神保町!
今日は、神保町へ行ってきました。私の大学時代からの友人である烏合さんとお会いする予定だったのです。久しぶり! 晴れて良かった!!
烏合さんとはお昼に岩波ホールのところで落ち合って、早速神保町をぶらぶらしました。お昼ご飯を食べようと、あちらこちらのお店をのぞきましたが、結局中華屋さんに落ち着きました。その中華料理店は、なんだかとっても居心地の良いお店で、私と烏合さんは限定ランチを食べながら、わいわいと盛り上がりました。美味しかったし、すごく楽しかったです。
烏合さんは相変わらず風のように爽やかで、知性に富んでいらっしゃるので、ま、まぶし~ぜ!と思いつつも、やっぱりその愉快な人柄には大変癒されました(^^) ご本人に申し上げたことはないかと思いますが、私は実は彼女の声がすごく好きなんです。その語り口も、お話の内容もとても興味深いし。それで今日も色々と笑わせてもらいました! いや、愉快、愉快! 烏合さん、どうもありがとうございました♪
ぎゃはは、ぎゃはは!と大笑いしつつも、私と烏合さんはともに文学部出身なので、なんとなく文学の真面目な話題にもなっていきました。今日烏合さんから伺ったお話は、かなり興味深かったです。【重さ】ということについて(←体重のことではないですよ)。
私は烏合さんとお別れしたあとの帰り道、もう少しだけそのことについて自分なりに考えてみたのですが、私たちはたしかにあの当時のような世界をあのように体験することはできないかもしれないけれど、現在の私がなぜあの時代に惹かれるのか、その理由を考えてみるに、そこには今もなお当時と同じ問題が歴然と立ち塞がっているのを確かに感じることができるからだとも思うんですよね。私を取り巻く世界は今、一見穏やかな顔を見せてはいますが、根本のところでは依然としてあの【重さ】を抱えていて、見かけが多少軽くなったのか、あるいはその質を変えたところはあるかもしれないが、私たちはまだそれをすっかり乗り切ってはいないのではないか、という思いが私をそこへ向かわせていると思うにつけても、現代にあっても現代のやり方で【重さ】を取り出して表すことは可能かもしれないなぁ、というようなことを、とりとめもなく考えました。
ゴメン。何を言っているのか全然分かりませんね。けれども、私はそういうことを真剣に考えている烏合さんという人に心を打たれたので、私も少しは考えてみたくなったのでした。
さて、中華料理店を出たあとは、ぐるぐると古書店巡りをしました。私はいつ買おうかと長らく思いを募らせていたゴーチエの『キャプテン・フラカス』をとうとう入手。お買い得でした~。わ~。また増えた~。
烏合さんは、とある文庫を買おうかどうしようか悩んでらしたので、「買おうよ☆ 今を逃したら、次はないかもしれないよ。それに、読みたい!と思ったときにすぐ手もとにないと、読み時を逃しちゃうヨ☆」とそそのかして買わせました。わっはっは、ゴメン!
それにしても神保町は、私も東京時代には結構通ったつもりでしたが、豆本の専門店とか、その他の個性的な古書店などがあちこちにあることを初めて知って、今日はかなり楽しめました。次はロシア料理のお店に入ってみようかしら……。烏合さん、今日はお付き合いいただき、ありがとうございました! 楽しかったね♪
神保町で烏合さんとお別れし、私はお茶の水まで歩いてJRに乗りました。東京駅では、ホームから丸の内口方面を眺めると、そこには私の知るその周辺の姿はもはやなく、焼けてきた夕空に、いくつもの高く美しいビルディング(あえてビルディングと呼びたい美しい建物)がかっきりと沈黙したように佇んでいました。まるで未来のような光景。ここはきっとまだ誰もいないような早朝なんかに見たら、一層美しいのだろう。
ちなみに、私はお友達と会ったという記事を書く時には、かなりの確率で「ひとりでいるときに見た風景」についても言及していることに気がつきました。どうしてだろうと考えてみましたが、友達と会うと、なぜだか世の中はいつもよりも美しく見えるからなんですね。そんなことって、ありませんか? ありますよね? 私はすっごくありますよ。私は、美しい友達との思い出は、いつも美しい風景とセットで覚えているのでありました。今日もそんな美しい記憶をまたひとつ追加!
世界は美しい。それでもやはり美しいと思うのです。
こちらこそ、どうもありがとうございました!!
私もntさんにお会いできてとても楽しかったです。愉快なお話も、表現をめぐるお話も、全部全部、今日のntさんとの出来事として大事に取って置こうと思います。
それにしてもいつも不思議に思うのは、ntさんを通して語られる「私」は、私じゃないような気がすることです。自分(の書いたものを含めて)を外側から見ることってやはりむつかしい。
「客観機械」が欲しいなぁ!!笑
「重さ」については、私もいつか書いてみたいと思います。
昨日はほんと楽しかったですよね♪
またどこか行きましょう(^^)
「客観機械」は、私も欲しい…!
ほんとにね、それがあればねー、私ももうちょっとは……(/o\)うーむ。けど、
>ntさんを通して語られる「私」は、私じゃないような気がする
という感覚は、面白いよね。私も分かります。人から伝えられる自分のイメージと、自分で思っているイメージにギャップがあると分かるのって、楽しいよね~(^^)
そう言う意味では、人との会話は、「客観機械」の役割を果たしてくれているから、私は結構満足かもしれないです