半透明記録

もやもや日記

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もしや、私が

2015年07月18日 | もやもや日記



火曜日に病院でMRIの検査を受けました。4年前に卵巣のう腫で同じくMRIを受けたのは大阪の病院でしたが、今回の奈良での検査もやっぱり怖かった。あの密室感。大阪のときに「閉所恐怖症ではありませんか?(にっこり爽やかに)」と3回くらい確認されて、「いいえ」と答え続けた私ですが、そのときにおかしな暗示にかかってしまったのか、MRIのあの棺桶みたいな装置に入れられて検査が開始になると激しくクラッとめまいを覚えるようになってしまいました。

で、検査時間がまた長いんだ。40分くらいある。その間ずっと工事現場の脇にいるみたいな轟音が響いています。ヘッドフォンを装着して寝かされているのですが、全然音が遮られている気がしません。もちろん寝られない。ズドドドドドッド! とか、ブーーー! ブーーー! とか、いくつかのタイプの騒音がずっと響いています。あ、でも大阪の時にあったと記憶している「踏み切りのカンカンいうみたいな音」は今回はなかったな。

で、密閉された空間にいるという事実に気がつくとめまいがしてしまうので、私はなるべく別のことで心を占めておこうと考え、海のことや宇宙のことに思いをはせていました。すると、かすかに女の人が歌うような声が聞こえてきて・・・・・・

「!?」 とうとう幻聴まで、と心臓がきゅっとなりましたが、轟音がおさまった瞬間にそれは本当に歌声で、あの名曲であることが判明。

 サントワマミ~~~~

大阪の時にはなかったサービスだな。奈良のMRIコーナーのスタッフの方々はやや素っ気無い印象でしたが(大阪が丁寧すぎたのかも)、曲があるのとないのとでは時間の進み方が違いますね。40分はどうにかパニックにならずに過ごすことができましたよ。

で、検査の翌々日に結果発表でした。朝一で病院で結果を聞いてきましたが、とりあえず私の子宮筋腫は少しずつ大きくなってはいるものの、緊急に切除とかどうとかいうレベルにはないそうです。半年ほど経過をみながら、これ以上大きくしないような治療をするか、大きくなって悪影響を及ぼすようになるなら手術も視野に入れて・・・ということでした。というわけで、半年は猶予ができたか。
ちなみにMRI画像は、前回の卵巣のう腫のときほどのインパクトは全然なくて、子宮の隣にそれよりも少し大きな塊が写っているだけの地味なものでした(卵巣のう腫のときは、腹部の断面図は一面真っ白で、腫れた卵巣以外の臓器は何一つ写っていないという圧巻の画像でしたのに。私も先生も笑いを禁じえないほどでしたのに・・・)。


前置きが長くなりましたが、記事のタイトル「もしや、私が」というのは、筋腫のことなんかでは全然なくて、私と鉄道の話です。

検査結果を聞いた木曜日、近畿地方には台風が接近しており、朝からすでに風は結構強く吹いていました。こんな日に長距離移動するなんて正気の沙汰ではないと実家への帰省を数日見送ろうという理性的な判断を下した私でしたが、実家からは「金曜日には帰ってもらわないと困る」とのこと。ということで、病院から帰った私はあれこれと家のことを片付け、列車の時刻と運行情報を調べ、昼過ぎの列車で帰ることにしたのです。

2時少し前に切符を買い、JR奈良駅から京都に向かう奈良線「みやこ路快速」に乗ろうと改札を通ろうとしたその瞬間、無情のアナウンスが。

「ただいま、強風のため、予定しておりました 14:24 発のみやこ路快速の運行を取りやめさせていただきました・・・」

えっ!!!???

奈良から京都へ行くには大阪周り(=ものすごく遠回り)で行けと言われた・・・
ここですっぱり帰省を諦めればよかったのですが、30分で着くはずの京都まで2時間もかけ、どこまで行けるかと運行状況にビクつきながら、どうにかこうにか私は富山まで帰りつくことができました。実家に着いたのは9時前。

説明が長くなりましたが、私はここ数年、息子を連れて富山に帰省すると、特急が遅れたり止まったりして、30分で着くところを2時間かけて移動したりみたいなことが、帰るたびに起こっていたので、てっきり「この息子は雨男かなにかに違いない。おかしな理由で(雨とか風とか、踏み切りの棒が折れてた、とか)電車止まりすぎやろ」なんて思っていたのです。
けれども、今回は息子は既に富山の両親のもとにおり、私はひとり。これが何を意味するのかと言えば・・・・・・何を意味するんですかね?

まあ、けど私が呪われているわけじゃないのかな。悪天候だろうがなんだろうがどうしても移動しなきゃならない事情、みたいのが私の行く手を阻むんだ。冷静な判断力を失わせるんだ。今回もそもそも、がんばってもう1本早い時間の列車に乗れれば、こんな目にはあわずに済んだのに・・・ためらって1本見送ったから余計にひどいことになってしまった。奈良線だって、運休したのはそれ1本で、後発は遅れつつも動いてたみたいだし、1時間もかけて大阪まで遠回りすることはなかったのかもしれないし。しかし電車に乗っちまったら方向修正は容易でない。

教訓として、できれば天気が悪い日には長距離の移動は避けたいですね。また、不測の事態に対応できないような「子どもを遠方に預けるプラン」も立てるべきでもなかったかも。奈良まで息子を迎えに来てくれた私の母と祖母も疲れさせただけだったし、息子を実家に送らなければ悪天候の中を慌てて帰る必要もなかったのに。だけど息子は祖父母の家でかなり楽しく過ごせたみたいだし、結果的にはやっぱりよかったんだな。実家でのたった1日2日で急激に語彙を増やしてましたし。うん、そうに違いない。

結局、息子がいない私のパラダイスは、半日で終了。しかも洗濯と布団干しと洗濯と布団干しと・・・に費やした水曜日の午後だけだった。でも息子がいなかったから夜の7時くらいに不意に買い物に行きたくなって、いつものスーパーにひとりでぶらぶら行ってみたら、外はまだ明るくて、日没の光が雲の端を輝かせ、青、白、黄色、オレンジと沢山の色をした「空がとてもきれいだった」。アイスを買って帰った。



富山でも何かと忙しく、インターネットに繋げられたのは、今日になってやっとのことです。晴れたら海や山などに連れて行ってやらないとならないので、これからも毎日忙しくなりそうです^^