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勝田文さんの漫画3冊

2010年10月12日 | 読書日記ー漫画




ここ半年くらいの間に集めた、勝田文さんの漫画を3冊。


 まずは『プリーズ・ジーヴス』(第一巻)

《内容》
P.G.ウッドハウス原作の英国ユーモア小説の漫画化。
おとぼけご主人バーティは次から次へとおかしな事態に巻き込まれてしまうのだが、その有能すぎる執事ジーヴスは華麗に主人を窮地から救出(し、うまいところは自分のものにしたりも)するのだった。

《この一文》
“シャ、シャルロット!
 どうだい これからいっしょに
 格差社会について 語り合わないかい ”
  ――#4より


勝田文さんの漫画の雰囲気は、この作品にもよく合いますね。品の良いおとぼけ感が溢れています。「これから格差社会について語り合わないかい?」(←デートのお誘い文句;)なんていうさりげないひとコマが最高に面白いですよ!

絵柄は柔らかくて繊細な線によって構成されていますが、キッチリとめりはりもあって、相変わらず素敵。私はこの人の漫画が好きです。

原作の小説も読んであったので、こちらの漫画にはあの愉快な世界がわりと忠実に再現されてあるのがよく分かりました。小説を読んで私が想像していたよりも、ウースター君はちょっと情けなさ5割増くらいな感じでしたけど。可愛いですね。

面白かった!!
2巻も楽しみ。



 『ウランバナ』


《あらすじ》
お寺の隣にある花屋の娘・佐保。彼女の日課はインドの王子の情報チェック!! 王子に恋した佐保の不毛な思いは届くのか!? 禅寺ご近所さんの心温まるロマンチック・コメディー。
他に「近くの他人」「ダブル プレイ」収録。

《この一文》
“「あっ あれ きっと〝さりぃ〟よ…!」
 「(え?あ、あー、ブログの…)なんでわかんの?」
 「直感ッ…!」 ”
  ――「ウランバナ」より


インドの王子さまにマジで恋する女の子のお話なのですが、そんな夢みたいなお話を、夢みたいな美しさの中に展開させ、ちゃんと夢みたいに終わらせているところに、勝田さんの力量の凄さが滲み出ているかと!!

私がいつも凄いと思うのは、勝田さんの漫画にはある種の幻想性が漂っているのに、主人公たちはちゃんと地に足がついていて、ダメダメな行動に走ったりして落ち込んだりもするけれど、最終的にはしぶとくたくましく生きていくんですよね。それを、さりげなく爽やかに描いているところが、私の勝田さんを素晴らしいと思うゆえんのところです。

この「ウランバナ」の佐保さんも、本心では王子さまと結ばれるわけがないと分かっているのですが、でも…! というところが、とても感動的でもあり、すんなり共感できますね。美しいものに憧れる気持ちをなくしてしまうことは出来ない。
また、佐保だけでなく、その周囲の人々にもそれぞれのドラマがあって、そのたくさんのドラマを一つのお話の中に組み込んであるところも流石。この人の漫画は本当に面白いんだなぁ。あと、王子さまが格好よすぎ! 夢に見そうな素敵さ。

同時収録の「近くの他人」もじわじわと面白い作品。主人公の女の子の、「変に気を使ったおかげで、かえって大惨事」という状況は、私にもなんとなく分かるなぁというものでした。



 『あいびき』


《あらすじ》
銭湯にあるのはマイナスイオンだけではない――!? 半年前に離婚し、家業の地域密着型銭湯「山の湯」で働く鞠(まり)。そこでは、様々な人情劇が繰り広げられていた…。
他に「木俣くんの手品」「サマー・ジョブ」「ペイ・デイ」「妹の花火」収録。

《この一文》
“ここは…すごく居心地がよくて…
 いい人もいやな人もいるから…
 どんな人だっていていいと思える所だったから… ”
  ――「あいびき」より



そうか、人情劇なのか!
裏のあらすじを写していて気がつきましたが、勝田さんの漫画に溢れているのは「人情劇」の雰囲気だったんですね。なるほどー。あー、そうだ、そうだ。
というわけで、この「あいびき」はまさにそんな人情劇。舞台はやっぱり銭湯。銭湯じゃなきゃなりませんよね。うん。人情劇は面白い。そうか、私は人情劇が好きなんだな(意外にも)。

同時収録の「木俣くんの手品」という作品が、特に秀逸でした。これは面白い。私はとても好きな感じです。
随分前にお母さんが出て行って、お父さん(新渡戸稲造似の)と二人暮らしのたまき(メルヘンイラストレーター)。うんちく好きの木俣くんとお付き合いをしているたまきはもう27歳で、なぜか今さら母親を捜してもらおうと探偵に調査を依頼するのだが…。

これはツボッた。地味ながら、たまらなく良いお話です。「手品」がうまく使われています。しみじみします。すごくしみじみとしてきます(もちろん良い意味で)。


そうかー。人情か。どうして勝田さんの漫画を好きになったのかと思っていましたが、人情が溢れているからだったんですね。どの作品を読んでも感じられるこういうあたたかな眼差しがあるから、私はなんだか落着くんだな。そうだったのか。


「どんな人だっていていいと思える」


私もこうやっていてもいいのかな。と少しは思えてくるのでした。







『君に届け』第12巻

2010年09月24日 | 読書日記ー漫画

本日発売。





いつもなら上旬に発売になっていたような気がしていたのに、どうしてこのタイミングで?? と思いつつ、ダッシュで買いにいってみたら、帯に映画の宣伝がしてあったので納得。そうか、明日から劇場版が公開か。なるほど。


それはさておき、第12巻。ああ~、あああ~~、今回も爽子の可愛さに悶絶! それから表紙からも分かるように、今回は爽子の両親も登場するのですが、お父さんが面白くてたまりませんでした。面白いのに何故泣く…私! いやー、なんか爽子が可愛くて、可愛くて……; 風早くんも呆れるほどの好青年だし。
あと、ちづちゃんとあやねちゃんが友達になったきっかけのエピソードもあって、12巻まできても、相変わらずの高いクオリティーが維持してありました。あー、面白い。


実は10巻以降、私は新しく単行本が出るたびに事前の期待値があまりにも高くなってしまっているので、読むのを恐ろしく感じてしまっているのですが、今回も杞憂で終わりました。いつも期待以上に面白いって凄い。ほんとに面白いなあ、可愛いなあ、美しいんだよなあ!


善意に溢れた世界。ちょっといじわるだったりしても、誰もがそう悪い人間ではない。正直や誠実や優しさが、ささやかな善意が、誰かの世界を美しく回し始める。そういう世界をこの漫画は描いていると思うのです。私がこれをものすごく好きになってしまうのは、そのせいなんだろうな。放たれた言葉がその通りの意味を保ったままで誰かのところまで届いたりするのだろうか。という問いに対して、「届くよ!」、と説得力を持ってその美しい世界を描き出そうとしてあるので、私は涙が止まらなくなるというわけなんですね。

『君に届け』を好きすぎて、今日は世の中が少し美しく見える。







『少女革命ウテナ』漫画版(途中まで)

2010年09月16日 | 読書日記ー漫画

さいとうちほ 原作:ビーパパス
(小学館文庫)





結局おとといは、ウテナ(TVアニメ版)DVDの第8巻を泣きながら観ました。最終4話が収録されています。いつ観ても傑作。何度観ても傑作。

それにしても、ああ、ほんとうにこれをもっと高画質で観られたらなぁ。私の持っているのは旧DVD版なので、画質が3倍ビデオ録画並みなんですよね。うぅ。……BOXが欲しい。欲しいよぅ。しくしく。とは言え、画質が気になるのは最初の5分だけで、あとは夢中になってしまってもう何も気にならないわけなんですがね、ははは。


そういうわけで気分が盛り上がったので、先日買ってきた『少女革命ウテナ』の漫画版(文庫)を読んでみました。さいとうちほ先生の絵がうますぎて悶絶。こともなげに描いているように見えるんですよね、こんなに美しい絵を。はぁ、うらやましい。

漫画、TVアニメ、劇場用アニメ、と3つの形態で製作された『少女革命ウテナ』という一連の作品群ですが、それぞれに設定に違いがあるので、見比べてみるのも楽しいです。
こちらの漫画版では、アニメ版のほうでは描かれることのなかった、ウテナが鳳学園へ来ることになったいきさつが読めるというのが見所と言えるかもしれません。
しかし、私はアニメ版の内容が頭にクッキリと刻まれているので気になりませんでしたが、漫画の方はストーリー展開がものすごく速いので、もしかして最初に漫画版だけを読んだら展開の速さについていけなかったかも。それに謎があっさりバラされ過ぎっていうか…。でも、これはこれで魅力的で面白いです!

そしてつくづく感じるのは、やはりウテナは漫画にしろアニメにしろ、キャラクターはさいとう先生のデザインでないといかんな! ということですね。最高に美しい、素晴らしいデザインです。ああもう、美しい。

私はちなみにこの作品に登場する「有栖川樹璃」という人物を崇拝しているのですが、文庫版2巻の途中に樹璃先輩のプロフィールが載っていて楽しめました。美しいわ~! 素敵すぎるわ~~!(でも、漫画版だと若干影が薄いような……。やはり樹璃先輩をめぐる物語については、TVアニメ版が最高ですね。奇蹟の完成度)
あと、薔薇の花嫁こと姫宮アンシーに関しては、アニメ版よりも漫画版のほうが可愛かった! なにこのアンシー、可愛いぞ!



というわけで、私のウテナ愛がとどまるところを知らない、もうそろそろ秋。実は文庫版の『ウテナ』は、まだ2巻までしか買っていないので、最終巻の3巻を買ってこないとな。






『クマとインテリ』

2010年09月12日 | 読書日記ー漫画

basso(茜新社)


《内容》
『イタリア男、スーツ、眼鏡』がテーマの小粋なCOMIC。
初老のインテリ政治家ファウスト・カッラーロはバカンス先でカメラマンの熊男ブルーノと出会う。全く好みのタイプではなかったブルーノに次第に引かれていくファウストだが……。





近頃大人気のオノ・ナツメさんは、bassoという別名義でBLなんかも描いておられるそうで、私は評判の高い『クマとインテリ』を手に取ってみたわけです。

実は、この人の絵はちょっと独特の雰囲気があるので、「絵柄がちょっと私の趣味には合わないのではないか」と思って尻込みしていたのですが(松本大洋のときも同様のことを思っていた)、読んでみたらアラアラ不思議! 「この絵でないとダメだろう!」というほどにハマってしまいました(松本大洋のときも同様のことを思ったのだった。どこまでも学習しない私;)。


というわけで、面白かったです!

表題作の「クマとインテリ」、「Manifesto(マニフェスト)」の2作には唸らされましたね。人物の造形が独特すぎるなんてことは、一瞬で吹っ飛びます。たちまち、ものすごく魅力的な人に見えてくる、この不思議! なぜ! どうして! こんなに格好いいのですか!? わなわな……。特に「Manifesto」の秘書の彼には悶絶させられました。眼鏡がテーマとのことですが、なるほど眼鏡ですね。ブルブル。短髪に眼鏡ってサイコーですね。フフ…



結局、ストーリーが良いのだと思います。ドラマチックで、とてもお洒落でもあり。クセのある絵柄の割に、描かれている物語は非常に繊細なものであると言えるでしょう。ちょうどよい具合に控え目で繊細。場面の切り取り方が素晴らしいですね。

また、そのクセのある絵柄にしても、たしかに私好みの丁寧で繊細な感じではありませんが、大胆で力強い、圧してくるような魅力が要所要所に感じられるので、つい目が離せなくなってしまう。
それにしても、この人の絵は、何を使って描いているものなんでしょうかね? 線の太いところは、版画のように見えるところもあります(特に影の部分)。いったん太い線で描いてから、細い白い線で消しているように見えますね。
それから塗りの部分もちょっと独特です。トーンを貼っているというより、やっぱり塗って(あるいは描いて)いるように見えるのですが、どうなんでしょう。なんにせよ、個性的な絵柄ですね、ほんとうに。

アクは強いけど、嫌味なところがない。なるほど人気があるわけだぜ……



うーむ、そういうわけで、大変に面白かったです。やっぱり絵の第一印象だけでは分かりませんね。というか、よくよく見たら、このカバーイラストだって、ものすごく格好良いではありませんか。私はもっと目を鍛えねばならぬようです。うむ。






『通りすがりに殺したい』

2010年08月24日 | 読書日記ー漫画

竹宮恵子(白泉社)




《内容》
美形でクールな女殺し、あの姫(ひめ)クンが地下鉄のホームから、突然、つき落された……!! いくら反逆児の姫クンでも、通りすがりに殺されちゃたまらない。表題作の他「ザ・Shy-ing」「姫くずし」など6編を同時収録。シャイでコミカルな、姫クンの魅力あふれる作品群。






あまりにすごいタイトルなので、田舎のブックオフで目に入った瞬間に買いました。表題作だけでなく他の作品のタイトルもすごい。「ごめんね今夜は(グンナイ)」とか。竹宮先生ったらタイトルセンスが光り過ぎ……☆ それともこの時代はそういう時代だったんですかねー。


さて、この漫画はタイトルもすごいのですが、内容もすごかったです。姫川くんという超絶美形の高校生が主人公。父親は政界の大物、母親はその愛人で、姫川くんは「自分を生み出したことに対する慰謝料」を両親から得て、青山のマンションに一人暮らし。女の子にはモテモテ。時には男にもモテてしまうという、とにかく目立って目立って仕方がない男の子です。

まあ、女のように美しく、知性も飛び抜けている超人的な男の子という設定自体はそんなに珍しくもないのですが、物語のそれぞれがそれぞれに面白く描かれているあたりはさすがに竹宮恵子という感じがしました。年上の女性への憧れがあり、同性愛へのニアミスがあり、見知らぬ人間から殺されかかるサスペンスあり、禁じられた淡い恋があり、複雑な友情の物語があり、と盛りだくさんです。短い物語のひとつひとつに、魅力が溢れています。すごい!



収録されている作品はすべて昭和50年代のものばかりなので、今となっては時代を感じさせますが、主人公の姫川くんの服装はなるほど古いものの、物腰や姿形自体は現代の私が見てもやっぱり美しい。美形っていいものですね! 時代を超えますね!
同じく竹宮先生の不朽の名作『風と木の詩』とかも凄かったですし。ジルベールの美しさは異常。あれももう一度読み返したいけど、凹むんだよなぁ。


昔の漫画も面白い。
ちょっと京都の漫画ミュージアムでも行って読み漁ってこようかしら……。






『以下略』

2010年08月16日 | 読書日記ー漫画

平野耕太 ソフトバンク・クリエイティブ



《内容》
ゲーマガで好評連載中の「以下略」が、ファン待望の単行本化!
一見普通のゲームショップ「ファンタジィ」。ここのオーナーたちはゲームオタかつアニメオタかつマンガオタ。店番やらずにダベって終了! 面白ければ店放置! 新作ゲームのフェアやれば店破壊! さらには人間として終わっているダメ店長に加え、ダメなヤクザやチンピラまで溜まりだす始末。そんなダメオタたちのダメな日常を平野耕太が描く! ディープな平野ギャグの真骨頂、ここに極まり!! メガネもあるよ!(Amazon内容紹介より)

《この一文》

“ 女郎になってくれないか ”



『HELLSING』や『ドリフターズ』の平野耕太さんのギャグ漫画。「ゲーマガ」という雑誌にて連載されているそうです。『HELLSING』ですっかり平野信者と化したK氏が買って来てくれました。


…なんていうか、何と言ったらいいか分からない漫画です。ネタが深すぎてついていけない; でも、ネタ元が分かるものについては非常に面白く感じたので、ゲームや漫画についての知識が深ければ深いほどに楽しめそうですね。

私はチンピラを監禁してオタ化させようという回が面白かったです。それから、店長の本町さんがあまりに美形なので、本町さん見たさに私は4回も読み返しました。でも、本町さんは大変な美形なのですが、中身がドクズなので、美形なコマはほんの数カ所しかないのが惜しまれます。

  本町さん

これはまた別のところでも一度書きたいと思っていることなのですが、平野耕太さんの描くキャラクターには異常な色気があるんですね。異常としか言いようのない、独特の存在感が放たれています。思わずまじまじと眺めてしまうような迫力と美しさがあるのでした。
それと同時に、シリアスからギャグへの落差がものすごくて、ギャグ絵の崩れっぷりと内容の飛ばしっぷりもまた、この人の稀有な才能がきらめいているところかと思われます。とにかく勢いが凄い。何だか分からないけど、ものすごく好きになってしまうような引力がありますね、この人には。



というわけで、私の今の経験値では全然『以下略』についていっていませんが、それでも十分に面白い一冊でした。平野さんの情報収集能力、処理能力はいったいどうなっているんだろう?? と感心させられる内容です。何事も広く深く楽しもうとしている人というのは、やはり見ていて清々しいですよね!!



 


『卒業生』限定小冊子!

2010年08月14日 | 読書日記ー漫画

応募者全員プレゼントだった小冊子!
こんなの申し込んだの、生まれて初めて(^_^)





今年の春先くらいに読んで激ハマりした中村明日美子さんの『同級生』『卒業生』という名作BLシリーズがありまして、その『卒業生』の単行本についていた応募券で申し込むと全員に小冊子が当たるというので、私は張り切って申し込んでいたわけですよ。それが3月くらいの話。


で、小冊子の発送が7月上旬ということだったのですが、当時の私は引っ越しやら台湾旅行やら夏風邪こじらせるやらで、申し込んだ時点では横浜に住んでいたのですが、発送時には大阪へ来てしまっていて、その住所変更のことはいつも念頭にありながらも放置していたのでした。
しかし、郵送だったら転送届を出しておいたから大丈夫かな~、と思っていたら、やっぱり発送はメール便でした。ですよねー。こりゃまずい。これは届かない。もう7月も下旬だし、届かないわけだ。と焦ってその頃になってやっと出版社のHPを見に行ったら、どうやらメール便の住所変更手続きも可能であったらしい。オウ……。愚かな私は思い切りその欄(「Q&A」のところ)を見逃していたのでありました。

そこで、ものすごく気が引けたのですが、せっかく申し込んだのに(一応料金も払ったことだし)手に入れられないのは残念すぎると思い、編集部に直接連絡したのです。ああ、なんという迷惑な; しかし、編集部の方は快く発送状況を調べてくださり(未着で返送扱いになっていた)、さらに再発送を引受けてくださいました。もう土下座したい気分でした! お忙しいところに、ほんとうにスミマセン~~~!! でも、ありがとうございましたーー!




という長い前置きがありまして、ようやく届いた小冊子!
感激もひとしおです。内容もほのぼのと素晴らしく、私のしばらく収まっていた漫画読みたい病は一気に悪化してしまいました。明日美子さんの『卒業生』番外編のショートストーリー(死ぬほど萌えました)だけでなく、ゲストのおまけ漫画なども収録されていて可愛かったです。特に、私が最近これまたハマっている雁須磨子さんによるパロディなんかは非常に楽しいものでした。良かった……! 申し込んで良かった……!!

ところで、残念なことに、中村明日美子さんは活動を休止なさっているようですね。なにやら激務によるお疲れが原因(?)らしいので、休養ののちには、ぜひとも復活していただきたいものです。もっと読みたい!





『ONE PIECE』巻59

2010年08月04日 | 読書日記ー漫画

し、白ひげーーーーーッ!!!!






ということで、本日発売の『ONE PIECE』最新刊を買ってきました。

各所でネタバレされていた(のをウッカリ見てしまっていた)ので大まかな展開は想像がついていましたが、この巻ではちょうど話に一区切りついたなという感じで面白かったです。

うーん。ネタバレしないで感想を書くことは不可能なので黙っておきます。とにかく白ひげの格好良さは異常。何コマ分かだけ若き日の白ひげが描かれていましたが、その部分が私としては今回もっともジワっときました。あと、ここしばらくは物語の展開がもの凄く速かった印象ですね。速すぎて頭に入っていない情報が多々あるので、ちょっと何巻分か遡って読み返したいところです。


それにしても、愉快なキャプテン・バギーに愛着を感じるようになってきたのはいいんですけど、チョッパーやロビンさんはいつになったら再登場するのかしら?? 麦わらの一味が早く集結するといいなー!






『ドリフターズ』第1巻

2010年07月12日 | 読書日記ー漫画

平野耕太 (少年画報社)



《あらすじ》
関ヶ原で戦闘中だった島津豊久は重傷を負い雨の中をさまよっていると、突然明るく真っすぐな通路に1台の机、そこで書類を眺める見知らぬ男と遭遇する。そしてその通路の両壁に無数に連なった扉の一つから、豊久はエルフやドラゴンが存在する異界へと送られ、そこで織田信長や那須与一と出会うのだった。

《この一文》
“尊厳が無くとも飯が食えれば人は生きられる
 飯が無くとも尊厳があれば人は耐えられる

 だが両方無くなると

 もはやどうでもよくなる

 何にでも頼る       ”





うおーーっ、相変わらず血みどろ! 首飛びまくり! で面白かったです。信長に与一といった日本の歴史的人物のみならず、ハンニバルとかジャンヌダルクとか世界各国からあらゆる時代の濃そうな人物が次々と登場してくるド派手な展開に、今後も期待が膨らみますね。

ようやっと1巻が出ましたが、収録された話数を数えるに、2巻が出るのはやっぱり来年になるんだろうなぁ。年1冊ペースか。早く続きが読みたいものです。表紙カバーをはずすと本体にもおまけが描かれているのが『ヘルシング』以来平野さんの単行本の見所のひとつなのですが、今回も面白かったです。ビアスとか出てきたら、すごく面白くなりそうだよなぁ!

『ヘルシング』では、2巻あたりまでは単なるお気楽なヴァンパイア・ハンター物かと思わせておいて3巻からまさかの急展開、ついには「人間とは? 人間として生きるとは?」というような深刻なテーマにも迫る怒濤の名作ぶりを発揮していたので、この『ドリフターズ』も普通の異界ファンタジー物と思わせておいて最後はどうオチをつけるのかが楽しみです。ま、でも、オチとか以前に私はこの人の漫画の格好良さが好きなので、1巻は十分に楽しめました。

平野さんの漫画は画面が真黒で、とにかく血みどろ、刎ねられる首、首、串刺しの胴体などなど激しい描写が続くわりには、そこにほとんど嫌悪感を感じさせないところが不思議な魅力です。グロ耐性のない私でも楽しく読めるわけですよ。どろどろしていそうでカラッとしているのがいいんですね、絵もお話も。それに登場人物はいつも魅力的だし。
前作では吸血鬼やナチス、ヴァチカンの秘密組織を扱い、今回はエルフにドラゴン、武士に騎士にetc...と、オカルト&SF設定が多いようですし、作中にも狂気の人々がどんどん登場するのですが、いつもなぜか印象としてはすごく健全なんですね。一本筋が通っているというか明るいというか。生きることの悲しみや苦しみを取り上げたとしても、平野さんの世界ではそれがみじめになり過ぎない、哀れになり過ぎない、それでいて心に残る、そういう描き方がなされているところが、私は好きなのかもしれません。とにかく格好良い。破壊的なユーモアのセンスについては言うまでもありません。本編とあとがきを同じ人が描いているとはちょっと信じられないほどです。


というわけで、次巻もすごく楽しみです!






「もやしもん」9巻

2010年07月11日 | 読書日記ー漫画




前の8巻はビールのうんちくが満載で勉強にはなったもののあまり面白さは感じませんでしたが、この9巻は食料自給率や日本の農業の実態に関するうんちくが満載で勉強になった上に、お話も面白かったです。長谷川さんが絡んでくると面白いですね、この漫画は。主人公は相変わらずほぼ空気。この巻はいいところで終わっていたので、次が気になります。でも来年の発売予定だそうなので、また1年くらいは待たされそうですね。

上の画像はDVD付属版の表紙。こちらもいいですが、通常版のピンクの表紙も可愛かったなぁ。付属DVDはまだ観ていません。



次に読みたいのは、平野耕太さんの『ドリフターズ』。

  

先日ようやく第1巻が発売されたばかり。この人の『ヘルシング』(全10巻)は面白かった。吸血鬼を使って吸血鬼狩りをしている英国の秘密機関《ヘルシング》と、ナチスの残党と、バチカンの秘密組織とがぶつかりあって、ロンドンが一夜にして壊滅するというのが大筋の『ヘルシング』は、描写がすっごく格好良いので私は大好きです。セリフもいちいち叫びたくなる感じで、しびれる。「見敵必殺(サーチアンドデストロイ)!! 見敵必殺(サーチアンドデストロイ)!!」とかカッコいいな、もう。


『ドリフターズ』は、ほんとは私が金曜日に買いに行く予定でしたが、鼻血が出過ぎて行けませんでした。ちなみに今日もまだ出ています。3日目。なかなか止まらんですね。でも人は何にでも慣れるということをまたまた再確認しました。朝起きるなりまた鼻血とか、もうなんでもないですよ。朝、昼、晩と律儀に出るこの不思議。すぐに出るけどすぐに止まるようにもなりました。しかしさすがに疲れてきたので、明日もまだ止まらないようなら病院に行ってこようかしら…。聞くところによると、レーザーで焼かれたりするという話もあるようで、恐ろしい(/o\;) まあ、そのついでに漫画を買ってくるかなー。