映画館で予告編を見て興味を持った本作。
DVDがリリースされたので鑑賞しました。
2014年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞です。
フレンチアルプスで何が起きたって?
気になりますよねぇ~。なんとも意味深なタイトルです。
夫婦の危機、いや、家族の危機。
ビバルディの「四季 ~冬~」の第一楽章がバックに流れ、緊張が高まります
* 「冬」だと思っていたのですが、もっと激しい「夏」第3楽章でした
白銀のフレンチアルプスで起こったことだけれど、音楽は「夏」。
雷鳴轟き、稲妻が走る
*************************
フ レ ン チ ア ル プ ス で 起 き た こ と
*************************
< ストーリー >
ビジネスマンのトマスは妻のエバ、娘のヴェラと息子のハリーと共に、フレンチアルプスに
5日間のスキー旅行にやってきた。二日目、テラスで昼食をとっていた最中、目の前で雪崩が発生。
目前まで雪が迫り、慌てる人たち。エマは必至で子供たちを守りトマスに助けを求めたが・・・。

原題は「forcemajeure」:不可抗力、とも「Turist」:旅行者ともなっていますが、
この日本語タイトルは観客の興味を引くなかなかにくいた題名です。
* 以下、ネタバレがありますので、ご注意ください。
雪煙で視界が白一色に包まれる中、悲鳴が響き、トマスを呼ぶエバの声。
徐々に視界が開け人影が浮かび上がるなか明らかになるある事実。
危機が迫った時、トマスは携帯電話を手に家族を残しひとり逃げ出したのでした。
真っ白になった画面に徐々に人影が浮かびあがり、元の席に着き食事を再開する面々。
あか~ん!
一家の大黒柱たる父・夫が、自分ひとり逃走。
「しまった~」と思ったであろうが、何もなかったように戻ってくるトマス。
見捨てられたとショックを受け、言葉を失うエバ。
言い争いはないけれど、両親の微妙な変化を悟り「離婚しないよね?」と問う子供たち。
気まずいなぁ~。
フィリップ・マーロウみたいに「男はタフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている
資格はない」なんてことは言わないけれど、女の立場から言えば、やっぱり危機に直面したときには、
妻や子を守って欲しいなぁ~。
でも監督さんのインタビューを読むと、データ的に逃げ出す男は多いとか。そしてこういうことが起こると
夫婦は離婚に至ることが多いそうです。
特にトマスのその後の態度はいかがなものか。
友人を招いて雪崩の話題になった時「逃げたよね」と問い詰めるエバに、君にはそう映ったかもしれないが、僕の認識は違うって…。なんやそれ?!です。
うそ泣きはするは、弱い自分が自分でも嫌いだとかなんとか。なんとも情けないトマス。
しかしながら、バカンスを中止することなく気まずい雰囲気の中、留まり続ける一家。
そして新たな事件が起こります。一家4人で荒れる天気のなか最後のスキーへ。
リフトを降りると吹雪で視界悪し。
日本なら確実に「天候不順につき滑走禁止」になりそうな状況です。
そこで皆からはぐれるエバ。子供を残しエバを探しに行き、連れ帰るトマス。
あれは、偶然の出来事なのか?
はたまた「家族」の団結のため、父の名誉挽回のために仕組んだ子供たちへのアピールなのか?
妻同様、「お父さんはぼくたちを置いて逃げた」という思いは子供の心にしっかりと
刻まれているはずですものね。
そして最後のバスのシーン。
あれは一体何を語っているのか?
「ミスト」以来久々に、見終わってから「あんなことが自分の身に起こったらどうする?」とか、
「あのシーンどう思う?」「最後のシーンの意図するところは?」などなど、
意見を交わしてみたいと思う映画でした。
トマスの取った行動は原題が示す「不可抗力」なの?
DVDがリリースされたので鑑賞しました。
2014年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞です。
フレンチアルプスで何が起きたって?
気になりますよねぇ~。なんとも意味深なタイトルです。
夫婦の危機、いや、家族の危機。
ビバルディの「四季 ~冬~」の第一楽章がバックに流れ、緊張が高まります

* 「冬」だと思っていたのですが、もっと激しい「夏」第3楽章でした

白銀のフレンチアルプスで起こったことだけれど、音楽は「夏」。
雷鳴轟き、稲妻が走る

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フ レ ン チ ア ル プ ス で 起 き た こ と
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< ストーリー >
ビジネスマンのトマスは妻のエバ、娘のヴェラと息子のハリーと共に、フレンチアルプスに
5日間のスキー旅行にやってきた。二日目、テラスで昼食をとっていた最中、目の前で雪崩が発生。
目前まで雪が迫り、慌てる人たち。エマは必至で子供たちを守りトマスに助けを求めたが・・・。

原題は「forcemajeure」:不可抗力、とも「Turist」:旅行者ともなっていますが、
この日本語タイトルは観客の興味を引くなかなかにくいた題名です。
* 以下、ネタバレがありますので、ご注意ください。
雪煙で視界が白一色に包まれる中、悲鳴が響き、トマスを呼ぶエバの声。
徐々に視界が開け人影が浮かび上がるなか明らかになるある事実。
危機が迫った時、トマスは携帯電話を手に家族を残しひとり逃げ出したのでした。
真っ白になった画面に徐々に人影が浮かびあがり、元の席に着き食事を再開する面々。
あか~ん!
一家の大黒柱たる父・夫が、自分ひとり逃走。
「しまった~」と思ったであろうが、何もなかったように戻ってくるトマス。
見捨てられたとショックを受け、言葉を失うエバ。
言い争いはないけれど、両親の微妙な変化を悟り「離婚しないよね?」と問う子供たち。
気まずいなぁ~。
フィリップ・マーロウみたいに「男はタフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている
資格はない」なんてことは言わないけれど、女の立場から言えば、やっぱり危機に直面したときには、
妻や子を守って欲しいなぁ~。
でも監督さんのインタビューを読むと、データ的に逃げ出す男は多いとか。そしてこういうことが起こると
夫婦は離婚に至ることが多いそうです。
特にトマスのその後の態度はいかがなものか。
友人を招いて雪崩の話題になった時「逃げたよね」と問い詰めるエバに、君にはそう映ったかもしれないが、僕の認識は違うって…。なんやそれ?!です。
うそ泣きはするは、弱い自分が自分でも嫌いだとかなんとか。なんとも情けないトマス。
しかしながら、バカンスを中止することなく気まずい雰囲気の中、留まり続ける一家。
そして新たな事件が起こります。一家4人で荒れる天気のなか最後のスキーへ。
リフトを降りると吹雪で視界悪し。
日本なら確実に「天候不順につき滑走禁止」になりそうな状況です。
そこで皆からはぐれるエバ。子供を残しエバを探しに行き、連れ帰るトマス。
あれは、偶然の出来事なのか?
はたまた「家族」の団結のため、父の名誉挽回のために仕組んだ子供たちへのアピールなのか?
妻同様、「お父さんはぼくたちを置いて逃げた」という思いは子供の心にしっかりと
刻まれているはずですものね。
そして最後のバスのシーン。
あれは一体何を語っているのか?
「ミスト」以来久々に、見終わってから「あんなことが自分の身に起こったらどうする?」とか、
「あのシーンどう思う?」「最後のシーンの意図するところは?」などなど、
意見を交わしてみたいと思う映画でした。
トマスの取った行動は原題が示す「不可抗力」なの?