半透明記録

もやもや日記

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【東京】7月9日(土)

2011年07月15日 | 旅の記録

JR三鷹駅。





【東京日記】(その3)の内容
*友人に三鷹の国立天文台へ連れて行ってもらう
*吉祥寺をブラブラ


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土曜日。東京3日目。

ようやく週末になり、私は2日間お世話になったY女史のお宅をあとにして、もう1泊は御茶ノ水にホテルを取ってありました。この日は昼前から大学時代からの友人onagaさんと待ち合わせているので、その前に御茶ノ水へ移動してホテルへ荷物を預けてきました。

待ち合せは三鷹。御茶ノ水からは中央線ですぐです。朝から汗だくになって荷物を引っ張って歩いたので、少々疲れましたが、天気がよくてなにより!

三鷹駅に11時、無事にonagaさんと合流。駅前のカフェで軽く食事をしたあとで、バスに乗って三鷹の国立天文台へ向かいました。私は三鷹の街に下りるのは、たぶん初めてのことでしたが、落ち着いた感じのいい街ですね。

バスでしばらく乗っていくと、国立天文台前に着き、入り口の受付で入場の記名をします。すると、パンフレットと簡易のワッペンを手渡され、ワッペンは見学者であることが分かるように、目立つところに貼るんだそうです。私は上着の腹のあたりに貼っておきました。これで、よし。

国立天文台の見学者コースには、人影もほとんどなく、静かで、暑かったけれども心地よかったです。大きな木がたくさん植わっていて、空も青くて、天文台で、ロマンチックですよね。onagaさんの提案は、いつも非常に文化的なので感心してしまいます。




以下、国立天文台の写真をダイジェストでどうぞ!

*第一赤道儀室




*屈折望遠鏡と丸い天井部


天井に開いた隙間の部分は、開閉式で、土曜日に開くんだそうです。この日は土曜日、運が良かった。係の若い男性が、丁寧に赤道儀室の仕組みや歴史、その目的などを説明してくれました。なるほどなあ。黒点を観測するんだそうですよ。実際にこの時の太陽の様子を見せてもらいました。黒点、ありましたよ。米粒みたいな黒点でしたが、大きさは地球と同じくらいはあるんだそうです。宇宙って壮大だなあ!!

*壁面の歯車


部屋のあちらこちらに歯車が設置してあり、赤道儀室のあらゆる設備は手動で動かすらしいです。びっくり! でもこの赤道儀室はとても古い建物なので、なるほど納得。


*アインシュタイン塔までの小道


鬱蒼としておりました。でも静か。虫がたくさんいました。

*アインシュタイン塔(太陽塔望遠鏡)


ここもまた鬱蒼としております。内部には入れません。かなりおどろおどろしい印象。立ち入り禁止の仕切りの手前には、なぜか造花の赤いチューリップの残骸が散らばっていました。……ワクワク! 絶対なんか(事件が)ある!!


*大赤道儀室(天文台歴史館)の天井


ここでも係の若い男性がいろいろと説明してくれます。
この大赤道儀室も歴史は古く、設置された望遠鏡もまた、さきほどの第一と同じくらいに古いんだそうです。そして、こちらの方が建物も望遠鏡も大きい。それなのに、やっぱり天井(木製である)や望遠鏡の位置を動かすのは、人力! よく見ると、ここにもあちこちに歯車が付いていました。

現在は展示のみとなっていますが、かつては実際に望遠鏡を覗き込んだりもできたそうで、その映像資料を見せてもらいましたが、どでかい望遠鏡を人がえっさほいさと押して動かしている様子には、たいへんなロマンを感じてしまいました。美しいですね~。

*歴史館(1階)






大赤道儀室の下の階へ下りてみると、恐らくここも学習的な施設なのでしょうが、節電中なのかお休みなのか、どの機械も動いていませんでした。
でも、このフロアのつくりはアジトみたいでかっこよかったです。


*旧図書庫






ここも入れません。が、ものすごく趣のある建物です。玄関脇にある階段がちょっと珍しいほどの簡素さでした。玄関から向かって左手の壁面には、ところどころ金属の棒が突き出していることにonagaさんが気付いたのですが、あれはいったい何だったのでしょうか。ここの施設はなにかと謎に満ちていますね。

*テニスコートから見える大赤道儀室


*ゴーチェ子午環




手前の「子午儀資料館」といい、この「ゴーチェ子午環」といい、さらにこの奥の「天文機器資料館」といい、内部にはさまざまな子午儀や機器を展示してあるのですが、ほとんど物置状態で、よく分からず…おまけに入り口がガラス張りで中にも入れないので、ますますよく分からなかったです。まあ、とにかく色々な装置があるみたいでしたよ。

途中では、ほとんど誰とも会わない。
ほんとうに人が居ない。
穴場ですね。



さて、天文台の見学コースはだいたい見ましたが、ここへ来た目的はまだ別にもあって、敷地内にある「三鷹市 星と森と絵本の家」に行ってみることでした。そこには絵本がたくさん置いてあって、読み放題らしいのです。

独立した、まだ新しい建物の内部は日本家屋を再現してあるようで、畳でも板張りでも、懐かしい感じがして面白かったです。そして、適度に涼しいものですから、私は気持ち良くなって、うとうとしながらいくつかの絵本を読んできました。面白かった。

庭の部分ではなにやら工作などのイベントもやっているようで、子供が元気に遊んでいます。ブランコに乗ったままひっくり返った女の子が大騒ぎをして、ああ、あんなことってあったよなあ。





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夕方に「星と森と絵本の家」および天文台から出て、またバスに乗り、三鷹方面へ帰ります。それから今度は吉祥寺に移動して、手芸のお店やレトログッズのお店など、街をぶらぶらと歩きました。ここは人がいっぱい。さすが吉祥寺!

*いただきもの


途中の雑貨屋さんでonagaさんに買ってもらった黒猫のマドラー(たぶん。あの、飲み物を混ぜる棒)。首がめちゃくちゃ長くて可愛い☆ 顔つきも最高です♪ どうもありがとう~~!!


*また古本を買う


とある素敵な古本屋さんで、ホレーニアの『白羊宮の火星』が売られていたので、思わず買ってしまいました。意外と安かった。ぐふふ…。ナチスから発禁処分にされたというので興味があったのですが、ちょっと読んでみましたら、私の好きな幻想小説でした。冒頭から降霊会で生き霊を呼び出したとか書いてました。
この古本屋さんには他にもピエール・ルイスのアレも割と安価で置いてあったのですが、この時は断念!(少し疲れていた…今は後悔している) そのうちに取り寄せるかもしれません。ははは!



街をぶらついていたら、またお腹が空いてきたので、夕飯はそのまま吉祥寺で食べることにしました。onagaさんが行ったことのあるという「ダルジャン」というイタリアンのお店に案内してもらいましたが、かなり落ち着いた、レトロな雰囲気のお店で、私も気に入りました! こういうとこ、好きですね!

ゴルゴンゾーラのニョッキと、生ハムのピザをひとつずつ頼んで、美味しくいただきました♪ 美味しかった~~。チーズって美味しいなあ! しかし、かなり満腹になりました。私は東京へ来て以来、ひたすらに食べつづけていたので、さすがにそろそろ肥えてきたという感触がありましたね。3日でも太りますね。会う人会う人から「痩せたね!」と言われつづけていたので、やっとちょうどいいくらいになってきましたかね。




onagaさんとは夜まで楽しく過ごしました。いつもありがとう! 元気そうで良かったなあ(^_^)

onagaさんと私とは趣味はいくらか合うものの、意見や思想はまるで違うと思うのですが、それでも、いやそれ故に、私はこの人に愛情を抱かずにはおれません。この人は正真正銘の知性と教養を備え、気さくで優しい人柄、理想に向かう厳しく実際的な態度、その一方でとても傷つきやすかったりもするんですね。きっと優しすぎるんだろうと思う。それだけが心配。
人間的に魅力的というだけでなくて彼女を愛する理由は、この人が私の駄目さ加減を、私の暗闇をよく知っていてくれるところにもあるかもしれません。それで私は安心するのです。心の一部を預ってくれているのではないかと思う、それで滅多に会わなくても、言葉を交わすことさえ稀でも、ふとした瞬間にこの人のことが思い浮かぶんじゃないかな。onagaさんは、私のそういう友人のひとりです。

楽しかった! どうもありがとう!!






最終日は東京都現代美術館へ行ってきました!(つづく)