震源の南、M5以上多発「地盤への力が変化」
読売新聞 4月12日(火)11時42分配信
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マグニチュード(M)9・0の東日本大震災から1か月が経過したが、震源域やその周辺では、余震や誘発地震が活発な状態が続いている。特に震源の北側よりも南側でM5以上の地震が多い傾向がある。
12日には長野県北部でM5・6、千葉県東方沖でM6・4の地震が発生。11日には福島県東部でM7・0が起きており、気象庁は「大震災で東日本の地盤 にかかる力が大きく変化し、様々なタイプの地震が起こりやすくなっている。今後もM7クラスに注意が必要」と警戒を呼びかけている。
長野県北部では3月12日にも、今回の震源から北20キロでM6・7が起きた。元々ひずみが集中している場所だが、大震災によって地盤を圧縮する力が強まり、12日以降に震度1以上を430回観測している。
一方、千葉県東方沖は大震災の余震域の南限で、東日本がのった陸のプレート(岩板)の下に、太平洋プレートとフィリピン海プレートがそれぞれもぐり込み、ぶつかる境目。今回の地震は、陸のプレートの内部で断層がずれた。