映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

犬と猫と人間と

2010-11-27 | ドキュメンタリー
11月17日の日経夕刊「プロムナード」の森絵都さんのコラム「犬と人間」を読んで、
映画「犬と猫と人間と」を書きかけのまま放ったらかしだったことを思い出しました。

近くの映画館で公開を見逃し、遠くまで自主上映会に行こうか行こまいか~?
決めかねていたら、日テレ朝の情報番組「スッキリ!」で、殺処分を減らすべく頑張っておられる
熊本市動物愛護センターの取り組み見ました。
なんという偶然 やっぱり見に行かなくっちゃ~と出かけました


                                 

                   と  人間  と

                                   


動物映画と親子ドラマに滅法弱い私です。


 < ストーリー >
映画監督の飯田基晴氏は、稲葉恵子さんというおばあさんから
「大人も子供も、動物を大切に思ってもらえるような映画を作ってほしい」依頼される。
彼女は長年捨て猫たちの面倒を見てきたが、体力的に限界を感じていた。
いろいろと調べるうちにペット大国日本の現実が見え始める。
家族の一員として犬や猫を迎える家庭がある一方、捨てられ、殺処分される多くの犬や猫。
自治体の動物愛護センター、ボランティア団体、獣医さんや個人、グループの取り組みを通して、
小さい命の切なさと、不幸な命を生み出す人間のエゴを浮き彫りにしつつ、多くの犬猫たちと
懸命に救おうとする人間たちの姿を追う。

         
 
現在日本にいる犬と猫の数は、2683万頭、殺処分されるのは年間約31万頭、
全国で一日あたり1,000 匹近い犬猫が処分されているそうです・・・言葉を失います。
2010年4月1日時点での15歳未満の子どもの数は昨年より19万人減少し1694万人。
子供の数より犬・猫の数の方が多いって・・・これにも驚きました。

少子化と反比例しペットの飼育頭数は増加を続け、ペット市場規模はすでに2兆円に達しているそうです。
本映画のオフィシャルブロクはこちら 

高校生の頃から我が家にはずっと犬がおりました。
当時、犬のえさは残り物の混ぜご飯で、外飼いが普通でした。犬は番犬としての役割を担っておりました。

実家を離れ、犬と関わることもなかったのに、11年前にひょんなことから飼うことになりました。
当時きれい好きだった私は、室内で飼うのはちょっと・・・と躊躇したのですが、わんこは来ました。
(今はもう「きれい好きって誰のこと?」と問われそうな状態です)
ミニチュア・ダックスじゃぁ外で番犬ちゅうのは荷が重過ぎますわね。

飼い始めて、ペット事情の変化に驚きました。
法で定められた狂犬病の予防注射以外に、3種5種だのワクチン、フィラリアの薬にノミ・ダニ駆除の薬、
餌も年齢、体質に合わせた各種ドッグフードにペット専用おやつなど、各種発売されています。
服を着せる、靴を履かせる、アクセサリーを付ける、誕生日にはケーキだ特別料理だ、
それどころか最近じゃぁ犬の七五三を祝う飼い主さんもいるとか

しか~し、わんこ(猫は飼ったことがないのでわかりません)はカワイイだけじゃぁござんせん。
室内犬はトイレの躾が必須です。また何でも口に入れるので手(口)が届くところに危険な物は置けません。
椅子に飛び乗ってロールキャベツを盗み食いしたうちのわんこは、後日爪楊枝を吐き出しました・・・
無事でよかった~
歯の生え変わり時は甘噛みされて手は傷だらけ、マウント行動にも手を焼きました。
日々の散歩、忙しさにかまけていると「かまって~」とばかりに嫌がらせもします。
ある本には「犬は家の中で自分の順位を一つでも上げようと虎視眈々と狙っている生き物です」と
書いてありました
こちらが飼い主であることをしっかり認識させないと侮られます。
小型犬でも歯を剥かれると怖いよー。ましてや大型犬となると…。
躾を誤るとトンでもない事になりますよ~。飼い主もわんこも不幸です。

またお金もかかります。
登録や注射に予防薬、餌の他に、医者にかかると保険(今はペット保険があります)がきかないので
治療費が高額になることもあります。
心癒されることも多いですが、食べることから下の世話まで、可愛いだけで飼い始めると後悔することになります。
一つの命を丸抱えで引き受ける覚悟が必要です。
飼い始める前に、最後まで面倒を見れるかどうか?じっくり検討してみましょう。
な~んて、私もそこまで考えて飼ったわけではありませんが、最後まで面倒を見てやらにゃぁと思ってます。
以前書いたかもしれませんが、うちのわんこはストラバイト膀胱炎持ち(今も処方食)で癲癇症も数年患いました。
いつくるかわからない癲癇発作に「とんでもないものを抱えちゃったもんだ・・・」とうろたえもしました。
でも命を引き受けた以上頑張るしかないですわ。痙攣してバタバタ転がり小刻みに震え続ける姿は辛かったです。
今では全快し健やか~、食事だけが楽しみのようですが、11歳を越えこれからは痴呆症が心配です。

ペットショップにいる子犬は大体生後2ヶ月くらいのカワイイ盛りです。
しかし売れ残ったらセール価格になり、店の隅に追いやられ、小さなケージの中で大きな身体を持て余している姿を見ると、この子はこの後どうなるんだろうと胸が痛くなります。
無理な掛け合わせで先天性の障害を持つ子もいるようです。
人気の犬種を大量生産し、無責任に買い、飼えなくなったら捨てるといういまのシステムは何とかならないものでしょうか?
ブリーダーを登録・資格制にして年間の出産犬数を制限するとか、
保健所やシェルターに保護(保健所では数日後に殺処分)された子を積極的に引き取るとか(まずはこの子たちです)、
飼う前に、「飼い主心得え講座」の3ヶ月受講を義務化するとか。いかがでしょう?
テレビで見た熊本市動物愛護センターでは殺処分ゼロを目指して里親を探し、かなり成果が出ていました

犬や猫のみならず、世界中から様々な動物が輸入(密輸入も?)され、手に余るとこっそり野に放たれる。
川にワニって・・・危険だし、外来生物を野に放つのは生態系にもよくないぞー。

捨てられた動物を保護し新しい飼い主を探す保健所の取り組みやボランティアの方々の活動
(頭が下がります)のそばから、次々と保健所に持ち込まれる犬や猫
殺処分までケージを移動する命のカウントダウンや、捨てられ人間不信になった犬を見ると・・・


自主映画会を開いたホールの横で、わんこの譲渡会をやっていました。
そこにいた犬はゴールデンリトリーバー、ボルゾイなどの大型犬からミニチュアダックスなどの小型犬まで、
ほとんど純血種。ということは捨てられたわんこたちということです。
この子達はどうしてここに?と伺いたかったのですが・・・見ただけでウルウル状態なのに
話を聞いたら間違いなく涙がこぼれそうで、ぐっとこらえて小額ですが募金をして帰りました。

私の力では1匹が限界です
もし、万が一、又わんこを飼うことになったら、保健所などに収容された子をと思いますが・・・
残念ながら、もうそんな体力も気力もないなぁ~。
俺には~おまえが最後のわんこ~  

一時ニュースやワイドショーを賑わし有名になった「がけっぷち犬」も映画に登場。
譲渡会でこの犬だけに人気が集まる光景に、なんだかなぁ~・・・。




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わすれた恋のはじめかた  Love Happens

2010-11-24 | 映画 わ行
アーロン・エッカートとジェニファー・アニストン主演の上「わすれた恋のはじめかた」というタイトルなので
軽いラブコメディーかなと大して期待もせずレンタルしました。

オリジナル予告編では 「Sometimes when you least expect it・・・・」のあと、原題の「Love Happens」と
きます。 「思いがけない時に、恋が始まる」ってとこでしょうか。

タイトルから数ある似たような日本語タイトルのラブコメを思い出し、その上このメッセージ、
まだまだラブコメ臭がプンプンですが、本作は意外にも悲劇からの再生ドラマです。

今回ちょっと長いです


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          わすれたのはじめかた  Love  Happens

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 < ストーリー >
バーク(アーロン・エッカート)は自己啓発書のベストセラー作家。
2年前に事故で妻を亡くし、その立ち直りを売りに本を出版、講演の日々を送っているが、実は悲しみに
打ちひしがれていた。
そんなある日、セミナーのために訪れたホテルで花屋のエロイース(ジェニファー・アニストン)と出会う。
彼女は念願の花屋を開き仕事に打ち込んでいるが浮気症の恋人に裏切られ傷心中。
バークは何故か彼女が気になり・・・。

映画を見ていると各国の文化の違いが気になります。
本作でバークが行うセミナーやワークショップ。
アメリカや英国の映画ではこういうセミナーやグループセラピーが頻繁に登場します。

妻や夫を亡くした人が紹介される「配偶者を亡くした人を支援する会」「癌家族ネットワーク」「片親の会」、
「アル中の断酒会」、「麻薬をやめるサポートグループ」、「アバウト・ア・ボーイ」でヒュー・グラントが
恋人探しに行くのが「シングルマザーの会」。
そのどれもが車座になって一人ずつ自分の過去や辛い体験を話し、みんな拍手で暖かく迎え励ましあう。
乗り越えた経験者がサポーターとなって一人ずつサポートし、不安な時に支えるシステムです。
また予防医学?なのか、リッチな人たちは問題が大きくなる前に精神科医に悩み事を相談したり、
離婚前に夫婦でセラピーに通って関係修復に努めたりする。

本作で主人公が主催するのは、大切な人を亡くしたことで心に傷を持つ人たちのワークショップで「A-OKAY!」を合言葉に元気を取り戻そうと真剣に取り組みます。
彼が登場すると聴衆は合言葉で向かえ熱狂する。ジム・キャリー主演の「イエスマン」で、テレンス・スタンプ扮する「何でもYES!と応えよう」セミナーと同じでもう新興宗教の域に達している感じです。

何故アメリカや英国ではこういうセミナーが盛んなんでしょうか?
アメリカの臨床心理学者カール・ロジャースが創始したカウンセリング手法で、カウンセラーは聞き役となり、
クライエントを無条件に受容し尊重することによって、自分自身を受容・尊重することを促すというものです。
以前ちょこっと学んだことがあるのですが、「自分の意見を差しはさまず、共感的に聴く」というので
クライアントが言った事を鸚鵡返しのように「あなたは~と思ったのですね」という風に話すというのに、
なんだかバカにされているようでしっくりこない気がして自分には合わないなぁと止めました。

こういうグループセラピーって、日本でも増えてきているのでしょうか?
専門家である医者に対してなら問題ないでしょうが、いくら同じ悩みを持つ人たちとはいえ
見ず知らずの人たちに自分の悩みをさらけ出すって・・・。
この壁を越えることができるかどうかが、この手法で立ち直れるかどうかの第一関門ですね。

経験者のアドバイスを聞き励ましあうのは有効だとは思うけれど、それは常日頃話し合うことで問題を解決
しようという下地のある西洋人だからできることで、ディスカッションに慣れておらず、思いをぶつけることを避け自分の中に抱え込むことの多い日本人は、恥をさらすより自分で何とか乗り越えようと考えるんじゃぁないでしょうか? だからこそ自殺者が多いのかもしれませんが・・・。

同じ文化圏の中国や韓国はこういうセラピーは一般的なのでしょうか?
西洋といっても文化の異なるロシアや東欧は?
韓国も旧ソ連や緯度の高い国々も自殺率は高いようですが・・・。
でも、個人主義である西洋人がグループで支えあうのに対し、和を持って尊しとなすはずの日本でこの手法がなかなか定着しないって、なんだか逆のような気がします。


 ***  ネタバレ部分は白抜きになります。間をドラッグしてお読みください ***


本作では、自信に溢れセミナー参加者を叱咤激励し立ち直るきっかけを与える主人公のバークこそが、
一番大きな傷を心の奥に仕舞い込み、人前では笑っていても、一人になるともがき苦しみお酒で紛らせる日々。
公には妻が運転中事故で死亡したとしているが、実は彼の運転で助手席にいた妻を死なせたという自責の念に苛まれ、妻の死を受け入れることができなかったのです。
「葬儀」は「死別の悲しみを癒すのに必要なプロセス。命の終わりを受け入れ故人の生を祝福するものだ」
「ものの見方を変えること」「大切なのは歩きだす勇気」など、セラピーで参加者に呼びかける言葉です。
しかしながら、他人には言えるけれど自分では実行できていないバーク。
妻の葬儀を欠席し、妻との約束を果たせず、妻の両親を避けている。妻のペットのオウムのロッキー。ケイジから飛び立てなかったロッキーは彼の姿そのものです。
エロイースと関わり、同じ悩みを抱えるセミナー参加者を立ち直らせる過程が彼にとってのセラピーとなり、
3年間避け続けてきたものと向き合うことになる。

グループであれ、一対一であれ、
自分を批判せず受け入れてくれる人に、胸に渦巻く思いを言葉にして口から出すことが第一歩なんですね。
時間的・気持ち的に機が熟したときに、何も言わず受け止めてくれる人が大事ってことかな?

この映画、最初に見た時はそれほどいいとは思わなかったけれど、ストーリーを知った上でもう一度見てみると
なかなか上手くできていて、気持ちが落ちている時に見るとピッタリなセラピー映画だなぁと思いました。


二つばかり気になったこと

 ・大切な人を亡くした悲しみから抜け出せない状況を描くには、
水の中に沈んでいくという表現が使われるんですね。先日見たシングルマンにもありました。

 ・心を閉ざしたバークは、エスカレーターには乗れるけれどエレベーターには乗れず何段もの階段を歩いて
  登る。閉所恐怖症のような状態に一時的になるってことあるのでしょうか?




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 ***** 見た 映画 *****

 11月21日 「ザッツ★マジックアワー ダメ男ハワードのステキな人生」DVD
                        ジョン・マルコビッチ、コリン・ハンクス主演

 11月23日 「俺たちニュースキャスター Anchorman The Legend of Ron Burgundy」DVD
          ウィル・ファレル、クリスティーナ・アップルゲイト主演の超おバカムービー
          しか~し、カメオ出演でジャック・ブラック、ティム・ロビンス、ベン・スティラー他
           主役級俳優が多数出演しているのにビックリ!
           NG集には、何故か若かりしサリー・フィールドとバート・レイノルズの姿が!

♪ あれは3年前~

2010-11-22 | その他
誕生日とか何かの記念日とか、過ぎてから気が付くことが間々ある私です。
2~3日前には覚えていても、当日すっかり失念なんてことも・・・。

そんな訳で覚えやすい3年前の11月22日、当ブログを始めました
1日とか11日をと思いながら、ずるずると22日になってしまったのでした。
まぁ、1と2のぞろ目ってことで、いい夫婦の日とはなんの関係もありませんが、思い出しやすい
ってだけの理由でこの日を選びました

筆不精にもかかわらず、ようまぁ続いたもんです。
続けてアップできる時もあれば、
何となく気分が乗らなくて10日くらい空いてしまったり、パソコン自体開けない日のあったり・・・
書きかけたまま完成せずに捨て置いたままのものもあります。

そんな中、何とか続けてこられたのは見に来てくださる皆様のおかげです
アップできていないのにアクセス数が上がっていると、頑張って書き上げなくっちゃ~
背中を押して頂いている気がします。

コメント欄で映画好きの皆様と感想交換をして親睦を図りたいなぁ~と思いながら、
話をするのは好きなのですが、文章になるとあれこれ考え込んで
折角いただいたコメントにすぐにお返事できず申し訳なく思っています。

まだまだ、
真面目に硬い感じで書こうか?
大阪弁のボケとツッコミでいこうか?
乙女チック・女性っぽく(どちらも性格にあいません)な感じ?
対話形式?
などなど、3年かけてもまだ自分らしい文体って何だろうなぁ~と自問する日々です。

思わずクスっと笑えるようなユーモア溢れる文章を目標に、これからもマイペースで続けてまいります。

今後ともお付き合いいただきます様、

          よろしくお願いいたしま~す  



タイトルの「♪あれは3年前~」のフレーズで歌をイメージできるのは何歳以上の方でしょうか?
1972年!のレコード大賞受賞曲・・・♪あれは38年前だったのねぇ。
「コロッケ」さんのモノマネ?顔マネ?でも、お若い人にはわかんないだろうなぁ~。








義兄弟

2010-11-20 | 映画 か行
韓国映画は久しぶりです。
タイトルからヤクザもの?・・・とパスしそうになったのですが、カン・ドンウォン主演じゃぁないですか
マイミクさんのお勧めもあり、3本ハシゴ計画のひとつに選びました。

そういえば・・・昨年見た韓国キムチウエスタン「グッド・バッド・ウィアード」
本作主演のソン・ガンホがイケメン二人(イ・ビョンホンとチョン・ウソン)を向こうに回して負けず劣らず
(勝ってたかも)印象的でした。
本作でも(韓国映画界をを代表する俳優に失礼かとは存じますが)お世辞にもカッコイイって範疇に入らないんだけれど、不思議とチャーミングなおっちゃんです。

ポスター左がカン・ドンウォン  右がソン・ガンホです。念のため


    ****************

          義  兄  弟

    ****************

 < ストーリー >
国家情報院の要員ハンギュ(ソン・ガンホ)と、北の工作員ジウォン(カン・ドンウォン)は、
作戦失敗の責任を負ってハンギュは国家情報院からリストラされ、ジウォンは裏切り者の烙印を押され
北から見捨てられる。
そして6年後…
偶然に出会った二人は互いの身分を隠し、夫々の目的のため一緒に仕事をすることになる。
敵だとばかり思っていた二人。時間が経つにつれ、友人としてお互いを理解し始める。
そんなある日、ジウォンに北から起死回生の指令が下り、二人は命を賭けた選択を迫られる。


韓国の俳優さんの名前、難しくて覚えきれませーん。
そんな中、ドラマ「1%の奇跡」でしっかり覚えた名前「カン・ドンウォン」。
韓国俳優っぽくないというか・・・マッチョでもなく、涙ウルウルもなく、たまに見せる笑顔がキュートです。

ITや家電に環境ビジネス、エンタメ業界でも、国家を挙げた世界戦略で存在感を増している韓国。
この映画では、そんなイメージから想像できないような韓国の労働事情や結婚事情が垣間見れて
興味深かったです。
フィリピンやベトナム、インドネシアなどアジアの国々からやってくる多くの出稼ぎ労働者たち。
ビザのある者、違法な者。そして韓国の農村にやってくるうら若き花嫁たち。
花嫁の中には、虐待を理由に失踪したり、はなから結婚を隠れ蓑に婚家を逃げ出し違法に働く者もいる。
そしてそういう労働者を違法に斡旋し紹介料を取る仲介業者。
情報院をリストラされたハンギュの仕事は、そんな失踪花嫁を探し出し婚家に連れ戻す私立探偵です。
一時期日本でも、アジアから花嫁を迎える農村の男性たちっていう報道なんかがあったけれど、
映画で描かれるってことは韓国でもこういう状況が珍しいことではないってことでしょうね?
最近あまり話題に上らないけれど、今もアジアからの花嫁さんは日本に来ているんでしょうか?

また、住宅地で白昼堂々北朝鮮の刺客による暗殺事件があったり、
金大中の「太陽政策」で国家の情報組織が縮小されたり、
北の核実験やミサイル発射事件などでジウォンが翻弄される姿に、日本ではありえないような
緊張を感じました。
(勿論日本でも北による拉致事件やスパイによる工作などもありましたが・・・)
大韓航空機爆破事件の金賢姫の時にも思ったことですが、北で優秀ってことは不幸だわぁ。
国家に忠誠を尽くすことが、他の国から見れば犯罪者になるってことですもんねぇ。
国家が分断されるって、韓国は大きなものを背負っているんだなぁと思わずにはいられません。

映画は敵対する立場にいる二人の男が南北の関係に翻弄され、
状況は違えども家族と離れ離れになり不遇をかこつ。
偶然の再会で身分を隠し探りあいつつ失踪花嫁を探すという表向きの仕事を共にする中、
遠くから家族を思うというところで共感し、互いの人間性に触れ「兄弟」のような絆を感じるようになる。
その絆ゆえに苦悩することにもなるのだが・・・

非情な北のスパイの表情一つ変えず標的を倒していく姿に戦慄を覚えつつ、
銃撃戦あり激しいカーアクションありなかなか見応えありますよ。
ただ、エンディングのホームドラマっぽい雰囲気とのギャップが・・・、
西洋のスパイものはこういう終わり方はしないよなぁ~っとちょっと力が抜けました。

ハッピーエンドはアメリカ映画の専売特許だったんだけれど・・・韓国映画はどうなの?




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***** 見た 映画 *****

 11月16日 「アドベンチャーランドへようこそ」DVD ジェシー・アイゼンバーグ主演の青春ドラマ

 11月17日 「なくもんか」DVD 阿部サダヲ、竹内結子主演

 11月19日 「ハングオーバー」DVD 男4人のバチェラーパーティー騒動記@ラスベガス
          面白いけれど、何故それほどアメリカで大ヒットしたのかよくわからないおバカムービー
          続編が製作中とか。
           

リトル・ランボーズ  Son of Rambow

2010-11-16 | 映画 ら行
なんともまぁ、かわいくて、おかしくて、泣ける、今年3本目の超お薦め映画です。
日本での公開に3年もかかってしまったのは、
日本で馴染みのある俳優さんが出ていないことや子供が主役ってことでしょうか?
2007年制作の英国作品です。 いい、この映画はいい~!

因みに・・・今年お薦めの他の2本(年末も近いことだしそろそろ・・・2010年ベスト10当確ということで)
「オーケストラ」「瞳の奥の秘密」です。

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      リトル・ランボーズ   Son of Rambow

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主人公の少年たちがスタローンの「ランボー」を見て彼を崇拝し、「ランボー」子供版映画「ランボーの息子」を制作するのです。


御存知スタローンの「ランボー」は1982年作品で、何と!原題は「Rambo」ではなく「First Blood」。
いま巷で人気のバンパイアTVドラマのタイトルみたいですが、
「draw first blood」で「先に仕掛ける、先制する」って意味だそうです
ランボーの台詞に「先に仕掛けたのはあいつらだ」ってのがあるようです。
「ランボー」って日本語版タイトルが続編からは原題として採用されたって知らんかったよ~
スタローンというと、どうも必要以上に自慢の筋肉をひけらかし、派手なありえないアクションで一人勝ち
という先入観があるのですが・・・
社会から孤立したベトナム帰還兵ランボーと、街を訪れたランボーを流れ者ということで排除しようとした
保安官との戦いを通して戦争によるアメリカの傷を描く「社会派」ストーリーだったんすね。

「ランボー」やバーバラ・ストライサンド主演の「愛のイエントル Yentl 1983」が公開された時代が舞台です。

 < ストーリー >      オフィシャルサイトもかわいいです。
80年代始めのとある英国の田舎町。
空想好きでもの静かな少年ウィルの一家は、保守的なプリマス・ブレザレン宗教会に入っており厳しい戒律に従った生活を送っていた。
テレビや映画、音楽までも禁じられ、授業でテレビを観る時は1人廊下で終わるのを待たされるのだった。
いつもの様に廊下に出ていると、別のクラスのリー・カーターという学校一態度の悪い生徒に話しかけられる。すっかりカーターのペースに巻き込まれ、カーターの家で見た『ランボー』に魅せられたウィルは、子供フィルムフェスティバルに出品する「SON OF RAMBOW(ランボーの息子)」という映画撮影に加わることになる。そこにフランスからの交換留学生テディエが現れ・・・果たして映画は完成するのか?


天使のように無垢なウィルと、見るからに悪ガキのカーター。共に父親がいない。
宗教上の理由で、質素で娯楽ゼロの生活をおくり、友達もなく絵を描き空想の世界で一人遊ぶウィル。
玩具がなくても子供はあるものを工夫して遊べるんだよね。ノートの端にパラパラ漫画を描いたり、ストーリーを作ったり。
ピコピコゲームばっかりじゃぁ、創造力は育たないんじゃぁないやろか? 空想の翼に果てはないよ。
空想のシーンで映像にイラストが入るところがいいですよ
たまたま「ランボー」を見て感化され、ビデオ映像制作に引きずり込まれるが嬉々として主役ランボーの息子を演じるウィル。
余りにピュアで無菌状態にいると、スイッチオ~ンで一気にその世界に傾倒してしまうんだねぇ。

一方のカーターは、口は上手い、万引きはする、自転車は盗む、映画の盗撮はするという札付きのワルで、教師からはデビルと呼ばれている。
ところが実は、兄共々、母の育児放棄にあっており、外では悪事三昧だが、兄には従順で召使のように世話を焼く。
何でそこまで・・・そこには彼なりの理由があって、この理由に泣かされます


正反対の環境にいたけれど(いたからこそ)、共に居場所がなく孤独だった二人は「ランボー」崇拝という
共通点で引かれあい友情を育んでいく。
友情の契りを結ぶシーンなんて・・・カーター、一体何の映画の影響ですか?
男同士の友情の証って洋の東西を問わんのかね?

そこに登場するフランス人留学生テディエ。
学校中の、女子生徒の注目を一身に集め、取り巻きを引き連れて闊歩するテディエ。
当時の英国の子供たちは「おフラン~ス=オッシャレ~」みたいなコンプレックスを持っていたんでしょうか?
60年代のミニスカートも70年代後半からのパンクファッションも英国発祥だというのに・・・。
テディエのどこがええねん?とおばちゃんの目から見れば不思議ー?ですが、みんながこの子に羨望の眼差しをそそぐ
パンクよりディスコ?
テディエをはじめ他の生徒たちが強引に二人の映画製作に参加するようになり、カーター主導だった製作が、ウィル主導へと変わっていくなかで
ウィルが、二人の関係が、おかしなことになって・・・

ある事件をきっかけに、本当の友情に気付くふたり。
そして本当に大切なものに気付くウィルの母とカーターの兄

全編子供の目線で描かれ、大人が気付かない、言葉にならない子供の心の揺れや機微が伝わってくる感動の映画です。
久々に、胸にズドンっとくるいい映画でした

どうしようもない悪ガキも根っからのワルではなく、寂しさの裏返し。本音を聞いてやる大人がまわりにいたら・・・と思わずにはいられません。
テディエも実は・・・。

ところで、宗教って悩める人たちを救うところじゃないの?
教義に反するからと破門して切り捨てる宗教なんて信じられへんわ!って、これは映画のお話でした。




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 ***** 見た 映画 *****

 11月12日 「プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂」DVD ジェイク・ギレンホール主演

久々の映画館。 はしご~!

2010-11-10 | 複数の映画
久々に時間のできた水曜日。
1ヶ月近く映画館に足を運んでいなかったし、レディースデイってことで、満を持して3本はしごしました

朝イチでチネチッタ@川崎で英国映画「リトル・ランボーズ  Son of Ranbow」、
午後からは同じく川崎にある109シネマズで韓国映画の「義兄弟」と最後に3D「怪盗グルーの月泥棒」の
3本です。
      
「リトル・ランボーズ」と「義兄弟」はマイミクさんのお薦めでした。とっても良い映画でした。ありがとう!
この2本は奇しくもよく似ているのです。

「リトル・・・」は学校の中で違う意味で浮いている2人の男の子の、映画製作を通して生まれる友情を、
「義兄弟」も、所属する組織からはみ出した2人の男の絆を描いています。

どちらも、笑い所あり、そして終盤涙がこぼれてこぼれて・・・。
恥ずかしながら「怪盗グルー・・・」にもちょっと泣かされました。
って、単に涙もろいだけやんか~?!

吹き替えしかなかった「怪盗グルー・・・」は、全編「笑福亭鶴瓶」によるこてこての大阪弁でびっくらこ。
とりあえず、3本ともお薦めでっせー。

 *** おすすめ度 ***
  「リトル・ランボーズ」   
  「義兄弟」         
  「怪盗グルーの月泥棒」   

詳しいことは今週中にアップしま~す。


109シネマズがあるショッピングモール「ラゾーナ」では広場でライブが開催されるってことで、驚くほど沢山の人で大賑わいでした。 
     

デッキでスタンバッているおねえさんにバンドの名前を聞きましたが・・・??誰?? 

      
              黒い所は人で埋まってます



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 ***** 見た 映画 *****

 11月 9日 「グッド・ガール」TV ジェニファー・アニストン、ジェイク・ギレンホール主演

 11月10日 「リトル・ランボーズ Son of Ranbow」チネチッタ@川崎

        「義兄弟」109シネマズ@川崎

        「怪盗グルーの月泥棒」109シネマズ@川崎

ザ・スタンド Medicine Man 

2010-11-09 | 映画 さ行
先月、名古屋で開催されていた「生物多様性条約第10回締約国会議 COP10」。
報道される内容を見聞きする中、「こんな映画、前に見たことあるぞ~。何だったっけ?」と考えてました。
そうしたら、昨日ケーブルTVで放映してました。 そうそう、「ザ・スタンド」
ショーン・コネリー主演の1992年作品です。 コネリー、いいね~

今回のCOP10で議論をよんだ「遺伝資源の利用から生ずる利益の公正で衡平な配分」にぴったんこな
ストーリー。
18年も前に、こういうテーマの映画を作っていたということに脱帽。
私は映画館でなく、随分前にDVDじゃなくてビデオで見ました。
いま公開されていれば、話題になったんじゃ~ないでしょうか? ちょっと早すぎたねぇ。

原題は「Medicine Man」。「原住民の呪術医」または「霊魂との交信や病気の治療ができると信じられている宗教指導者」を指し「シャーマン shaman」と同義のようです。
日本語のタイトル「ザ・スタンド」って・・・なんでかなぁ~?
スティーブン・キング原作の別のストーリーがあるようですが・・・こっちは知りません。

     ********************

         ザ・スタンド  Medicine Man

     *********************

 < ストーリー >
アストン財団の援助を受け、南米アマゾン奥地で単身癌の特効薬を研究する植物学者キャンベル。
彼の研究成果を調査するべく、3年ぶりに女性科学者レイ・クレイン博士が財団から派遣される。
当初はぶつかりあう二人だが次第に打ち解け、この部族にしかない花の研究をしていることを打ち明けるが財団には渡さないと言うキャンベル。
やがてこの村にアマゾン縦断道路建設の話があり、研究の時間が残りわずかなことを知る。
癌の特効薬は? 村人たち、そして二人の運命は?


以前テレビで、ジャングルや未開の地に分け入り、植物や動物標本を集め、新しい薬の開発の為研究しておられる研究者を追う番組を見ました。
苛酷な環境でのフィールドワーク、研究者といえど白衣を着て実験器具を扱うだけやないんやなぁ~。
体力ないと勤まらんでぇ~と「研究者」という方々への認識を新たにしました。

ショーン・コネリー演じるキャンベルは髭に長髪ポニーテールという出で立ちで原住民社会に溶け込む、
まさに体力自慢肉体派研究者です。
キャンベルがアマゾンの奥地で原住民と共に穏やかに過ごす中、村に突如現れるブルドーザー。
こういう構図を見ると、先進国で科学の進歩を享受している身としては加害者側として胸が痛みます。
金のなる木が見つかると、強引に文明を教えてやるとばかりに恩着せがましく土足で踏み込む資本主義。

COP10名古屋議定書では「自然の動植物がもたらす利益を先進国と途上国で分け合うルール」を定め、
「議定書発行前に入手した生物は改めて対価を払わなくて良い」とする一方、
「人工合成した『派生物』の利益還元では途上国の主張を容認」ということで落ち着いたみたいですね。
「先住民の薬効成分の知識にも利益配分することが望ましいことを認識する」と前文にも謳っているようですが、
批准していないアメリカのような国とはどういうことになるんでしょう?

先住民族の立場から提言するため来日した、南米の長老グランマたち。
「私たちを癒やしてくれる土や水、空気の汚染が心配です。人類は岐路に立たされている。
自然を管理できると思わず、自然に対して謙虚に生きるべきです」という、しごく真っ当な訴えに、
私たちにできることは何だろうかと考える今日この頃です。

この映画を今月の映画に選んだムービープラスはなかなかだなぁ~と思ったけれど、COP10の前に放送していたら
もっと良かったんじゃぁないの?

DVDやブルーレイは発売されているのかしら?
  
   

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 ***** 見た 映画 *****

 11月2日 「あいつはママのボーイフレンド」DVD メグ・ライアン、アントニオ・バンデラス主演
           母親の恋人が絵画泥棒では?と悩むFBI捜査官のドタバタコメディー

 11月4日 「16歳の合衆国 THE UNITED STATES OF LELAND 2003」DVD ライアン・ゴズリング主演
              16歳の少年は何故知的障害のあるガールフレンドの弟を殺したのか?

デザイン・フェスタ vol.32 @東京ビッグサイト

2010-11-08 | 展覧会
6日・7日東京ビッグサイトで開催されていた「デザイン・フェスタ」に、日曜日行って来ました~。
年2回開催ということは、もう16年も開催されているってことでしょうか?
私は今回が始めてです。
    入場待ちの列

こういうのって若者だけが集うのかなぁ?と思っていたのですが・・・いえいえとんでもない。
子供からかなり高齢の方まで、男女を問わず、国籍も問わず、プロからアマまで店を出す人・お客さんと、
こんなに沢山の人が集まるんだぁ~、知らんかったぁ~!と、ちょっと興奮。
  
     バリ舞踊実演中
とんでもなく広い会場に、全部でいったい幾つ出展(出店?)していたんでしょう?
午前11時オープンから夕方5時半まで、一つずつ拝見、会場内を歩きたおしました

ステージでは和太鼓あり、歌ありバリの民族舞踊あり。
盆栽、彫金、イラスト、手芸、洋裁、木工、皮工芸、伝統工芸、ガラスアート、手作りアクセサリー、写真、
動物標本、食品サンプル、豆本、特殊メーク、寸劇、パフォーマンスなどなど。
  
     竹の中に里山が            
     
       ???                         人形です 
    
        躍動する馬の群れ                      注目を集めてました
                
   凄~い眼力
                 ドラゴン
   仕切りのベニヤ板に描かれたポップな絵
              和のテイストも 
            
アートに関するあらゆるものが所狭しと軒を連ねていました。
プロの職人さん、玄人はだしの方、趣味の作品を並べる人、学園祭のノリの学生さん、
グループや家族で参加する人、客寄せの上手な人、シャイな人、外国からの出展者などなど。
日本のアートの広がりと、層の厚さを感じました。

また外国から見に来ている人の多いこと。
盆栽を興味深げに見ていたフランス人中年御夫婦は日本に来て3日目で、京都・広島へ行く予定とのこと。
観光日程にデザインフェスタを入れるって・・・海外ではかなり有名なのかもしれません。日本人の私は初めてなのに・・・。

私はまず最初に、「ミニ苔盆栽」制作を体験しました。
「この小さな空間に、あなたのイメージする風景をギュッと閉じ込めて小宇宙を作んなさい」との先生のお言葉。
自由が丘で盆栽教室を開いておられるそうです。 苔盆栽教室
    こんなんできました。小宇宙を感じていただけますでしょうか?
     これから紅葉が色付くそうです。楽しみ~

他にガラスアートの作家さんの作品を購入。
      
    マスキングをして細かい砂を吹き付けてカッティングしたものです。
       左は切子のようなテイスト。右の繊細な花の絵が見えるでしょうか?

次回第33回デザイン・フェスタは5月14日・15日東京ビッグサイトで開催されます。


オードリー・ヘップバーンの素晴らしき遺産

2010-11-01 | 映画 あ行
10月に入って、映画館まで足を運んで見たい!という映画がありませんでした。
東京まで行けば単館上映で見たいのはあるのですが・・・なかなか予定が合わず、レンタルDVDで我慢しています。
そこでこんな映画を見つけました。
「ハリウッドデビュー前の初々しいヘップバーンが見れる、幻の映画」な~んてコピーがありました。
でもまぁ、ハリウッドデビュー前ってことはチョイ役ね、それなのにタイトルの前に「オードリー・ヘップバーンの・・・」と書いちゃっていいのかなぁ~?と思いつつ鑑賞。1951年作品です。


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        素晴らしき遺産   LAUGHTER IN PARADISE

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やっぱり・・・ヘップバーンの出演シーンはたった2箇所、合わせて約1分。
レストランの煙草売りの女の子役です。でもキュートです。

 < ストーリー >
イタズラで名を馳せた富豪ヘンリー・ラッセルが亡くなり4人の遺族に遺産が残された。
しかし、相続するためにはそれぞれある課題を果たさなければならないという遺言が残されていた。
5万ポンド相続の為、無理難題に挑む4人。しかしヘンリーは最後に最大のイタズラを仕掛ていた。果たして遺産は相続できるのか?


各人に課された課題を聞くと、ヘンリーはただのいたずら好きではなく各人の性格を熟知、なかなかの粋人です。

 使用人を人とも思わない傲慢な妹。
 優柔不断な従兄弟。
 いつも人の顔色を伺う気弱な甥。
 お金にも女性にもだらしなく要領よく無責任な従兄弟。
夫々課題に挑戦する中で、お金以上に大切なものに気付くようになる。
そして最後の最後に仕掛けられたイタズラ。

原題の「LAUGHTER IN PARADISE」は「天国での笑い声」。
仕掛けたイタズラで、みんなが右往左往している様を見て天国でヘンリーが声を上げて笑っているということでしょうか。

英国らしいシニカルなコメディーで「クリスマス・キャロル」の雰囲気です。

ヘップバーンを売りにしなくても面白いのに・・・ヘップバーンを期待して見たらがっかりするかもしれません。



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 ***** 見た 映画 *****

 10月30日 「ユニバーサル・ソルジャー 1992」 ケーブルTV 
                       ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ドルフ・ラングレン主演

 10月31日 「キューティー・バニー  THE HOUSE BUNNY」 DVD
                       プレイメイトが大学女子寮の寮母になって大活躍

         「オードリー・ヘップバーンの素晴らしき遺産」 DVD