映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

イタリアは呼んでいる  THE TRIP TO ITALY

2015-12-26 | 映画 あ行
                        おじさん二人で自撮りです。

前回ビデオ屋さんでなんとなく借りて見た「スティーブとロブのグルメ・トリップ」の続編です。
日本ではあまり知られていないスティーブとロブ主演ということで「グルメ・トリップ」は
劇場未公開だったのに、本作は予告編を流し劇場公開され、よく行く横浜ジャック&ベティでは
かなり人気を博した様子。やっぱり舞台が絵になる美しいイタ~リアだから?
イギリス人特有のユーモア連発で、日本では受けないだろうと思っていたのにな。

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    イタリアは呼んでいる THE TRIP TO ITALY

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 < ストーリー >
今回は、スティーヴとロブはミニクーパーでピエモンテ州トラットリアから、カプリ島まで
イタリア半島の西岸を5泊6日で南下するグルメ旅。5つ星の豪華なホテルに泊まり、
トスカーナ、アマルフィ、ローマ、ナポリ、ポンペイ遺跡、カプリ島を旅する。
途中、英国人ロマン派詩人、バイロンとシェリーのイタリアでの足跡を辿ります。

            
               ロブ(左) スティーブ(右)今回はさっぱりと短髪で。

今回もスティーブとロブは本人のまま登場。
スティーブは離れて母と暮らす息子が気がかりで、メールをしたりスカイプで話したりと
意外にもいいお父さんぶりを見せる。
ロブは妻と娘と、家庭は円満。ハリウッド映画のオーディションに意欲を燃やしている。
ロブのハリウッド映画のオファー話を聞き、アメリカでの仕事が先細りのスティーブはちょっとジェラシー。
ミニクーパーに乗って、風光明媚なイタリアを北から南へ。
  
  
             
例のよって、マイケル・ケイン、アンソニー・ホプキンス、ヒュー・グラントにアル・パチーノ、
マーロン・ブランドにクリスチャン・ベール、トム・ハーディーらの物まね三昧。
中年のおっさんが豪華な料理を食べながら料理についてのコメントなしで、真剣に物まねを競いあい、
機関銃のごとくしゃべり続けます。
基本英国人俳優を実名で、「もごもごと何を言ってるかわからない」とか
「ハンサムだが若はげ(誰のことかわかりますよね)」とか
英国じゃ、間違いなく劇場中大爆笑なんでしょうね。
そういえば、ロブは顔を細長くした「ちょっと残念なヒュー・グラント」って感じ。
(おヒューの物まね、めっちゃ似てます)

       
スコットランドもよかったけれど、太陽輝くイタリアがやっぱり絵になるわぁ。
それぞれ悩みや惑いを抱えつつも、笑いに昇華してしまうおふたり。絶妙のコンビです。
次回作はあるのかな?

    

                  
              




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Merry Christmas !

2015-12-24 | その他

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      M * E * R * R * Y     C * H * R * I * S * T * M * A * S

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2013年のクリスマスに、家族Mちゃん手作りのカードを御紹介をしました。

今回、断捨離の流れで天袋に着手したところ、見つけました!
いやぁ~、懐かしい!
すっかり忘れてしまい込んでいたのですが、私も手作りに燃えていた時期がありました。

クリスマスタペストリーに布製のリースとツリーです。
今年は久しぶりに手製のグッズで部屋をデコレーションしました。

            
ツリープリントの布と裏地の間にクッション素材を入れ、金のテープでパイピング。
ツリーや文字部分をミシンでなぞって、オーナメント、スパンコールやパールビーズを縫い付けました。


      
ツリーの形に切った布を中表で縫い、ひっくり返して3枚重ね、真ん中を縫い、綿を入れ、
リボンと鈴を天辺に、パールビーズのモールをつけ、尖がった部分に小さなリボンを縫い付け、
サンタのクマやリースのブローチを付けました。

          
クリスマス柄の布を細く切り筒状にミシンをかけ、ひっくり返して綿を入れた棒状のものを3っつ作り、
三つ編みをしてリース状にしてリボンと鈴をつけました。 

ツリーとリースは綿入れが大変でした。   
我ながら、よく頑張ったよなぁ~  若かったのね。 
もう、こんな気力はありましぇん 

 イブの夜に    





ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション@恵比寿

2015-12-23 | 飲み物・食べ物
日曜日、すっかりクリスマス仕様の恵比寿はすごい人出でした。
ガーデンプレイスに来たのは何年振りでしょう? 思い出せない。
   
    ガーデンプレイスのツリー        巨大なバカラのシャンデリア
  
日曜日にはマルシェに店が並びます。後ろに見えるのがロブションの建物     ロブションのツリー

恵比寿ガーデンプレイス敷地内にあるジョエル・ロブション1階「ラ ターブル」でディナーをいただきました。
ロブション2階、3階「ガストロノミー」は、今回満席で予約が取れなかったそうです。
今回訪れた一階の「ラ ターブレ」はカジュアル版みたいですね。
次回(いつのことやら?)は上の階で食したいもんです。

< アミューズ/前菜 >

  サーモンのタルタル               3種類の前菜が大きなお皿にのって登場。
                    
生ウニのジュレ  胸肉のキャベツ包み/フォアグラにポートワインのジュレ/インゲン  カニの何たら?
クリックすると大きくなります。
聞きなれない名前に加えて長い~…覚えきれませんでした

< メイン >
  
   私は魚のポアレ。
        
         ちょっとピンボケ 牛肉にトリュフのスライスがのってます
              
                予約してくれたMちゃんは子羊のロティー

< デザート >
             
           苺のスープ                   リンゴのタタン
         
3種って小さいのが3っつと思ったら、上のふたつにちょっと苦みにある大人のチョコレートの一品(左端) 
   
そして、誕生日デザートプレート! 実は、誕生日だったのです。
 
ケーキはお持ち帰り、代わりにプチケーキにマカロン、チョコレート、ヌガーなど載せていただき、
満腹にもかかわらず完食いたしました。

落ち着いたゆったりとした雰囲気。
誕生日ということで写真を撮ってくださったり、行き届いたサービス。
目にも美しく、驚きのある演出。
ワインも、料理も、どれも大変美味しゅうございました。

何回目の誕生日ですかって?
全く持って誕生日を喜ぶ年ではありませんので、そっとしておいてくださいね。


007 スペクター SPECTRE

2015-12-20 | 映画 さ行
ダニエル・クレイグが4度目のジェームズ・ボンド役を演じる「007」シリーズ第24作。
1年前ソニーピクチャーズがハッキングにあって007新作の脚本も盗まれたなんて報道に、公開は
大丈夫?と心配しましたが問題はなかったようですね。
殺しのライセンスを持つスパイもハッカーにビックリぽん。
前回の「スカイフォール」から3年。待ってましたわよ!
スクリーンを横切るボンドがこちらを向き銃を撃つと血が滴る、あの007に欠かせない銃身の中から写した
映像(ガンバレル・シークエンスと言うらしいです)からスタート!
クレイグボンドでは冒頭使うことはなかったのに…。やっぱりこれよね~。
そして流れるサム・スミスが歌う切なく哀愁漂うもゴージャスなテーマ曲「Writing's on the wall」



「壁に書いた文字」って?本編後半取り壊される旧MI6ビルの壁に落書きのような文字があったけど…
調べてみたら、イディオムで「(失敗・災害の)前兆、悪運」なんて意味があるようです。
旧約聖書の「ダニエル記」に登場する悲劇のバビロン王の話に由来するとか。
そしてタイトルの「Spectre」にはコネリー・ボンド時代に登場した国際的犯罪組織の略称という以外に、
「物の怪、幽霊、怪物、邪気」「気味悪く現れる人影」「憑りつかれた経験による心的表象」なんて
意味があるようです。(Weblio辞書より)
そして主題歌の後ボンドが訪れるメキシコの祭りは骸骨や幽霊のようなコスチュームに身を包んだ
人たちのパレード。
なんともおどろおどろしい雰囲気漂う最新作。ワクワク。

    *********************

            007 ス ペ ク タ ー

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 < ストーリー >
単身メキシコでテロを阻止すべく工作したボンドは首謀者が付けた蛸の紋章の指輪を手に入れる。
メキシコ行は亡くなったMの遺言で、ローマで行われる亡くなった首謀者の葬儀に出席し、妻ルチアから
悪の組織の秘密会議が行われるという情報を得る。そこで組織の首領フランツ・オーベルハウザーに
対峙したボンドは更なる情報を求めオーストリア、モロッコへ。
一方国家安全保障局の新任トップのC(マックス)は世界中の情報を共有する国際ネットワークの導入を
図り、MI6は時代遅れだとしリストラしようと動く。新・旧MI6ビルを舞台に、フランツとの壮絶な
戦いが始まり・・・。


   
クレイグ・ボンドはそれまでの歴代のボンドと違い、時代にマッチしたクールでシリアスなボンド像を
作り上げました。
彼が着るスーツは英国製でも、ダンディーなイタリア製でもなく、アメリカ「トム フォード」。
安心してください、購入できますよ。「ボンドカプセルコレクション2016」として発売しているそうで、
上のポスターの白いスーツは、な、なんと! 518,400円だそうです。ワォ!
もっと大事に着て下さいませ。あっという間にボロボロよ。

本作は「カジノ・ロワイアル」に始まるクレイグ・ボンド3作全ての黒幕がこの組織に属し、
皆を操る組織のボスのオーベルハウザーはボンド自身と個人的に深い関係のある人物だったって
ことなんですわ。
冒頭から手に汗握るアクションの連続@メキシコ、ローマ、スイスにモロッコ、そして本拠地ロンドン。
カメラのアングルも、斬新(友人Eさん曰く、ドローンとか使ってるのかしら)なのですが…、
いかんせん、世界征服を企む悪の巨大組織のボスがボンドに対して抱く敵意の理由がそれかい?!
弟や妹が生まれて赤ちゃん返りする子供みたいやんかー。
それともええ年したおっちゃんが嫉妬でそこまでやるってところが根っからの悪人ってことなのか。
でも小っちゃくない?
世界征服を目論む組織のボスですよ!こんな理由じゃ、強面の面々は命懸けてついていけないよ~
ってところで引っかかってしまいました。

     最高齢ボンドガール、モニカ・ベルッチ。まだまだお美しい。
         
             レア・セドゥが演じるは組織の一員ホワイトの娘マドレーヌ

「カジノ・ロワイアル」と「スカイフォール」はとっても良かったのに。
そしてクレイグ・ボンドはマドレーヌとともにアストンマーチンに乗り込み…。
契約ではもう1本残っているらしいですが、ここらが引き時?007も見納めかな~と思ったら、
「James Bond will return.」のメッセージ。
帰ってくるのはクレイグ・ボンド?それとも新しいボンド?

歴代ボンドでは、ショーン・コネリーとダニエル・クレイグが好きですが、
新しいボンド候補としてアーロン・テーラー・ジョンソンはどうでしょう?
「キック・アス」「ゴジラ」「アンナ・カレーニナ」などに主演している、ちょっと悪の匂いもする
超イケメンで英国人です。
    
もうひとりは、「ダウントン・アビー」「ザ・ゲスト」「ナイト・ミュージアム」のダン・スティーブンス。

クレイグが戻ってくるのか? ニューボンドの登場か? いずれにしても、楽しみです。




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コンビニアイス、侮れません。

2015-12-18 | 飲み物・食べ物
おしょくじけん」と聞いて何を、どちらをイメージなさいますか?
今朝、TokyoFMで住吉美紀さんの「ブルー・オーシャン」を聴いていて流れてきたこの言葉。
一瞬?の後、あっ、そうか~っと気が付きました。
ちょっと前に流行った「おかんのメール、誤変換」みたいなことになってました。
住吉美紀さんは「お食事券プレゼント~」っとおっしゃったとき、
私の頭には「汚職事件」っと漢字変換されていたのでした。
いやぁ~面白い!っと、車を運転しながらひとりニヤニヤしてしまいました。
同音異義語ってことになるんでしょうか。
言葉って面白いです。こういうの、もっと見つけたいな


火曜日「マツコの知らない世界」でアイスクリームの世界を紹介してました。
夏ではなくて、寒い冬暖房のきいた部屋で食べるアイスクリームというコンセプト。
実は先月コンビニで買ってきたアイスが面白かったのでアップしようかと思っていたところでした。

ひと月前に食べたので思い出しながら…自宅近くのセブン・イレブンで見つけたアイス2種です。
まずは、
      
センタンの「S'MORE スモア」です。                     これがスモア
バーべキューやキャンプファイアでアメリカ人定番の、焼いたマシュマロとチョコレートを2枚のグラハムクラッカーで
挟んで作るお菓子です。
「s'more」は「some more(もう少し欲しい)」の短縮形のようです。
アイスでこれを再現って!即、購入!
      
焦げ風味のコーティングにマシュマロ風アイス。
コーティングはカラメルのような感じ。マシュマロではなくマシュマロ風。
ここはやっぱりマシュマロであってほしかったのですが、冷たいアイスのなかにマシュマロそのもの
を入れるのは難しかったのかも。スモアをアイスに、という発想に
そういえば、昔のエンゼルパイの真ん中はクリームではなくマシュマロだったと思うのですが…。
最近食べていないのでなんとも。
「センタン」って「林一二株式会社」「いちに」じゃなくて「かずじ」、屋号が「センタン飴本舗」。
冷菓の製造だけでなく、食品原材料の製造や化成品の開発・製造もやっておられるようです。

もう一つは「マツコの知らない世界」でも紹介された「クリームチーズアイス」。
あずきバーで有名な井村屋さんとチーズのチーズメーカkiriのコラボです。
 
   
さっぱりとしたミルク味のアイスの中に濃厚なチーズソース。
う~ん、程よい甘さで美味し~いです。

「マツコ…」であまりにたくさんのアイスが紹介されていたので、思わずコンビニでまたまた買って
しまいました。ダイエット継続中だというのに・・・。
    
ハーゲンダッツの「ジャポネ<和栗あずき>」です。
「マツコ…」でも紹介されていましたが、今年の初め「きなこ黒蜜」と「みたらし胡桃」という
2種類の和テイストアイスを販売したのですが、大人気で即完売。
幸いそんな人気とは知らず、買って食べてもう一個と思ったらもうなくなっていたのでした。
どちらも非常に美味しかく甲乙つけがたかったです。今回の「和栗あずき」も、非常に美味。
モンブラン状ペーストクリームとアイス、間にサンドされたあんこにあずきそのものも入っていて、
4つがバランスよくマッチして、上品な甘さ。しっかりと和のスイーツです。
上の二つとはお値段が違うからまぁ、このお値段(383円)なら美味しいのは当ったり前…かな。
Shall we ?






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 ***** 見た 映画 *****

 12月12日 「007 スぺクター」@横浜ブルク13 

 12月16日 「妻への家路 帰来」DVD コン・リー主演の中国映画

 12月17日 「ハッピーエンドが書けるまで STUCK IN LOVE」DVD リリー・コリンズ主演

8周年…過ぎちゃってました。

2015-12-13 | その他

    9年目に突入しちゃってます  

ブログ開始は11月22日。もう20日も過ぎてるやんか~!

まったくもって時の経つのは早いもんです。
実感はありませんが、ブログを始めてもう8年が過ぎたんですね~。しみじみ。
時の流れは容赦なく、年々加速度を増しているように思えるのは、年を取った証拠ですわ。

近況おば。
最近ドライアイで毎日目薬を差しています。
今年の始め、朝バッと目を開けたら・・・目に痛みが!
勢いよく目を開けた拍子に、昔コンタクトで傷つけた角膜が瞼にもっていかれて傷がついたらしく、
「加齢でこういうこと起こりますから、目を開ける時は、ゆるゆると…ね。気を付けて」と
お医者様に言われました。
「華麗~」じゃなくて「加齢…」
冬は乾燥しているし、ちょっとドライアイぽいですねなんて…。
点眼薬ですぐに治ったのですが、勢いよく目を開けないよう、以来心がけています。
ところが最近、長時間パソコンに向かっていると、なんだか目がシバシバ。
瞬きパチパチ。
「ドライアイぽい」じゃなくて「ドライアイ」の宣告を受けました
特に空気が乾燥する冬は要注意ですよ!とのこと。
今月初めにアップしてからは、パソコンに向かう時間をかなりセーブしていました。
いつもシバシバ、というわけではないんですが…。
空気の乾燥具合と、睡眠時間や体調が影響しているのかも。
皆さんも、パソコンやスマホの長時間使用にはお気を付けくださいませ。

肉体的な衰えはいかんともしがたいですが、「筋肉付けた~い!」っとゆるゆるとさぼりながら
腹筋とスクワットに勤しんでます。
さぼりながら勤しむって表現は…あり?

冒頭の写真は、16歳と4か月のうちのわんこ。
まるでスヌーピーのようなポーズで寝ていたので、思わず写真を撮りました。
まだまだ食欲旺盛で、一日二回、朝夕7時に「ご飯はまだか?」と騒いでます。

今後とも、お付き合いいただけたら、うれしいです  





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黄金のアデーレ  名画の帰還 Woman in Gold

2015-12-11 | 映画 あ行
クリムトの絵は金箔に彩られ妖しく、セクシーでゴージャスです。
  
 まずは「接吻」   アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅱ
本作は真ん中の「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」を巡る物語。
個人所有の絵画がナチスに没収され、戦後「Woman in Gold」のタイトルでオーストリアの
美術館に長年所蔵されていたもの。国家相手に絵の返還を申し立てる女性の実話に基づく
ストーリー。
戦争とは惨いもんです。


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       黄 金 の ア デ ー レ   名 画 の 帰 還

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             クリムトとモデルとしてポーズをとるアデーレ

 < ストーリー >
1998年@LA。洋品店を営むマリア・アルトマンは姉ルイーゼの遺品から、オーストリア政府に
対し叔母の肖像画の返還を求めようとしていたことを知る。法改正で過去の訴えの再審が
行われるのに間に合わせようと、友人の息子ランディ・シェーンベルクに弁護を依頼するが…。

美術の教科書などで目にしていた絵画に、こんなドラマがあったとは!
自分の伯母さんがクリムトの絵画のモデルというか、クリムトに妻の絵を描かせたというのが
凄いですわね。マリアの実家が当時どれほど裕福な一族だったかがうかがえます。
映画はオーストリアで幸せに暮らしていた若き日のマリアが、ナチスの台頭で財産を没収され
収容所送りになるところを間一髪命からがらアメリカへというストーリーと、
半世紀を経て家族の絵を取り戻すためにアメリカからオーストリアへ出向き、政府を相手に
裁判に臨むというストーリー。
二つのストーリーが、時代を変え、二つの国をまたいで進行します。
   若き日のマリアと夫はアメリカへ
         
               裁判に臨むマリアとランディはオーストリアへ

最近、第二次世界大戦のナチスドイツにフォーカスした映画を4本、立て続けに見ました。
顔のないヒトラーたち」「ヒトラー暗殺、13分の誤算(書きかけです)」「ミケランジェロ・プロジェクト」に
本作。
いま何故、ナチスに関連する映画がこんなに次々公開されるのでしょう?
「顔のない…」と「ヒトラー暗殺…」はともにドイツ映画です。

ナチスの台頭により、反ユダヤに傾きユダヤ人に敵意を示し排斥する普通の市民たち。
急激に変貌していく街の雰囲気が恐ろしい。

   マリア@オーストリア
オーストリアに帰ることは、記憶の奥に封印した恐ろしい過去に引き戻されること。
どれほど辛く苦しいことでしょう。
それを押しても取り戻したかったのはアデーレの絵というよりもユダヤ人としての尊厳と誇り。
8年に及ぶ法廷闘争を二人三脚で戦ったマリアと若き弁護士ランディはともにオーストリアの
ユダヤ人というルーツを持つ。アメリカで生まれ育ったランディだが、裁判を通して迫害され
アメリカに渡った音楽家の祖父シェーンベルクを想い、次第に自らのルーツに目覚めていく。
ドイツのみならず、オーストリアもナチス占領下でユダヤ人排斥に加担したという暗い過去を
引きずっていることが一枚の絵の所有を巡る裁判の過程からうかがわれます。
      
     二人を助けるジャーナリスト・チェルニンの父は元ナチス親衛隊。
     演じるのはドイツ人俳優ダニエル・ブリュール。 

そういえば誰もが知るミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐は
ナチス協力を拒んだことで追われ、一家で祖国オーストリアを出てスイス目指してアルプスを
越えたのでした。あれも実話に基づくストーリーでした。
あれ?ヒトラーって、もともとオーストリア人じゃなかったっけ?


演技の確かさと気品は言うに及ばず、素のヘレン・ミレンもカッコいい!
男優は年を重ねて渋くなる人はいらっしゃいますが、老いて一層素敵な女優さんは稀有です。
      

若き弁護士を演じるライアン・レイノルズ。
2010年ピープル誌に「もっともセクシーな男」に選ばれたとはいえ、いまひとつ日本での認知度は
低いです。スカーレット・ヨハンソンの元夫とか「アデライン、100年目の恋」主演のブレイク・ライブリーの夫っていうイメージが強いけれど、この人、なかなかいい役者さんです。
一見頼りなさそうな雰囲気から、徐々に精悍な顔つきに変わっていく演技がいいのよ。
あまりヒットしなかったけれど「デンジャラス・ラン」もよかったと、私は個人的にライアン押してます。

    
     裁判には勝ったけれど、マリアの心中に去来するのは…。

非常に見ごたえのあるお勧めの映画です。



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 ***** 見た 映画 *****

 12月 1日 「黄金のアデーレ 名画の帰還」@TOHOシネマズ海老名
 
 12月 9日 「パレードへ行こう!」DVD

 12月10日 「イタリアは呼んでいる TRIP TO ITALY」DVD

コードネーム U.N.C.L.E

2015-12-01 | 映画 か行
子供のころ見ていたTVドラマ「0011 ナポレオン・ソロ」。
ちょっとにやけたロバート・ボーンにサラサラ金髪のデビッド・マッカラム。
ロバート・ボーンは「華麗なるペテン師たち」、デビッド・マッカラムは「NCIS ネイビー犯罪捜査斑」で
半世紀を超え、その健在ぶりにうれしいやら、懐かしいやら。
お二人とも、もう80歳を超えていらっしゃいます。
    甘いルックス。
そういえば「0022 アンクルの女」っていうのもありました。
当時は冷戦下、スパイ映画、スパイドラマはたくさんありましたねぇ。
まさか、半世紀を経て映画化されるとは。
そして発見が一つ。イリア・クレアキンはロシア人だったの?!
まぁ、「イリア」ですからね。でも、ロシア系アメリカ人だったのか?
本映画の設定のようにアンクルとはアメリカ人スパイとロシア人スパイが反駁しながらも
英国人リーダーの元で国を超えて協力する組織って設定だったの?


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          コ ー ド ネ ー ム U.N.C.L.E

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 < ストーリー >
東西冷戦下の1960年代。
CIAのナポレオン・ソロとKGBのイリヤ・クリヤキンは核兵器を使って世界征服をた企む
謎の犯罪組織制圧ため、手を組むことになる。正反対の二人だが、組織に連れ去られた
科学者を探すため、東ドイツで車の整備士をしている科学者の娘を仲間に引き入れ
核兵器の生産を阻止すべくイタリアへと向かい奔走する。果たして阻止することはできるのか?

子供のころ私が見ていた「0011 ナポレオン・ソロ」はこういう設定だったの?
冷戦下、ソ連とアメリカの諜報部員が手を組むって…ありえへんでしょ?
それ以上に、なんでいま半世紀前の冷戦下を舞台にしてリメイク映画を作ったのか?
てっきり設定をそのままに現代に置き換えたスパイ物だとばかり思っていたので、
ちょっと驚きでした。(まったくの下調べなしでの鑑賞でした)

 
          
登場する二人の女性は60年代のポップなファッションに身を包み、とてもスタイリッシュ。
お二人とも美人です。
  
          
バッサバッサのつけまつげに大きなアクセサリー。ミニスカートや大胆なドレスが時代を髣髴とさせます。

舞台は東ドイツからイタリアへ。
派手なアクションに加えユーモアたっぷりで見ごたえのあるスパイエンターテインメントです。
ソロは元軍人で窃盗の罪により腕を買われ、刑期を短くするためにCIAに協力中。
この設定、TVシリーズ「ホワイト・カラーこちらもと似ています。こちらはFBIですが。
そういえばソロ役ヘンリー・カビルの雰囲気や本作でのファッションがマット・ボマーに似ていなくもない。
イリアは堅物で、父の汚名を晴らそうと健気に国家に忠誠を誓っています。
立ち位置も性格も違う二人が、競いながら協力し美女に振り回されながら任務を遂行。

そしてちょっと老けたヒュー・グラントが後半登場。
カッコいい~ソロとイリアを前に、なんだか風采が上がりません。
一体どういう役どころなの?といぶかっていたら…英国海軍中佐ウェーバリー。
やっぱり、スパイものに英国は欠かせません。
国際組織U.N.C.L.Eのリーダーって!なんだかシリーズ化の予感。
非常に面白いんだけれど、やはり昔のソロとイリアのイメージを引きずってしまって、
全く別物のスパイものとして名前を変えてくれたらよかったのに…な。

笑ってしまったのは、ソロがイリアに対して友情(とでも言いましょうか)に目覚め助けに行こうか
葛藤するシーン。
このシリアスなシーンに流れた曲は…「ひろしです」。
    

1969年製作のイタリア映画「ガラスの部屋」でベビーノ・ガリアルディさんが歌っているそうです。
このシーンで少なからぬ日本人が笑ってしまうとは、流石のガイ•リッチー監督も予想外だったでしょうね。
ベッカムのカメオ出演以上にビックリポンです。
ひろしさんの選曲眼恐るべし、ですね
ひろしです。  ひろしです。 ひろしです。



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