映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

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アメリカン・ハッスル AMERICAN HUSTLE

2014-01-31 | 映画 あ行
「人は見た目が9割」なんて身も蓋もないタイトルの新書がベストセラーになっていましたが、
イケメンでも服装や髪形、体型でこんなにも印象が変わるのか!っと驚きです。

          
「バットマン」でクールなブルースを演じるクリスチャン・ベールが禿げでカツラ、その上太鼓腹!
「マシニスト」ではありえないほどげっそり減量、「バットマン」でマッチョだったのに・・・。
いまを時めくクールなイケメン、ブラッドリー・クーパーがパンチパーマ!に濃いヒゲ。
アクションの多いジェレミー・レナーはひさしの変な髪型だし、
アレッサンドロ・ニヴォラに至っては、全く彼と気が付きませんでした。
やっぱり、体型・髪型・ファッションは大事だね。


     ***********************

         ア メ リ カ ン ・ ハ ッ ス ル

     ***********************


1979年、アメリカで起こった収賄スキャンダル「アブスキャム事件」題材に、詐欺師がFBIに協力し、
おとり捜査で政治家を逮捕するに至った実話を基に脚色したものだそうです。

       
                       
 < ストーリー >
表向きはクリニーングチェーン経営の詐欺師アーヴィン(クリスチャン・ベイル)と、
英国人を装う詐欺の相棒で愛人のシドニー(エイミー・アダムス)。
2人はFBI捜査官リッチー(ブラッドリー・クーパー)に逮捕されるが、無罪放免を条件におとり捜査への
協力を持ち掛けられる。カジノで雇用創出を図るニュージャージー州アトランティックシティの市長
カーマインに架空のアラブ人富豪紹介し、利権に群がる政治家を逮捕しようというもの。
上手くいくかに見えたおとり捜査だったが、フロリダから大物マフィア(大物俳優が演じてます)が登場し、
奔放なアーヴィンの妻ロザリン(ジェニファー・ローレンス)がシドニーに嫉妬し捜査が混乱。
おとり捜査の行方は…?

70年代ってこんなファッションでしたっけ?
まぁ、一世を風靡した「サタディー・ナイト・フィーバー 1977」のジョン・トラボルタのファッションだって
いま見たら「ダサ~い!」の一言で一蹴されてしまうからね。
冒頭、クリスチャン・ベールが禿た部分にカツラを載せ接着剤?で固定し周りの毛を逆立てかき集めて
整えるシーンには目を見張りました。
エンドロールで、彼にちゃんとヘアスタイリストが付いていたことを確認しました。

ストーリーは、ざっくり言うとFBI捜査官が悪徳政治家を逮捕するというものですが、実は複雑。
パンチパーマのヒゲ捜査官は、マザコンでエキセントリック、派手に手柄を立てたい捜査官。
一方の市長は、アトランティックシティの経済を活性化し雇用を創出したいとカジノを合法化案を
通したものの、財政難で新たにカジノを作る予算がなく、家族総動員でリフォームなんて涙ぐましい
努力をしており市民の人気も高い政治家。どちらが悪者?
そもそも「おとり捜査」ってのがいやらしい。
まだ何もしていない人の前に上手い話を持ちかけ、犯罪を誘導している。
勿論誘惑に負けてお金の受け取ったらイカンけれど…。
そこで捜査官に利用される詐欺師のアーヴィン、シドニーと妻ロザリンの激しい三角関係や
アーヴィン、シドニーとFBI捜査官の三角関係。
ドバイのシークに、利権に割り込んでくるマフィアのボス(マフィアのボス役と言えば…あの方です)に、
マフィアの手下とロザリンの関係と、もう入り乱れてのシッチャカメッチャカ。
どうなるのよ~?っと思ったところでアーヴィンが踏ん張ります。
ユーモアたっぷりで、後半テンポもよくなかなか面白い展開でした


日本でも、オリンピック招致でお台場やハウステンボスなどでIR(統合型リゾート)カジノ構想が
現実味を帯びてきているようですが、「おとり捜査」なんてやったらお縄になる政治家が出てくるかもよ?
まぁ、日本では「おとり捜査」は禁止されているらしいですから、大丈夫かな?

本作では女優陣も頑張ってます。
エイミー・アダムスは「魔法にかけられた」姫様を脱し、胸が見えそうな際どいドレスで
冷静な詐欺師の女を、一方ジェニファー・ローレンス盛り盛りアップのヘアスタイルで、
奔放で壊れやすくカワイイ女をハスキーボイスで演じます。
先日発表されたゴールデン・グローブ賞では、それぞれコメディ・ミュージカル部門の
主演女優賞、助演女優賞獲得です。
また、本作は作品賞受賞です。
アカデミー賞も期待できるかも。



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 ***** 見た 映画 *****

 1月31日 「アメリカン・ハッスル」@TOHOシネマズ海老名
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モロッコ旅行中に見た映画 

2014-01-27 | 複数の映画
朝4時起きで真っ暗な中、どんなところを歩いているかもわからずラクダの隊列を組みました。
ここでスマホを落としたら終わりだなと緊張しつつ、かじかむ手で撮ったサハラの写真です。


土日は洗濯やアイロン、片付けに追われ、やっと今日から通常通り、っと思ったのに…
溜まった新聞を読んでいたらウトウト。突っ伏して寝込んでました
まだ体内時計がおかしいです。

今回、エティハド航空で成田→アブダビ→カサブランカを往復。
往復32時間で6本の映画を鑑賞。
復路はほとんど寝てしまって、何度も巻き戻してみる羽目に

 ・「THE BUTLER 大統領の執事の涙」
   綿花畑の奴隷として生まれ、7人の米国大統領に仕えた黒人執事の実話を描いたヒューマンドラマ。
     フォレスト・ウィテカー主演

      

 ・「RUSH ラッシュ/プライドと友情」
   1970年代F1グランプリ。宿命のライバル、ジェームズ・ハントと二キ・ラウダの対決と友情を描く。
     クリス・ヘムズワース、ダニエル・ブリュール主演

 ・「AUSTENLAND オースティン・ランド」
   アメリカ人のジェーンはジェーン・オースティンの世界に憧れ、いつかミスター・ダーシーのような
   男性に出会うのを夢見る30代独身女性。貯金をはたいて英国にあるオースティンの世界を再現した
   リゾートに出かけるが…。
     ケリー・ラッセル主演 

         

 ・「RUNNER RUNNER」
   オンライン・ポーカーカジノにはまって学費をすったプリンストン大学生が、自分をはめた男から
   金を取り返そうとコスタリカに出向くがするが彼に魅了され仕事を手伝うことになるが…。  
    ベン・アフレック、ジャスティン・ティンバーレイク主演    

 ・「ENOUGH SAID」
   娘の巣立ちを控えたシングルマザーのマッサージ師エヴァはバツイチ中年男性と出会い付き合い
   始めるが、顧客の詩人女性からさんざん悪口を聞かされていた彼女の元夫が恋人と同一人物で
   あることに気付き…。
    ジュリア・ルイス=ドレイファス、ジェームズ・ギャンドルフィーニ主演

      
 
 ・「DESPICABLE ME 2 怪盗グル―のミニオン危機一髪」
   孤児3姉妹の父親となり悪党稼業から足を洗ったグルーは、世界レベルで悪と戦う超極秘組織
   「反悪人同盟」の捜査官ルーシーと協力して活動していた。ある日、グルーの仲間のミニオンたちが、
   何者かに誘拐されて…。


これから公開のものが多いです。
順次していきます。
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モロッコ旅行9日目@ドバイ

2014-01-23 | モロッコ・UAE旅行
いよいよツアー最終日はドバイ観光です。

超高層ビル群のお出迎え
そしてやはり•••

海岸ではビキニの人たち+観光客

雲を突くブルジュ•ハリファ❗️は829m!
まだまだ天に向かって伸ばす予定とか。

こんな旧市街の博物館+モスク。
非常に人工的で、現在も建設ラッシュで砂が舞い、上空は曇ってます。
ねじれたビルや、下がすぼまったビル、ビカビカ輝くメタリックなビルなど、どれ一つ取っても個性的。
でも下がすぼまったビルには住みたくないわぁー。

何もかもが、大きい方が、背が高い方が、コストも高い方が良い!と言わんばかりで、札束で頬っぺたを引っぱたかれてる感あり。
こんなに建設して、果たして供給に需要が追いつくのか?

今はアブダビの空港で搭乗待ちです。
はぁ~、長いようで短かった「違う世界を覗きに行く旅」•••そろそろ幕を閉じます。


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モロッコ旅行8日目@メクネス/ラバト

2014-01-23 | モロッコ・UAE旅行
モロッコさいしゅは雨
世界遺産のメクネス、首都のラバトへ。

ムーレイイスマエル廟


ハッサンの塔

ムハンマド5世廟

大西洋を見て、カサブランカ空港からアブダビ•ドバイへ。
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モロッコ旅行7日目@フェズ

2014-01-21 | モロッコ・UAE旅行
35万人が住むというフェズの旧市街は世界遺産です。

狭い通路が入り組み迷路のよう。
食材店が並ぶ地域、家具職人の通り、服飾屋さんの通り、香辛料の店など。狭い通路をロバやバイクも通ります。

この中に250のモスクがあるそうです。

ミントティーを頂きました。
甘くて美味しい!


旅番組で見たことのある皮の舐めし工場。

バブーシュを買いました。
皮のサンダルです。

タイルのモザイク工房では職人の技にビックリしました。
デザインは全て頭の中にあるそうで、デザイン画など無しで、ハンマーのみでピースを割り出し、ドンドン並べて作ります。


明日はいよいよモロッコ最終日。

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モロッコ旅行6日目@サハラ砂漠/イフレン

2014-01-20 | モロッコ・UAE旅行
朝、4:00起きでサハラ砂漠でご来光!
ラクダに乗ってポイントまで。



午後はひたすら山越えでフェズへ。
途中のイフレンはヨーロッパ風のリゾート地で、スキー場もあるのです。

イフレンのイフは現地語でライオン。
アトラスライオンは体長4mとか•••本当?
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モロッコ旅行5日目@ワルザザード/トドラ渓谷/エルフード

2014-01-20 | モロッコ・UAE旅行
ワルザザートは7つの映画製作会社がある映画の街だそうです。


沢山の映画が撮影されたそうです。

世界遺産アルト•ベン•ハドゥへ。

今も5家族が世界遺産の中に住んでいるそうです。

カスバ街道を走り、トドラ渓谷へ。
カスバとは要塞都市。

トドラ渓谷は雄大です。



明日はいよいよクライマックスのサハラ砂漠です。
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モロッコ旅行4日目@マラケシュ/ワルザザード

2014-01-20 | モロッコ・UAE旅行
やはりモロッコは通信事情が悪いです

朝から雨の中、傘をさしながらの観光です。

マラケシュのシンボル、クトゥビアの塔

バビア宮殿

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モロッコ旅行3日目@カサブランカ/マラケシュ

2014-01-17 | モロッコ・UAE旅行
昨日カサブランカのホテルではネットに接続できませんでした

今日は朝からカサブランカの観光です。

ヨーロッパのようなトラムが走る新市街。
名前のとおり白い建物が多いです。

モザイクが素晴らしいハッサン2世モスクは海のそば。


大西洋の波は荒い。
午後からマラケシュに移動しましたが、あいにくの雨。移動はバスで4時間。
期待していたジャマエルフナ広場到着時も


所狭しと並ぶ品物。ありったけの日本語での呼び込み。
値切り交渉が面白いけれど、適正価格は一体おいくら?
昼間の大道芸が見たかったなぁ~。

明日はマラケシュ市内観光の後、2260mのアトラス山脈越えでワルザザートへ。
雨や雪が降らないことを祈りつつ
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モロッコ旅行2日目@アブダビ

2014-01-16 | モロッコ・UAE旅行
空港ではラクダのお出迎え。


至る所にナツメヤシが植えられ写真が撮りにくいです。スプリンクラーが回っていて人工的に緑豊かになってます。

なんだかわからないけれでユニークな建物。


朝の8時、曇り空に陽が差して夕暮れのよう。

アブダビ空港出発ロビーは、斬新なデザインです。
意外にも朝は寒く、ダウンコートを着て丁度です。
3時間のバス市内観光を終え、空路9時間でカサブランカに向かいます。

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旅に出ます・・・モロッコへ。

2014-01-16 | モロッコ・UAE旅行
今ベストセラーになっている「人生はワンチャンス!」
     
ほのぼのとした写真に付いたピッタリのメッセージ。思わず笑ってしまいます。
「人生はニャンとかなる!」のネコ編も気になりますが、犬派としてはやはりこちらを購入しました。

その中の一枚に触発されたわけではありませんが、違う世界をのぞいてきます。
因みにこのメッセージには黒澤明監督のエピソードが付いています。 

今回はモロッコ・アブダビ・ドバイ10日間の旅です。
メインはモロッコで、行きにアブダビで3時間の市内観光、帰りにドバイで一日観光が
付いているツアーです。
通信事情が許せば、現地から写真をアップしていきたいと思います。

アブダビ空港到着です。
建国42年だそうです。


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スタンリーのお弁当箱

2014-01-15 | インド映画
          
こんなカワイイ子供たちの表情から、楽しいエンターテインメント映画をイメージしていたのですが、
子供たちの日常を通して、インドの児童労働にスポットを当てた映画だったのです。

日本では児童労働といわれてもピンときませんが、アジア、アフリカの発展途上国は勿論のこと、
ヨーロッパや北アメリカの先進国でも存在するそうです。
国際労働機関ILOの発表によると、2013年全世界の児童労働者推計は1億6795万人。
2008年からは6年間で4700万人減少しているそうですがまだまだ大きな数字です。
インドというと、昨今ITを中心とする経済の躍進や、二けたの九九など数学教育のレベルの高さに
注目が集まっていますが、貧富の格差は大きく「インド 児童労働」でググると、沢山の記事がヒット
するのです。

      *********************

           ス タ ン リ ー の お 弁 当 箱

       *********************


 < ストーリー >
明るい性格で、いつも楽しい物語を創作してクラスメートを笑わせているスタンリーは人気者だ。
ある日、顔にあざを作って登校したが、得意の話で皆を笑わせた。家庭に事情があるらしく、
スタンリーはお弁当を持ってこれないため、昼食の時間が近づくと教室をそっと抜け出し、水道水を飲んで
空腹を紛らせていた。そんな彼を見かねたクラスメイトたちは、自分たちのお弁当分を分けてあげることにする。
しかし、子供たちの弁当をあてにしている国語教師は自分が食べれないと激怒し、弁当を持ってこられないなら
学校に来る資格がないと言い放つ。
スタンリーはその日から学校に来なくなってしまい…。


スタンリーの事情は全く語られず、顔のあざやお弁当を持ってこられないことでなんとなく事情が察せられるも、
子供たちの屈託のない笑顔や、ともだちを思いやり助け合う微笑ましい姿に見ているこちらも微笑んでしまいます。

そんな中、社会情勢が日本とあまりに違うので、国語教師の行動に戸惑いました。
他人の弁当を盗み食いするは、子供の弁当も当然の如く食べ、スタンリーが分けてもらったことに
激しく怒り暴言を吐くのです。
ただでさえ肩身の狭い思いをしているスタンリーに、教師としてこの所業は如何なものか。
因みにかれらがかよう学校はカソリック系で校長先生は神父さん。
スタンリーのような境遇の子供たちになんとか配慮できないものかと胸が痛くなりました。
子供たちの無邪気な日常と、とんでもない国語教師とのストーリーの後語られる衝撃の事実~!

・・・ ネタバレあります ・・・・・

      ↓

      ↓
  
      ↓
 
      ↓      

実はスタンリーは、両親が亡くなり叔父に引き取られたのですが厄介者扱いされ、学校から帰ると
毎日夜遅くまで飲食店の厨房で働かされていたのでした。厨房の隅で寝起きし、身支度をして
学校へ通っていたのでした。
何と健気な・・・
事情を聴いた飲食店の料理人の優しいお兄さんが弁当を作ってくれるようになるのですが、
それをお母さんが作ってくれたとクラスメートたちと分け合うスタンリーにまたまた胸が痛くなりました。
ええ子やねぇ~。

最後に「インドの就労児童は1200万人、家業も含むと5000万人…」のテロップが出ます。
無邪気な子供たちの日常を描きつつ、自国の児童労働を見つめた社会派映画でした。

本作の監督は、件の非常識な国語教師を演じるアモール・グプテ氏。
そしてスタンリーを演じるのは監督の息子パルソー君なのでした。

本作の前売り特典は映画に出てくるスチール製3段重ねのインド式のお弁当箱だったらしいのです
特典のレベルをこえてるでしょう?!
欲しかったなぁ~!




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第3弾は「キン肉まん」@ファミリーマート

2014-01-14 | 飲み物・食べ物

       ファミリーマートのホームページの写真をお借りしました。

    
ウォーズまんラーメンまんときて、いよいよ第3弾、とりは「キン肉まん」です。
お味はキン肉マンの好物「牛丼」風。
ウォーズまん、ラーメンまんと食したので、この際、最後の「キン肉まん」も味わっておきましょう。

しかし・・・ホームページの写真を見た時、なにこれ?
えっ?これキン肉マン???
アニメと見比べて、とても模したものとは思えない!完成度の低さにビックリです
今までのウォーズまん、ラーメンまんと比べても、レベルが落ちてる…なんてもんじゃない。
キン肉マンというより・・・たこ
言われなければ「キン肉マン」のキャラまんとはわかりません。
「肉」の字体はきれいだけれど、鼻はないし、目も口も・・・

取りあえず購入。
           
前回のラーメンまんの顔があまりに違ったので、今回も2個購入。
           
やっぱり、一個一個手作りなのか? 微妙にお顔が違います。
お味は「牛丼風」ということですが、肉を甘くやさしい味のタレでとじた感じ。
牛丼風というならもっとガツンっと甘辛醤油でしっかり味付けして欲しかったです。
          

うぅ~ん、残念だー

   
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 ***** 見た 映画 *****

 1月13日 「舟を編む」 DVD  
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「THE RAILWAY MAN」 エリック・ローマックスと永瀬隆。 そして「戦場にかける橋」  

2014-01-11 | 映画 さ行
昨年末、安倍総理の靖国神社参拝を受けて、今年の元旦の英国デイリー・テレグラフ紙に
中国の駐英大使劉暁明氏が論説を寄稿しました。
「China and Britain won the war together 中国と英国は一緒に戦争に勝利した」という題名で、
軍国主義が日本のヴォルデモート卿ならば、靖国神社はヴォルデモートの分霊箱であり、
日本の魂の暗部を代表するものだ」と指摘し、日本が信頼に足るか?と批判しました。

一方、それを受けて1月5日付けで、日本の林景一駐英大使が同じくデイリー・テレグラフ紙に
「China risks becoming Asia's Voldemort アジアのヴォルデモートになりかねない中国」と
題された論説を寄稿。
「東アジアは岐路にあり、中国には二つの道がある。一つは対話を求め、法を順守する道。
もう一つはヴォルデモートの如く軍拡競争と緊張拡大という悪を解き放つ道。日本にもやは
存在しない70年前の軍国主義という亡霊を呼び出し続けることを止め、未来に目を向けること
を心より望んでいます」と結んでおられます。

共にパリ―ポッターの悪の魔法使いを引き合いに出し、英国紙上で日中両国の駐英大使が
ウィットに富んだ中傷合戦を繰り広げていると、国際的な関心を集めているという報道でした。
どちらも、例えがうまいなぁ~。

林大使の論説の中に唐突に登場するふたりの人物の名前。
和解を希求する過程を通して、過去の憎しみを越えて良好な関係を築くことができた実例として
エリック・ローマックスさんと永瀬隆さんという方々をあげておられるのです。
どなたでしょうか?
全く存じ上げていなかったので、どういう方々なのか気になって調べてみました。
第二次大戦中、泰緬鉄道建設に関わった英国人捕虜エリックさんと、
エリックさんに拷問を加えた日本人将校の通訳を勤めた永瀬さん。
泰緬鉄道とは、タイとビルマの国境を流れるクワイ川に日本軍が架けた鉄橋を走る鉄道です。
橋と鉄道建設には英国やオーストラリアの捕虜や現地労務者、日本軍人らが関わり、
食糧不足や病気、過酷な労働で数万の方々が犠牲になられたそうです。
エリックさんは捕虜時の拷問により戦後トラウマに苦しまれ、長らく日本人に恨みを抱いておられた
そうです。
一方の永瀬さんは、戦後遺体発掘作業に従事され、犠牲者の多さに罪の意識を抱き、
「クワイ河平和基金」を設立し現地への寄付、寺院の建設や留学生の受け入れ等の活動をし、
100回以上タイに赴き犠牲者の慰霊に、自らの半生を捧げられたそうです。
そんな永瀬さんの活動がエリックさんの日本人を恨む気持ちを変えたそうです。
エリックさんは「THE RAILWAY MAN」という自伝を著し、
永瀬さんは「『戦場にかける橋』のウソと真実」「Crosses and Tigers」を書かれています。

そしてこの二人の出会いは「Enemy, My Friend? 1995」というドキュメンタリーが作られ
いくつかの賞を受賞しているようです。
そしてそして、エリックさんの自伝「THE RAILWAY MAN」が映画化され、
エリックさんをコリン・ファース、その妻をニコール・キッドマン、永瀬さんを真田広之、
若い頃のエリックさんを「戦火の馬」でデビューを飾ったジェレミー・アービンが演じています。
この映画は昨年9月トロント映画祭で上映され、オーストラリアでは公開されているようです。
日本では今年の4月公開のようです。ドキュメンタリーを含め、是非見てみたいです。
エリックさんをジョン・ハートが演じた「Prisoners in Time 1995」という英国TVドラマも
放映されたようで、エリックさんのこと、永瀬さんのことは英国ではよく知られている
のかもしれません。(エリックさんの死亡はBBCで報道されたようです)
だからこそ、林駐英大使は論説の中でお二人のエピソードに言及しておられるのでしょう。

「東洋のシンドラー」杉原千畝さんが広く知られるようになったように、永瀬隆さんのことも
こういう方がいらしたのだと多くの日本人は知るべきだと思います。
   
              
子供の頃みた「戦場にかける橋」、記憶がおぼろげなのでこれを機会に見てみました。
1957年米・英合作、デビット・リーン監督作、原題は「THE BRIDGE ON THE RIVER KWAI」です。
アカデミー賞作品賞、主演男優賞を始め7部門で受賞しています。
英国人捕虜が口笛でクワイ河マーチを吹きながら渡る橋。
映画では木造ですが本当は鉄橋で、日本人の設計です。
日本人が残虐非道に描かれているのではと心穏やかではありませんでしたが、
そのようなシーンは無く、敵味方協力して作りあげた橋を破壊するという行為を通して
戦争の空しさを描く反戦映画という印象を受けました。
実際の戦争ではこんなことはありえないなぁ、こんなストーリーだったのかと
ちょっと驚いてしまいました。

実話に基づくと銘打った「THE RAILWAY MAN」。
果たして実話に沿う形で原作通り描かれているのか?
インタビューで真田広之さんが、エンターテインメントとして観客を楽しませなくてはならない
という部分と事実を大きく逸脱していけないというギャップが難しいというような発言をして
おられたので、ちょっと心配です。

4月の公開が待たれます。
真田広之さんが次々と海外の作品に出演し活躍しておられるのがうれしいです。



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 ***** 見た 映画 *****

 1月 8日 「SUITS シーズン2 vol.7~8」 DVDアメリカのTVドラマ 

 1月 10日 「戦場にかける橋」DVD
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眼には眼を  1957

2014-01-08 | 映画 ま行
子供の頃TVで見た映画で、何とも後味の悪い映画がありました。
主人公が砂漠を超え、体力を消耗しながら歩き続け、あの山の向こうには
街があると最後の力を振り絞って山の頂に着いたところ・・・
延々と砂漠が広がっていた~というストーリーでした。
小学生だった私に「砂漠は怖~い!」というトラウマを刻み込んだ映画です。
タイトルも主演俳優も思い出せず、数十年ずっと心の片隅に恐怖体験として
巣食っていたのでした。

お正月明け、TSUTAYAさんに行き復刻名画の棚を見ていたらこの映画が目につきました。
「眼には眼を」はずっと戦争映画だと思い込んでいたのですが、どうも「眼下の敵」と
まぜこぜになっていたようです。
主演が共にドイツ俳優クルト・ユルゲンスだったからかもしれません。
子供の頃から彼のファンでした。
こういうインテリジェンスを感じる鋭いお顔がなんですわ~。

DVDカバーを見てこれだ~!っと。
ずう~っと心に引っかかっていたのはこの映画だと見る前に確信しました。
見てみると、「砂漠」ではなく「岩山」で、彼は一人ではなくずっと二人で
岩山の道を歩いていたのでした 

     *********************

          眼 に は 眼 を  OEIL POUR OEIL

      ******************** 


 < ストーリー >
砂漠の国シリアの病院で医師として働くフランス人ヴァルテル。
勤めを終え家で寛いでいるところに一台の車が止まり病気の妻を診察して欲しいという。
疲れていることもあり、車で20分の病院に行くことを勧め眠りについた。
翌朝、車が故障し歩いてきた女性患者が盲腸と誤診され、適切な処置を受けられず
手遅れで亡くなったことを知る。その日から、深夜に無言電話がかかり、ヴァルテルは
誰かに尾行されていることに気が付く。そして・・・。

 
                               ダンディーなユルゲンスの…御髪が~!
そうだったそうだった、こういうストーリーだったわぁ
これぞ、サスペ~ンス!

もしあの時ちょっとでも話を聞いて診ていれば…、
もし車が故障していなければ…、
もし当直の医者が誤診をしなければ…、あの女性患者は死ぬことは無かったかも知れない。
不幸が重なった残念な結果。
医者ヴァルテルに法的な責任はないが、倫理的にヴァルテル本人も良心の呵責を感じている。
そして、この「良心の呵責」によって、彼は深みにはまっていく。

見ているこちらも、
妻を亡くした夫の悲しみやヴァルテルに恨みを持つ気持ちもわからないではないし、
ヴァルテルの対応に落ち度がないことも良心の呵責を感じるのもよく理解できる。
果たして夫は復讐をしようと周到な計画に立って行動しているのか?
ただ行き場のない気持ちをぶつけようとしているだけなのか?
行き詰まる心理戦が始めはゆっくり、そして一気に加速する。

フランス人の医師が、異国シリアの地で言葉もままならず、地理も不案内な中、
文化の異なる異教徒に囲まれ、車も失い、自分に恨みを抱いている男と砂漠を彷徨う。
          
妻を亡くした男は自分だけ助かろうとしたのか?捨て身の行動だったのか?
人を呪わば穴二つ。
アラブ人たちの装束や行動、音楽、砂漠に上空を舞うカラスや猛禽類が恐怖を煽ります。

「目には目を、歯には歯を」はハムラビ法典だと思っていましたが、旧約聖書の出エジプト記にも
同じ表現「Eye for eye, tooth for tooth, hand for hand, foot for foot.」があるのですね。
そしてこれは、復讐を肯定しているのではなくて、拡大報復禁止の戒めの教えなのだそうです。
刑罰の上限を明らかにすることで復讐に歯止めをかけるための規定なのだそうです。
つまり、やられたらやり返せ!倍返しだー!っはあかんよ~って教えってことですね。
この歳になるまで、すっかり誤解していました。
どうもイスラムやアラブに対して、私たちは偏見を刷り込まれているようです。
(そもそもハムラビ法典は紀元前18世紀のバビロニアの法典でイスラムの教えじゃないです。)


この映画の邦題は何故「目」じゃなくて「眼」だったんでしょう?
物を見る器官として「眼」を使い、視点、考え方など視覚以外の「見方」を「目」と
使い分けるらしいです。(眼=eye 目=view) *「人力検索はてな」より
だから「eye for eye」は「眼には眼を」なのでしょうね。

非常に見応えのある名作です。
「あの映画はなんだったのか?」という積年の疑問に答えが出てうれしいです。


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 ***** 見た 映画 *****

 1月4日 「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」 DVD 1972年ルイス・ブリュネル監督のフランス映画
                           アカデミー外国語映画賞受賞作品

 1月7日 「SUITS シーズン2 vol.5~6」 DVD アメリカのTV法廷ドラマ
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