高校時代、数学のK先生がトラキチで、阪神が負けた翌日は先生のご機嫌が悪くバンバンあてられるので
阪神の勝敗が気になったもんです。大好きだったK先生は随分前に鬼籍に入られました。
今は全く興味が亡くなりましたが、20代のころ野球ファンだった時期があります。
応援していたのは、もちろん阪神タイガース。
母は今も文句を言いながら、懲りずに阪神ファンを貫いています。
当時は本当にダメトラでした。
今季を限りに退団を決めた真弓監督が選手だった時代で、甲子園にも何度か足を運びました。
マーフィーの法則?だか単なる偶然か?
リードしていても、私がテレビで観戦し始めると、逆転負けってことがよくあって、見ない方がいいのかなぁ~
なんて思ったりしたもんです。
本作でも主人公が雌雄を決する大事な試合、11点リードでいつもは行かない球場に見にいったら、
突如流れが変わって相手チームの猛攻が始まるってシーンがありました。
今も、スポーツ観戦をするときは「大丈夫かなぁ~」と一抹の不安がよぎってしまいます。
マ ネ ー ・ ボ ー ル
< ストーリー >
元メジャーリガーのビリー・ビーンは、引退後オークランド・アスレチックスのゼネラル・マネージャーとなる。
資金力のないアスレチックスは、せっかく育てあげた有力選手を、高い契約金で次々他球団に引き抜かれ編成に苦慮していた。
チームの立て直しを図るビリーはイェール大卒のピーター・ブランドと共に、統計データを使って出塁率を基に選手を評価する「セイバーメトリクス」を導入しチームの改革を進めていく。
ビリー(左) と ピーター(右) いいコンビです。
日曜日の朝、世間を騒がしている巨人の清武GMがテレビ出演しておられるのを見ました。
野球にも巨人にも興味はないのですが、今だ85歳のナベツネ氏が今も絶大なる権力を振るっておられることに驚きを禁じ得ません。
そもそもGM(ゼネラル・マネージャー)って何ぞや?
この番組でGMの定義が日米で全く違うということがわかりました。
メジャーリーグのGMは、チーム戦略を立案し選手の獲得、育成、首脳陣の人事に至るまでの実務をこなし、
すべての責任を負う立場ということのようです。決定権を持つ代わりに、試合に負ければ全責任はGMにあり、成績が悪ければ首にもなる。
映画ではブラピ演じるビリーが、他チームのGMやエージェントと電話でトレード話をテキパキ進めていましたっけ。それはGMの仕事で、どこからも「聞いてない!」っと横やりが入ることはないということですね。
「人事権は誰にあるのか?」という質問に、清武GMは「はっきりと決まっていない」というようなことを仰ってました。
う~ん・・・?
「オーナー」って」所有者ってことなのに、そもそも「雇われオーナー」って変な感じ。
はっきり決めておかないから…、決めておいても黙ってられない人がいる、ってことが騒動の元ですわね。
そもそも、ブラピ演じるビリー・ビーン氏ってどんな人? →ビリー・ビーン
高校卒業時、プロ入りか奨学金でスタンフォード大学か?で選択を迫られ、5拍子揃った超高校級として
鳴り物入りで入団するも、目が出ず6シーズンで引退。その後球団スタッフを経てGMに就任。
アメリカではビリー・ビーン氏は有名でしょうし、アスレチックスの成績もビリーの去就も、皆さんご存知の
上での映画化なんでしょうが、何も知らない私は、最後までハラハラドキドキでした。
法外な契約金を提示されたビリーはどうするの?!
アメリカ人なら、義理人情より自分の能力・価値を正当に評価された代償としてお金を取るでしょうなんて思ったのに・・・
以外にも、今もアスレチックスでGMとしてワールドシリーズ目指して奮闘中と知り、日本人のメンタリティーにはまるなぁ~と感じましたが、彼の場合義理人情ではなくて「二度と金によって人生を左右されまいと心に決めたから」「同じ轍を踏まない」ということのようです。
確かに、18歳で「君の才能を買う」と目の前に大金を積まれたら・・・人生最大の決断ですよね。
そもそも、セイバーメトリクスって? →セイバーメトリクス
野球においてデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法です。(Wikiより)
軍隊を退役後に缶詰工場で警備員として働いていたビル・ジェームズが夜勤の暇つぶしに
趣味で行っていたデータ分析が始まりって、すごいです。1970年代、コツコツデータを集め長年の経験則で常識とされたものに真っ向勝負で、それも伝統的スポーツ野球に門外漢が新しい理論で挑むなんて・・・、かなり無謀ですよね。
本の出版から7年、1983年に野球経験のない元弁護士のサンディー・アルダーソンがオークランド・アスレチックスのGMに就任したことで出塁率を重視するこの理論が実践で行われるようになった
ということです。
そして、アルダーソンの後任として1997年にビリー・ビーンが後を引き継ぎ成果を上げるという流れです。
ジェームズあっての、アルダーソンあってのビリー・ジーン。
理論を構築したジェームズにも、実践に踏み切ったアルダーソンやビリーにも、野球界や世間の風当たりは強かったことでしょう。
出来上がったものをぶち壊すって、エネルギーがいりますもんね。
ビル・ジェームズは2006年、タイム誌の「もっとも影響力のある人100人」に選ばれ、
現在ボストンレッドソックスのシニアアドバイザーだとか。
たかが野球、されど野球。
新しい手法で戦略が変わり、貧乏球団でも金持ち球団に勝てるって面白~い!奥が深いわぁ~。
野球って「9」にこだわったスポーツだと聞いたことがあります。
1チーム9人、9回対戦は誰もが知っていることですが、各塁までの距離は90フィートだとか。
7回くらいで均衡が破られたり、90フィートがセーフ・アウトのビミョーな面白さを演出しているらしい。
長年人気を保っているものには、やはり「洗練された美学」があるんでしょうね。
133分の長さを全く感じさせない、非常に面白い映画でした。
私の今年のベスト5にランクインです
娘役のケリス・ドロシーはTVドラマ「ブラザーズ&シスターズ」にも子役で出演
彼女がギターを弾きながら歌う曲「THE SHOW」がいいわぁ
***** 見た 映画 *****
11月 23日 「マネーボール」@TOHOシネマズ海老名
11月 「ホワイトカラー シーズン2」全16話 DVD
阪神の勝敗が気になったもんです。大好きだったK先生は随分前に鬼籍に入られました。
今は全く興味が亡くなりましたが、20代のころ野球ファンだった時期があります。
応援していたのは、もちろん阪神タイガース。
母は今も文句を言いながら、懲りずに阪神ファンを貫いています。
当時は本当にダメトラでした。
今季を限りに退団を決めた真弓監督が選手だった時代で、甲子園にも何度か足を運びました。
マーフィーの法則?だか単なる偶然か?
リードしていても、私がテレビで観戦し始めると、逆転負けってことがよくあって、見ない方がいいのかなぁ~
なんて思ったりしたもんです。
本作でも主人公が雌雄を決する大事な試合、11点リードでいつもは行かない球場に見にいったら、
突如流れが変わって相手チームの猛攻が始まるってシーンがありました。
今も、スポーツ観戦をするときは「大丈夫かなぁ~」と一抹の不安がよぎってしまいます。
マ ネ ー ・ ボ ー ル
< ストーリー >
元メジャーリガーのビリー・ビーンは、引退後オークランド・アスレチックスのゼネラル・マネージャーとなる。
資金力のないアスレチックスは、せっかく育てあげた有力選手を、高い契約金で次々他球団に引き抜かれ編成に苦慮していた。
チームの立て直しを図るビリーはイェール大卒のピーター・ブランドと共に、統計データを使って出塁率を基に選手を評価する「セイバーメトリクス」を導入しチームの改革を進めていく。
ビリー(左) と ピーター(右) いいコンビです。
日曜日の朝、世間を騒がしている巨人の清武GMがテレビ出演しておられるのを見ました。
野球にも巨人にも興味はないのですが、今だ85歳のナベツネ氏が今も絶大なる権力を振るっておられることに驚きを禁じ得ません。
そもそもGM(ゼネラル・マネージャー)って何ぞや?
この番組でGMの定義が日米で全く違うということがわかりました。
メジャーリーグのGMは、チーム戦略を立案し選手の獲得、育成、首脳陣の人事に至るまでの実務をこなし、
すべての責任を負う立場ということのようです。決定権を持つ代わりに、試合に負ければ全責任はGMにあり、成績が悪ければ首にもなる。
映画ではブラピ演じるビリーが、他チームのGMやエージェントと電話でトレード話をテキパキ進めていましたっけ。それはGMの仕事で、どこからも「聞いてない!」っと横やりが入ることはないということですね。
「人事権は誰にあるのか?」という質問に、清武GMは「はっきりと決まっていない」というようなことを仰ってました。
う~ん・・・?
「オーナー」って」所有者ってことなのに、そもそも「雇われオーナー」って変な感じ。
はっきり決めておかないから…、決めておいても黙ってられない人がいる、ってことが騒動の元ですわね。
そもそも、ブラピ演じるビリー・ビーン氏ってどんな人? →ビリー・ビーン
高校卒業時、プロ入りか奨学金でスタンフォード大学か?で選択を迫られ、5拍子揃った超高校級として
鳴り物入りで入団するも、目が出ず6シーズンで引退。その後球団スタッフを経てGMに就任。
アメリカではビリー・ビーン氏は有名でしょうし、アスレチックスの成績もビリーの去就も、皆さんご存知の
上での映画化なんでしょうが、何も知らない私は、最後までハラハラドキドキでした。
法外な契約金を提示されたビリーはどうするの?!
アメリカ人なら、義理人情より自分の能力・価値を正当に評価された代償としてお金を取るでしょうなんて思ったのに・・・
以外にも、今もアスレチックスでGMとしてワールドシリーズ目指して奮闘中と知り、日本人のメンタリティーにはまるなぁ~と感じましたが、彼の場合義理人情ではなくて「二度と金によって人生を左右されまいと心に決めたから」「同じ轍を踏まない」ということのようです。
確かに、18歳で「君の才能を買う」と目の前に大金を積まれたら・・・人生最大の決断ですよね。
そもそも、セイバーメトリクスって? →セイバーメトリクス
野球においてデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法です。(Wikiより)
軍隊を退役後に缶詰工場で警備員として働いていたビル・ジェームズが夜勤の暇つぶしに
趣味で行っていたデータ分析が始まりって、すごいです。1970年代、コツコツデータを集め長年の経験則で常識とされたものに真っ向勝負で、それも伝統的スポーツ野球に門外漢が新しい理論で挑むなんて・・・、かなり無謀ですよね。
本の出版から7年、1983年に野球経験のない元弁護士のサンディー・アルダーソンがオークランド・アスレチックスのGMに就任したことで出塁率を重視するこの理論が実践で行われるようになった
ということです。
そして、アルダーソンの後任として1997年にビリー・ビーンが後を引き継ぎ成果を上げるという流れです。
ジェームズあっての、アルダーソンあってのビリー・ジーン。
理論を構築したジェームズにも、実践に踏み切ったアルダーソンやビリーにも、野球界や世間の風当たりは強かったことでしょう。
出来上がったものをぶち壊すって、エネルギーがいりますもんね。
ビル・ジェームズは2006年、タイム誌の「もっとも影響力のある人100人」に選ばれ、
現在ボストンレッドソックスのシニアアドバイザーだとか。
たかが野球、されど野球。
新しい手法で戦略が変わり、貧乏球団でも金持ち球団に勝てるって面白~い!奥が深いわぁ~。
野球って「9」にこだわったスポーツだと聞いたことがあります。
1チーム9人、9回対戦は誰もが知っていることですが、各塁までの距離は90フィートだとか。
7回くらいで均衡が破られたり、90フィートがセーフ・アウトのビミョーな面白さを演出しているらしい。
長年人気を保っているものには、やはり「洗練された美学」があるんでしょうね。
133分の長さを全く感じさせない、非常に面白い映画でした。
私の今年のベスト5にランクインです
娘役のケリス・ドロシーはTVドラマ「ブラザーズ&シスターズ」にも子役で出演
彼女がギターを弾きながら歌う曲「THE SHOW」がいいわぁ
***** 見た 映画 *****
11月 23日 「マネーボール」@TOHOシネマズ海老名
11月 「ホワイトカラー シーズン2」全16話 DVD