映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

ローラーガールズ・ダイアリー  WHIP IT

2010-05-26 | 映画 ら行
予告編の前に流れるイメージ広告。
国連が定めた3月8日「国際女性の日」のキャンペーンのようです。
女性が沢山次々登場し「I'm powerful」の台詞と「全ての女性には力がある」のコピー。
この映画の前にはピッタリのタイミングです。(他の映画の前にも流してます)

ローラーゲーム、懐かしい~。でもアメリカでは「ローラー・ダービー」って言うんですね。
むかし「東京ボンバーズ」なんてTV放送を見た記憶があります。
かなり激しいぶつかり合いや反則ありの格闘技でしたよね?
選手役の女優さんたち、あざだらけになったでしょうね。
俳優業って、役になりきって色んな訓練に臨む、ある意味能力開発ですよね。

原題の「whip」は元々「鞭打つ、励ます、泡立てる」の意味ですが、
ローラーゲームの技の名前(チームメートに引っ張ってもらって加速度をつける)と
「対戦相手をコテンパンにやっつける」の掛け言葉ですね?


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    ローラーガールズ・ダイアリー  WHIP IT

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< ストーリー >
テキサス州に住む17歳の高校生ブリスは、美人コンテストの優勝が人生の成功と信じる母親と
退屈な田舎町の生活にうんざりしていた。
そんなある日、たまたま見に行ったローラーゲームに心奪われ、入団試験に参加し
ずば抜けたスピードで見事入団を果たす。
家族に内緒で出場し続けるが、美人コンテストと決勝戦が重なり・・・。


先週金曜日の日経「シネマ万華鏡」で何と!滅多に出ない5つを獲得
映画評論家宇田川幸洋氏をして、クリント・イーストウッドを継ぐのは本作監督ドリュー・バリモアではないか?とまで言わしめた本作、見ないわけにはいかんでしょう。
なのに・・・これも神奈川では本牧1館のみ上映、已む無く有楽町まで足を伸ばしました。   
         
  有楽町TOHOシネマズシャンテシネのエレベーターはこんな感じ

主演は「JUNO/ジュノ」のエレン・ペイジ。
ちょっと生意気なティーンの役どころが上手いキュートな女優さんです。
監督は「ET」を見つけて大口開けて大声で叫ぶあのかわいい女の子だったドリュー・バリモア。
紆余曲折の10代を経てカムバック、20代半ばからヒット作に出演、製作にも乗り出し
本作が監督デビューです。

以前「デート・ウィズ・ドリュー」というドキュメンタリーで、ゲーム番組の獲得賞金を元手に
期間30日の中で憧れのドリュー・バリモアとのデートする一般男性の奮闘記を見ました。
最後にドリューにたどり着きデートにこぎつけるのですが、その時の素のドリューは
本当に気さく、この企画を面白がって楽しむ気取らないい~い人でした。
(この作品はDVDが出ていますのでご覧あれ。面白いです。)
        
    左端から二番目は監督自ら選手役

本作は17歳の女の子が母との葛藤の中、自分は何をしたいのか?を見つめその世界に踏み出す
成長物語です。
自分のかなえられなかった夢を娘に託しエネルギーを傾ける母。
それに違和感を覚えるも期待を裏切れず、かといって何をしていいかわからなかった娘が、
ローラーゲームの世界に心躍るものを感じ、タフなチームメートにもまれながら
母の呪縛を振りほどき旅立つ。
日本の母娘ならもっとドロドロ、信田さよ子著「母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き」なんて
ことになってしまいそうなところを、個人主義のアメリカはさらりと距離を置く。
美人コンテスト(ビューティーページェントっていうんですね)でのスピーチ原稿が泣かせるわぁ。
こんなこと娘に言われたらお母ちゃんはチョー嬉しい~
このスピーチ、ウルッとくるところなのでここに書くのは控えます。映画館でチェック
娘にこういうことを言ってもらえるって、母も一生懸命生きてるからやね。頑張ろう
「自分の人生は自分で決める」という娘と、
娘の成長を感じ、良かれと思う自分の行動が押し付けであることに気付く母。
そんな二人を優しく受け止める父。

いやぁ~、若くってこれだ!っと思えるものに出会えるって、幸せなことですねぇ。
ライバルチームのアイアン・メイビン(ジュリエット・ルイス)が17歳の小娘に、
「私は37歳よ。31歳で始めて自分のしたいことに出会って、必死に頑張ってきたのよ」
って台詞がグサリ。私なんてこの年になってもまだよくわからないのに・・・。


お父さんを演じているのは・・・どっかで見たぞと思ったら「ホーム・アローン」シリーズの
間抜けなこそ泥コンビの若い方、ダニエル・スターンじゃぁないですか!
かなりふっくらして、優し~いお父ちゃんがピッタリです。

淡い恋のお相手を演じる男の子が日本人俳優「塚本高史くん」に似てる気がするのですが
いかがでしょう?

ドリューがイーストウッドを継くのでは?という宇田川氏の感は当たるのか?
今後のドリューの作品に注目ですね。



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 ***** 見た 映画 *****
 
 5月23日 「マイ・ファミリー、マイ・ライフ SAVAGES」DVD ローラ・リニー、フィリップ・シーモア主演

 5月24日 「レ・ブロンゼ LES BRONZES 再会と友情に乾杯!」DVD フランス映画 ルコント監督作
        「ロック・ミー ハムレット!」DVD  コメディー
 
 5月25日 「ローラーガールズ・ダイアリー」@TOHOシネマズシャンテシネ
        「プレシャス」@TOHOシネマズシャンテシネ 

あなたは私の婿になる THE PROPOSAL

2010-05-23 | 映画 あ行
見たいな~と思いながらも、何となくストーリーが予想され、DVD発売を待ってました。
やっぱりなぁ~と感じつつも、ありゃ?サンドラがらしくない。



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    あなたは私の婿になる  THE PROPOSAL

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< ストーリー >
ニューヨークの出版社で働くカナダ人のマーガレット(サンドラ・ブロック)は部下から恐れられる
やり手の編集者。
ある日、ビザ申請を怠ったため国外退去を命じらる。
築いたキャリアを失いたくないマーガレットは、3年間こき使ってきたアシスタントのアンドリュー
(ライアン・レイノルズ)をとっさに婚約者に仕立て、偽装結婚で難を逃れようとする。
偽装を見破られないよう、アンドリューの故郷アラスカのシトカへ行き家族に婚約者として
紹介されるのだが・・・。


サブタイトルが「HERE COMES THE BRIBE」。
「HERE COMES THE BRIDE!」で「ほら、花嫁がきた」となるところを一字違いでBRIBE(ワイロ)に変えて
編集者に昇進させることを餌に偽装結婚を承諾させたことをタイトルに入れるって、にくいねぇ~。

でも・・・
社内で誰からも恐れられるマーガレットの登場シーンは、「フラダを着た悪魔」の
メリル・ストリープ登場シーンと丸かぶりですやん。

それに、何だか見たことある展開・・・そうサンドラ主演の「あなたが寝てる間に」と
とっても似ている展開です。
サンドラが演じるのは天涯孤独で家族の暖かさを知らない女性。
一方相手の男性は優しいおばあちゃん、両親や友人に囲まれ、家族の愛に溢れ、家業を継ぐ継がないで
父との葛藤がある男性って、これまた丸かぶり。
二人の立場は全く逆だけれど、秘密を抱え、家族の優しさを裏切れないと真実を告白し最後は・・・
って展開も全く同じ。

違うのは・・・サンドラが老けてしまって?エンディングに無理があることでしょうか。
老けたのか?メイクなのか?
黒いスーツにメッシュの髪をひっつめポニーテールでバリバリキャリアウーマン風ってのが
いかんのか?

メグ・ライアンに次いで、サンドラももうラブコメで主役を張るのは難しいかな~。
表情とかちょっとしたしぐさに以前のキュートさがありません。
時の流れって怖いー、自分も確実に年をとっているよなぁとちょっと暗い気持ちに・・・

しか~し、本作の前に「しあわせの隠れ場所」を見ておりました
金髪に染め颯爽と啖呵を切るサンドラは、別人のようにハンサムウーマンで格好良かった!
「しあわせの隠れ場所」を見たら、アカデミー主演女優賞まで獲得しサンドラ健在!を実感できます。
どちらも同じ2009年作品なんですね・・・う~ん、何が違ったのかなぁ~?
髪の色?それとも洋服?メイク?
これって若々しく見えるヒントになるかも?

  
                「あなたは私の婿になる」のサンドラ
     
         「しあわせの隠れ場所」のサンドラ

そうそう、相手役アンドリューを演じるライアン・レイノルズは、スカーレット・ヨハンセン
の旦那様でした。
やっぱりここまで年の差のあるラブコメはきついです。
恋愛がメインじゃないコメディー、若しくは熟年ラブコメは如何でしょ?



アラスカの大自然は美しい~!



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プロフェッサー

2010-05-22 | 映画 は行
これといった当てのないまま、面白そうな映画はないかな~?とレンタルショップの棚を見ていたら、
アラン・リックマン、ビル・プルマンの顔写真に「すべてのシーンにがある」と意味深なコピーを発見、
あらっ、ダニー・デビートも出演?とレンタル決定!
「プロフェッサー」って・・・サスペンスのタイトルっぽくないなぁ。


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        プ ロ フ ェ ッ サ ー

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 < ストーリー >
大学教授イーライ(アラン・リックマン)と犯罪心理学者の妻サラ(メアリー・スティーンバージェン)、
一人息子のバークリーは文化人類学の論文作成に悪戦苦闘中。
そんな時イーライのノーベル化学賞受賞の知らせが届く。
家族3人で受賞式に出向くはずだったが、バークリーが現れず、何者かから誘拐したとの報が届く。
身代金はノーベル賞の賞金200万ドル。切断されたバークリーの親指が送り付けられ警察も始動する。
刑事のマックス(ビル・プルマン)、隣人ジョージ(ダニー・デヴィート)、謎の美女らが登場し、
事態は思わぬ方向に…。

メッセージがあるとかではなく、純粋にサスペンスの展開を楽しむ映画です。
テンポよく、状況が二転三転、えーっ!!の展開、一気にありえない結末になだれ込みました

ノーベル賞受賞者ではあるけれど人格的に大いに問題ありで、大学では嫌われ者の嫌~なプロフェッサーを
スネイプ先生ことアラン・リックマンが好演?
謎の男をショーン・ハトシー、
他にダニー・デビートやテッド・ダンソン(「ダメージ」では悪役でしたがちょこっと出演)
など、お顔を見れば見覚えのある俳優さんが結構登場します。

もしノーベル賞授賞式開催中、息子が誘拐され親指が送りつけられた!
な~んてことが実際に起こったら・・・
世界中のマスコミが押しかけトンでもない大騒ぎになりますよねぇ~。
次々と教授の素行の悪さが暴かれ、新たな情報や驚くべき事実、教授と関係があった女性が次々と名乗り出て、手記な~んてのが週刊誌やネットを賑わし、あんな結末にはならんよねぇ~。
などとあらぬことを想像したりして・・・
というか、あんな人はノーベル賞受賞者にはなりません!とお叱りを受けそうですね
これまた失礼いたしました   このフレーズは…古い?


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 ***** 見た 映画 *****

 5月21日 「あなたは私の婿になる」DVD サンドラ・ブロック主演

見わたすかぎり人生 Tutta la vita davanti

2010-05-20 | 映画 ま行
タイトルに魅かれて、久々にDVDでイタリア映画を鑑賞しました。

ギリシャの次に危ぶまれるユーロ圏のお荷物国「PIIGS」に、ポルトガルやスペイン、アイルランド
と共にイタリアも入っているのですねぇ。
地中海に面したラテンの国が多いって・・・やっぱり?

2010年4月時点でスペインは失業率20%を超え、イタリア8.5%、アメリカは9.7%、
日本5.0%ってまだマシなんでしょうか?世界的に就職は厳し~いってことですね。

「ユーロに入ってから物価が上がって…かえって生活は苦しくなった」とか
「イタリアはコネ社会。コネがないと就職は難しい」なんて話を以前聞いたことがあります。
本作の主人公マルタの運命やいかに?



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    見わたすかぎり人生 Tutta la vita davanti

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 < ストーリー >
ローマ大学哲学科を優秀な成績で卒業したマルタ。
しかし就職口が無く、アパートを追い出され、已む無く住み込みのベビーシッターとなり、
雇い主のシングルマザーソニアの紹介でパートのテレフォンアポインターをして糊口をしのぐが・・・。


いやぁ~、彼女が勤めた会社の凄いこと。アメリカの浄水器かなんかの販売会社なんですが、
完全男女分業制。
朝礼?なのか、仕事を始めるにあたって全員で歌って踊って気合を入れて、電話攻勢をかけ、
立て板に水の如く製品の良さをアピールしお試し予約を取り付ける。
常に上司に監視され、トイレ休憩の時間まで計られます。
毎日予約獲得件数を報告し、成績優秀者は皆の前で表彰され褒美(自社製品)をもらい、
成績が悪いと罵倒された上、即刻クビ。
男性営業マン達もお試しからご成約件数で成績が発表され、成績不振者には厳しい儀式待ってます。
時々テレビで紹介される「新入社員鬼の特訓~」みたいな感じです。
真面目に、必死になればなるほど、第三者の目には滑稽に映るんですねぇ。

ネットを駆使して成績優秀で頭角を現すマルタ。
マネージャーのダニエラや社長の信頼を得るも、彼らの秘密を知りとんでもない展開に。

八方ふさがりで必死に頑張るマルタの目を通して、就職難、非正規雇用、ワーキングプア、組合、
シングルマザーなどどこの国にもある社会問題が、そして今のイタリアが描かれます。
そんな体当たり体験ルポをハイデッカー哲学で冷静にレポートするマルタは、流石哲学科の優等生でした。

疑うことを知らない老婆の優しさに触れ、緊張の糸が切れ泣き崩れてしまったマルタ。
明日から、また早歩きで頑張るんだよ~。
「ケ・セラ・セラ~」っと健気に頑張る彼女を励ましたくなりました。

結構悲惨な社会派ストーリーなんだけれど暗くならないのは、やっぱりラテンの国イタ~リアなんでしょうか。





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 ***** 見た 映画 *****

 5月14日 「グリーン・ゾーン」@横浜ムービル

 5月16日 「見わたすかぎり人生」DVD イタリア映画

 5月17日 「プロフェッサー」DVD 
          アラン・リックマン、メアリー・スティーンバージェン主演のサスペンス
        「マーシャル博士の恐竜ランド」DVD ウィル・ファレル主演
 

オーケストラ!  Le Concert

2010-05-12 | 映画 あ行
平均寿命はその国の健康状態、経済発展、社会病理の状況を集約して示す指標だそうです。
ロシア人の平均寿命ってどれくらいか御存知ですか?
10年ほど前、何かで読んで驚いた記憶があります。
OECDの平均が1960年頃から順調に右肩上がりで、2006年度女性82.5歳、男性76.7歳に対し、
ロシアでは、1960年代から女性はほぼ横ばいで72.5歳、男性に至っては10歳ほど下がって58.9歳で、
男女差が世界一大きいそうです。
一時男性年齢が64.8歳にまで上がりましたが、1991年のソ連邦崩壊前後から急速に下降、
1994年は57.6歳まで下がり、以降60歳を越えてはいないようです。
ロシアに年金問題はありませんね。
社会の混乱が与えるダメージの大きさに驚くと共に、男性の方が女性より脆いと言えるようです。

本作は、ブレジネフ政権下、マエストロの座から引きずり落とされた男の積年の思いを叶える
素敵なストーリーです。

横浜では公開していないので、久しぶりに川崎チネチッタで鑑賞。
何でこういう良い映画が単館上映なんでしょうか? 公開館を増やそうよ!!
因みに、フランス映画ですが、現題の「コンサート」じゃダメだったの?

                              

      オーケストラ !  Le Concert

                             


 < ストーリー >
かつて天才指揮者といわれたアンドレイは、ブレジネフ政権下ユダヤ人排斥に反対し解雇され
ボリショイ劇場で清掃員として働いている。ある日、支配人の部屋を清掃中パリのシャトレ座からの
出演依頼を目にし、ボリショイ管弦楽団としてパリに乗り込むことを思いつく。
救急車やタクシー運転者、ポルノ映画のアフレコなど、転職しかろうじて生計を立てている
昔の仲間を集め、ソリストにフランス人アンヌ=マリー・ジャケを向かえ演奏することになるが・・・。


共産党政権化じゃぁ、理不尽なことだらけだったんでしょうねぇ。
生きて行くためとはいえ、音楽一筋だった優秀な音楽家達が解雇され、掃除夫や運転手、
場合によっては強制労働って・・・
話はそこから約30年後。長年の思いを叶える千載一遇のチャ~ンス!が巡ってきます。
30年の辛く苦しい日々の話は今の生活や会話の端々から伺われ多くは語らず。
このチャンスを生かそうと東奔西走する姿に、思わず感情移入して応援したくなります。
監督さん自身(脚本も)ユダヤ人で、チャウシェスク政権下のルーマニアから亡命しフランスに住んで
30年という経験の持ち主ゆえ色んな思いが詰まったストーリーになっているんでしょうね。

権力者による不条理を笑い飛ばすのがコメディーですよね。
エスプリが効いてます

滑稽で、人情に溢れ、政治的・社会的皮肉を散りばめ、感動で涙が溢れます。
そして素晴らしい音楽が全編を彩ります。

ロシア人、フランス人、ユダヤ人の国民性というか民族性が可笑しくって
     
頑固で野暮ったくて時代遅れ。大声で話し、お酒好きで時間にルーズなロシア人。
商売上手で抜け目ないユダヤ人。
気取ったフランス人。
陽気でバイタリティー溢れるロマ(ジプシー)の人たち。
み~んな好き勝手放題でカオスだけれど、愛すべき人たちです。
   パスポートは空港で偽造
           
            このおじさんのバイオリンテクニックが…スゴイ!
            ネットワークを駆使して、偽造も物品調達も何でもござれ!
  
バイオリニスト、アンナ=マリーの出生の秘密について私の予想は外れましたが、
最後の12分22秒のコンサートシーンで弾き終わって泣く彼女に、私も思わずもらい泣き~
音楽って人の心を揺さぶるねぇ~。

人は世につれ、世は人につれ。時代の流れ、世の中の移り変わりは人を翻弄するけれど、
一人の人間の強い思いが多くの人を動かすこともあるかもしれん?なんて思える映画でした。

現実的に考えたら、「30年のブランクを取り戻せるか~?」とか、
音楽をやっておられる方の目から見れば「ありえな~い」ってことになるかも知れませんが、
そんなことはちょっと横に置いといて・・・
四の五の言うより「是非、見て頂戴!」っと薦めたくなる、そんな作品です。


ロシアの俳優さんたち(名優さんたちのようです)がい~い味出してます。
  
ロシア人俳優さん揃い踏み。左端のドミトリさんはクマちゃんみたい    メラニー・ロラン
アンヌ=マリーを演じるのは「イングロリアス・バスターズ」で注目度が一気にアップした
美人フランス女優メラニー・ロランさんです。
   

  *** チネチッタ@川崎のトイレ ***
チネチッタのトイレは・・・すごいです。こんな映画館のトイレ見たことない
   
         鏡の国に行けるかも?
       魔法のランプ?!       

それにしても、イタリアをイメージしたチネチッタへ行く道の石畳・・・
雰囲気は良いんだけれど、凸凹で歩きにくいったらない。足首を捻りそう
        



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 ***** 見た 映画 *****

 5月12日 「オーケストラ!」@チネチッタ川崎

弁護士イーライのふしぎな日常  ELI STONE

2010-05-11 | TVドラマ
大人気の「LOST」や「24」は何故かタイミングを逸してしまいましたが、
海外TVドラマには子供の頃からはまってます。

シーズンを重ねている定番のNHK海外ドラマの「ER」「アグリー・ベティー」「デスパレイトな妻たち」は
勿論のこと、ケーブルテレビで放映される海外ドラマがお気に入りです。

昨シーズンは、
 本音で喋り、激しくぶつかりあうホームドラマ「ブラザーズ&シスターズ」
 ありえない設定ながらファンタジーワールド炸裂の「プッシング・デイジー」
 そして記憶喪失になった主人公が記憶を求めて悪戦苦闘する「サマンサ WHO?」などなど。
 「HEROS」は登場人物が多すぎて・・・時空を行ったり来たりだし。

そして今シーズンは、4月から始まったAXNチャンネル「弁護士イーライのふしぎな日常」を
楽しみにしています。

主人公イーライを演じるイギリス人俳優ジョニー・リー・ミラーは
007シリーズでかつてMを演じておられたバーナード・リーさんのお孫さん(似てないなぁ)だそうで、
それよりぶったまげ~は、かつてあのアンジェリーナ・ジョリーと夫婦だったとか
彼の出演作品って今まで見たことなかったので・・・失礼しました。
            

 < ストーリー >
やり手の弁護士イーライ・ストーンは出世街道をまっしぐら。
法律事務所のボスの娘と婚約し、順風満帆だったのだが・・・。
ある日ジョージ・マイケルが歌い踊る幻覚を見て、大企業を相手に勝ち目のない裁判を起こす女性
を助ける羽目になる。
実は、摘出不能の脳動脈瘤が原因で起こる幻覚症状なのだが、未来を予見するものばかり。
鍼療法を施すドクター・チェンは、幻覚は世のため人のために裁判を引き受けよという神の啓示で
イーライを「現代の預言者ではないか?」と言い出す始末。
弱きを助け強きを挫くイーライの未来は・・・?

   
  事務所のボス            婚約者             秘書
 ヴィクター・ガーバー      ナターシャ・ヘンストリッジ     ロレッタ・デヴァイン
  渋~い          「スピーシーズ」の怖いエイリアン   得意の歌も披露  

45分という短い時間枠の中で、毎回新たな興味深い裁判案件があり、幻覚の謎解きと、
幻覚の中での歌と踊り、そして最後にほろっとさせるというストーリー展開の上手さに
すっかりファンになってます。

アルコール依存症で家族に迷惑ばかりかけたイーライの父親の奇行も、
実は自分と同じ動脈瘤が原因だった?ということが、これまたストーリーに厚みを増してます。

死を意識し今までの行き方を見直すというシリアスな設定にもかかわらずコミカル、
法廷での争点がなかなか考えさせられるテーマで、どういう切り口で論破するのか興味深々ですよ。


「サマンサ WHO?」なんて一話30分の枠で笑いあり・涙ありの盛り沢山。
「CSIシリーズ」に「BONES」「コールドケース」に「キャッスル」・・・
設定や着想、何でこんなに面白いストーリーなんでしょう?上手いなぁ~。

今月末から始まる「フラッシュフォワード」に「CIAザ・カンパニー」も期待してま~す。


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★トルコ旅行 その⑥

2010-05-08 | トルコ旅行
トルコに行ってから、妙にトルコ特集の番組に出くわします。

これは私のトルコセンサーが敏感に反応しているからなのか?
はたまた、トルコに対する世間の関心がかな~り高まっているからなのか?
今週BSジャパンで「7days backpacker 大東俊介 イスタンブール→カッパドキア」を見ましたし、
8日日曜日のTBS「THE 世界遺産」は、
なんと前回ご紹介した「皇帝の愛した温泉郷 ヒエラポリスとパムッカレ」じゃぁないですか!?
トルコブームがキタ~~~!なんでしょうか?


私の旅もいよいよ後半へつづく~。
トルコ西部「エーゲ海地方」に残るローマの遺跡観光です。
まずはギザのピラミッドなどと共に「世界の7不思議」の一つといわれた「アルテミス神殿」跡。
詳しくはこちらをどうぞ。
       
縦115メートル、横55メートルで、高さ18メートル、イオニア式の柱127本。
神殿内部は大理石で、金や宝石で飾られた高さ15メートルのアルテミス像が
フィロンをして「雲にそびえるエフェソスのアルテミス神殿を見たとき、ほかの不思議はすべて陰った」
と言わせたほどとは・・・今は柱が一本、崩れた柱の断片が転がるのみ。
柱のてっぺんに鳥が羽を休めてました。
ここにあった柱は、他の場所の建築物にリサイクル?するため持ち去られたそうです。あっちゃ~。

次に行ったのは「聖母マリアの家」です。
マリアさんはこんな山の上まで登って隠れ住んで余生を過ごされたですね。
  
                   これが聖母マリアの家             
            
マリアの家から坂を下りると3つの湧き水がでているところがあります。
「ここの水を飲むと右から「お金」「愛」「健康」に恵まれるから是非試して下さい」っと
イケメン警備兵のお兄さんが親切に笑顔で教えてくれました。
確か真ん中は愛だったと思うのですが…記憶が~曖昧
お腹をこわすかも?と一抹の不安を感じながらも、お兄さんの笑顔を裏切れずちょこっと飲みました
大丈夫でした~これで、愛とお金と健康はかも?

そしてメインの古代遺跡へ。
かつてはローマ、アレキサンドリアに次ぐ人口の多い街として繁栄した所です。

     
          
           勝利の女神ニケ  
        「Nike ナイキ」はこの女神ニケの英語読み、ロゴのスウッシュは女神の翼から
 図書館へ至る道
      ヘラクレスの門
   ハドリアヌス神殿奥のレリーフはメドゥーサ
               メドゥーサ
      
      極めつけのセルスス図書館跡
円形劇場では、韓国のツアーグループが美声を披露されたのを聞き、何故かガイドさんが
ハイテンションで「日本人も負けずに頑張って歌いましょう!」と無理やり「上を向いて歩こう」を
歌わされました
娼館の方向を示す足跡や公衆トイレ、はっきりと模様が見えるモザイクの床など、
当時の人たちの日常生活が偲ばれます。
最盛期のエフェスにタイムスリップして街並みを歩いてみたい~

     
 ホテルそばの海岸「エーゲ海」の朝です。Wind is blowing from the Aegean~ by ジュディ・オング



★ トルコのスーパーマーケット ★
観光地も良いのですが、スーパーマーケットに行くとその国の日常生活が垣間見れて楽しいんです。
   外観
最終日の朝、イスタンブールでホテル近くのスーパーに行きました。
        チーズ売り場
         お肉売り場 
   
             スイーツのケースの下に水のでっかいボトルが並ぶ
行く先々のレストランやホテルで350mlの水(トルコ語では「ス」)のボトルは大体2トルコリラ(120円くらい)でしたがスーパーでは1本0.5リラ(30円)でした。
中には見たこともないような大きなボトルが並んでました。これ運ぶのメッチャ大変ですよ・・・
  
  通路には整然と並ぶ品物             レジはコンベアスタイル
店の入り口で野菜を売るおじさん カメラを向けるとにこやかな笑顔で答えてくれました。
 
       お買い物中の女性



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★トルコ旅行 その⑤

2010-05-05 | トルコ旅行
外国に行って一番大事な言葉は「ありがとう」です。
トルコ語で「ありがとう」は「テシェッキュル エデリム」です。
「エデルム」は英語の「ベリーマッチ」のようです。
ガイドさんから「ティッシュ くれ」と覚えましょうとワンポイントアドバイス頂きました
これでちゃんと通じましたし、この一言で心が通じ合えた気がしました。


前回トルコ旅行④をアップした翌日、所ジョージさん司会の日テレ「笑ってコラえて」という番組の
「イケてる添乗員さんと行く世界遺産の旅」というコーナーでトルコのカッパドキアを紹介していました。
何という偶然!
イスタンブールのトプカプ宮殿からアジア側とヨーロッパ側を一望するスポット、
イスタンブールの駅から夜行列車でアンカラを経て、車でカッパドキアへ。
ギョレメ野外博物館やカイマクル地下都市、今も洞窟に住む方のお家訪問など、ほんの一ヶ月前に訪れた
場所ということで、テンション上がりました。


今回は5日目、古都コンヤと世界遺産のパムッカレです。
        
                   バスから見た街並み
コンヤはセルジュクトルコの都。
メヴラーナ教総本山の廟とインジェ・ミナーレ神学校へ。
メブラーナの舞は伝統舞踊ではなく忘我の境地に至る修行だそうです。
映画「落下の王国」で舞う幻想的な姿が出てましたね(映画ブログですからちょっとカキコ)
   
        

この後は一路パムッカレへ。
ここは「カッパドキア」と共にテレビや雑誌にもよく取り上げられる世界遺産です。
大自然が造り出した石灰棚と古代遺跡ヒエラポリスが隣接しています。
       案内図 手前の白い所が石灰棚
  ここから裸足で石灰棚に下りられます 
       
 
    
          
  昔は泳げたそうですが、今は水量が減少 かなり遠くまで水平方向に歩けます
    
         
    石灰棚の反対側にあるプール 遺跡の柱が沈んでます
   
        
 もっと上には半円の劇場も 以前はバスで行けたそうですが今は保護の為歩きのみ
ここを多くの人が行き交っていたかと思いを馳せると・・・兵どもが夢の址 ロマン~


夜はホテルの無料のベリーダンスショーを拝見。ワンドリンク注文で見られます。
      
       とってもかわいいダンサーさん

  
★ トルコのおつりの渡し方 ★
お店でお買い物をした時のおつりの渡し方って国によって違います。
日本では財布の中に硬貨をふやしたくないので端数を硬貨で払うってよくやりますよね。
でもアメリカでこれをやると、?てな顔でせっかく出した硬貨を返され足し算方式でおつりがきます。
ところが、トルコでは普通に日本と同じで端数を硬貨で出すのです。
日本だと「ちょっと待って」と硬貨を出す私ですが、慣れないお札をお札を出してボォ~とおつりを待っていると
「硬貨はないか?」と聞かれ、一瞬意味がわかりませんでした
一瞬の間を置いて「そういうこと~」と納得、何だか嬉しくなりました。
ツアーの方に訪ねても「そうそう」と同意いただいたので特殊な例ではないと思います。
中国や韓国、アジアの国ではどうなんでしょう?



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