映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

朝食、昼食、そして夕食

2014-02-28 | 映画 た行
スペイン北西部ガリシア州サンティアゴ・デ・コンポステーラを舞台に、
食事を通して出会い、別れていく人々の姿を描いた群像劇です。

毎日、一日三回、時間がくれば当然の如く食べる食事。
それも健康であればこそ。
食べることだけが楽しみの我が家の14歳半のわんこ。
先日の大雪の数日前から、珍しく食欲が落ち、嘔吐を繰り返し、病院へ。
レントゲンを撮った方がよいと、本院まで行ったところ、胃と十二指腸に水が溜まり、腸にもガスが
溜まっているということで、検査中水下痢を起こし脱水状態になると危険ということで即入院。
食べたものを消化して腸へ流す機能が落ちていたようで、年が年なのでいよいよかと覚悟しました。
幸い、点滴を受け適切な治療と食事を与えられ、3日後退院してきました。雪で大変でしたが…。
今はすっかり元気を取り戻し、ご飯はまだかと矢の催促し。
おやつを渡すと私の指まで持っていきそうな勢いです。
1月末5.8kgだった体重は現在4.9kgに落ち、戯れにわんこを抱き上げそのあまり 軽きに涙しそうに
なりました。ひと月弱で人間だったら約10kg落としたようなものですから。腰なんてくびれちゃって。
つくづく「食べる」ことは「生きる」こと、ちゃんと食べなアカンわ~と感じました。
食欲があるうちは大丈夫!
食べ過ぎて肉襦袢を溜め込むのは問題ですが…


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          朝 食、 昼 食、 そ し て 夕 食

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             マケドニア人の男とストリートミュージシャン 

 < ストーリー >
前夜から飲み明かし、そのまま朝食へと突入、友人の誕生パーティーに繰り出す2人の男。
夫と息子に朝食を準備し送り出した後、夫と別れ昔の恋人とよりを戻そうとする主婦。
昔の恋人から昼食の誘いを受け赴くストリートミュージシャン。
お腹が減って市場でチョリソーを盗むマケドニア人の男。
弟のゲイを認められない兄と、ゲイの弟とその恋人と飛び入り女性、4人で食べる気まずい昼食。
現れない恋人の為に、朝食に昼食・夕食を作って待つ男。
無言で、3度の食事をする老夫婦。
などなど。
 
      
        一緒に住みたいという若い恋人に、別れた時の辛さを語る年上の男
            
                 ゲイの弟を認められない兄
                   
特に美味しそうな料理や豪華な料理ではなく、ごく普通の食事をとりながら、
それぞれの人間模様を、時にオーバーラップさせながらオムニバス形式で描いています。

たくさんの登場人物の人生の一端を覗くアラカルト料理のような作品で面白かったです。
「食べること」は「生きること」。



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 ***** 見た 映画 *****

 2月26日 「偽りなき者」 DVD カンヌ映画祭で主演男優賞を取ったデンマーク映画

 2月27日 「LIFE!」 20世紀フォックス試写会@六本木

命ある限り  JAB TAK HAI JAAN

2014-02-26 | インド映画
インドの注目映画企画「ボリウッド4」の1本です。
冒頭に監督さんのメッセージが入り、こういうのもボリウッドスタイルなのかしら?と思ったら、
監督のヤシュ・チョプラ氏はボリウッドの「切なすぎるメロドラマ」の形を作り上げた伝説の巨匠で
2012年に他界され、本作が氏の最後の作品ということで、エンドロールでも監督への敬意を込めた
ものでした。
175分、ロンドン編、インド編、再度ロンドン編と、10数年にわたる主人公二人の愛のドラマを
コメディーあり、シリアスあり、三角関係あり、事故あり、記憶喪失あり、歌あり、踊りありの
ぎっしりてんこ盛りです。


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           命  あ  る  限  り

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 < ストーリー>
インドから一旗揚げようとロンドンにやってきたサマル。ストリートミュージシャン、市場の売り子に
レストランのウエイターにと複数の仕事をこなす毎日。ある日、裕福な実業家の娘ミラと教会で運命的な
出会いを果たす。ミラにはすでに婚約者がいたが、父の為にインドの歌をプレゼントしたいというミラを
手伝ううち、互いに恋に落ちる。そんな時、サマルが交通事故にあい生死を彷徨う中、ミラは彼の命を
救ってくれるなら2度と会わないという誓いを立てる。
10年後、インド陸軍で防護服を身につけずに爆弾処理に当たる命知らずの寡黙な男サマル。
偶然出会った女性TVディレクターのアキラは、たままた彼の悲しい過去を知り、密着取材をすることに。
次第にサマルに魅かれるアキラ。サマルがロンドンにくることを条件に、アキラ製作のドキュメンタリーが
ナショナルゲオグラフィックに採用される。気が進まないながらアキラの為にロンドンに到着するサマル。
またまた事故にあい、10年間のインドでの記憶を失ったサマル。
彼の記憶は戻るのか?サラとアキラ、どちらの愛を選ぶのか?

何せ175分作品なので時間はたっぷり。場所を移して3つのパートに分かれます。
 ・ロンドン編はふたりの出会いと別れ。
         
 ・インド編はキラの愛を試すかのごとく命がけで爆弾処理に励む傷心のサマルと
  アキラの出会いと新たな愛。
 ・ロンドンに戻って、事故→記憶喪失→キラとの再会→記憶を取り戻し、三角関係へ。

ハリウッド映画「ハート・ロッカー」+「冬ソナ」の如く記憶喪失のウェットなラブストーリー、
そこにカレーのスパイスをふりかけて、雪降る教会やミレニアムブリッジのロンドンの街並みと、
インドの美しい自然の風景を背景に「命ある限り」貫くピュアな愛を描きます。
          

サマルが処理した爆弾の数は108個って・・・仏教では人の煩悩の数じゃないですか!
防護服なしで108個の爆弾処理を成功したってことは、煩悩を超越したってことになるの? 
インドってヒンズー教が多数派だけど、キラは教会に行ってるし…ただの偶然?


主演はボリウッドの帝王シャールク・カーン。
コミカルな演技もシリアスも、歌も踊りもこなす上、本作では10年の時の隔たりをも演じ分けます。

ミラ演じるカトリーナ・カイフはインドと英国のハーフで不思議な魅力にあふれる超美人です。
上品だけどセクシーなダンスを踊りまくります。「タイガー 伝説のスパイ」でも主演していました。
     
         カトリーナ・カイフ             アヌシュカ・シャルマ 
アキラ演じるアヌシュカ・シャルマも元気でとってもキュートな美人さんです。




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プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命  THE PLACE BEYOND THE PINES

2014-02-24 | 映画 は行
何とも長くて映画の内容を想像しづらい題名です。
「松の木々の向こう側の場所」…?
映画の舞台になるニューヨーク州で9番目に大きい街「スケネクタディ」をモホーク語にしたものだそう
ですが、アメリカ人はこの題名を見ただけで何かを思い描くのかしら?

*追加*
  pineには「(叶わぬものを)切望する」とか「恋い焦がれる」という動詞、古語で「思慕」という名詞の
  意味があるのですね~。深い意味のある、いいタイトルでした

ライアン・ゴズリングとブラッドリー・クーパー主演という事で鑑賞。

日本語タイトルには「宿命」というサブタイトルが付き、
「親の罪がこの世代にまで引き継がれるという
 血の因果を巡り、三つの物語が連鎖しながら、結末へ向かう犯罪ドラマ」とのコピーが付いていますが、
後半の展開で、会うべくして逢った「宿命」のふたりの息子!に、強い因縁ドラマを期待しすぎたからか、
これで終わり?っとちょっと不完全燃焼に終わってしまいました。


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         プ レ イ ス ・ ビ ヨ ン ド ・ ザ ・ パ イ ン ズ / 宿命

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 < ストーリー >
移動遊園地でバイクショーを行う天才ライダーのルークは、元恋人ロミーナと再会。
彼女がルークとの子どもジェイソンを内緒で生んでいたことを知り、バイクショーを止め街に残る。
ロミーナには既に夫がおり、よりを戻すつもりはない。
ルークはバイクの腕を見込んで声をかけてきた男に銀行強盗を持ちかけられ次々と銀行を襲う。
ある日仲たがいをして一人で臨んだ銀行襲撃で逃走中、新米警官エイヴリーに追い込まれる。
逃げ込んだ家でエイブリーに撃たれルークは命を落とす。
一躍ヒーローとなったエイブリーだが、署内の悪徳警官たちの仲間に引きずり込まれそうになる。
機転を利かせて難を逃れ、出世するエイブリー。
15年後、ルークの息子の通う学校にエイブリーの息子が転入し話をするようになり・・・。


ルークのパート、エイブリーのパート、息子たちのパートと3つのパートからなる本作。

ルークのパートでは、彼の心の変化や何とか家族と繋がりたいという切ない気持ちと焦りが
破滅へと突き進む姿が憐れでした。
      刺青だらけの身体
             

一方のエイブリーは、いい奴なのか悪い奴なのか?強かな奴でした。
ルークを撃った時の顛末(普通パトロール警官はふたり一組じゃないの?)では、罪悪感を抱きつつも、
レイ・リオッタ演じる悪徳警官一派に一味に引きずり込まれそうになるも、辛くも一派を一網打尽にし
出世街道かけ上がるなんざぁ、なかなかできんよ。
レイ・リオッタは登場しただけで「ワル感」が滲み出てます。怖い~。

ルークの人生、エイブリーの悪徳警官との展開とその後の成功だけで、それぞれ一本映画が出来そうです。

そして、一気に15年後…。
エイブリーの息子AJが親の離婚で道を踏み外しそうな危うい状況で、ルークの息子ジェイソンもAJに
引きずられて薬の調達係りをさせられるんですが、
実はジェイソンが真面目な優等生でふたりが出会って親の因縁を知るみたいな展開だったら
親たちとは逆の立場で面白かったんじゃないかなぁ~と思った次第です。

     
             群司法長官に当選したエイブリーと息子のAJ         
見終わった後、エイブリーと息子AJがあの後どうなるのか?これで続編できるんじゃないの?っと、
ふたりの行く末が気になってしまいました。
AJはエイブリーの手には追えなくなって問題起こして父も失脚…な~んてことになりそうだなぁ~。




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 ***** 見た 映画 *****

 2月22日 「朝食、昼食、そして夕食」 DVD 食事を通して人間模様を描くスペイン映画

 2月23日 「メビウス」 DVD ジャン・デュジャルダン、セシル・ドゥ・フランス主演のスパイ映画

        「最後のマイウェイ」 DVD フランスの歌手クロード・フランソワの伝記映画

ブルーノのしあわせガイド   SCIALLA!

2014-02-21 | 映画 は行
久々のイタリア映画。原題の「SCIALLA!」は「シャッラ!」と発音するようで、英語になると「EASY!」
「落ち着いて」とか「気楽にね」沖縄言葉の「なんくるないさ~」というような意味のようで、
エンディングに流れる曲のサビになってます。シャラァ~


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          ブルーノのしあわせガイド SCIALLA!

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 < ストーリー >
著名人のゴーストライターや補習のための家庭教師をしながら気ままな独身生活をおくるブルーノ。
ある日、教え子ルカの母親から、アフリカのマリに仕事で半年留守にする間、ルカを預かってほしいと
頼まれる。何故自分がと理由のわからないブルーノに、ルカは15年前にあなたとの間にできた子どもです
と、告白される。戸惑いつつも、ルカには父親であることを隠し共同生活を始めるが…。

   

家庭教師として教えている出来の悪い生徒の母親から、突然「あなたの子です」と言われるブルーノ
えーー、お母さん見て気が付かなかったの?ブルーノ!それって、ちょっとひどくない?!
自由気ままに暮らしていたのに・・・突然15歳になる息子が登場!
その上、半年間同居して面倒見て欲しいって…青天の霹靂。
カナダ映画「人生、ブラボー!」のデビッドは突然533人の父だからね。

男の人にはそんなことが起こる可能性…なきんしもあらず、なんですね。
何とか落第させることなく、道を踏み外すことなく真っ当な道にルカを導こうと、
不器用ながら奮闘するブルーノ。
               
ちょっとワルに憧れ粋がっている15歳の男の子に、規則正しい生活をさせ勉強に向かわせるのは
大変だわぁ。
事件が起こり絶対絶命!どうやって収めるのよーーー?という事態に、ブルーノの教師歴がものを言う。
普通はこんなにうまく事は運ばないけれど、イタリア映画のほんわかした雰囲気は和みます。
雨降って地固まる。ルカもブルーノも人間的に成長したねぇ。
Take it easy.
なんくるないさ~。
SCIALLA!(シャッラ!) なかなかいい響きです。
              
ブルーノがルカにギリシャ神話のアキレスについて教える下り、私もこういう風に習いたかったな。
やはり西洋の学問ではギリシャ・ローマの歴史、ラテン語は基本なんですかね?

ブルーノに伝記を書いてもらっているポルノ女優を演じる女優さん、どっかで見たような…
と思ったら、シャーリー・マクレーンが晩年のシャネルを演じて話題になった「ココ・シャネル」で若き日のシャネルを演じていたバルボラ・ボブローヴァ さんでした。

ルカを演じるフィリッポ・シッキターノはどう見ても15歳には見えません。
実際は18歳だったようですが、これから期待できそうなキュートなイタリアの俳優さんです。
昨年亡くなった「glee」のコリー・モンティスに似ています。 
        





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 ***** 見た 映画 *****
 
 2月19日 「ブルーノのしあわせガイド」DVD

       「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ / 宿命 THE PLACE BEYOND THE PINES」DVD
           ライアン・ゴズリング、ブラッドリー・クーパー主演

サハラ!

2014-02-15 | モロッコ・UAE旅行
サハラは現地語で「砂漠」を意味するそうです。
だから、「サハラ砂漠」は「砂漠砂漠」っておかしなことになるようです。

サハラの入り口は、エルフードという町です。
朝4時起きの5時過ぎ出発。
真っ暗な中、4WDに分乗し砂漠を目指して約45分ぶっ飛ばしました。
ヘッドライトのみを頼りに、でも運転手さんは確信を持った走りでスピードを出します。
途中から(舗装などされていない)ゴツゴツのラフな道。一体どんなところを走っているのやら?
砂漠の入り口へ到着後、各々3頭づつ繋がったラクダに騎乗。
ラクダはすっと立ち上がらず、まず前足→後ろ足の順に2段階で立ち上がります。
      
    車のヘッドライトに浮かび上がるラクダ。往復で$40、または30ユーロ、または¥4000です。
ラクダに乗って、片道約30分でご来光のスポットへ。
懐中電灯で照らしながらなので、起伏がわからずただただ落ちないように手綱にしがみついてました。
   
   夜明け前    月に雲がかかっていました。まさに月の砂漠を~は~るばると~
次第に少しずつ明るくなり、ラクダにも馴れ、周りを見る余裕がでました。
他のツアー客もそれぞれのスポットへ。ご来光鑑賞スポットで、その時を待つ。
  
                           赤みを帯びてくる空
  
 ベルベル人のガイドさんはシャイで陽気。       まるで地球上に一人のような写真
キターーーーーーーーーー! 美しさにしばし言葉を失い、見とれました。
           
ちょっと遊んで・・・カ~メ~ハ~メハーーーーー!あれ、元気玉ーーーー!でしたっけ?
        
  こんなところだったのね~。
                                  左の彼方はアルジェリア。
        風紋が綺麗だ~。
 
 ラクダに乗ったベルベル巻きの私の雄姿?です。   仕事を終えたラクダさんたちは休憩中。
帰りも30分ラクダに揺られて。ラクダは歩きながら、なにも無かったような顔をしてウンチをします。
サラサラの褐色の砂に、小さな黒いウンチ。
帰りはベルベルのガイドさんが、砂漠ネズミや糞コロガシ(スカラベ)の巣を指さして教えてくれました。
そうか、砂漠の糞コロガシはラクダの糞をころがすのか~。自然の食物連鎖だー。
 
                    ベルベル人のテントで温かいミントティーとナッツを頂きました。
             このミントティーは美味しかった~!沁みる~。(朝ご飯はホテルに帰ってからです)
       
ホテルまではまた4WDで45分ぶっ飛ばし こんな所を走ってたのか~。
行きは真っ暗だったので列を作って走っていたのに、夜が明けるとドライバーさん次第で
みんなあっちのルートこっちのルートで併走です。
365度地平線。何の目印もあるようには思えないのに、爆走するドライバーさんたちでした。


*冒頭の写真の山肌にラクダの影が写っているの、わかりますか?   
 

         
     持って帰ってきたサハラの砂            以前読んだ、たかのてるこさんの著書
     細かくてサラサラの粒子です。              改めて読み返しました。
  WATER PLANETのボトルに入れました。            実際に行くと臨場感が溢れます。




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 ***** 見た 映画 *****

 2月14日 「命ある限り」 DVD インド映画 シャー・ルク・カーン主演

 2月15日 「闇の帝王DON~ベルリン強奪作戦~」DVD インド映画 シャー・ルク・カーン主演

モロッコ旅行を振り返って

2014-02-12 | モロッコ・UAE旅行
旅行の余韻も薄れてきたので、忘れないうちに旅のまとめを3つアップします。
「モロッコ編」「サハラ編」「ドバイ編」です。(1/16~23に現地からアップもしています)

私にとって、モロッコは地理的にも気持ちの上でも、遠い遠い国でした。
本当はモロッコとカルタゴ遺跡のあるチュニジアに行きたかったのですが、
落ち着いたとはいえ、チュニジアはまだまだ要注意地域に指定されていて、
かつてセットだったモロッコ・チュニジアのツアーは今はないようです。
モロッコ単独にするか迷ったのですが、今をときめくドバイも見てみたくて今回のツアーを選びました。
総勢34名、北は北海道、南は沖縄、日本各地から参加の皆さんでした。
アブダビで飛行機を降りた時、1名行方不明になったり、カサブランカ到着時スーツケースが1つ
行方不明になったりと、前途多難な旅か?と少々驚きましたが、以降は何事も起こることなく、
モロッコでは正味6日間、連日バス移動で約1800kmの全行程を終えました。

モロッコは旧フランス領なので、アラビア語かフランス語が話されています。
現地で出会ったのは日本人のツアーとフランス人・スイス人のツアー、そしてブラジル人のツアーでした。
フランス語が通じるし、スーパーもフランス資本のカルフールがあったり、何より地理的に近いので、
フランス人やスイス人にとっては丁度よい観光地なのでしょう。
確か、イブ・サンローランのドキュメンタリーで、存命中コレクションが終わるとすぐにモロッコで休暇を取ったとの事。また、「最強のふたり」のフィリップのモデルの富豪さんも今はモロッコ在住という事でした。
台湾からの家族旅行に出会ったくらいで、アジア系で出会ったのは日本人ツアーばかりでした。

モロッコといえば「砂漠」、アフリカで地中海に面しているし…勝手に暑かろうと半袖など用意していた
のですが、前もって添乗員さんからご挨拶の電話を頂き、半袖は要らないこと、寒さ対策をするよう
指示を受けました。
まぁ早朝の砂漠は寒いんだろうと長袖のTシャツに変更し、ホッカイロも準備したのですが、
砂漠以外は大したことはないだろうとたかをくくっておりました。甘く見てました
モロッコも今は冬。そして雨季のシーズンだったんです。
そしてモロッコの中央にはアトラス山脈がそびえているのでした。
まぁ成田出発が夜だったので、すっかり冬支度で家を出ましたが、日本の(横浜)冬と同じくらいで、
圧縮袋でしまうつもりだったダウンコートはずっと着たまま、重ね着でのりきりました。

モロッコは王国です。首都ラバトの王宮には現国王がお住まいです。
モロッコには全部で九つの世界遺産があります。
そのうちの5つ。マラケシュの旧市街、アイト・バン・ヘドゥの集落、古都メクネス、フェズの旧市街、
ラバト(近代都市と歴史的都市が共存する都市)に行きました。

印象に残っているのは・・・
 ・マラケシュのジャマエル・フナ広場(雨で大道芸等見ることができませんでした。残念!)
 ・アトラス山脈のティシュカ峠を越える際の吹雪
 ・サハラのご来光
 ・フェズの迷路のような旧市街
 ・モスクやホテルのモザイク文様の美しさ  などです。

市場(バザール、スーク)ってワクワクします。特にイスラムの国々の市場は迷路のようで面白い!
店のおにいさんとの値切り交渉のかけ引きが楽しいです。
日本人と見るや物売りや店の呼び込みのおにいさんが「日本人、ビンボウ」とか「ビンボウプライス」と
声をかけてくるのです。どうやら「安いよ!」という意味のようで「一体誰がそんな言葉教えたんやー?!
ちゃんと教えてよ~」っと思いましたが、モロッコ内では何処でも「ビンボウ!」でした。
知っている日本語でどんどん話しかけてくる姿勢には毎度のことながら脱帽です。
出来ることなら、マラケシュのジャマエル・フナ市場でリベンジ、フェズの旧市街とサハラにはもう一度
行ってみたい!

モロッコのほとんどのモスクはイスラム教徒でないと入れません。
モスクに付き物のミナレットは、モロッコでは四角柱です。
ミナレットの上にはメッカの方向を示す印がついていて、一目で方向がわかるそうです。
1日5回のアザーン(お祈り)はテープではなく生の声と法律で決まっているそうです。
あるホテルの部屋の壁には、メッカの方向を示す矢印が貼ってありました。
   
 
世界遺産は勿論素晴らしいのですが、モロッコの自然は多様です。
岩砂漠に延びる一本道の道路から見えるのは褐色の岩山と雪を被ったアトラス山脈。
     
アトラス山脈のティシュカ峠(2260m)越えでは、ガンガン高度が上がり一面雪に覆われ吹雪に。
峠を越え高度が下がると岩砂漠とナツメヤシが繁るオアシス。そして突如現れるカスバにトドラ渓谷。
  

        
              クリックすると大きくなります。

モザイクタイルの文様が素晴らしい~!
             
              
              
各家の窓の鉄枠や門にも様々な文様があって素敵でした。

食事はどこでも最初に生野菜盛り合わせが出て、地域によってサモサ、ケバブ、タジン鍋の蒸し料理、
クスクス、魚のフライやホイル焼きなどがメインで、デザートにケーキやプリン、フルーツが出ました。
どれも量が多くって食べきれず。大皿でド~ンと出てくるのを5~6人でシェアします。
サラダはざく切りのなま。サラダの真ん中にあるタイ米のような細長い米には全員閉口。冷めたコメを
水で洗ったような味。 
           
       生野菜     サモサにはお菓子とおかずあり    
             
      タジン鍋を開けたら…肉と卵の煮込み  イカリングにカレイと白身魚のから揚げてんこ盛り
             モロッコのビール2種
 

世界遺産アイト・バン・ハドゥの集落には面白いアーティストさんが実演してくれます。
この方、有名なアーティストらしく、ヒラリー・クリントンとのツーショット写真が飾ってありました。
         
サフランなど自然の染料を使い、焦げ茶の部分は砂糖を入れた染料で描いた後、下からバーナーで炙ると、黄色かった部分が一気に焦げ茶に変わるんです。アートなのにカラメルの香り~。

モロッコ土産は、アルガンオイル(アトラス山岳地でしか採れない木の実を搾ったもの)バラのエッセンス、
バブーシュやバッグ・ジャケットなどの革製品、陶器や金属細工品などが有名です。
昔は海底だった地域からはアンモナイトなどの化石が採れるそうです。
砂漠のバラとよばれる石も売っていました。 

                      
 エティハド航空のモニターに      カサブランカで放映中    「カサブランカ」の「リックの店」
 タイタニック1912の文字発見!     「おジャ魔女どれみ」    撮影はハリウッドだったそうです
               
       カルフールの魚売り場 と 野菜売り場       塔の上にコウノトリの巣
                 
 フェズの旧市街の肉屋(ちょっとグロいのでアップは要注意!)  鳥インフルは大丈夫? 
                    
   ミントティ―を頂いた家に    結婚式用の道具屋さん 民族ドレスの店
   ドラミちゃん発見! 
 
           
 
ツアーの旅だったので観光業がらみの人としか接することができず、国民性に触れる機会は
ありませんでしたが、私が接した人たちは、人懐こくて楽しい人たちでした。
旅を通じて、遠い遠い国だったモロッコを身近に感じることができるようになりました。

* 追記 *
 モロッコにお出かけの際には、日本の飴やボールペンを持っていくと、
 お土産を買う際 まけてくれたり、おまけをつけたりしてくれる可能性大ですよ。






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 ***** 見た 映画 *****

 2月11日「エンド・オブ・ホワイトハウス Olympus has fallen」 DVD  

ラ・ワン

2014-02-10 | インド映画
ボリウッドの大スター「キング・オブ・ボリウッド」と言われるシャー・ルク・カーン主演のSF大作です。
ゲーム空間から飛び出て現実世界で大暴れする悪漢と善玉のバトルを描く。
派手なカーアクション+1対1のバトル+お約束の歌と踊りの156分です。

ロボット」のチッティが登場したのには驚きました。
ラジニカーントさんのインド映画界での大きさ・存在感を感じさせるカメオ出演です。
電車でのアクションは「ロボット」へのオマージュ?


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              ラ  ・  ワ  ン

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 < ストーリー >
デジタル世界のデータを実際に物質化できる技術を開発した英国バロン社。
その技術を使ってバロン社のゲーム製作部門のシェカルたちは「ラ・ワン」というゲームを作り上げた。
完成披露パーティーの日、シェカルの息子プラティクは「ルシファー」の名で悪漢ラ・ワンと闘ったが
途中でゲームをやめて帰宅。するとゲームのキャラ、ラ・ワンがルシファーを抹殺しようと付け狙い、
ゲームの仮想世界から飛び出し…。

前半の舞台は英国。
主人公シェカルは妻と息子をこよなく愛する心優しい家庭人でゲームのクリエイター。
息子を喜ばせようと作った最強の悪漢キャラ、ラ・ワンがゲームの世界から現実の世界に現れ、
息子を守ろうとしたシェカルはラ・ワンに殺されてしまう。
後半はインドのムンバイへ舞台を移し、ゲームのヒーローキャラのG・ワン(生命)としてラ・ワンと
対決する。
前半のクルクルヘアーでコミカルな演技と、後半のゲームキャラの演技、シャー・ルク・カーンの
演じ分けが見どころです。
           
 
     
ワイヤーアクションあり。
「マトリックス」のようなスローモーションあり。
「アイアンマン」のような胸にはめる丸いハートあり。
色んな姿に変身したり、粉々になったパーツが集まってラ・ワンになるシーンは「T2」のよう。
G・ワンと息子プラティクの間に「ターミネーター」と少年ジョン・コナーのような心の交流あり。
そして、ド派手なカーアクションとG・ワンラ・ワンの激しいバトルありっと、
いろんなハリウッド映画を彷彿とさせるシーンあり。パクリ?と言われちゃうかも…。
でも、善と悪とか親子・夫婦の愛情表現とか、アジア的で結構好きです。
勿論、歌と群舞、そしてベタなコミカル演技もあります。
            
       
「スタンド・バイ・ミー」をインド風にアレンジした曲は、唯一メロディーがわかってうれしい。

妻を演じるのは「きっと、うまくいく」のカリーナ・カブール。美人です。
 
悪漢ラ・ワンを演じるのは「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」でも悪役を演じたイケメン、
アルジュン・ラームパール。
今回はスキンヘッドにタトゥー、筋肉ムキムキで別人かと思いました




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ウルフ・オブ・ウォールストリート The Wolf of Wall Street

2014-02-07 | 映画 あ行
レオナルド・デカプリオ主演、マーティン・スコセッシ監督の注目作品ですが、何と!179分の長さです。
インド映画もだいたい3時間ですが、本作には歌も踊りもありません。
あるのは酒池肉林。金をばら撒き、酒と女と麻薬に溺れ倒す姿を大スクリーンで2時間半ほど見せられ、
正直なところ疲れました。
間違ってもカップルがデートで見る映画ではありません。
私の隣に座ったカップル、途中から飽きたのか?順番にトイレに立ち、しゃべり出したのには閉口。
公開中の「アメリカン・ハッスル」同様、実話に基ずく詐欺事件なのですが、
「アメリカン・ハッスル」には最後に愛があったけれど、本作の後味は悪い。

日経の金曜夕刊の映画欄では4つの高評価で、「スコセッシが迫るのは無秩序だった証券界の
内幕でなく、90年代という時代の精神だ。手っ取り早い金儲けがそこらに転がっていた時代、
誰もが狂騒の中にいた」として時代の狂気が彼らを破滅に向かわせると書いておられました。
90年代って日本ではバブル景気に沸いていた頃。アメリカでも…そうだったの?


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         ウルフ・オブ・ウォールストリート

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 < ストーリー >
学歴も知識もないまま、22歳でウォール街の投資銀行ロスチャイルドで働きだしたジョーダン。
入社早々、酒と麻薬に溺れる上司から「金持ちから金をむしり取れ」と教えられ、さあこれから
という時にブラックマンデーで職を失う。ブローカー募集に応募し、手数料の高いペニー株の
売買を知り、巧みな話術で顧客を掴む。麻薬のディーラーをやっていたような男たちを仲間に、
自分の売り込みノウハウを教え、26歳で証券会社を設立し、富と名声を手に入れ、
ウォール街のウルフと呼ばれるようになり、連日の乱痴気騒ぎ。
浪費の限りを尽くして世間の話題を集めると共に、FBIにも目を付けられ・・・。

    乱痴気騒ぎ             
この映画でデカプリオ(プロデューサー)は、スコセッシはなにを訴えたかったのでしょう?
日経のインタビューで、デカプリオは「人間の暗部を描き、警鐘を鳴らす映画だ」と語って
いるのですが、この映画が警鐘を鳴らしているとは思えませんでした。
これだけハチャメチャなことをして20年の求刑を受けたのに司法取引で22カ月の収監。
服役中出会った男に自伝だか回顧録だかを書くことを勧められて書いたのが、本作の原作である
『ウォール街狂乱日記 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』と「Catching the Wolf of Wall Street」。
18言語で世界40か国で出版され、現在はモティベーショナル・スピーカー(啓発セミナーのスピーカー)
として公演活動をしているというんです。
こんだけのことをしてこの程度の服役でいいんだろうか?
なんだかなぁ~と思いつつこの映画に感じた違和感。
詐欺とマネーロンダリングが罪状ですが、一人の被害者も登場しないんです。
被害者の投資家たちへ1億1040万ドルの返済が命じられたにもかかわらず、本の売り上げや映画の版権
があるにもかかわらず、1513名の被害者顧客に対してごく一部しか返済していないようです。
これじゃぁ映画を見て「ジョーダンみたいになりたーい!」と思う若者が出てくるんじゃないか?
っと心配です。冗談じゃないよ~。
やっぱりオリバー・ストーンの「ウォール街」や「ウォール・ストリート」のような納得できる結末でないと…。

    
しかしまぁ、ジョーダンのスピーチはまるでヒットラーの演説のよう。息もつかず、オーバーアクションで
青筋立てて話し続け、顧客のみならず、従業員たちをも魅了する。カリスマです。
彼の巧みな言葉に煽動され、酔いしれ、ハイになり、市場が開くと同時に、顧客に電話をかけまくり、
マシンガントークで勧誘する従業員たち。1日500本電話するようです。
儲かる仕組みを作り、人を煽動し、大金を手にするジョーダン。
頭のいい奴なんだろうと思うのですが、どうして途中で止めないんでしょう?
どう考えてもこんなことが永遠に続くとは思えないのに。
破滅へのカウントダウンが始まっているというのに、生活を変えないどころかアクセルを踏んでいる。
長野県の年金基金約24億円を横領し、銀座で、ハワイやタイで豪遊の末逮捕された日本人の男。
逮捕時の所持金はわずかだったとか。どう考えてもばれないはずはないのに…。
行き着く先はわかっているけれど、止められない止まらない…中毒症状の様なものなんでしょうか?

大きな事件が発覚し逮捕されても、同様の詐欺事件は繰り返される。
やっぱり、お金は魔物やね~。


資金洗浄で登場するスイスの銀行員に「アーティスト」でアカデミーを受賞のジャン・デュジャルダン。
ジョーダンにディーラーのいろはを教える上司にマシュー・マコノヒー。
あれぇ?なんだか痩せて老けたなぁ~と思ったら、アカデミー主演男優賞ノミネートの「ダラス・バイヤーズクラブ」で21㎏の減量をしていたんですね。
     
2番目の妻を演じるマーゴット・ロビーは「パンナム」で美人スチゥワーデスを演じていました。
本作でも美しいです。


派手なパフォーマンスでアメリカで人気を博した鉄板焼きチェーン「BENIHANA ベニハナ」の
ロッキー・青木氏の話が出てきたときにはビックリ。
1999年インサイダー取引で不正な利益を得たとして有罪判決を受けたんですと。
青木氏は既に亡くなっておられますが、ここでこの話を出すかねぇ。



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 ***** 見た 映画 *****

 2月 4日 「ラ・ワン」DVD インドのSF映画

 2月 5日 「ウルフ・オブ・ウォールストリート」@TOHOシネマズ海老名
 

「ガチャピンまん」と「ムックまん」@ファミリーマート

2014-02-05 | 飲み物・食べ物
前回「キン肉まん」の造形にファミマのキャラまんはこれまでか…と思っていたのに。
へこたれない・・・いえ、攻めるなぁ~ファミマ。
「キン肉マン」シリーズの次に発売する新作中華まんのキャラは「ガチャピン」と「ムック」。
フジテレビの子供番組「ひらけポンキッキ」に登場して長いキャリアを誇る誰もが知るキャラ。
まぁ「キン肉マン」の造形は難しすぎるから、もっとシンプルなキャラがいいねと思ってました。

ところで、「ガチャピン」と「ムック」って何のキャラかご存知でしたか? 調べました。
「ガチャピン」は南国生まれの恐竜の男の子、
「ムック」は北極近くの島で生まれた雪男(イエティ)の男の子、(イエティですよ!イエティ!)
という設定 これにはビックリ!今まで全く知りませんでした。(Wiki調べ)

それにしてもファミリーマート、キャラまん押しますねぇ。
別にキャラまんおたくではないのですが
ここまできたら、いきががり上試しておくかと購入決定。
            
                    う~ん、ムックが微妙な感じ。
「ガチャピンまん」は、ピーマン、細切り豚肉、たけのこをオイスターソースで炒めた青椒肉絲風との事。
   
「ムックまん」は、豚バラ肉とシャキシャキ感を残したキャベツを味噌、砂糖で炒めた回鍋肉風とのこと。
   

一個180円でここまでを頑張ったというべきか?
ガチャピンはいいのですが、ムックがねぇ。
真横から見た感じにすればよかったのに、ちょっと斜め上からの目線での造形がいかんかったのか?
ムックの頭頂部のプロペラにこだわったのかな~、でもリボンみたいに見えてしまって。

次回は何に挑戦するのか、今後も秘かに見守ります。
もっとシンプルな作りやすいキャラでいきませんか?
「ふなっしー」のフルーツまんとか、「くまもん」の熊本名産まんとか、
ムーミンまんとにょろにょろまん、アンパンまんとカレーパンまん、どうですか?

ラッシュ/プライドと友情  RUSH

2014-02-03 | 映画 ら行
昨年末から映画館の予告編で、TVで盛んにCMしているロン・ハワード監督作品。
飛行機の中で鑑賞。
旅行の帰路、小さなモニターで見たので、レースの迫力は感じられず、旅の疲れで時々ウトウトしてしまって…何度か巻き戻してみたので、しっかりと内容を理解できたのか?ちょっと不安です


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       ラ ッ シ ュ / プ ラ イ ド と 友 情 

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 < ストーリー >
1976年F1世界選手権を舞台に、天才肌のレーサー、ジェームス・ハントと、冷静な頭脳派ニキ・ラウダの
火花散るレース争いと、事故、ふたりの友情を描いたヒューマンドラマ。

レースって危険だなぁ~、命を懸けてそんなに早く走らんでも…と、全く興味がなかったのですが、
叔父は車好き・レース好きで鈴鹿に見に行ったりしていたので、ひょっとしたらこの二人のバトルに
詳しかったかも知れません。


       ジェームズ・ハント            二キ・ラウダ
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          英国人                    オーストリア人  
        天才肌・感情的・自由奔放           頭脳派・理性的・ストイック
       遊び好きのプレイボーイ             地味・家庭的 
   同じ性能のマシンに乗ったら絶対負けない!    マシンの性能も実力のうち。メカニックと協力
       マクラーレン                     フェラーリ  
           
                写真はそれぞれご本人(wikiより)
        
         演じているのは、クリス・ヘムズワース と ダニエル・ブリュール                                  
何とも対照的なふたり。
映画はドキュメンタリーのように、レース界に入る時から二人を辿り、ふたりの性格、私生活、
レースへの姿勢を丁寧に描きます。
そして1976年、F1でデッドヒートを繰り広げるふたり。
二キがポイントリードの中、コースコンディションの悪さから事故を危惧し中止を呼びかける二キに、
焦るハントは他のレーサーに決行を呼びかけ、レースは成立。
案の定、大事故が起こり二キが火だるまとなり大火傷を負う。
責任を感じるハントに、わずか42日の集中治療で奇跡の復活を果たす二キ!
謝るハントに「テレビで君の勝利を見て生きる闘志が沸いた。僕をここに戻したのも君だ」と言う二キ。
ええ台詞やねぇ~
ライバルだけれども、お互い相手の実力を認め相い、切磋琢磨する姿にジ~ン。

3点差で迎えた最終決戦の地は…なんと!富士スピードウェイだったのねー!そして豪雨
だったそうです。
果たしてこの年優勝したのは?
    
        どうしてもマイティー・ソーに見えてしまうクリス・ヘムズワース
               
                    包帯が痛々しい二キ。42日で復帰って…驚異的です。

私が全くレースの知識がないからなのか?
小さいモニター鑑賞でレースの迫力を感じられなかったからなのか?
ロン・ハワード監督で、同様に事実を描いた「アポロ13」のような滂沱の涙+感動~はありませんでした。
レースの緊迫感はやっぱり大きなスクリーンじゃないと…ね。


ハントの妻スージー・ミラーがハントと別れ話が進む中、エリザベス・テーラーの夫リチャード・バートンとの
不倫がマスコミを賑わし、離婚後バートンと結婚したということにビックリ!

二キの妻を演じたアレクサンドラ・マリア・ララが美しい。ルーマニア人でドイツで活躍。
     
愛を読む人」や「フェアウェル さらば哀しみのスパイ」などに出演していたそうです。

TVのCMで二人をKinki Kidsの堂本剛・光一両君が吹き替えを担当すると知りました。
飛行機内で本作は日本語で見たのですが、あの声は剛君と光一君だったのー?
全く気が付きませんでした。

因みに、
ハントは1979年レースから引退。引退後、解説者として活躍するも45歳の若さで心臓発作により急逝。
二キは1978年ラウダ航空設立。同じく1979年レースを引退するも、81年現役復帰、84年には3度目の
優勝をかざり、85年引退。解説他、現在もいろいろご活躍のようです。

 

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