映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

デッドプール

2016-06-21 | 映画 た行
なかなか映画館に足を運ぶ余裕のないこの頃。
久しぶりに足を運びブログ更新というのにこの映画って…いかがなもんだと思いつつ。

ファンというわけではないのですが、なんだか気になるライアン・レイノルズ。
2010年「ピープル」誌が選ぶ「最もセクシーな男」に選ばれたとはいえ、
日本での知名度は低め(ですよね)。(ファンの方、ごめんなさい)
イケメン俳優というよりは、私生活の方で注目を浴びているような。
というのも、あのスカーレット・ヨハンソンの元夫。そして現在はブレイク・ライブリーの夫です。
               
        元妻            現妻   二人とも、美形で売れっ子さんです。

しか~し、ライアンはなかなかの役者だと私は密かに思っています。
年上女性上司に振り回されるヘタレの年下男を演じたかと思えば「あなたは私の婿になる」、
緑のタイツに身を包んだヒーロー「グリーン・ランタン」(これでライブリーと共演ですね)で大コケ。
その後、デンゼル・ワシントンと共演の「デンジャラス・ラン」、
ヘレン・ミレンと共演の「黄金のアディーレ」で、
自信なさげでなんとも頼りない若造が、後半追い込まれ、シマッタ~じゃなくてキリっと締まった表情に
見事に変貌!大きな成長を遂げました。
その表情や立ち振る舞いの説得力ある変化に「やるじゃないか~」っと魅せられたのでした。
そんなわけで、本作は巷の評価も高かったので鑑賞してきました。

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          デ ッ ド ・ プ ー ル
  
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  < ストーリー >
ウェイド・ウィルソンは、特殊部隊の元傭兵。今は小悪党を脅してヒーローを気取って
金を稼いでいる。恋人ヴァネッサとの結婚も決め幸せの絶頂の中、末期ガンを宣告される。
そんな時、ある組織に勧誘され、ガン治療と引き換えに人体実験を受け不死身の体になるが
無残な顔になりマスクをかぶって組織に挑む。

   
                                   中身はライアン・レイノルズ 
<ストーリー>を読むと、「アイアンマン」のようなヒーローをイメージしてしまいそうですが、
全く違うテイストです。
マーヴェルコミックを読んでいないのでそもそも「デッド・プール」がどんなキャラなのか?
全く知らずに見たので、思い入れも嫌悪もなくニュートラルな姿勢で見たのですが…
ヒーローものとしては予想外、おバカ映画・ヒーロー好きのアメリカ人には大好物じゃなかろうか?
R指定のダークなトーンのアメコミで、シリアスなんだかお笑いなんだか?
                               
レイノルズが端正な顔に不釣り合いな筋肉隆々のマッチョな姿で、バイオレンスとアクションてんこ盛り。
時に高田純次のごとく笑いを取り、観客に話しかける。
ヒーローもの再挑戦で二枚目をかなぐり捨て、兎にも角にもキレッキレ~です。
これからも、ライアン・レイノルズ注目していきます。

敵役フランシスの側近のゴツイ女性、どこかで見たような…っと思ったら「エージェント・マロリー」の
ジーナ・カラーロ。
「エージェント…」の時よりも二回りくらいゴツくなってる!
       
                         恋人役のモリーナ・バッカリンが美人です。       

デッド・プールを更生させ「X-メン」に引き入れようとする鋼鉄ミュータントのコロッサスと
坊主頭のかわいいミュータント、メガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド。
             
新しいキャラが次々出てきて何が何だか。
デッド・プールは「X-メン」系、アントマンは「アヴェンジャーズ」系…ですね?
もうゴチャゴチャです。
どちらかと聞かれたら「アントマン」が好き~。




 ***** 見た 映画 *****

 6月 1日 「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」@ヒューマントラスト有楽町

 6月 8日 「デッドプール」@TOHOシネマズ海老名 

 6月13日 「ディセンダント」DVD ディズニーのヴィランズ(悪人)の子供たちの物語

 6月15日 「I LOVE スヌーピー」DVD

 6月19日 「Re:LIFE ~リライフ~」DVD ヒュー・グラント主演

 6月20日 「IMAGINE」DVD ポルトガルのリスボンの盲学校を舞台にした物語 

トゥモ-ロ―ランド

2015-07-06 | 映画 た行
予告編を見てかなり期待していたのですが・・・何だかよくわかりませんでした。
そんなこんなで、公開間もなく見たのですがアップが遅くなりました。
巷でも思ったほど評判にならなかったような?


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                ト ゥ モ ー ロ ― ラ ン ド

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 < ストーリー >
1964年フランク・ウォーカー少年は自分の発明品を抱え、ニューヨークで開催された万博会場で行われた
「発明コンテスト」に参加する。そこで、謎の少女アテナにTマークのピン・バッジを渡され
「イッツ・ア・スモール・ワールド」に乗り込むと、そこから未知なる世界へと飛び込んで行くことになる。
一方、現在。宇宙飛行士を夢見る17歳のケイシーは、荷物の中に見慣れないピンバッジを見つける。
触れるとテクノロジーの発達した未知の世界「トゥモローランド」に迷い込むが、電池切れで元の世界に
戻ってしまう。そこに現れた謎の少女アテナにフランクを訪ねるよう言われ、彼とともに
人類の未来をかけた冒険に出ることになる。

  
 フランク少年は年を取り、いまは隠遁生活。ケイシーの訪問を拒否しようとするが、アンドロイドに襲われ…。
         
         謎の少女アテナは年をとらない。つまり・・・。美人さんです。  


確かにスリル満点で、少年フランクがアトラクションから未来都市へワープ(?)するところとか
ワクワク楽しく、これから始まるストーリーへの期待が膨らみました。
でもパラレルワールド(?)へ行くまでの前半部が長く、パラレルワールドについての説明も今一つ。
ジョージ・クルーニー扮する大人になったフランクの仕掛けだらけの家はとても面白いのですが
何故追われているのか?わらわら登場するアンドロイドたちが一体何者で、何がしたいんだかが
よくわからないまま、押し切られた感が拭えませんでした。
私の理解力が足りないの…か?
エッフェル塔のエピソードは

        
どうしてトゥモーロ―ランドは荒廃してしまったの?
世界を破滅に導く装置が何故発明され、破滅へのカウントダウンをしているのか?
装置を破壊したことによって、なぜ世界が救われることになるの?
などなど、よくわからないことだらけ。

あきらめなければ世界は救われる。
夢を持っている人・諦めない人が明るい未来を…
といったメッセージもなんだかなぁ~。

冒頭に描かれる60年代、「科学」は「明るい未来」を約束し私たちをわくわくさせてくれるもの
だったのに…。
「科学の進歩」が環境破壊、大量破壊兵器の開発、手に負えない核エネルギー、医学の進歩やネットの拡大
などによって新たな思いもよらなかった社会問題・倫理問題が持ち上がっています。
便利に、豊かになったように思えるけれど、果たして「科学」は「明るい未来」導いてくれたのでしょうか?
便利な道具を手に入れ進化したように思えるけれど、肉体的にも精神的にも逆に退化しているように思えます。
そんなことを考えてしまいました。


本作でフロリダにある「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」内のエプコットセンター。
前々から行ってみたい!と思っていたのですが、今回エプコットが
EPCOT: Experimental Prototype Community Of Tomorrow(実験的未来都市)という意味だと知りました。
未来都市…行ってみたい!


TVドラマ「ドクター・ハウス」で知られる英国俳優ヒュー・ローリーが出演しています。
    
「ドクター・ハウス」で人気を博する前にディズニー映画「101」にも出演してます。
クルエラ・デヴィルの間抜けな手下役で、あのドクター・ハウスがこんな役を!っと驚きました。
本作では「トゥモーロ―ランド」のリーダーニック提督で、フランクと戦いを繰り広げます。



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ダラス・バイヤーズ・クラブ

2014-11-10 | 映画 た行
劇場公開を見逃した本作、DVDで鑑賞しました。
いやぁ~、冒頭からマシュー・マコノヒーの激やせ姿に絶句!です。
役作りのために21kgの減量に成功。
あんなにマッチョな人が、仕事とはいえここまで痩せれるのか!?
ここまでやって良いのか? 身体への負担は大きいよ。
たった2kgがなかなか痩せられないわたし。いや、痩せるどころか増えてるし

でも本作にて待望のアカデミー主演男優賞授賞
共演のジャレッド・レトも18kgの減量でアカデミー助演男優賞受賞
レトはミスター・ノーバディでも高く評価されてましたが、ジョン・レノンの暗殺者を演じた
「チャプター27」では、逆に15kg増量し別人のようでした。
こんなに太ったり痩せたりして大丈夫なんでしょうか?
増量時には痛風で車椅子生活になったとか…無茶はあかんよ。

オスカー、ダブル受賞です。  顔が細いせいで、帽子が妙に大きく見える。

   
   とても同一人物とは思えない! 体重で人はこんなに変わるのか?!
やっぱりアカデミー賞は体をはって、太ったり痩せたり、付け鼻つけたり、
美男・美女がその美しい容姿・体型をかなぐり捨てた場合に受賞する確率が高いですね。
お二人とも、お身体お大事に。


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     ダ ラ ス ・ バ イ ヤ ー ズ ・ ク ラ ブ

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 < ストーリー >
1985年ダラス。電気技師でロデオ・カウボーイのロンは倒れ、エイズで余命30日と宣告される。
エイズはゲイ特有の病気と思われていた当時、ゲイでないロンは診断結果を信じられず、
仲間からはゲイと疎んじられ居場所を失ってゆく。調べるうちに、ゲイの病気ではないことや
病院で新薬の治験を行っている事を知る。治験参加を断られたロンは、代替薬を求めメキシコに渡り
密輸を試みる。病院で出会った性同一性障害のレイヨンとともに、未承認薬を販売する
「ダラス・バイヤーズ・クラブ」を設立するが・・・。

ロック・ハドソンがエイズで死亡というニュースを聞いたときは正直なところショックでした。
長身でハンサム、甘いマスクにすっかりだったわたくし。
個人の性的嗜好にとやかく言うつもりはありませんが、やせ細り別人のようなお顔は衝撃でした。
本作のオスカーコンビも、あまりの痩せっぷり、横を向いた時の厚みの薄さに、言葉を失いました。
   

本作は、実話に基づくストーリー。
飲む・打つ・買うと3拍子揃ったやりたい放題の男が、思いもよらずエイズを発症し、
もがきながら生活態度を改め、延命の薬を求め海外で未承認の薬を買付ける。
仲間を募りクラブを立ち上げ、未承認ということで政府と闘い続けた男の壮絶な7年間にわたる戦い。

エイズはゲイの病気と広く信じられていた80年代、「男は強くなくては生きていけない」の代表
みたいな土地柄テキサスで、エイズ患者への偏見はさぞや厳しいものだったでしょう。
ネットもない時代、情報集めも大変な作業だったと思われます。
自社の薬の治験データをよくし承認を得ようと、医者を抱き込む薬品会社。
必死の思いでやっと買い付けた薬を未承認として取り上げ、ロンを逮捕する食品医薬品局FDAの役人。
医学のみならず法律をも学び、製薬会社やFDAと闘い、自分も含め多くの患者を救ったロン。

やせ細った身体に鞭打って戦う姿は痛々しいが、
何としても生きてやる!という生への執着と潔さに脱帽。
重すぎず、共感を呼ぶ作品です。




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小さいおうち

2014-08-31 | 映画 た行
今年の初め劇場公開された山田洋二監督の作品で、黒木華さんがベルリン国際映画祭で
最優秀女優賞銀熊賞受賞です。
直木賞を受賞された中島京子さんの小説の映画化だそうです。
テレビで何度もCMが流れたので気にはなっていたのですが…やっとDVDにて鑑賞。

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          小  さ  い  お  う  ち

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 < ストーリー >
高齢で一人暮らしの布宮タキのもとを、親戚の大学生健史が時々訪れる。健史に勧められ自叙伝を
綴るタキ。タキが亡くなり自叙伝を託された健史は、タキが60年間抱えてきた秘密を知る。
昭和11年、山形から女中奉公のため上京したタキ。小説家の家の次に、玩具会社勤務の平井雅樹、
妻・時子と5歳になる息子の恭一の住む郊外のモダンな赤い屋根の家で女中として働くことになる。
ある日、雅樹の部下の板倉正治という青年が訪れ、時子と板倉は互いに思いを寄せるようになる。
日本は次第に戦争へと突き進み、板倉にも召集令状が届き…。
           タキと時子

タイトルは「小さいおうち」ですが、この家は決して小さくありません。
戦争中、坂の上にあんなに目立つ赤い屋根の家があったら、空襲のターゲットになったんじゃない?
っと、本筋と違うところが気になりました。

    晩年のタキと健史
健史が言うように、私たちが持つ戦争直前の陰鬱な雰囲気はこの家の様子からはあまり
感じられません。倍賞千恵子演じる年老いたタキは「うそじゃないよ」と当時のことを
振り返る。
       板倉と時子 
着物姿の松たか子さんの美しい若奥様ぶり。
でも…彼女が夫の部下板倉と恋愛関係になってゆく理由がよくわかりませんでした。
彼女の気持ちなど解さない鈍い夫とはいえ、幼い子どももいて、危険を犯してまで
どうして板倉に走るに至ったのか?そのあたりの描写が欲しかったです。
恋は盲目、理由なんてないんだよ~言われればそれまでですが、それなら、この人なら
そんな気持ちになるかも?と思えるような配役でないと…。ファンの方には申し訳ありませんが、
吉岡秀隆さんには、それにあの髪型ではそんなフェロモン感じないなぁ。
ここではやっぱり玉山鉄二さんとか、西嶋秀俊さんとか、金城武さんとか…個人的な好みで
すみません。あっ、板倉は徴兵検査で丙種合格、身体が弱い人でした。私が押す3人は
病弱って感じじゃないですね
吉岡さんは山田洋次監督作品の常連だからねぇ。
           
                   時子    息子の恭一   夫の平井
ちょっと中島京子さんの原作をググってみたら…設定が随分違うことが判明。
時子は再婚で前夫は事故死、恭一は前夫の子供で、今の夫平井とは問題があったような。
原作読まなきゃそのへんのあやはわからないですね。

ずっと心に秘めたタキの時子への想い。
自叙伝を読む健史が少しずつ解き明かしていくちょっとしたミステリー仕立てに最後まで
引っ張られました。
最後に探し当てた時子の息子・恭一を演じておられたのが米倉斉加年さんでした。
ご冥福をお祈りいたします。

      
本作の中で「一本どっこ」の帯が出てきます。
「一本どっこ」…チーターこと水前寺清子さんが歌っておられましたっけ。
ボロは着ぃてても 心は錦 どんな花より綺麗だぜぇ~意味も分からず歌ってました
「どっこ」は「独鈷」と書くんですね。両端が尖った棒状の密教法具のことで、雑念を打ち砕くもの、
また独鈷形の模様を連ねて一筋織り出した博多織、またはその帯を指すそうです。
この帯を締めて板倉の下宿に行く時子。板倉への真っ直ぐな気持ちを表現しているのかも?
そしてこの帯が時子の不倫にタキが気付くきっかけとなる。
直接不倫のシーンを見せることなく、見せる以上に艶っぽい想像させる表現でした。




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***** 見た 映画 *****

 8月29日 「ブリングリング BLING RING」DVD エマ・ワトソン主演、ソフィア・コッポラ監督

       「しあわせの帰る場所」DVD ライアン・レイノルズ、ウィリアム・デフォー、ジュリア・ロバーツ

       

チョコレートドーナッツ   ANY DAY NOW

2014-06-13 | 映画 た行
ここのところ父の一周忌で実家に帰ったり、20年経過した家のリフォームなどで忙しく、
ちょっとブログがご無沙汰になってしまいました
元々筆不精なので、ブログから離れ、文章を書くということから遠ざかるとなかなか
元のリズムに戻せなくなってちょっと投げやりになっていました。、
映画館に足を運ぶのは勿論のこと、家でDVDを見ることからもすっかり遠ざかり、
全くブログを覗くこともなく、もうアクセクしてくださる方もいないかなぁっと
恐る恐る昨日開いて見たら、あれれ?!書いていた時よりアクセス数が上がっていて、
驚くやら嬉しいやら。
気持ちが離れ、更新が滞っていたにも拘らず、覗いてくださる方が沢山いて下さったことに
感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございます。
怠けていてすみませんでした

マッサージチェアの撤去に続き、懸案の洗面台を新しくし、ちょっとうれしい気分です。
古いパソコンは未だにどうして処分したものかと思案中です。

そんな中、やっと久しぶりに2本映画を見てきました。
「グランド・ブタペスト・ホテル」と「チョコレート・ドーナッツ」です。
「チョコレート・ドーナッツ」はずっと見たかった作品です。
現在NHKのBSで放映中の「グッドワイフ」にも出演しているアラン・カミング主演です。
この方、ちょっと癖のある役どころが多く、非常に印象に残る役者さんです。
主役を食ってしまう曲者俳優と言ってもいいんじゃないでしょうか。
今回はゲイの役どころ。こんなに歌唱力のある方だとは知りませんでした。
何と!1998年「キャバレー」でトニー賞主演男優賞を受賞している実力派でした。

原題は「ANY DAY NOW」でボブ・ディランの「I SHALL BE RELEASED」の中の一節。
「any day now」は辞書では「今すぐにでも/いつでも」という意味のようで、
 ANY DAY NOW, ANY DAY NOW, I SHALL BE RELEASED  今すぐにでも、自由になれるさ 
アラン演じる主人公ルディが最後に切々と歌います。
家を探して街を彷徨うマルコの後ろ姿が切なくて、涙がこぼれます。
  
 
 本作を見て、ご自分で日本語字幕を付けた方のyoutube画像です。

因みに、日本語の題名「チョコレートドーナツ」はダウン症のマルコの好物です。
        

   
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         チ ョ コ レ ー ト ド ー ナ ツ
               ANY DAY NOW

    ***********************


1970年代アメリカの実話を基にしたストーリーだそうです。

 < ストーリー >
1979年カリフォルニア、歌手を目指しているショーダンサーのルディ。ある日店に来た弁護士のポールと
恋人関係になる。アパートの隣に住む母親に見捨てられたダウン症の少年マルコを保護し、一緒に
暮らすうちに家族のような愛情が芽生えていく。 しかし、ルディとポールがゲイカップルだということで
法律と世間の偏見に阻まれ、マルコと引き離されてしまう。マルコを取り戻そうと裁判を起こすが…。


同性婚を認めるかどうかが大統領選挙での争点の一つになるアメリカ。
以前知り合いのアメリカ人に性的嗜好は個人の問題で政治の場で争点になるってどうなの?
もっと大事な問題があるでしょうと聞いたことがあります。
ジョージ・W・ブッシュとケリーが戦っていた時だから10年ほど前。
民主党支持で反ブッシュの人が多かったので彼女もそうだと思って聞いたのですが、彼女はバリバリの
共和党支持で、同性婚は絶対に認められない、通りで男性同士が抱き合ったりキスしているとことを
子供が目撃したらどうするの?絶対に許せない!っと凄い勢いでまくしたてたのでした。
2004年でそうなのだから、1970年代後半のゲイの方々への偏見の強さはかなりものだったでしょ。
また当時エイズが新しい病気として認知され、エイズ=ゲイと思われていた時代です。
ゲイに対する風当たりは今では考えられないほどだったでしょう。
(トム・ハンクスが「フィラデルフィア」でアカデミー賞を受賞したのが1993年です)

         
ゲイであることで偏見に曝され辛い思いをしてきたであろうルディは、ダウン症で母に見捨てられた
マルコを知らんぷりして見過ごすことができなかったのでしょう。孤独なふたりの魂が寄り添い、
ポールも加わって、家族のような日々を送っていた3人。
血のつながりはなくとも、いやそれ以上の絆で結ばれマルコを守るため奔走するルディとポール。
一番考えなくてはならないのはマルコの幸せだったのに…冷たく立ちはだかる法律と偏見。
TVドラマ「グッド・ワイフ」でもそうですが、アメリカの裁判は熾烈です。日本の裁判はどうなんでしょう?
              

正義とは何なんだーーー?!っと言いたくなるような、悪意と偏見に満ちた検事の質問
裁判でのポールの弁論とルディの魂を揺さぶる歌声にやられました。
そして、何とも切なく哀しい結末…3人の幸せな日々が続いて欲しかった。
多くの方に見ていただきたい作品です。


今年のベスト3当確です。
でも本作は2年前にアメリカで公開された作品なのですね。
2年遅れで日本公開。う~ん、時間がかかってますねぇ~。

  


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 ***** 見た 映画 *****

 6月 5日 「雪の女王」DVD ジブリライブラリーのロシアアニメ

 6月11日 「グランド・ブタペスト・ホテル」@109シネマズMM横浜
   
        「チョコレート・ドーナッツ」@109シネマズMM横浜

朝食、昼食、そして夕食

2014-02-28 | 映画 た行
スペイン北西部ガリシア州サンティアゴ・デ・コンポステーラを舞台に、
食事を通して出会い、別れていく人々の姿を描いた群像劇です。

毎日、一日三回、時間がくれば当然の如く食べる食事。
それも健康であればこそ。
食べることだけが楽しみの我が家の14歳半のわんこ。
先日の大雪の数日前から、珍しく食欲が落ち、嘔吐を繰り返し、病院へ。
レントゲンを撮った方がよいと、本院まで行ったところ、胃と十二指腸に水が溜まり、腸にもガスが
溜まっているということで、検査中水下痢を起こし脱水状態になると危険ということで即入院。
食べたものを消化して腸へ流す機能が落ちていたようで、年が年なのでいよいよかと覚悟しました。
幸い、点滴を受け適切な治療と食事を与えられ、3日後退院してきました。雪で大変でしたが…。
今はすっかり元気を取り戻し、ご飯はまだかと矢の催促し。
おやつを渡すと私の指まで持っていきそうな勢いです。
1月末5.8kgだった体重は現在4.9kgに落ち、戯れにわんこを抱き上げそのあまり 軽きに涙しそうに
なりました。ひと月弱で人間だったら約10kg落としたようなものですから。腰なんてくびれちゃって。
つくづく「食べる」ことは「生きる」こと、ちゃんと食べなアカンわ~と感じました。
食欲があるうちは大丈夫!
食べ過ぎて肉襦袢を溜め込むのは問題ですが…


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          朝 食、 昼 食、 そ し て 夕 食

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             マケドニア人の男とストリートミュージシャン 

 < ストーリー >
前夜から飲み明かし、そのまま朝食へと突入、友人の誕生パーティーに繰り出す2人の男。
夫と息子に朝食を準備し送り出した後、夫と別れ昔の恋人とよりを戻そうとする主婦。
昔の恋人から昼食の誘いを受け赴くストリートミュージシャン。
お腹が減って市場でチョリソーを盗むマケドニア人の男。
弟のゲイを認められない兄と、ゲイの弟とその恋人と飛び入り女性、4人で食べる気まずい昼食。
現れない恋人の為に、朝食に昼食・夕食を作って待つ男。
無言で、3度の食事をする老夫婦。
などなど。
 
      
        一緒に住みたいという若い恋人に、別れた時の辛さを語る年上の男
            
                 ゲイの弟を認められない兄
                   
特に美味しそうな料理や豪華な料理ではなく、ごく普通の食事をとりながら、
それぞれの人間模様を、時にオーバーラップさせながらオムニバス形式で描いています。

たくさんの登場人物の人生の一端を覗くアラカルト料理のような作品で面白かったです。
「食べること」は「生きること」。



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 ***** 見た 映画 *****

 2月26日 「偽りなき者」 DVD カンヌ映画祭で主演男優賞を取ったデンマーク映画

 2月27日 「LIFE!」 20世紀フォックス試写会@六本木

天使の分け前  THE ANGELS' SHARE

2013-12-30 | 映画 た行
劇場予告で見て気になっていた作品、DVDが出たので鑑賞しました。
題名「天使の分け前」とは、ワインやブランデー、ウィスキーなど、熟成中に樽から蒸発する
水分・アルコールのこと(約2%ほど)。何とも粋なネーミングです。
予告編で、失業中の若者が利き酒の才を活かして職を得て活躍するようなストーリー
をイメージしていたのですが、こんなことあり?とちょっと驚く展開でした。
監督は英国の労働者階級や移民をシリアスに描く社会派ケン・ローチです。

スコッチウイスキーにもワインと同様テイスティングがあり、花の香りや果実の香りなど
匂いや味わいを言葉で表現するって知りませんでした。
そういえば…本作でテイスティングに使っているのと同じグラスがうちにあるじゃない
Mちゃんに聞くと、エジンバラのスコッチウイスキー博物館(The Scotch Whisky Heritage
Centre)のツアーに参加してもらってきたグラスでした。果実の香りが特徴の「ハイランド」
スコッチウイスキーを味わってきたそうです。私はワインを飲むのに使ってました。
グラスの底に「The Glencairn Glass」の文字があります。
      
匂いを嗅ぐのに丁度よい形で、底が厚く重く安定感があり、手に馴染むんです


     ********************

          天 使 の 分 け 前
               THE ANGELS' SHARE

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 < ストーリー >
グラスゴーに住む主人公ロビーはケンカに明け暮れ、トラブルを起こし警察沙汰になる。
しかし妊娠中の恋人の出産が近づき、刑務所送りの代わりに300時間の社会奉仕活動をすることになる。
子供が生まれたことで、何とか真っ当な生活をと思うが、職も家もなく、喧嘩相手のグループにつけ狙われ、恋人の親族からも拒否される中、更正指導員ハリーにウイスキーの指南を受け、利き酒の才に目覚る。人生の大逆転を賭け、奉仕活動仲間3人とある計画を実行する。 

     
長男誕生を知り、とっておきのウイスキーを飲ませてくれたハリー(左)とロビー
     ハリーとの出会いがロビーに人生を変える。いい人なんよ~。

利き酒の才を使って地道に頑張るのかと思ったら、さにあらず。
オークションに一樽100万ポンド(1億7千万円)超えのまぼろしの高級ウイスキーが出品されることを
耳にし、社会奉仕仲間3人と大勝負に出るんです
いくら「幻」のウイスキーったって…一樽に100万ポンドをポーンと出して競り落とす人たち。
闇ルートでもいいからと、大金を積んでこっそり手に入れようとする人たち。
ロビーたちはちゃっかり「天使の分け前」を頂こうと策を弄するのですが・・・。
      
            キルトをはいて珍道中~。
一つ間違うとダークな犯罪ものになりそうなところを、陽気で間抜けな4人のキャラクターを
暖かい目線でユーモアたっぷりに描かれており、ハラハラするシーンあり、最後にじーんとくる
心憎い作品でした。

「天使の分け前」とはキリスト教精神に基づく救済のようなもの。
酒樽100万ポンドの2%、2万ポンド(350万円くらい)で誰かが人生をやり直せるんですよ、
というのが監督のメッセージでしょうか?
       

見終わって、思い出しながら書いていると、非常に練られたストーリーだなぁ~と
後からじわじわきました。題名もとってもいい


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トランス

2013-10-29 | 映画 た行
先日「ビトレイヤー」を見て、ジェームズ・マカヴォイは上手いなぁ~と実感。
危険なプロット」の後、本作を鑑賞しました。
監督は「スラムドッグ$ミリオネア」「127時間」のダニー・ボイルです。


     *******************


          ト ラ ン ス  TRANCE

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 < ストーリー >
ゴヤの名画「魔女たちの飛翔」を狙った窃盗団がオークション開場に現れる。万一に備えた
セキュリティー手順に則って競売人のサイモンが名画を守ろうとするが、殴られ気を失う。
病院に運ばれたサイモンは記憶を失っており、退院後自室に戻ると何者かに部屋は荒らされていた。
そこに件の窃盗犯が現れ、サイモンに絵の在処を言えと暴行を受ける。
わけのわからないサイモンは、記憶を取り戻すため催眠療法士のもとに通わされ治療を受けるが…。

           
      窃盗団のボス・フランク    サイモン   催眠療法士・エリザベス 

トランス状態とは…次の三つを指すようです(ウィキ調べ)
 ①催眠によって表層的意識が消失して心の内部の自律的な思考や感情が現れるもの
 ②ヒステリーやカタレプシーにより意識を喪失したもの
 ③宗教的修行によって、外界との接触を絶ち、法悦状態になったもの
本作は勿論①です。
1962年製作の「影亡き狙撃者 Manchurian candidate」も特殊な環境で洗脳された主人公が、
キーワードによってトランス状態陥り大統領を狙撃しようとする政治サスペンスでした。

「催眠術」なるものがテレビでショーとして行われることがありますが、実際のところ
トランス状態になっているのかしら?
日本ではあまり行われていないようですが、催眠療法であがり症や何らかの中毒症状など緩和する
ことって可能なんでしょうか? 興味あります。
         催眠療法士エリザベス

本作はサスペンスなので、あまり内容には触れられません。
競売人サイモン・・・・・・ジェームズ・マカヴォイ
窃盗団ボス・フランク・・・ヴァンサン・カッセル
催眠療法士エリザベス・・・ロザリオ・ドーソン
この3人の登場人物、一体誰が善人で誰が悪人なのか?

役者さんのイメージや冒頭の内容で勝手にこうだろうと先入観を持って見てしまうと、
「えぇ~!?」と驚くことに。
サイモンの不可解な行動、意識と無意識が交錯する中、前半のゆっくりした展開が一変、
後半は催眠によって封印されていたサイモンの真実一気に明らかになり、
予想外のバイオレンスな対決とニヤリとする結末。
「そうだったのーーー?! 聞いてないよ~」と、呆気にとられました。
「魔女たちの飛翔」は何処に?誰の手に?謎の女性は誰だったのか?

本作ではゴヤの絵画「魔女たちの飛翔」と「裸のマハ」が登場します。
「魔女たちの飛翔」は不思議な絵です。ネットで調べてみましたが、色々な解釈があって
いま一つわかりませんでした。
          
宮廷画家としての華やかな絵画、一方、人間の内面を描く暗くおどろおどろしい絵画。
この絵を描いたゴヤの真意は? 
こっちの謎は謎のまま?





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  ***** 見た 映画・ドラマ *****

 10月27日 「恋する輪廻」 DVD  インド映画

 10月28日 「SUIT シーズン1 ①、②」 DVD アメリカの弁護士TVドラマ 

 10月29日 「SUIT シーズン1 ③、④」

大統領の料理人  Les saveurs du palais

2013-09-19 | 映画 た行
前々から気になっていた本作。
実際に仏大統領のプライベートシェフを2年間務められた女性料理人ダニエル・デルプエシュ氏の
実話をもとにしたドラマで、大統領はどんな料理を召し上がっていたのか?興味津々でした。
この映画をお腹が減った状態で見るのは拷問だなと、しっかりお昼ご飯を頂いてから鑑賞しました。

前評判では「大統領の料理人」ということばかりだったので、エリゼ宮で男性シェフとの
丁々発止のストーリーかと思ったら…何と!「大統領の料理人」のみならず「南極料理人」も
なさっていた方だったのですね~
映画は南極からスタートです。

先日、日テレの「世界一受けたい授業」にも登場され、ボールで湯煎して作るスクランブルエッグを
披露なさってました。ジムで走りながら見たので、これ1品しか見れず。
他にもう2品ご披露なさったのですね。見逃したわ

美味しいものを食べたら「しあわせ~」な気分になれる。
でも…美味しいものはカロリーが高く、身体に悪い
このジレンマをなんとしよう?


   ************************

        大 統 領 の 料 理 人
                Les saveur du palais

   ************************


 < ストーリー >
フランスの田舎町でレストランを経営するオルタンスのもとにフランス政府の公用車がやって来る。
彼女は大統領官邸であるパリのエリゼ宮殿へと招かれ、ミッテラン大統領のプライベートシェフに
任命される。大統領からは「こんな料理が食べたかった」とお褒めの言葉を賜るが、初めての
女性料理人の登場に、シェフをはじめ料理人たちは冷たく、孤軍奮闘するオルタンス。
その後、南極で1年間料理人となるオルタンス。彼女にとって料理とは?

     
実際のシェフ、ダニエル・デルプシュさんは46歳から2年間大統領の料理人、
60歳で1年間南極料理人となられたようです。
祖母と母直伝の家庭料理が評判となり、料理学校を兼ねたレストランを開き、
アメリカでフランス家庭料理を教え人気を博し、ジョエル・ロブション推薦で
大統領の料理人に。南極料理人を経て、トリュフの生産のためニュージーランドを
訪れるなど、世界を股にかけ非常にアクティブな方のようです。

 本物のミッテラン    
           ミッテランはトリュフ好き
エリゼ宮ではミッテラン大統領の「家庭料理が食べたい」という意向に沿い、
男性シェフ軍団を向こうにまわし、フランス各地から食材を調達し、自分の料理を追求。
まぁ、管理する側としては、予算や大統領の身体を心配しカロリーを抑えるようにという
言い分もむべなるかな。

彼女にとっては、大統領であろうが南極観測隊であろうが、自分の料理を喜んでくれる
人たちに料理を作ることが喜びだったのでしょうねえ。

ミッテラン大統領が料理好きだったこと、洗練された料理より家庭料理がお好みだった
ことなど意外な発見でした。やっぱり食は育った環境に左右されますよね。

大統領の「最近イジメられてるな。私もだ。逆境だよ。だが逆境だから私はがんばれる。
逆境は人生のトウガラシだ。分かるね」という言葉がいいね
1988年頃ってシラクを下して大統領に再選された年。大変な時期だったのかしら?
ミッテラン氏はド・ゴールの次に国民に愛されている大統領、評価が高いですね。


ひとりそっとエリゼ宮を後にするオルタンス。そしてそれを喜ぶシェフたち。
一方、南極を去る時、皆から惜しまれ大勢に見送られるオルタンス。
彼女にとって、どちらが懐かしく思い出す職場だったのか?

ハリウッド映画だったら…シェフとの対決で盛り上げて感動系になるんだろうなぁ~。
その点フランス映画は淡々と、エリゼ宮と南極での彼女を描きます。

料理が美味しそう~!
  
                  
「尼さんのおなら」な~んてデザートもあり。食べてみた~い!

主人公を演じるのはカトリーヌ・フロ。大好きな女優さんです。
「女はみんな生きている」や「地上5センチの恋心」「奥様は名探偵」などに出演。
ミッテランを演じているのは俳優さんではなくて小説家で哲学者のジャン・ドルメッソン氏。
オーディションを受け映画初出演。え~!1925年生まれって…88歳!恐れ入りました。





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 ***** 見た 映画 *****

 9月 16日 「空気人形」DVD 是枝監督作品

        「彼女はパートタイムトラベラー」 DVD 

 9月 17日 「コバート・アフェア シーズン3 ⑤⑥」 DVD

 9月 18日 「コバート・アフェア シーズン3 ⑦⑧」 DVD

 9月 19日 「コバート・アフェア シーズン3 ⑨」  DVD

タイピスト!

2013-08-21 | 映画 た行
この映画、前々から見たかったんです~。
先週末、やっと封切り。早速、行ってきました。

期待に違わぬ面白さ!カラフルポップキュート
ほんわかラブコメかと思ったら…何と!スポ根ラブコメでした
「アイスポッケー」は「氷上の格闘技」。
「バスケットボール」は「ゴール下の格闘技」。
さしずめ・・・「タイピング」は「机の上の格闘技」です
今みたいな軽いタッチじゃなく力を入れて一字づつ打たないといけないから、大変です。

        
英検に挑戦する為に、まずは体力作りからとジムに入会した友人がいましたが、
タイピング早打ちもジョギングから。
何事も大切なのは「心・技・体」なのね。 どすこい!
 

    *********************

           タ  イ  ピ  ス  ト  !

    *********************



 < ストーリー >
ノルマンディーの田舎で小さな雑貨店を営む父親から、見合い結婚を強いられるローズ。
街であこがれの秘書になりたいと保険会社の面接を受けるが、タイプライター早打ち大会での優勝が
採用の条件だとして社長ルイの猛特訓が始まる。ローズは地区予選、フランス大会と勝ち上がる中、
ルイに恋心を抱くようになり・・・。


ちょっと前に「驚速」なんてタイピングソフトのCMが流れてましたが、
世間では、皆さん「10本指でブラインドタッチ」なんて、お出来になるのでしょうか?
わたしは・・・中指一本、ときどき親指(変換キーorスペースキー)。
10本指打法が出来たらカッコイイなぁ~と憧れつつ、必要に迫られなかったから…が言い訳です。

50年代のタイプライター黎明期から、ワープロ、パソコンでWORDまではタイピングが必要だけど
今や音声入力できるからねぇ~。Siriを使うとキーボードが増々打てなくなりそう
タイプライターって既にアンティーク。映画で使っているのは各地から探して集めてきたのかしら?
イタリアのオリベッティ社なんて懐かしいけれど、今は情報通信業のようですね。
タイプライターひとつ取っても、時代の流れを感じます。

           真剣!
オープニングからしてとってもキュート。
色彩に音楽にファッション
1950年代が舞台の映画って、どうしてこんなにトキメクんでしょ?
今の時代の方が、ずっと便利で自由度も高いのに…。ノスタルジー?
冷戦下ではあっても、世界を巻き込んだ戦争が終わり、右肩上がりの「明るい未来」を
信じられる雰囲気があったからかなぁ?
そんな明るさの中でも、戦争の影を引きずっているルイ。
彼があんなにタイプライター早打ち大会に入れ込んだ理由が今一つわからなかったけれど
大会に賭ける意気込み、それに応え頑張るローズ、二人を取り巻く人たち。
          
地区大会からフランス大会、そして世界大会@アメリカへ。
まるでボクシングのボクサーとセコンドのようなチームワーク。
大会が始まってからはハラハラ、手に汗握りました。
ローズの仕草や表情がとってもかわい~い。
最期は不覚にもちょっと涙ぐんでしまいましたわ。
とってもオシャレなフランス映画です。
フランス人のアメリカ観も面白い。
        
アメリカ人は○○○○が得意、フランス人は☆☆☆☆が得意。
さて、○と☆には何が入るでしょうか?


ルイの幼馴染を演じたべレニス・ベジョ・・・どこかで見たことが?と思ったら
アーティスト」の主演女優さんやないの!ちょっと雰囲気が違います。
        
ルイ役のロマン・デュリス・・・やはりどこかで?「ハートブレイカー」や「PARIS」
「スパニッシュ・アパートメント」と見たことのある映画に出演しておられました。
フランスでは女性に大人気の役者さんらしいです。う~ん?

ローズ役のデボラ・フランソワ。キュートで可愛い人女優さんです。
しかし「譜めくりの女」で来月公開の「大統領の料理人」の主演女優カトリーヌ・フロ演じる
ピアニストを陥れる怖い女の子を演じていた女優さんだったとは、ちょっと驚きです。
      
  「譜めくりの女」右がデボラ            この映画も楽しみです。




答え: ○○○○はビジネス、☆☆☆☆は恋愛でした。日本人が得意なものって…何が入るかしら?



 
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 ***** 見た 映画 *****

 8月19日「タイピスト!」@109シネマズMM横浜

      「ホワイトハウス・ダウン」@109シネマズMM横浜  

テッド  ted

2013-01-30 | 映画 た行
予告編が非常に面白かったので見てきました。
TOHOシネマズ海老名のロビーにtedのぬいぐるみが展示されており、
「ted」を見ていなくても前を通ると皆さん触ったり写真を撮ったりされてました。
   
   ダメなのはtedじゃなくて、マーク・ウォールバーグ演じる主人公ジョンじゃない?

     
劇場の前にはこのボードがありました。そう、ぬいぐるみが登場するけれど本作はR15+。
下ネタ一杯の大人の爆笑コメディー映画です。 かなりエロいテディです


    *****************

            テ ッ ド  ted

    *****************


< ストーリー >
1985年@ボストン郊外。みそっかすの孤独な少年・ジョンは、クリスマスプレゼントにぬいぐるにの
テディベアをもらう。そこでテディが本当の友だちになれるよう神様にお祈りする。
翌朝ジョンの祈りは天に届き、テディベア「テッド」はジョンに「一生親友だよ」と約束する。
マスコミにも取り上げられ人気者になったテッドだったが、時が過ぎジョンと共に成長する。
27年後、ジョンはダメ男に成長し、テッドも下品な女好きの中年テディベアになっていた。
ある日、ジョンは4年間付き合っている恋人ローリーから、自分かテッドのどちらかを選ぶよう
迫られ、自立を決意するが……。


まさか、クマのぬいぐるみ映画がR15指定の映画になろうとは…。
あんなかわいかったぬいぐるみのくまちゃんが、こんなやさぐれオヤジになろうとは…。
発想は面白いし、テッドの動きや表情がリアルで笑っちゃうんだけれど、ハチャメチャです。

いい年をしたおっさんジョンのダメダメぶりとテッドのエロエロぶりには、
呆れて引いてしまうところもままありました。
一応、男の友情ドラマ仕立てです。

アメリカでは「ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル」を超えるヒットだったらしい
けれど、この手の笑いは日本では受けないだろうなぁ。
でも、色んな映画のネタが満載で、知ってる人にはメチャうけなんだと思います。
ジョンとテッド信奉するむかし懐かし「フラッシュゴードン」。
映画は見ていませんが、1984~5年頃アメリカで「フラッシュ・ゴードン」のアニメを
テレビで放映していたような…「マスター・オブ・ザ・ユ二バース ヒーマン」だったかも?

ぬいぐるみが登場するストーリーで思い出すのは「ザ・マペッツ」。
こちらは人間とマペットが兄弟という設定ですが、実際は成長できない子供のままの自分を
マペットという形で共存しているという、ファンタジーの皮を被ったシリアスなお話でした。

共通点は意外な方々がカメオ出演していることでしょうか。
本作ではノラ・ジョーンズが本人でコンサートシーンに登場したり、
これまたトム・スケリットも本人で出演。
「デンジャラス・ラン」のライアン・レイノルズがゲイで顔を出しますよ。




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****** 見た 映画 & ドラマ *****

 1月28日 「ル・アーブルの靴磨き」 DVD

       「PAN AM エピソード③④」 DVD

第九軍団のワシ  THE EAGLE 2011

2012-12-30 | 映画 た行
英国の歴史・ファンタジー小説作家、サトクリフ原作の映画です。
古代ローマの物語って魅かれます。
劇場公開されていたのを知らず、DVDの予告編で知り鑑賞しました。



   ***********************

          第 九 軍 団 の ワ シ
               THE EAGLE OF THE NINETH

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 < ストーリー >
西暦120年、ローマ帝国の支配下だったカレドニア(今のスコットランド)の内乱を平定するため
ローマ帝国最強の第9軍団が出撃するが敗退、象徴たるワシの像も行方知れずとなる。
20年後、第9軍団の副司令官だった父親が無くした軍のシンボルである黄金のワシと取り戻すため
軍人マーカスは帝国の最北端カレドニアに赴任するが負傷し帰還。
治療を受け、奴隷にしていたカレドニア人エスカとともに再度北を目指す。
ワシの像を取り戻し、父の汚名をそそぐことができるのか?


           
マーカス: チャニング・テイタム          エスカ: ジェイミー・ベル

 
西暦120年はハドリアヌス帝の時代。
ローマ帝国史上最大の領土を治め、カレドニア人との紛争が続いていたブリタニア北部に
「ハドリアヌスの長城」と呼ばれる防壁を構築。地元の兵士を採用し、軍団の兵力を確保し、
経費の節約を図ったという五賢帝の一人です。
以前見たドキュメンタリーで、今も英国北部の地で発掘するとローマ人のサンダルが出てくる
という映像を見て、よくもまぁあんな遠くまで派兵して城壁を築いたもんだと驚かされました。
英国の北の端で反乱が起こっても、ローマに情報が届くまでどれだけ時間がかかったんでしょう?


本作はそんな時代、父の名誉挽回とワシの黄金像奪還の旅に出る若者マーカスと、
彼に命を助けられた奴隷戦士のブリタニア人青年エスカとの間に生まれる友情物語です。

           
 
しかし英国の北部、今のスコットランドあたりにいたピクト人って
髪型といい、全身に泥?を塗ったり、西部劇のインディアンのような風貌です。
あの恰好で北の寒さを凌げるのか?と関係ないことが気になってしまいました。
(訂正:ピクト人ではなくアザラシ族だったようです

マーカスを演じるチャニング・テイタムがとってもヤンキーで、
ローマ人って感じがいま一つなのがちょっと残念です。





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トラブル・イン・ハリウッド What Just Happened 2008

2012-11-19 | 映画 た行
友人Aさんに借りたDVDで鑑賞。2008年の作品です。
原作は、「アンタッチャブル 1987」「ファイトクラブ」「イントゥー・ザ・ワイルド」などの
映画プロデューサーであるアート・リンソンの
「What Just Happened?Bitter Hollywood Tales from the Front Line」だそうです。
「ハリウッド、映画製作現場の悪夢 そこで何が起こっているのか?」ってなタイトルです。


    *************************

       ト ラ ブ ル ・ イ ン ・ ハ リ ウ ッ ド
                    WHAT JUST HAPPENED

    *************************


 < ストーリー >
映画プロデューサーのベンがプロデュースしたショーン・ペン主演作「フィアスリー」の試写会が
行われたが、暴力的な結末に観客から酷評される。映画会社社長から結末を変更するよう要請されるが、結末にこだわる監督は言うことをきかない。カンヌ行きをちらつかせ、監督を説得しつつ、
次回作の準備にも奔走する。しかし、主演スター、ブルース・ウィリスはメタボ腹にヒゲ面で現れ、
ヒゲを剃るよう説得すると大暴れ。なんとか結末を変更させ一安心しカンヌに乗り込むが・・・。


映画のプロデューサーって映画製作を取り仕切る偉い人だと思っていたのですが・・・、
この映画を見るとかなり大変なお仕事のようです。
映画会社と監督・俳優の間に挟まれ「中間管理職の悲哀」が噛みしめ、
胃が痛い毎日のようです。

  
     この髭もじゃ、ブルースですよ。

とんでもないわがまま俳優を演じるのは実名出演のブルース・ウィリス。
撮影直前ヒゲモジャ&メタボで現れ、ヒゲを剃るよう言われると、暴れる暴れる
先日の暴動@中国の如く、蹴る・投げる・割る。手が付けられません。
ブルースってこういう人なんだろうなぁ~なんて、いやいやあくまで演技ですよね?

もっと暴れん坊イメージの強いショーン・ペンも主演俳優で実名出演なのですが、
彼は暴れていません。映画とはいえ、ショーンが実名で暴れたらシャレにならんってことかも。

わがままな俳優や監督をなだめすかし、脚本家とは腹の探り合い。
公開前試写会で観客の反応をリサーチし、映画会社のお偉いさんと落とし所を探る。
まるで「サーカスの猛獣使い」のような役回り。
挙句に「自分の映画」と言った時、「お前の映画じゃない!」と主演俳優に一蹴される始末。
プロデューサーの悲哀満載です。

やっとなんとか乗り切ったと意気揚々カンヌに乗り込んだところで
猛獣の反撃に!

加えて2回の離婚で前妻たちや子供たちとの関係もよろしくないようで、
原作者のリンソンさん、公私ともども、よっぽど腹に据えかねることが色々おありだったんでしょうね。

因みに、本作のプロデュースは、
主演のデニーロ、原作者リンソン、監督のバリー・レヴィンソンとジェーン・ローゼンタールです。
レヴィンソンもローゼンタールも多くの名作を監督・製作をした大物です。

私は非常に面白い作品だと思ったのですが、残念ながら公開時
"What Just Happened has some inspired comic moments,
 but this inside-baseball take on Hollywood lacks satirical bite."
「面白いっちゃ面白いけど、ハリウッドの暴露話にしちゃ風刺の切れ味に欠けるかな」ってな
「まあまあ」の評価だったようです。

しかしまぁ、映画会社のお偉いさんたちは、ハリウッドの内情を暴くこの映画によく「GO」出したねぇ。




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 ***** 見た 映画 *****

 11月 19日 「メン・イン・ブラック3  MIB3」 DVD
 




ダーク・シャドウ  DARK SHADOWS

2012-10-20 | 映画 た行
楽しみにしていたのに、なんとなく見しびれてしまった本作。
やっとのことで、DVDレンタルにて鑑賞。

次回作でリンカーンをヴァンパイア・ハンターにしてしまったティム・バートン(製作)。
よっぽどヴァンパイア好きなんやね。
でも「隠された歴史の真実」とか「リンカーンの素顔を切り取る」などなど、
実在の人物に「真実」や「素顔」なんて言葉を使って歴史をねじ曲げちゃあ、まずくないかい?

本作は60年代アメリカで大人気だったソープオペラをもとに映画化したって全く知りませんでした。
「ゴシックホラーコメディー」って、子供の頃大好きだった「おかしなモンスター一家 The Munsters」と
ちょっと雰囲気が似ています。  →懐かしのアメリカTVドラマ
  
 おかしなモンスター一家              ダーク・シャドウズ   

こういうテイスト、大好きです。

      



      ************************

            ダーク・シャドウ  DARK SHADOWS

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 < ストーリー >
18世紀半ば、英国からアメリカに渡り、港町「コリンズポート」を築いたコリンズ家。
「家族こそが財産」という父の教えを胸に若き当主となったバーナバスは魔女とは知らず使用人の
アンジェリークに手を出しふったために恨みをかい呪いをかけられヴァンパイアにされて生き埋めに…。
200年後の1972年蘇ったバーナバスは、見る影もなく没落した一族の再興に乗り出し
魔女アンジェリークに戦いを挑む。


何だか出演者の皆さんは、とっても楽しんで演じていらっしゃる感じ。
ジョニー・デップは言うに及ばず、
「007 カジノロワイアル」でボンドガールに抜擢されたエヴァ・グリーンも
ノリノリで魔女アンジェリークを演じています。
美人女優路線なのかと思っていたのに、本作でははじけてます。
「永遠に美しく」のゴールディー・ホーンとメリル・ストリープの戦いを思い出しました。

  
クロエ(上)とエヴァ、エヴァの顔がちょっと怖い。    「永遠に美しく」メリルの首が180°回って
                                 ホーンのどてっ腹に風穴が・・・。

キック・アス」で11歳ながらヒットガール役で主役を食ってたクロエ・モレッツちゃん。
グレッグのダメ日記」「ヒューゴの不思議な発明」ときて
もう「ちゃん」付けで呼べないくらい成長しちゃって…。
本作では扱いにくいお年頃。ロック好きで、あるものに変~身!です。

随所にヴァンパイア・ジョニーがお茶目な演技を披露し、四の五の言わずに楽しけりゃいいじゃんって
ゴシックホラーコメディーです。
70年代の音楽がいいですねぇ~。

私の世代でドラキュラといえば・・・クリストファー・リーでしたが、
御年90歳でヴァンパイアではなく「コリンズポート」の漁師のボスでご出演はご愛嬌ですね。 
    
          クリストファー・リーのドラキュラ 

ティム・バートン監督も監督夫人ヘレナ・ボナム・カーターも、間違いなく楽しんでるなぁ~。


     
      白塗りでないシリアスな演技のジョニーが見たい。


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デビルズ・ダブル ーある影武者の物語ー THE DEVIL'S DOUBLE

2012-10-19 | 映画 た行
なんともまぁ~、キンキラキンのDVDパッケージ。
棚に並んだパッケージの中で異彩を放っておりました。

何だろう?っと手に取って見てみると、
サダム・フセインの息子ウダイ・サッダーム・フセインと彼の影武者を描いたドラマでした。
ちょっと気になったのでレンタルしました。


   ************************

          デビルズ・ダブル ある影武者の物語 

   ************************ 

 < ストーリー >
イラクの独裁者サダム・フセインの長男ウダイ。父の権力の下、残忍で女好き。
不幸にも彼とウリ二つの顔を持つラティフは、突然影武者になるよう強要される。
拒めば家族に危険が及ぶため選択の余地はない。抵抗しつつもマウスピースを付け、癖を覚え、
ウダイになりきろうとするが、彼の狂気に満ちた日常を目の当たりにし、怒りを覚え逃亡するが・・・。

     
           ラティフ                ウダイ

まぁ何というか、ウダイってとんでもない奴なんです
何でもかんでもやりたい放題。
麻薬と酒と女に溺れ、気に入らなければ暴力に訴える。
下校途中の女子学生や結婚式の最中の新婦を無理やり連れ去りレイプし死に追いやる。
彼の悪行三昧が描かれます。
サッカー日本代表が「ドーハの悲劇」でロスタイムに同点ゴールを入れられワールドカップ予選敗退
となった相手がイラクで、イラクのスポーツを掌握していたのがウダイのようです。
当時「イラクチームは負けたら鞭打ちの刑らしい」なんてことが巷で囁かれてましたが、
この映画を見ると充分ありそうなことと納得してしまいます。
この映画がどこまで真実なのか?は不明ですが、どうしようもない人物であったことは
間違いなさそうです。
子供の頃からどうも甘やかされたおしたようで、手が付けられない。
当然敵も多いわけで、父親サダム同様影武者をつけることにする。

たまたま顔が似ていたということで影武者になることを強要されたラティフ。
何せ家族が人質のようなもの。逆らえるはずもなく・・・、気の毒としか言えません。

そんな二人を演じているのが英国俳優ドミニク・クーパー。
「ヒストリー・ボーイズ」でオックスフォード大学やケンブリッジ大学を目指す高校生を演じ、
マンマ・ミーア!」でソフィーの恋人を演じた若手俳優です。
この人が上手い!
同じ顔(二役だから当たり前ですが)でふたりの性格・気性の違いや内面を見事に演じ分けています。
彼のお顔立ちは英国人?ですよね。
眼光鋭い大きな黒目に黒髪、ヒゲっとくれば、アラブ系といっても違和感がありません。

ウダイの非道さと、ドミニク・クーパーの演技力に、
ウダイが射殺されたことを知りながらも影武者ラティフがどうなるのかに最後まで見入ってしまいました。

因みに、この映画は実際の影武者ラティフの自伝本を基にしたベルギー製作作品です。




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***** 見た 映画 *****

 10月16日 「デビルズ・ダブル ーある影武者の物語ー」 DVD