「アナと雪の女王」の人気は衰えませんね。
公開以来14週連続で興行収入1位を続けています。一体何週1位をキープするのか?
「ありのままで」で思い出した「ブリジット・ジョーンズの日記」。
マーク・ダーシーの台詞「I like you just as you are. ありのままの君が好き」が記憶に刻まれています。
コリン・ファースにこんなこと言われたら・・・惚れてまうやろ~…惚れました。
もう13年も前の作品だったんですね。時の経つのは早いです。
欧米では、ジェーン・オースティンは人気がありますねぇ。
TVドラマ「ジェーン・オースティンに恋して」や「ジェーン・オースティン 秘められた恋」、
「ジェーン・オースティンの読書会」などオースティンがらみの作品が多いです。
オースティンの作品「高慢と偏見」や「エマ」なども何度も映画化・ドラマ化されています。
そう言えば先日旅行中に飛行機で見た映画「オースティン・ランド」もアメリカ人のオースティン大好き女性の話でした。(DVDが既に出ています。これも面白いです。)
以前、別のところで書いた「ブリジット・ジョーンズの日記」をアップします。
随分と固い文体でした
***************************
ブ リ ジ ッ ト ・ ジ ョ ー ン ズ の 日 記
****************************
3人とも若いわぁ~。
若い女性を中心にヒットをとばしたレニー・ゼルベガーとコリン・ファース、ヒュー・グラントの
ラブコメディーだ。
原作者のヘレン・フィールディングがジェーン・オースティンの「高慢と偏見」を下敷きにBBCの
テレビドラマで主人公のダーシー卿を演じたコリン・ファースをそっくりそのままマーク・ダーシーにし
同じファースが演じている。
前半の出版社勤務という設定から政治家で作家、波乱万丈のジェフリー・アーチャー卿や
「悪魔の詩」の作者でかつてイランのホメイニ師に死刑(ファトア)を宣告されたサルマン・ラシュディーが
出版パーティーの場面で実名出演している。
映像字幕は大変な作業だ。話し言葉1秒を4文字、日本人の読む力が落ちてきたため今では1秒3文字
ともいわれている。一場面横書きで1行13字、2行が限界。そんな限られたスペースで最低限必要な
情報を盛り込み、ストーリーを伝えなくてはならない。一字も無駄にはできない。
空いた場所に積み残した情報や後から出てくるキーワードを押し込むが大筋に影響の少ない情報は
残念ながら捨てざるをえない。
映画館で見た時は字幕を目で追い、唯々面白く笑える軽いストーリーに思えた。
ところが台詞をじっくり読み、バックに流れる音楽に耳をむけると、ただのラブコメとは違う
じっくり創り込まれたよく出来た映画であることがわかる。
音楽はその時々のブリジットの心情を伝えるぴったりの旋律と歌詞が効果的に使われている。
台詞を見なければ何故「仮装パーティー」に突然バニーガール姿で現れたのか訳が分からないし、
ブリジットに別れを告げるダニエルの残酷さや、30歳を過ぎた彼女に対する周囲の辛辣な言葉や
マーク・ダーシーの控えめな優しさが伝わってこない。
家族出席の「仮装パーティー」といわれてバニーガールを選択する女性はイカレている。
これは「tarts and vicars party」つまり女性は娼婦、男性は司祭に扮装するというパーティーが
キャンセルされたことを故意に伝えられなかったからで、他にも司祭姿の男性や網タイツをはいた女性が
ばつ悪そうに隠れている。
別れを告げるダニエルは「二人ともある歳を過ぎ、結婚を求めていても踏み切るのが難しいと気付く。
それを乗り超えるには何か特別なものsomething extraordinaryが必要だ。(二股をかけた)彼女は若いんだ」と言い放つ。
ブリジットも負けてはいない。「僕らは似たもの同士だ。君とうまくいかなければ誰ともうまくいかない」
と言うダニエルに、「そんな程度で、私の全人生を賭けるわけにはいかないわ。あなたが言ったように
私も特別な何かを探し求めているの」と切り返す。
それにしても日本人と英国人のユーモア・ジョークのセンスはまったく異なる。
彼らにとってジョークは必ずしも笑うものではなく言葉遊びでインテリジェンスの証だそうだ。
時に皮肉に満ち、過激で攻撃的、とても日本人には笑えないしショックで切り返す言葉が見つからない。
この映画の中で2回、日本人も残酷な人種cruel raceと表現される。
これも英国流のジョークなのか。ちょっとショックだ。
それでも一所懸命で切ないほど健気なブリジットの姿には思わずエールを送りたくなる。
マーク・ダーシーの「ありのままの君が好きだ。I like you just as you are.」という台詞がとても良い。
こんなストレートでシンプルな一言がブリジットのsomething extraordinaryになったのは、
誠実なマークの人柄だからこそなのだ。
久しぶりに「ブリジット・ジョーンズの日記」を見たくなりました。
公開以来14週連続で興行収入1位を続けています。一体何週1位をキープするのか?
「ありのままで」で思い出した「ブリジット・ジョーンズの日記」。
マーク・ダーシーの台詞「I like you just as you are. ありのままの君が好き」が記憶に刻まれています。
コリン・ファースにこんなこと言われたら・・・惚れてまうやろ~…惚れました。
もう13年も前の作品だったんですね。時の経つのは早いです。
欧米では、ジェーン・オースティンは人気がありますねぇ。
TVドラマ「ジェーン・オースティンに恋して」や「ジェーン・オースティン 秘められた恋」、
「ジェーン・オースティンの読書会」などオースティンがらみの作品が多いです。
オースティンの作品「高慢と偏見」や「エマ」なども何度も映画化・ドラマ化されています。
そう言えば先日旅行中に飛行機で見た映画「オースティン・ランド」もアメリカ人のオースティン大好き女性の話でした。(DVDが既に出ています。これも面白いです。)
以前、別のところで書いた「ブリジット・ジョーンズの日記」をアップします。
随分と固い文体でした
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ブ リ ジ ッ ト ・ ジ ョ ー ン ズ の 日 記
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3人とも若いわぁ~。
若い女性を中心にヒットをとばしたレニー・ゼルベガーとコリン・ファース、ヒュー・グラントの
ラブコメディーだ。
原作者のヘレン・フィールディングがジェーン・オースティンの「高慢と偏見」を下敷きにBBCの
テレビドラマで主人公のダーシー卿を演じたコリン・ファースをそっくりそのままマーク・ダーシーにし
同じファースが演じている。
前半の出版社勤務という設定から政治家で作家、波乱万丈のジェフリー・アーチャー卿や
「悪魔の詩」の作者でかつてイランのホメイニ師に死刑(ファトア)を宣告されたサルマン・ラシュディーが
出版パーティーの場面で実名出演している。
映像字幕は大変な作業だ。話し言葉1秒を4文字、日本人の読む力が落ちてきたため今では1秒3文字
ともいわれている。一場面横書きで1行13字、2行が限界。そんな限られたスペースで最低限必要な
情報を盛り込み、ストーリーを伝えなくてはならない。一字も無駄にはできない。
空いた場所に積み残した情報や後から出てくるキーワードを押し込むが大筋に影響の少ない情報は
残念ながら捨てざるをえない。
映画館で見た時は字幕を目で追い、唯々面白く笑える軽いストーリーに思えた。
ところが台詞をじっくり読み、バックに流れる音楽に耳をむけると、ただのラブコメとは違う
じっくり創り込まれたよく出来た映画であることがわかる。
音楽はその時々のブリジットの心情を伝えるぴったりの旋律と歌詞が効果的に使われている。
台詞を見なければ何故「仮装パーティー」に突然バニーガール姿で現れたのか訳が分からないし、
ブリジットに別れを告げるダニエルの残酷さや、30歳を過ぎた彼女に対する周囲の辛辣な言葉や
マーク・ダーシーの控えめな優しさが伝わってこない。
家族出席の「仮装パーティー」といわれてバニーガールを選択する女性はイカレている。
これは「tarts and vicars party」つまり女性は娼婦、男性は司祭に扮装するというパーティーが
キャンセルされたことを故意に伝えられなかったからで、他にも司祭姿の男性や網タイツをはいた女性が
ばつ悪そうに隠れている。
別れを告げるダニエルは「二人ともある歳を過ぎ、結婚を求めていても踏み切るのが難しいと気付く。
それを乗り超えるには何か特別なものsomething extraordinaryが必要だ。(二股をかけた)彼女は若いんだ」と言い放つ。
ブリジットも負けてはいない。「僕らは似たもの同士だ。君とうまくいかなければ誰ともうまくいかない」
と言うダニエルに、「そんな程度で、私の全人生を賭けるわけにはいかないわ。あなたが言ったように
私も特別な何かを探し求めているの」と切り返す。
それにしても日本人と英国人のユーモア・ジョークのセンスはまったく異なる。
彼らにとってジョークは必ずしも笑うものではなく言葉遊びでインテリジェンスの証だそうだ。
時に皮肉に満ち、過激で攻撃的、とても日本人には笑えないしショックで切り返す言葉が見つからない。
この映画の中で2回、日本人も残酷な人種cruel raceと表現される。
これも英国流のジョークなのか。ちょっとショックだ。
それでも一所懸命で切ないほど健気なブリジットの姿には思わずエールを送りたくなる。
マーク・ダーシーの「ありのままの君が好きだ。I like you just as you are.」という台詞がとても良い。
こんなストレートでシンプルな一言がブリジットのsomething extraordinaryになったのは、
誠実なマークの人柄だからこそなのだ。
久しぶりに「ブリジット・ジョーンズの日記」を見たくなりました。