昨年話題になった、高校を舞台にした青春群像劇です。
日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀編集賞の3部門を受賞と知り、
興味がわいて見てみました。
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桐 島 、 部 活 や め る っ て よ
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< ストーリー >
ある日、バレー部のキャプテン桐島が突然部活を辞めたという話が広まり、
桐島を取り巻くバレー部部員、仲のよい友人、付き合っている彼女、クラスの人間関係が
微妙に影響を受け始める。
高校生や高校卒業間もない大学生や20代の方々が見たら、
「あるある~」と記憶に新しいご自分の体験を重ねいろんな思いが交錯するのでしょうが、
高校時代・・・私には遠い昔の話やなぁ~。そんな~時代も、あぁ~ったのよ
子供でもない、大人でもない・・・中途半端なお年頃、17歳。
タイトルの桐島君、最後まで登場しません。
「インディペンデンス・デイ」などのSF物で、最後にお決まりのタコみたいな宇宙人が登場し
やっぱりこれかーーー最後まで謎のままにして欲しかった…なんてことがよくありますが、
桐島君は地球外生命体じゃないし…同じ高校の生徒なんだから近くに住んでるよね?
「桐島がいない!」「どこにいるんだよ!桐島」「携帯に何度もメールしたのに、全く連絡がない!」
っと、苛立ち、騒ぎ、「桐島が屋上にいる!」と聞くと、ぞろぞろ屋上に駆けていく彼らを見ていると、
なんで家に訪ねていかへんの?携帯の返信を待たずに行ったらええやん。
本人がいなくても、桐島君のお母さんとか家族の人に聞いてみたらいいんじゃない?っと
不思議に思ってしまったのでした。
これは、「どういう人物なのか気になる~」という観客心理を狙ったものなのか?
聞いてはっきりさせたいけれど、事実を知るのが怖~いという青年心理なのか?
はたまた、何でも携帯でやりとりすることが日常的な今の高校生は面と向かって聞いたりしないのか?
「バンテージ・ポイント」ほどくどくはないけれど、同じシーンを数回巻き戻して 別の人物の視点から見せる手法で、生徒同士の関係、クラスや部活でのポジション、人物像などがよくわかります。
親友だと思っていたのに何も知らされていなかったことに動揺したり、
恋人なのに知らないはずがないだろうと問い詰められて傷ついたり、
友人に同情しつつ、実はちょっと溜飲を下げていたり、
そんなちょっとした仕草を見咎めたり、
友人関係を壊さないよう本心を隠したり、
好きな同級生を見る為に屋上でサックスの練習をしたり、
口では喧嘩を止めてと言いながら、内心もっとやれと煽っていたり、
桐島を巡る口論を教室の隅からしっかり見ていたり、
っと、微妙な表情や仕草、駆け引きが多くを語っていてドキッとします。
高校における部活やクラス内での人間関係。
高校生だって、いや高校生だからこそ、なかなか大変なんよねー。
ちょこちょこ登場する、顧問の先生と間違えそうな老けた野球部3年生部長がいいね。
ウン十年前、私は帰宅部でした。
友だちの美術部にお邪魔したり、同好会なんていって昼休みにバトミントンしてました。
今さらですが、部活やってりゃよかったなぁ~。
前田君(神木隆之介)が部長の「映画部」・・・面白そう。
いまの高校生の学校生活を鮮やかに描いた「桐島、部活やめるってよ」。
この際「桐島、就活やめるってよ」で就活のまつわる大学生のおかれた過酷な現状を、
「桐島、婚活やめるってよ」で結婚しない・できない若者を、
「桐島、妊活やめるってよ」で日本の少子化と待機児童の問題を、
桐島君を通して「桐島、活やめ」4部作で日本の問題をあぶり出すってどうでしょう?
な~んて思ったら、
原作者の朝井リュウ氏は既にご自分の就活体験をもとに「何者」を上梓し直木賞受賞されていたんですね。
「就活やめるってよ」案は消えました。
***** 見た 映画 *****
3月30日 「ケイト・レディーが完璧な理由 I Don't Know How She Does It」 DVD
サラ・ジェシカ・パーカー、グレッグ・キニア、ピアーズ・プロズナン主演
日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀編集賞の3部門を受賞と知り、
興味がわいて見てみました。
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桐 島 、 部 活 や め る っ て よ
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< ストーリー >
ある日、バレー部のキャプテン桐島が突然部活を辞めたという話が広まり、
桐島を取り巻くバレー部部員、仲のよい友人、付き合っている彼女、クラスの人間関係が
微妙に影響を受け始める。
高校生や高校卒業間もない大学生や20代の方々が見たら、
「あるある~」と記憶に新しいご自分の体験を重ねいろんな思いが交錯するのでしょうが、
高校時代・・・私には遠い昔の話やなぁ~。そんな~時代も、あぁ~ったのよ
子供でもない、大人でもない・・・中途半端なお年頃、17歳。
タイトルの桐島君、最後まで登場しません。
「インディペンデンス・デイ」などのSF物で、最後にお決まりのタコみたいな宇宙人が登場し
やっぱりこれかーーー最後まで謎のままにして欲しかった…なんてことがよくありますが、
桐島君は地球外生命体じゃないし…同じ高校の生徒なんだから近くに住んでるよね?
「桐島がいない!」「どこにいるんだよ!桐島」「携帯に何度もメールしたのに、全く連絡がない!」
っと、苛立ち、騒ぎ、「桐島が屋上にいる!」と聞くと、ぞろぞろ屋上に駆けていく彼らを見ていると、
なんで家に訪ねていかへんの?携帯の返信を待たずに行ったらええやん。
本人がいなくても、桐島君のお母さんとか家族の人に聞いてみたらいいんじゃない?っと
不思議に思ってしまったのでした。
これは、「どういう人物なのか気になる~」という観客心理を狙ったものなのか?
聞いてはっきりさせたいけれど、事実を知るのが怖~いという青年心理なのか?
はたまた、何でも携帯でやりとりすることが日常的な今の高校生は面と向かって聞いたりしないのか?
「バンテージ・ポイント」ほどくどくはないけれど、同じシーンを数回巻き戻して 別の人物の視点から見せる手法で、生徒同士の関係、クラスや部活でのポジション、人物像などがよくわかります。
親友だと思っていたのに何も知らされていなかったことに動揺したり、
恋人なのに知らないはずがないだろうと問い詰められて傷ついたり、
友人に同情しつつ、実はちょっと溜飲を下げていたり、
そんなちょっとした仕草を見咎めたり、
友人関係を壊さないよう本心を隠したり、
好きな同級生を見る為に屋上でサックスの練習をしたり、
口では喧嘩を止めてと言いながら、内心もっとやれと煽っていたり、
桐島を巡る口論を教室の隅からしっかり見ていたり、
っと、微妙な表情や仕草、駆け引きが多くを語っていてドキッとします。
高校における部活やクラス内での人間関係。
高校生だって、いや高校生だからこそ、なかなか大変なんよねー。
ちょこちょこ登場する、顧問の先生と間違えそうな老けた野球部3年生部長がいいね。
ウン十年前、私は帰宅部でした。
友だちの美術部にお邪魔したり、同好会なんていって昼休みにバトミントンしてました。
今さらですが、部活やってりゃよかったなぁ~。
前田君(神木隆之介)が部長の「映画部」・・・面白そう。
いまの高校生の学校生活を鮮やかに描いた「桐島、部活やめるってよ」。
この際「桐島、就活やめるってよ」で就活のまつわる大学生のおかれた過酷な現状を、
「桐島、婚活やめるってよ」で結婚しない・できない若者を、
「桐島、妊活やめるってよ」で日本の少子化と待機児童の問題を、
桐島君を通して「桐島、活やめ」4部作で日本の問題をあぶり出すってどうでしょう?
な~んて思ったら、
原作者の朝井リュウ氏は既にご自分の就活体験をもとに「何者」を上梓し直木賞受賞されていたんですね。
「就活やめるってよ」案は消えました。
***** 見た 映画 *****
3月30日 「ケイト・レディーが完璧な理由 I Don't Know How She Does It」 DVD
サラ・ジェシカ・パーカー、グレッグ・キニア、ピアーズ・プロズナン主演