映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

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海よりもまだ深く

2016-05-31 | 映画 あ行
是枝監督の最新作、公開早々見てきました。
家族を描く是枝作品、毎回いろいろと考えさせられます。
家族神話の裏に潜むドロドロを、さりげない日常会話のなかに見え隠れさせ、
家族のあるある~な台詞で笑いをコーティングし、重過ぎず絶妙なバランスです。

  <これまでの作品>
  ブログ開始が2007年なので、それ以降の作品です。
      ・歩いても歩いても
      ・奇跡
      ・そして父になる
      ・海街dialy

みんながみんな子供の頃なりたかった大人になれるわけじゃない。
夢見ていたような大人になれず、夢も失った家族をも諦めきれずにもがくダメ男と
年老いた母、別れた妻と息子、彼を取り巻く人間模様。
今回、登場しない(すでに亡くなった)父親は超えられない大きな存在ではなく、
あんな風にはなりたくなかったという反面教師のようなダメ男のよう。
でも、なぜか似ちゃってるんだね。
親子って、良いところが似ないで、似ないでいいところが似ちゃうんだなぁ。

    **************************

             海 よ り も ま だ 深 く

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 < ストーリー >
15年前に小さな文学賞を一度受賞したものの、その後は全く売れず。作家としての成功を追い続け
小説のリサーチと称して探偵事務所で働く良多。別れた妻に未練タラタラで、仕事の合間に彼女を
張り込みし金持ちの新恋人の登場にショックを受ける。息子にはグローブやスパイクをプレゼントして
父親をアピールしたいが、ギャンブルにはまり妻に渡す養育費も滞りがち。
月に一度の息子との面会日、団地で一人暮らしの母の家に行くが台風で帰れず、
良多、母、元妻、息子の4人でひと晩を共に過ごすことになる。


こんな旦那さんは困るよなぁ~っというダメ男「良多」を演じるのは阿部寛さん。
是枝監督は「良多」という名前がお好きみたいですね。
   
     後輩に借りたお金を競輪で増やして…って、お決まりの皮算用。
            
                  元妻に張り込み。

是枝監督作品にはさりげな~く、深く胸にギュッとくる台詞が散りばめられている。
  (良多が植えた植物を見て)花も実もつかないんだけれど、なんかの役に立ってんのよ。
  幸せってのはね、何かを諦めないと手にできないもんなの。  
  どこでまちがえたんだろうねぇ?
そして、前から思ってましたけど、台詞の中にはっきり言わずに「あれ」ってのが結構多いよね。

      
    不本意にも元義理の母の狭い団地で一泊することになり戸惑う元妻を演じるのは真木よう子さん。     
           
               樹木希林さんは是枝作品には欠かせないお母さん。                  

動画前半、阿部寛さんと池松壮亮くんのさりげない会話が深く胸に痛い。
池松壮亮くん、上手いなぁ。
そして「ハナレグミ」のエンディングテーマ。 いいわぁ~
何回も聞いちゃいます。
   

 ♪ 夢見た未来って どんなだっけなぁ~
   わたしの夢見た未来は…内緒です。
   本作を見ると、自分の子供の頃の夢に想いを馳せるんじゃないでしょうか。

4人にとってあの台風の夜は忘れられない夜になったでしょうね。
特に息子の慎悟君にとって。
良多のその後は…果たして?

見終わった時、主人公である良多のダメ男ぶりに、なんだかなぁ~っと思ったのですが、
エンディングテーマ曲を聴いたり、内容を振り返ったりする度に、
後からじわじわ~っとくるスルメのような味わいのある映画です。



 ***** 見た 映画 *****

 5月24日 「海よりもまだ深く」@TOHOシネマズ海老名

 5月26日 「マイ・インターン」DVD アン・ハサウェイ、ロバート・デニーロ主演
コメント (4)

「若冲展」→「黄金のアフガニスタン」

2016-05-20 | 展覧会
ぼちぼち復帰…と思っていたのですが…。
元々筆無精な性格なもので、一度「書く」ことから離れるとなんだかすっかり文章を書くことが
億劫なってしまいました。
いざ書き始めても、なかなか進みません。8年間続けてきたのに、3か月休んだだけで
こんなに書けなくなるなんて…ちょっとショックです。
リハビリが必要です。

っというわけで、映画レポートの前に、上野の展覧会レポートおば。
      
行ってきました「若冲展」!
いや、上野には行ったけれど、待ち時間150分!の表示に諦めました。
友人のYさんからチケットをいただき、ネットでググってみたところ、数時間待ちは当たり前。
朝は6時台から皆さん並ばれるとか、今まで5時間待ちの日もあったなどの書き込みに
かなり腰が引けましたが、残る会期は1週間。
今週火曜日は朝から雨だったので、午前中に用事を済ませ、午後から上野へ。
まぁダメ元で、15時着。
150分待ち~!って、入館したら閉館時間じゃない!?
雨の中待ち時間のプラカードを持つお兄さんに、私たち同様「雨の午後なら何とか」と
訪れた女性がしきりに質問しているのを聞いたのですが、
皆さん考えることは同じのようで、逆に「連休明け」や「雨の日」の方が入場者は多いです
との無常なお答え。若冲人気、おそるべし!

10年ほど前に「プライスコレクション」か何かで若冲を見たときはこんなとんでもない
状況ではなく、ゆったりと観ることができたのに・・・。
朝から夕方までの太陽光の変化によって、六曲一隻の屏風の印象がどんな風にかわるのか
をいうユニークな展示に感激し、若冲は江戸時代のポップアーティストやなぁ~と
魅せられたのでした。
今回は残念ですが、諦めました。 

横浜から上野まで来て、手ぶらじゃ帰れんと、同じく上野の東京国立博物館で開催中の
「黄金のアフガニスタン ~守りぬかれたシルクロードの秘宝~」へ。
    
これがなかなかどうして、素晴らしい!
ソ連の軍事介入以降政情不安な中、国宝を守ろう!っと立ち上がった博物館員たち。
秘密裏に運び出し地下金庫に隠し、守り続けること10数年。
「自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる。」
紀元前数千年から交易の要所、文化の十字路アフガニスタンで出土した
それぞれの時代の眩いばかりの細かい金細工、象牙の緻密な細工、ガラス製品などなど。
「ハート型」って一体どこで誰が始めたデザインなんでしょう?
黄金にトルコ石のブルーが映えます。
西洋と東洋が入り混じったヘレニズム、ギリシャ・ローマやエジプトから渡ってきた物。
仏教の影響が色濃いもの。
 
いったいどんな人たちが身に着けていたのかしら~っと思うだけで、ロマンだわぁ。

キプリング原作、ショーン・コネリー、マイケル・ケイン主演の「王になろうとした男」(1976)を
思い出しました。 
  

              
     使えなかったこのチケット、残念です! 諦めた方、多いんじゃないでしょうか?


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