半透明記録

もやもや日記

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術後11ケ月の記録

2012年11月13日 | 卵巣摘出手術の記録




あれからもうすぐ1年……。


この1年は色々ありすぎて、なにがなんだか分かりませんでした。人生が加速していましたね。昨日の記事で「新しいことが始まる」と書きましたが、まさに去年の今頃から「新しいことが始まっていた」のでした。生きていると色々あるなあ。書かずにおこうかとも思いましたが、やっぱり書いておくことにします。


去年の11月、私は自分を健康そのものだと思い込んでいましたが、胃痛と不正出血のために病院へ行ったら、「卵巣嚢腫」だと診断されました。しかも、薬ではどうにもならない段階まで病状が進行していたために、要手術を宣告される。その後1ケ月は諸検査、12月に左の卵巣の摘出手術を受け、1週間の入院、術後3ケ月で完治となりました。まず、この流れが異常に速かった。パニックをおこして、全然ついていけなかったなあ。
当時の詳しくは、このカテゴリーにまとめてあります『卵巣摘出手術の記録』

まあ、ともかく、私は「卵巣嚢腫」というそれまで知りもしなかった病気にかかったわけです。しかし調べてみるとこの病気にかかる女性は意外と多いようなので、私も完治した人間として、今後もことあるごとに情報を提供していきたいと考えています。病気が分かった当初は私もものすごく不安でしたから。



さて、今年の夏ぐらいのことでしたが、宇多田ヒカルさんのツイートが話題になりました。宇多田さんもごく若い時にこの卵巣嚢腫を患ったそうです。
「そういう病気をしたら、もう子供は持てないの?」という疑問に対して、宇多田さんがツイートしたというのが話題になっていたのです。
宇多田さんの場合は片方の卵巣の一部を切除したものの、残りは温存できたとのことでした。つまり、卵巣はまだ2つあって、機能的にも問題なく保持できているということです。つまり、もちろん子供を持つことはできるということ。宇多田さんはそういうことをおっしゃっていました(ちょっと記憶が不確かかも…スミマセン;)。

私も術後につくづく実感しましたが、卵巣がそもそも2つある意味というか、卵巣というのは1つだけでも十分に機能するものなんですね。月経周期が1ケ月おきになる…ということすら「ない」! 不思議!
さらに私の場合は左側の卵巣を取り除いたあとのほうが、むしろ体調は安定し、一時は枯れ枝のように痩せ細っていた身体も女性らしい丸みを帯びるようになりました。ホルモンのバランスって大切ですね。

そしてもうひとつ、ここからが重大なことですが、私は卵巣を一つ失いましたが、このたびめでたく子供をもつことになりました。ていうか、すでに現在25週とちょっと。つわりなど諸々の肉体的変化がキツすぎて、いままでこれについて書く気になりませんでしたが、これから忙しくなってますます更新頻度が下がるだろうと思うので、そろそろこのブログでも報告しておこうかなと。今のところは母子ともに順調です。来年の2月に生まれるらしいです(と、他人事のように書いてみる;)が、お産のことを考えると不安でたまらない…ああ、どうしよう……今年の秋もまたまた性懲りもなくパニックに陥っている腑甲斐ない私でございます(^o^;)


去年の今日には、まだ私は卵巣嚢腫を患っているということも知らなかったのです。それが、その後はこんな流れですよ。

 *2011年11月 卵巣嚢腫と告げられる

 *2011年12月 摘出手術

 *2012年3月 完治

 *2012年6月 妊娠判明

 *2012年7月 入籍

 *2012年9月 福岡への移動が決定

 *2012年11月 福岡へ引っ越し

何事においてもできればここから一歩も動きたくない、というタイプの私にはあまりにもハードな日々でしたね。いや、まだ全然終わってないどころか、始まったばかりなんですけど。
どさくさに紛れて出来婚を告白しているというか後半の流れは病気とはまったく関係ないのですが、要するに、手術から1年も経たないのにすっかり健康になりましたよ! ということが言いたかったのです。実際、治りははやい病気のような印象でした。単に私が幸運だっただけかもしれませんが。というよりも、何よりも大事なのは早めに分かれば薬で治ることもあるということですね。変だと思ったらすぐに検診を受けてみてください。私は重症化するまで全然気づかなかったために手術することになりましたが、初期であれば投薬のみで治ったかもしれません。

それでも、やはり薬では治らずに卵巣を摘出しなければならなくなった…という女性が、きっと今もいらっしゃることでしょう。将来のことを考えてとても不安でいらっしゃることと思います。「卵巣嚢腫」と一言にいってもその病状は人によってだいぶ異なっているようですから、簡単にひとくくりにしてしまうことはできませんが、とりあえず私のようなケースもあり得るのだと、少しでも前向きに考えてもらえればいいですね。
ちなみに私は現在36歳です。35歳で摘出手術を受けました。これは比較的若い人に多い病気だそうですが、手術になっても宇多田さんのように卵巣の機能を残したまま一部分だけを切除したり、私のように片方を丸ごと取り出してももう片方は無事であることもありますので、いろいろと諦めないで乗り越えてほしい!


というわけで、医療技術のますますの進歩と発展を願いつつ、本日もみなさまが健康でありますように!