映画の話でコーヒーブレイク

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ミッドナイト・イン・パリ

2012-06-06 | 映画 ま行
ベトナムに行く飛行機の中で見た1本です。

ウディ・アレンが脚本と監督を務め、アカデミー脚本賞を受賞。
公開になったら映画館に見にいこうと思っていたので、飛行機の中で見れてラッキーでした。

 
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            ミッドナイト・イン・パリ

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 < ストーリー >
ハリウッドの売れっ子脚本家で小説の執筆に悪戦苦闘のギル・ペンダー(オーウェン・ウィルソン)は
婚約者のイネス(レイチェル・マクアダムス) と彼女の両親とともにパリにやってきた。
パリに魅せられたロマンチストのギルと現実的なイネスは次第にすれ違い別行動を取るようになる。
ある夜、ギルが一人でパリの街を散歩していると、午前零時の鐘の音と共に旧式のプジョーが現れる。
誘われるまま車に乗り込むと1920年代の世界に迷い込む。
そこでジャン・コクトーにコール・ポーター、F・スコット・フィッツジェラルド夫妻と
ジョセフィン・ベイカー、ヘミングウェイ、ピカソにマン・レイ、ロートレック、ダリらと出会う。
ピカソの愛人アドリアナ(マリオン・コティアール)に会ったギルは、彼女に一目惚れして・・・。


アメリカ人脚本家が憧れの1920年代のパリにタイムスリップするというユーモアファンタジーですが
最後には、憧れは憧れとして現実を受け入れるというなかなか素敵なお話です。

過去のあの時代にうまれていたらなぁ~なんて憧れは誰にでもあるものです。
日本でなら、戦国時代とか幕末、バブルの時代に帰りたい!な~んて思う方が多いのでは?

1920年代のアメリカは、第一次大戦後に空前の繁栄をとげ「黄金の20年代」と呼ばれ
自家用車や家電製品が普及し大いに沸いた時代。1929年の大恐慌前のバブルの時代です。

6月3日の日経日曜版のコラム「地球回覧」で「ギャツビー時代への回顧」という記事を読みました。
今、アメリカでは「狂騒の1920年代」を象徴するフィッツジェラルドの「グレイト・ギャツビー」が再び脚光を
浴び、38年ぶりに映画がリメイクされ、20年代ファッションが復活しているらしいのです。
そして、それは「もう来ないかもしれない享楽の時代への憧憬と、これから待つ厳しい時代への
予感とが入り混じる複雑な感情。米国の中で深まる憂鬱を示しているよう」なんだとか。
ウディ・アレンが今この映画を作ったのも、ひょっとするとそんな複雑な感情からだったのかも
しれませんね。


現在のパリと1920年代のパリ。
二つの時代を象徴する二人の女性。
現実的なアメリカ娘のイネスと、ピカソの愛人アドリアナ。
二つの時代を行き来し、この二人の間で揺れ動くギルの気持ちも複雑です。

1920年代のパリは憧れの芸術家たちが一堂に会し、パーティーに耽る非現実の夢の世界。
そりゃ楽しいわさ~。魅せられるわさ~。
作家志望のギルとしてはたまりませんわ~。
コール・ポーターの音楽、私も大好きです。
彼の伝記としては「五線譜のラブレター」がありますが、ゲイが強調され過ぎて・・・
でも、ケーリー・グラントの「夜も昼も Night & Day」は美化され過ぎでした。

ジョセフィン・ベイカーは地上5センチの恋にも出てきたアメリカ生まれでフランスで大人気になった黒人のダンサーさん。
    

フィッツジェラルドやヘミングウェイ、マン・レイ、ダリにロートレックを演じている俳優さんたちの
そっくりさんぶりはなかなかのもんです。エイドリアン・ブロディがとってもダリに似ています。
誰が誰を演じているのか、もう一回見て確かめたいです。

12時の鐘が鳴るとともに現れるプジョーでタイムスリップってのがオシャレです。

どんなに素敵な時代、時間であっても、自分の住む現実世界に戻るしかないことを悟るギル。
演じるオーウェン・ウイルソンがめちゃくちゃアメリカ人なのが笑えます。

今年の冬公開予定のリメイク版「グレイト・ギャツビー」の主演は・・・レオナルド・デカプリオですって!!
これは見逃がせませんわ! 早く見た~い!





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 ***** 見た 映画 *****

 5月26日 「麒麟の翼」 機内鑑賞
        
       「ミッドナイト・イン・パリ」 機内鑑賞


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1 コメント

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今日、この映画の放送が! (onscreen)
2020-08-25 08:11:23
ギャッツビーといえば、最新作の主人公の名前ですね!(笑)
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