荻窪での収穫。
良い街だった……
荻窪は思ったよりも近かった。そして私はエキサイトし過ぎた。いや、実に楽しかった。
今日は少し冷えるもののとてもよいお天気で、私は気持ちよく電車に揺られながら荻窪へ行ってきました。思ったよりも近かったです。新宿の高層ビル群が心地良さそうに群れているのを見つめながら、1時間とちょっとで到着。乗り換えは何度か必要でしたがとても楽に行けました。
さて、荻窪へはブログでのお友達のペーチャさんに会うために行ったのです。ペーチャさんと私とは割と好みの傾向が近いというか、話が合うというか、そういう感じなので私は以前からお会いしたかったのですが、ちょうど先日ペーチャさんからお誘いいただいたので、張り切って出かけました。
初対面の方とお会いするのはいつも少しばかり緊張します。今日もやはり少し緊張していたのですが、荻窪駅でロシア関係の冊子を持って待っていてくださるペーチャさんを私はすぐに見つけることができました。ペーチャさんはだいたい私が予想していた通りの方でした。要するに、私がすごく友達になりたかったタイプの青年でいらっしゃいます。そういう訳で、私はまたしても初っ端からリラックスしまくりで、最終的にはかなりエキサイトしてしゃべりまくった一日となりました。私があんなにしゃべるのは本当に珍しい…なにがそうさせたのでしょうか。大学のクラスメイトと話しているときもそんな感じになるので、やはり文学部気質みたいなものでしょうか。けれども、そもそもペーチャさんという人は、とても聞き上手なのだと思います。上手く話を聞き出してくれるので、私はつい調子に乗って「あのね、あのね」と一生懸命に話してしまいました。なんにせよ、異常に楽しかったです! てゆーか、全然話し足りないです! 放っておいたら夜通ししゃべりそうな勢いでした。うーむ。ペーチャさんに聞きたいこともたくさんあったのになぁ。私ったら…
ところで、私が【邪宗門】というかなり雰囲気のある喫茶店でお茶を飲みながらそのようにしゃべりまくるようになる前、ペーチャさんにお会いしてすぐに、杉並のアニメミュージアムに連れて行ってもらいました。ここもまたなかなか趣のある場所で、一度行ってみたいと思っていたところです。ここではアニメーションに関する展示物や、DVDを視聴したりもできます。私はペーチャさんおすすめのたむらしげる氏の『くじらの跳躍』と、前から気になっていた加藤久仁生氏の『つみきのいえ』を観ました。
かなり面白かった! これについてはまた後日感想を書けるといいのですが。私はこういうの好きですねー。良かったなー。
それにしても、こういう施設があるといいですね。うちの近くにもあればなぁ。また是非訪れたいです。無料で利用できるんですのよ、なんて素晴らしい!
後ろ髪を引かれつつ、お昼過ぎにアニメミュージアムを出て、この周辺にいくつかあるという古書店を案内してもらいました。ペーチャさんは行きつけの本屋さんであるのか、行く先々でいかにも私が好きそうな本をすすめてくださるので、私はかなり苦悩しました。ほ、欲しい…だがしかし! とか言いながら、性懲りもなく今日も古書を2冊も(ミロラド・パヴィチの『ハザール事典』←ペーチャさんおすすめ!とアレクサンドル・グリーンの『波の上を駆ける女』。いずれも掘出し物。特にグリーンは100円だった…!ので当然)買ってしまう私。ついでに昨日だか今日だかに出たばかりのアストゥリアスの『グアテマラ伝説集』(岩波文庫)も買う。いいもん。どうせいつか買うんだもん。へっへっへ。でも、他にも欲しいのがたくさんあったなぁ。もう少し財力とか財力があったら迷わず買ったところでしたが、また今度。古書店巡りって楽しいですよね!
古書店を巡っている間に、ペーチャさんは荻窪には一風変わった喫茶店があるとおっしゃるので、ではそこへ行ってみようということになりました。しかし、そのお店は開店が遅い時間であるらしいので、一応2時まで待ってから行ってみましたが、2時半少し前に入店しようと思ったら、まだ開店前だったらしく、近くのブックオフでさらに時間を潰します。それにしても荻窪のブックオフは広くていい……。
2時45分になったので、さすがにもう入れるだろうと行ってみたら、今度は入れました。この【邪宗門】という名前からして迫力のある喫茶店は、非常にレトロというかアンティークというか、何と言うか面白いお店でした。別の場所にある同じ系列のお店では奇術が見られたりするらしい…なにそれ面白そう! 私はこういう喫茶店に入ったことはなかったのですが、なんだかとてつもなく落ち着くお店でした。微妙に雑然とした感じが、私の魂に驚くほどフィットします。こういうお店も良いものですね。
静かな店内で、美味しいコーヒーを飲みながら、私とペーチャさんは色々なことについて語り合いました。本当はこの部分が相当に面白かったので、がっつり文章にして残しておきたいところですが、情けないことに私はあんまり一生懸命にお話ししたものですから、何を話したのだか自分でもよく覚えていない…『バラバ』がすげー面白いとかドストエフスキーが意外に面白かったとか、そんな感じのことを必死に話したような気はします。私の話はあまり要領を得ないものであることが多いのですが、ペーチャさんはいちいち面白そうに聞いて下さるので、大変にありがたかったです。
ペーチャさんからも面白い話をたくさん伺いました。特にチェーホフの話は面白かったですね。もっと聞きたいです。チェーホフは私にはいまいち印象のはっきりしない捉えどころのない人物だったのですが、今日ペーチャさんから色々教えていただいて、なんだかまた読めそうな気がしてきました。
ペーチャさんは幅広くて深い知識をお持ちの方なので、私は何を聞いても面白かったです。そして、ロシアSFが好きだという私に『ロシア・ファンタスチカ(SF)の旅』という小冊子を下さいました。なんて優しくて素敵な人! どうもありがとうございました(^^)
しかし、新海誠とかONE PIECE とかあのこともこのことももっと聞きたいことはたくさんあったのですが、気がついたらすぐに夜でした。あらもうこんな時間。名残惜しくてたまりませんでしたが、また是非会ってくれるようにお願いして、荻窪駅でお別れしました。ペーチャさん、今日はどうもお世話になりました♪ とっても楽しかったです! また遊んで下さいね~!
というわけで、私はとても興奮したまま帰途についたのですが、電車を降りてから、興奮し過ぎたのか家の近所で迷い、なんか妙に帰るのに時間がかかってしまいました; 実を言うと、そもそも荻窪で電車に乗る時にも間違えて逆方向のに乗ってしまい…。どうにかこうにか家に辿り着くと、今日は久しぶりに夜空が晴れていて、オリオン座がピカピカと光っているのがよく見えたのでした。美しい。新しい素敵なお友達が出来て、私はたいそう嬉しいです。やる気出たぞーーっ!!
と、無闇に興奮したまま、終わる…;えへへ。
ともかく、ペーチャさん、これからもよろしくどうぞ☆
ぼくもお会いするのをすごく楽しみにしていて、そして実際にお会いできて、とってもうれしかったです。
『ハザール事典』はなんだか買わせてしまったみたいで申し訳ない気もするのですが、きっとおもしろいですよ!
帰り、ちょっと迷われたとのことですが、せめて中央線のところは、ぼくが最後までご案内すればよかったですねえ。そういえば、ぼくもあの電車を使い始めた高校生の頃、分かりにくかった覚えがあります。
また是非お会いしたいですね。確かに新海誠の話とか、色々したいです。
いえいえ、帰りで迷ったのは私がただ迂闊だっただけですのでお気になさらず! 時々うっかり逆方向に乗っちゃうんですよねー。ドアが閉まる瞬間に気がついたんですけど(遅かった…;)
それはともかく、今日はほんとうにお世話になりっぱなしでスミマセンでした。たくさんお気遣いいただいて、私はたいそう快適でしたが、ペーチャさんはお疲れになったのではないかと心配しておりました。懲りずにまたお会いくだされば嬉しいです~(^^)
『ハザール事典』はいかにも私が好きそうな本なので、たぶんそのうち読めると思います! 欲しい時が買い時ですから、買ってしまえば私に後悔はありません(そこだけは我ながら清々しい性格ですね、ハハ)。
今度はアニメのお話をしましょうね~♪♪