映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命  THE PLACE BEYOND THE PINES

2014-02-24 | 映画 は行
何とも長くて映画の内容を想像しづらい題名です。
「松の木々の向こう側の場所」…?
映画の舞台になるニューヨーク州で9番目に大きい街「スケネクタディ」をモホーク語にしたものだそう
ですが、アメリカ人はこの題名を見ただけで何かを思い描くのかしら?

*追加*
  pineには「(叶わぬものを)切望する」とか「恋い焦がれる」という動詞、古語で「思慕」という名詞の
  意味があるのですね~。深い意味のある、いいタイトルでした

ライアン・ゴズリングとブラッドリー・クーパー主演という事で鑑賞。

日本語タイトルには「宿命」というサブタイトルが付き、
「親の罪がこの世代にまで引き継がれるという
 血の因果を巡り、三つの物語が連鎖しながら、結末へ向かう犯罪ドラマ」とのコピーが付いていますが、
後半の展開で、会うべくして逢った「宿命」のふたりの息子!に、強い因縁ドラマを期待しすぎたからか、
これで終わり?っとちょっと不完全燃焼に終わってしまいました。


  ******************************

         プ レ イ ス ・ ビ ヨ ン ド ・ ザ ・ パ イ ン ズ / 宿命

  ******************************



 < ストーリー >
移動遊園地でバイクショーを行う天才ライダーのルークは、元恋人ロミーナと再会。
彼女がルークとの子どもジェイソンを内緒で生んでいたことを知り、バイクショーを止め街に残る。
ロミーナには既に夫がおり、よりを戻すつもりはない。
ルークはバイクの腕を見込んで声をかけてきた男に銀行強盗を持ちかけられ次々と銀行を襲う。
ある日仲たがいをして一人で臨んだ銀行襲撃で逃走中、新米警官エイヴリーに追い込まれる。
逃げ込んだ家でエイブリーに撃たれルークは命を落とす。
一躍ヒーローとなったエイブリーだが、署内の悪徳警官たちの仲間に引きずり込まれそうになる。
機転を利かせて難を逃れ、出世するエイブリー。
15年後、ルークの息子の通う学校にエイブリーの息子が転入し話をするようになり・・・。


ルークのパート、エイブリーのパート、息子たちのパートと3つのパートからなる本作。

ルークのパートでは、彼の心の変化や何とか家族と繋がりたいという切ない気持ちと焦りが
破滅へと突き進む姿が憐れでした。
      刺青だらけの身体
             

一方のエイブリーは、いい奴なのか悪い奴なのか?強かな奴でした。
ルークを撃った時の顛末(普通パトロール警官はふたり一組じゃないの?)では、罪悪感を抱きつつも、
レイ・リオッタ演じる悪徳警官一派に一味に引きずり込まれそうになるも、辛くも一派を一網打尽にし
出世街道かけ上がるなんざぁ、なかなかできんよ。
レイ・リオッタは登場しただけで「ワル感」が滲み出てます。怖い~。

ルークの人生、エイブリーの悪徳警官との展開とその後の成功だけで、それぞれ一本映画が出来そうです。

そして、一気に15年後…。
エイブリーの息子AJが親の離婚で道を踏み外しそうな危うい状況で、ルークの息子ジェイソンもAJに
引きずられて薬の調達係りをさせられるんですが、
実はジェイソンが真面目な優等生でふたりが出会って親の因縁を知るみたいな展開だったら
親たちとは逆の立場で面白かったんじゃないかなぁ~と思った次第です。

     
             群司法長官に当選したエイブリーと息子のAJ         
見終わった後、エイブリーと息子AJがあの後どうなるのか?これで続編できるんじゃないの?っと、
ふたりの行く末が気になってしまいました。
AJはエイブリーの手には追えなくなって問題起こして父も失脚…な~んてことになりそうだなぁ~。




  にほんブログ村 映画ブログへ





 ***** 見た 映画 *****

 2月22日 「朝食、昼食、そして夕食」 DVD 食事を通して人間模様を描くスペイン映画

 2月23日 「メビウス」 DVD ジャン・デュジャルダン、セシル・ドゥ・フランス主演のスパイ映画

        「最後のマイウェイ」 DVD フランスの歌手クロード・フランソワの伝記映画