８３日目

「今日から自信の塊になりなさい！」



息子の予防接種を受けに行ったら、小児科のおじいちゃん先生に言われた一言です。

「お母さん、子育てに自信はありますか？」と、予防接種前の問診の時に唐突に問われた私は、正直に「自信があるかと言われると『ある』とは言い難いですが、努力はするつもりです」と答えました。

そうしたら、そんなことではいかん。あなたがこれまでの人生で得た経験と知識とに基づいて判断し、それに自信を持ちなさい。今日からは自信の塊になりなさい！　と言われたのです。


息子が生まれてからというもの、なにをどうしていいのか分からないことばかりで、病院の先生や看護士さん、助産師さん、あるいは家族や友人のアドバイスを受けるも、それぞれにおっしゃることが違うので翻弄されまくってきた私は自信なんて少しも持てませんでした。「自信の塊になれ」と言われてもそれは私には正直言って難しいことです。

でも、「これまでの人生で得た経験と知識に基づいて判断」することならできるかもしれません。子育てに関して自分の基準でものを考えてもいいとハッキリ言われたのは初めてかもしれないですね。これまでは色々な人から親切にアドバイスされても、結局どうしたらいいのか分からなかったり、なんとなくダメ出しばかりされていたように感じていました。それは私の自信のなさから来る過剰反応だとも思いますが。そして実際には、そのおじいちゃん先生にこそダメ出しをされまくったわけですけれども。抱え方が下手だ！（問診のために先生の方を向いて座らせるのに、息子の片足が私の膝の上から落っこってた…）とか、いちいち「よっこいしょ」とか言うな！（でも重いんですよ…）とか色々。

それにしても、なんだか目が覚めたような気になりましたね。至らないところだらけで自信満々にはなれないけれど、そうなれるように努力はしよう。しゃんとしなきゃな！


ところで、予防接種の数が多すぎて大変です。可哀想に、息子はこれから頻繁に注射をされないとならないようです。初めての予防接種は、目にも留まらぬ早業でしたが、息子はびっくりして泣いておりました。まだまだ先は長いので、慎重に、慎重に様子を見ていくことにしましょう。