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半透明記録

もやもや日記

『ソラリスの陽のもとに』

2004年12月28日 | 読書日記ーSF
スタニスワフ・レム 飯田規和訳(早川書房)


《あらすじ》

菫色の霞におおわれ、たゆたう惑
星ソラリスの海。一見なんの変哲
もない海だったが、内部では数学
的会話が交わされ、みずからの複
雑な軌道を修正する能力さえもつ
高等生命だった! 人類とはあま
りにも異質な知性。しかもこの海
は、人類を嘲弄するように、つぎ
つぎと姿を変えては、新たな謎を
提出してくる・・・思考する<海>
と人類との奇妙な交渉を描き、宇
宙における知性と認識の問題に肉
迫する、東欧の巨匠の世界的傑作


《この一文》

”「ワンピースを着たままでは、これは着られないよ。そいつは脱がないといけない」
 「コンビネーション? また何のために?」ハリーは興味を示して、すぐにワンピースを脱ぎにかかった。しかし、そのとき驚くべき事実が明らかになった。ワンピースは脱ぐことができなかった。ボタンもなければ、チャックもなく、ホックもなければ、何もなかったのである。胸の中央に一列についている赤いボタンはまったくの飾りにすぎなかった。ハリーははずかしそうにほほえんだ。   ”


面白いテーマです。
タルコフスキー監督の映画『惑星ソラリス』も観てしまいました。
しかし、この間のソダーバーグ版『ソラリス』はまだ観てません。
それなのに、早川文庫の表紙が映画公開にあわせてジョージ・クルーニーさんの顔入りになっているのを買ってしまったのは、なんとなく複雑です。
いえ、いいんですけど、表紙なんて別に・・・。
国書刊行会から原典邦訳版が出たらしいので、そちらも読んでみなくてはなりません。
少し内容が変わっているそうです。
というより、これまでのものが本来と少し違った内容だったというべきでしょうか。
興味津々です。

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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
ソラリス (くろにゃんこ)
2005-01-01 18:13:23
私も、タルコフスキー版は見ているんですが、ソダーバーグ版は見ていないんです。

この本は、TVで映画が放映された後、あまりのすばらしさに、勢い込んで買って読みました。

中学生だったでしょうか。

今読めば、そのころ見えなかったものが見えてくるはず。

2005年の最初の目標は「ソラリス」完全版を読むことです。
返信する
ですねー (ntmtm)
2005-01-06 15:35:09
くろにゃんこさま、あけましておめでとうございます!

私はただいま帰省中でして、実家にはネット環境がないので更新ができない状態です・・・。

コメントも遅れて申し訳ございません。

タルコフスキー版は面白かったですよね!

水の使い方がとても不思議でした。
返信する
Unknown (piaa)
2005-03-20 01:28:20
 この早川版と国書刊行会版は読み比べるとすごく面白いです!(映画はタルコフスキーとソダーバーグは比べる気にもなんなかったけど)

返信する
読みたい! (ntmym)
2005-03-20 12:40:02
国書刊行会版を読みたいと思っていたのですが、

図書館で予約しようと思ったら既に借りられていたので、

そのまましばらく忘れていました。

はやく読まなくては!

でも、今ストルガツキイを3冊取り寄せ中ですので、

それが終わってからにしようと思います。

早川版と比べると変わっている部分が結構あるらしいですね。

楽しそうです!
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