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森羅万象 ~ 歩く印象派

溶融燃料「粒子状、冷えて蓄積」1~3号機分析

2011年04月15日 07時56分33秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)

読売新聞 4月14日(木)19時59分配信

溶融燃料「粒子状、冷えて蓄積」1~3号機分析
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読売新聞

 注水冷却が続けられている東京電力福島第一原子力発電所1~3号機について、日本原子力学会の原子力安全調査専門委員会は14日、原子炉などの現状を分析した結果をまとめた。

 3基は核燃料の一部溶融が指摘されているが、専門委は「溶融した燃料は細かい粒子状になり、圧力容器の下部にたまって冷えている」との見解を示した。

 専門委では、東電や経済産業省原子力安全・保安院などが公表したデータをもとに、原子炉の状態を分析した。

 それによると、圧力容器内の燃料棒は、3号機では冷却水で冠水しているが、1、2号機は一部が露出している。1~3号機の燃料棒はいずれも損傷し、一部 が溶け落ちている。溶融した核燃料は、冷却水と接触して数ミリ以下の細かい粒子に崩れ、燃料棒の支持板や圧力容器下部に冷えて積もっていると推定してい る。これは、圧力容器下部の水温が低いこととも合致している。沢田隆・原子力学会副会長は「外部に出た汚染水にも、粒子状の溶融燃料が混じっていると思わ れる」と説明した。


原発周辺20年住めない…首相発言? 避難村長が涙「これが政治家の言葉か」

2011年04月15日 07時55分10秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)

産経新聞 4月13日(水)20時54分配信

原発周辺20年住めない…首相発言? 避難村長が涙「これが政治家の言葉か」
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官邸に入った菅直人首相=13日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影)(写真:産経新聞)

 「10年住めないのか、20年住めないのか…」

 菅直人首相が13日、官邸で松本健一内閣官房参与と会った際、東京電力福島第1原発の半径30キロ圏の避難・屋内退避区域について、少なくとも10年間 は居住が困難との認識を示したとの情報が駆け巡った。原発被害の深刻さを示す衝撃的な発言だけに、情報は一気に広がった。首相は同日夜、公邸に戻る際、記 者団に「私が言ったわけじゃありません」と否定した。

【フォト】「10~20年は住めない」-。首相の発言とされたその言葉に、涙を見せる飯舘村の村長

 情報の発信源は松本氏が首相との会談直後に行った記者団への説明。松本氏は「10年住めないのか、20年住めないのかということになってくると、そうい う人々を住まわせるようなエコタウンを考えなくてはいけないということを言っていた」と発言。時事通信が首相発言として速報した。

 波紋は全村避難の対象となっている福島県飯舘村にも広がった。住民への説明会の途中で情報に接した菅野典雄村長は「少しでも早く戻れるようにするのが政 治家の仕事なのに、これが政治家の言葉なのか。全く悲しくてならない。直ちに抗議する」と涙ながらに訴えた。住民からは「そうだ」との声が上がった。

 このため首相は、松本氏に電話をかけて記者団に情報を否定させた。ただ、松本氏は、長期間にわたって原発周辺が居住困難になる見通しを首相に説明したこ とは認めた。その上で移住先として内陸部に5~10万人規模のエコタウンを建設する案を示し、首相も賛同したことを明らかにした。


東日本大震災 復興構想会議 原発除外に異論が噴出

2011年04月15日 07時52分41秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)

東日本大震災 復興構想会議 原発除外に異論が噴出

毎日新聞 4月14日(木)21時9分配信

東日本大震災 復興構想会議 原発除外に異論が噴出
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東日本大震災復興構想会議であいさつする(左から)梅原猛特別顧問と御厨貴議長代理、五百旗頭真議長、菅直人首相=首相官邸で2011年4月14日午後2時22分、藤井太郎撮影

 「全国民の英知を結集する」として菅直人首相が発足させた東日本大震災復興構想会議(議長・五百旗頭真防衛大学校長)の議論が14日始まった。6月末を めどに第1次提言をまとめることを確認したが、首相が議論の対象から原発問題を外すよう指示したのに対し哲学者の梅原猛特別顧問らから異論が噴出。震災発 生後の本部・会議の乱立や政治主導の政権運営に疑念を呈する発言も相次ぎ、復興構想の具体化に不安を残すスタートとなった。【平田崇浩】

【復興会議では】五百旗頭議長、復興税を提案

 「原発問題を考えずには、この復興会議は意味がない」

 以前から原発の危険性を唱えてきた梅原氏は会議の終了後、記者団にこう言い切った。首相自ら特別顧問就任を要請した梅原氏だが、東京電力福島第1原発事 故の収束する見通しの立たない中、賛否の割れる原発問題に踏み込みたくない首相の意向と会議の間に初会合からずれが生じた。

 原発事故の被害に苦しむ福島県の佐藤雄平知事は「原子力災害も皆さんに共有していただきたい。安全で安心でない原子力発電所はありえない」と提起。秋田 県出身の脚本家、内館牧子氏も「地震、津波、原発事故という3本の柱で考えたい」と述べ、復興構想の中に原発をどう位置づけるかが議論の焦点の一つになり そうだ。

 内館氏は対策本部や会議の乱立にも「復興構想会議もその中の一つと国民に思われたら、東北がつぶれる」と苦言。震災後も府省や自治体との連携不足が目立つ菅政権に対し、「官僚と県や市が一体となってやることがまず第一」と注文をつけた。

 五百旗頭氏は会議後の記者会見で「(検討)部会で専門的な議論をするときには官僚機構から知恵を出してもらいたい」と強調。会議の下に設置する検討部会(部会長・飯尾潤政策研究大学院大教授)で提言の肉付けを進める段階で、官僚の協力を期待する考えを示した。

 こうした委員の不安を見透かすように、自民党の谷垣禎一総裁は同日の記者会見で「会議が乱立して役割分担がはっきりしない問題が対応のまずさにつながっている面もある」と批判した。

 菅首相は12日の記者会見で「野党にも(復興の)青写真を作る段階から参加していただきたい」と呼びかけたが、与野党の対立は逆に深まっている。