The Corrs の Runaway 。懐かしい。
The Corrs というと、アイルランド出身の3姉妹とそのお兄さんによる4人組フォークロック・バンド。3姉妹の方はものすっごく美人ぞろいなのに、お兄さんだけはどうしてかちょっと残念な感じで……という失礼な印象を私は長年抱いていたわけですが、今PVを見る限りではお兄さんもなかなかハンサムでしたね。あれ? どうしてそんなふうに誤解してたんだろう(^_^;)? とにかく3姉妹が皆美人なので見ていても聞いていても癒されます。美しいのう。
Say it's true,
there's nothing like me and you
I'm not alone,
tell me you feel it too
この「Runaway」はシンプルな歌詞に伸びやかな歌声、郷愁を誘うような柔らかい旋律、実に美しい歌ですね。発表は1995年。あー、もう15年も前なのか。
若い頃に好きだった曲を聴くのは、懐かしいと同時に少し胸が痛みますね。あれから過ぎていった日々の間、音楽や文学やさまざまな映像は、いつも私の心を慰め、この過大な欲望をなだめようとしてくれていますが、でも、あの頃はただ好きなだけだった。私はただそれらを好きだというだけで、意味だとか価値だとかいうことは何も望んでおらず、それで充分に満たされていたのに。あの頃はこの世界に特に何も望まないでいたから、私は幸福だったのだと思う。その幸福は無知と盲目と愚かさとがもたらしていたものだとしても、あの頃、世界は私のものだったのになぁ。私の無知と盲目と愚かさとは今でもさほど変わらないようなのに、どうして隔たってしまったのだろう。何が変わってしまったのだろう。理由は分かっている。分かってはいるのだけれど……。
追憶が、今日も私をねじり上げます。取り返しのつかないほどに隔たってしまったという思いに、泣きたくなる。私は進めば進むほどに欲望を深め、欲望が深まれば深まるほどに多くを失ってゆくだけの気がする。取り返しのつかないほどに失ってしまった。喪失感を埋める為にますます欲望だけが膨らんでいく。でももう取り返せない。そう、失ったものはもう取り返せないのだ。
だから、あの頃あの時のものをただ好きでいたように、今も、今こそ愛すべきものを愛するんだ。そういうものを探すんだ。幸福は追憶の中にしかないと私は思うなら、今がいつかの追憶になるように。いつか振り返ったとき、たとえさらに多くを失っていたとしても、今を幸福な時代だったと思えるくらいに。
I would run away
I would run away with you
Cause I am falling in love with you
No never I'm never gonna stop
Falling in love with you
15年前というのは、私にとってはほんの最近です。もうRINRINは生まれていたし、考えてみれば15年以上たしいて変わらない生活をしてますね。
>若い頃に好きだった曲を聴くのは、懐かしいと同時に少し胸が痛む
それはよくわかります。でも私は(多分他の人も大抵そうではないかと思うのですが)ntmymさんとは逆に、若い頃は世界に多くのものを望んでいて、歳をとれば多くを望まなくなったからだと思います。だからと言って幸福度が増したのか減ったのか、それはあまり関係ないような気もします。
ntmymさんが世界になにを望んでいるのか、15年のあいだになにを失ったのか、それがちょっと気になったりしました。
>ntmymさんが世界になにを望んでいるのか、15年のあいだになにを失ったのか
これにコメントをお返ししようとしたら、コメントにしてはものすごく長大な文章になってしまったので、別記事としてUPしておきます(^_^;) たくさんありすぎて書ききれなかったですよ!
>若い頃は世界に多くのものを望んでいて、歳をとれば多くを望まなくなったからだと思います。だからと言って幸福度が増したのか減ったのか、それはあまり関係ないような気もします。
そうですかー。たしかにあまり関係がないのかもしれませんね。羨んでも仕方がないですけれど、15年変わらずに、素敵なご家族に恵まれて過ごせたというpiaaさんが羨ましいですね(^_^)
うーん、ともかくこれはもうちょっと深く考えたいテーマです! そのうちまた考え直します!
ところで、The Corrsってこれでデビューというんだから凄いですよねー。才能豊かな音楽兄妹という感じで、しかも仲も良さそうだし、魅力的なバンドです♪