ここも実は三鷹のパン好き顧客の「S」さんに教わったお店です。彼女がいうにはここのベーグルはコストパフォーマンスが高いとのこと。大橋歩の「おいしいパンノート」に出ている東京のマルイチベーグルの価格帯を知りませんが、ブラウニーは大体一個¥136。パンプキン・チーズ(これは¥180)、いちじくとくるみ、さつまいも、ドライトマト&ガーリック、チーズ&レーズンとかが結構おいしい。僕が10個くらい買ってきて、うちの奥さんが半分に切って冷凍し、彼女が毎日食べてはります。この間も夕方4時頃ホホエミ経由で、ブラウニーまで自転車で行ってきましたが、ホント日が暮れるのが早い。ライトを持って行かなかったら、北大路でもう暗くなってきた。これからレンタサイクルご利用の方はライトも忘れず持って行ってください。
園光寺をあとに詩仙堂を横に見て小道を入り侘び寂びの風情が残る「芭蕉庵」がある金福寺を訪ねました。茅葺の芭蕉庵はいまにも倒れそうなくらい柱が傾いていました。ここも、もみじの頃はたくさんの人が訪れるんでしょうが、今日は誰もいません。ここと詩仙堂を廻れば、このあたりの秋がすべて感じられるのでは・・。さてこの後今日の目的のひとつ「つばめ」に向かう前にちょっと恵文社に寄ります。驚いたことに確か隣にあった洋菓子屋のところまでお店が広がっていました。料理関係の本がより充実していて、ついつい3冊ほど購入。恵文社は、うちの近所の大き目の本屋でも絶対ない品揃えで、何時行っても感心してしまう。建築関係も欲しかったが、又次回にして(もう少し近かったらいいのにね)午後1時半を過ぎたので「つばめ」に向かいます。ひとりなので、時間をはずして伺います。女性二人でやっている小さなお店は、やはり女性向けでした。本日の定食は、ほくほくのかぼちゃコロッケ、水菜とおあげの煮びたし、たまねぎとおあげのお味噌汁、胚芽米のごはん。¥800。かわいく盛られたお料理や、シンプルな店内は、恵文社の行きかえりにぴったり。でも50の民宿おやじにはちょっと不似合いでした。天然酵母のパン屋「東風」に寄るも、火水お休みでがっくり。気を取り直して近くの「葡萄ハウス家具工房」に向かいます。つづく。
東林院を後に、向かうは先日入れなかった「イル・ピアット」へ。今回はちゃんと予約をして伺いました。円町交差点を(なぜか西大路丸太町と言わず円町といいます。西大路今出川は白梅町と言うし、西大路四条は西院と呼ぶ京都の地名のなんとムツカシイこと)北側の歩道を東に向かって3分くらいに青い扉が開放されて、小さなスツールが見えたら、そこが京都で一番小さなイタリアン。レストランとは言えない7席のスツールとカウンターだけのお店です。ホンマに小さな厨房に立つのは若きシェフ一人。二人は入れない!そこで彼が汗を流しながら作ってくれた品は前菜3種盛(鴨、有頭エビ、茄子のマリネ)・ムール貝のワイン蒸し・豚肩ロースのブルスケッタ・さんまのソテーバジリコソース・サーモンのタルタル・モッツラレラチーズのサラダ・パスタ(茄子とアンチョビ)・ピザ・マルゲリ-タ・自家製パン2ヶ・ワインボトル2本!で ¥8200 ピザは注文してから麺棒で押して焼いてくれるというあの狭い厨房での離れ業。写真は食べるのに忙しく撮り忘れそうになったピザ。食べかけでゴメンナサイ)僕たち以外のお客さんは、皆常連さんみたいなのも納得。でも誰にでも爽やかな接客なので、初めてでもご安心を。
JRバスは高山寺(栂尾)が始発です。JRバスには二人とも思い出があります。はるか昔北海道をふらふらしている頃、襟裳岬に向かうときに利用していました。その頃はツバメのマークがついた「国鉄バス」ですが、基本的なカラーリングは変わっていないので、ちょっと懐かしい。ガラガラのバスで龍安寺に向かいます。高山寺と違って流石に修学旅行生も見かけます。龍安寺は以前何時来たか記憶にありません。こんなに大きなお寺だったと改めて感心しました。石庭を前にして、まだこの時期は縁側に座れますが、すぐ後ろに立たれるので落ち着かず、早々に立ち去ります。まだ夕方4時。次に妙心寺に向かいます。「今日は時間が中々過ぎないね」とかいいつつ、妙心寺から目的の円町にある「イルピアット」に向かいます。回り道をして18時の開店にあわせてお店の前にたどり着きます。さあオープン。すると、とても感じのいいシェフいわく、今日は予約で後1席しか空いていません。がーーん。7席しかないカウンターだけのイタリアンです。ノキロの奥様から以前教えてもらっていましたが、定休が同じで、第3火曜しか来れないので、朝から張り切って来たのに・・。とぼとぼと帰路につきます。龍安寺から歩いて来たのに・・。仕方が無いので近所の「寿海」という大瓶450円の居酒屋さんで反省会。「今度はちゃんと予約をして行こう」ということで初秋の散策は敢え無く失敗に終わりました。
写真が暗くてなにやらよく解かりませんが、酒屋のオモテを撮りました。自販機があって、オモテのテントにはサントリーウイスキーとあり、松川酒店と看板が出ている純然たる酒屋です。ところが中はサラリーマンや近所のおっちゃんやらが、皆それぞれ缶ビールや瓶ビールやら、カワキもののおつまみをアテに、わいわいと立って飲んでいます。「京都大衆酒場」という本に載っていて(勿論うちの本棚にあります)一度行きたかったんですが、それにも支払いシステムが謎のように書かれていて、とても一人で入れる店では無いと諦めていました。ところが、この4月から目出度く就職したうちの娘が、会社の帰りに何度か行ったことがあると判明。お願いして、先日ついに連れて行ってもらいました。立錐の余地も無い狭い店舗内はすでに一杯でしたが、何とか突入。ホンマ酒屋の冷蔵庫から缶ビールを自分で出して、空いているスペースで飲むわけです。彼女は何度か来ていて、どこからか焼き鳥の缶詰とか持ってきて、しかもおばちゃんに、「おでん」までオーダーして、缶ビール各2本飲みました。常連さんの前には空き缶が一杯で(安心の小売値だもんね)、毎日?来ている人は、おうちの居間に腰掛けて飲んでいます。しかも誰が店の人か、誰が客かわからない中で、夜が更けて行きます。そろばん持ったおっちゃんに会計を頼んで(多分常連のお客さんみたいです)¥1780でした。うーん又来たい店ですね。そうそう場所は「錦高倉上る」です。
台風が近づき変な天気の京都です。台風が来るので雨の覚悟で朝表の戸を開けたらなんと薄日がさしているし雨は大丈夫みたいですね。なんだか蒸し暑いが、でも今朝は、窓を開けて、朝ごはんにしました。蚊が心配で、蚊取り線香をつけましたが、何時までも蚊取り線香が活躍します。ところで以前紹介した例のグリル「よね田」に昨日宿泊していただいたご夫婦が、遠路わざわざバスで行って来られましたが、なんとオモテに「9月10日をもって閉店」と貼ってあったとのこと。友人の予測どおり、いや予測以上に早い閉店となりました。残念。河原町丸太町の「お手軽洋食金平」も春に閉店しています。「にんじん」や「のらくろ」はまだ大丈夫ですが、後継者のいない洋食屋さんはこうしてそっと幕を引いていきます。写真の「西湖」を頂きました。丁寧に笹に包まれたお菓子です。れんこんのでんぷん質を和三盆で練り上げた上品な甘さのお菓子です。ぷるんとした食感が独特で、これもやはり冷やして食べるととても美味しいです。これは駅の伊勢丹でも入手可能です。
厳しい残暑も去り、やっと朝晩涼しくなってきました。やっと朝ごはんの時に庭の窓を開け放ってもいい季節になりました。9月に入っても厳しい残暑が続き、毎朝ミセのエアコンを入れるのが日課になっていましたが、月曜日の朝から出格子の窓も開け、庭のガラス戸も開けて、自然の風の中での朝ごはんが始まりました。でもいい季節はすぐに去りますが・・。さて昨日は下鴨にある「のらくろ」で夜ご飯を食べてきました。昼間はいつも混んでるらしいので、夜7時頃にお邪魔しました。お店のある下鴨中通りは、うちの前の油小路よりも暗いんではないかと思われる程のあまり人通りの無い道です。でもお客様は次から次と来ます。写真の「B定食」が1300円。ぷりぷりの大きなエビフライ、ジューシーなハンバーグ、まさに手作りのクリームコロッケとサラダがついて、ライスも十分な量。キッチンがご主人、オモテ周りが奥さんという洋食屋そのもの。静かな立地、静かな店内、そして美味しい洋食。我々の感想は、「近くにあったらいいのにね。」でした。自転車で25分くらいです。次回は「トルコライスセット」と心に決めて帰路につきます。
38度の炎天下の中を自転車で新町六角のガスパール・ザンザンに向かいます。掃除が終わる午後1時半に自転車はきついものがありますが、以前から「ノキロ」さんや「あずきや」さんが、お奨めしている¥1000のランチを目指します。(彼女たちが自身のHPでお奨めしているお店に間違いがあろうはずがない)町家を改修したお店のドアをおそるおそる開けてみました。(何しろ何時も一杯だと書かれているので)ところが店内は空席があるではないか!すると若き女性スタッフがニコニコと「グレープフルーツプリンですか?」「いえ、お昼ごはんです」「本日は全時間ご予約で満席です」・・・えーーっ予約が必要なんだ。3回時間を分けて予約を受けてるらしいが、当分一杯らしい。がっかりして、以前から気になっていた四条麩屋町の「グリグラカフェ」へ。先日行ったらお休みでしたが(不定休)今日は大丈夫。席も2席空いていたので、「きょうのおうちごはん(写真)」(¥850)を頂きました。ヘルシーなお料理と胚芽米のごはん(僕のは、ごはん茶碗が大きいという心遣いがうれしい)、食後の珈琲もフルカップ。ここも若い女性が二人でやっていて、女の子が一人でも気軽に入れる雰囲気がいいですね。ガスパールは今度予約して再度チャレンジしよう。
8月に入り強烈な暑さが続きます。昨日の京都の最高気温は38度。体温より高い。歩いている人は皆ぐったりしています。うちは西側に面していて、ご存知の方も多いかもしれませんが、前がガレージなもので、西日がまともに当たります。2階の虫籠の部屋の日中の気温は相当な温度になります。エアコンがききません。夕方に打ち水をしますが、すぐに乾いてしまいます。今日も2回しましたが、焼き石に水状態で、6時を廻ってからの3回目でやっと打ち水らしくなります。さて夏の京都のお菓子といえば写真の「竹水羊羹」。二條若狭屋さんは二条の小川の角にあります。歩いて7,8分です。ここは焼き芋を模った「家喜芋」というお菓子が有名です。以前キモノ姫の別冊で「スミレ」という本に載った「不老泉」という懐中汁粉の箱がかわいいので結構行かれた方も多いはずです。でも夏は竹筒に入った水羊羹です。よーく冷やして、竹筒の底を専用のキリでつつくと、つるりと冷たい水羊羹が出てきます。この夏の暑さを一瞬忘れさせてくれる「竹水羊羹」を頂くと我が家では姉弟げんかが始まります。
「藤田嗣冶展」のあと寺町の本屋さんに寄り、さて何処かで一休みということになりました。お休みが重なり中々行けないお店の一つに、二条駅近くの「雨林舎」がありますが、すでに時刻が18時を廻ってしまい、ちょっと元気が無いので今回は見合わせて、イノダの旧館に行くことにしました。一昔前のイノダは夕方18時で閉店でしたが、再開後は夜20時までになりました。以前待ち合わせで、相手が18時を超えてしまい、閉店後、店の前で仕方なく待っていた記憶が鮮明で、夜のイノダはイメージが湧きません。再開後初めて旧館に入りましたが、やはり「イノダ本店」は旧館が一番落ち着きますね。そして夕方のイノダは珈琲ではなく「ギネス」です。まだ外は明るく、南欧風?の庭を見ながら旧館のテラス側のソファ席で飲むギネスは美味しいです。思わず学生時代を思い出します。昔はトイレ側から「カナリヤのかご」の前を通って旧館に直接入れたので、そんな懐かしい記憶を辿りつつ、ゆったりとギネスを頂いてきました。