映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

SUPER 8/スーパーエイト

2011-06-29 | 映画 さ行
予告編を見たところ・・・
「未知との遭遇」と「E.T」「プレデター」をミックスしたような感じなのかな?と思いつつ鑑賞。
スティーブン・スピルバーグ製作、J・J・エイブラムス監督作品。
スピルバーグはやっぱり「地球外生命体もの」「少年の冒険もの」がお好き?



    ***  ** *********
 
            S U P E R    

    *********************


 < ストーリー >
1979年、オハイオ州リリアナで暮らす14歳のジョーは最愛の母を事故で亡くす。
数ヵ月後のある夜、仲間たちと家を抜け出し映画の撮影に出かける。そこで貨物列車の大事故に遭遇、
事故の発端となり瀕死の生物教師に、口外すれば命に関わると脅される。
すぐに軍が到着し、秘密裏に活動を始めるが、犬が消え、行方不明者が続出、停電など不可解なことが
次々起こる。 住民を強制非難させてまで軍がひた隠しにしているものとは一体何なのか?
たまたまフィルムに収められてものを見て、少年たちは仲間の少女を救うために立ち上がる。


タイトルの「SUPER 8」は、60年代のコダックの家庭用映画撮影8mmフィルムのこと。
エンドロールに被って、子供たちが8mm撮影したゾンビ映画が全編が流れるので
席を立たずに最後まで見ましょう 
ジョーの担当は特殊メイクって・・・楽しそう
スピルバーグやルーカスって、こんな子供時代をおくっていたんでしょうね。

謎の生命体の正体は、チラリチラリと見せつつ・・・謎は謎のままにしておくのが恐怖心を煽ります。
でも、最後に正体が現れても・・・? ? ? 
ドアップになっても、あれじゃぁ表情なんて読み取れないよー


本編は、やっぱり「未知との遭遇」と「E.T」を足して2で割って、
「プレデター」と「スタンド・バイ・ミー」をスパイスに、
僕らのミライへ逆回転」をふりかけたような仕上がり。

欲張って、
謎の生物に政府の秘密、家族の喪失による葛藤、「父と息子」「父都と娘」の関係、友情に淡い初恋、
最後には謎の生物との心?の交流で「辛いことを乗り越えているのは君一人じゃない」みたいな
メッセージまで。
悪くないんだけれど・・・どこかで見たことあるなぁ~感は否めません。


このツーショット、似てる~。
親子? 兄弟? いいえ・・・
               
             製作のスピルバーグと監督のJ・J・エイブラハム

    
      保安官の父と息子ジョー    娘アリスと酒びたりのダメ父

少年たちのマドンナアリスを演じているのは、「リリィ、ハチミツ色の秘密」」「アイ・アム・サム」で有名な
子役ダコダ・ファニングの妹エル・ファニング。
「カワイイ~」から「キレ~イ」へ。 撮影当時12歳って!?
お姉ちゃんより大人っぽ~い雰囲気です。
少年たちの撮影する映画で演じる刑事の妻役の表情の変化にビックリすると共に、
ゾンビ役の化粧で笑った顔がかわいいです。 
      主演のジュエル・コートニー君
ふたりともとっても上手くって、今後が楽しみです。



にほんブログ村 映画ブログへ



 ***** 見た 映画 *****

 6月28日 「SUPER 8」@TOHOシネマズ海老名

ヤコブへの手紙 Postia Pappi Jaakobille

2011-06-26 | 映画 や行
「クレアモントホテル」との2本立てで見ました。
たった3人しか登場しない、言葉少ない静かなフィンランド映画です。

この2本立て、どちらもお勧めの心に残る作品です。



   ***  *****************
 
           ヤ コ ブ へ の 手 紙

   ************************

 < ストーリー >
殺人罪で終身刑のレイラは恩赦を受け12年暮らした刑務所を出て、盲目の年老いたヤコブ牧師の
手伝いのため片田舎の牧師館にやってくる。彼のもとには悩める人からの手紙が郵便配達人によって
毎日届けられる。 レイラの仕事は、牧師への手紙を朗読し返事を代筆すること。
手紙を生きがいに暮らすヤコブ牧師と、無愛想に嫌々つきあい手紙の一部をこっそり捨てるレイラ。
ある日を境に手紙が来なくなり、すっかりふさぎこんでしまう牧師。手紙を持って来いというレイラに
こない物は配達できないという配達人。なんとかしようとレイラは・・・。   

           

殺人犯で終身刑、威圧感のある風貌に、誰をも寄せ付けない雰囲気を放つレイラ。
一方、盲目ながら身の回りのことは自分でこなし、規則正しく質素な生活、全ての人を
暖かく受け入れる聖人のようなヤコブ牧師。

ところが、手紙が途絶え錯乱・憔悴するヤコブ牧師。
自由になっても行くあてさえない自分に絶望するレイラ。

「自分は神の言葉で悩める人たちを救っていると思ってが、救われていたのは自分だった」
というヤコブの言葉が胸に響く。
ものごとは見方を変えると作用・反作用のように相反する見方ができるんですね。
レイラの頑なな心にも変化が起こり、ヤコブを救おうと行動を起こす。
そして最後に明らかになるレイラの犯した何ともやるせない罪の告白とふたりを結びつけた手紙。


郵便配達人の行動や、手紙が途絶える理由など「ん?これってどういうこと?」と
疑問が残るほど語られる部分は少ないのですが、少ないゆえに二人の葛藤や心の変化が
見る者に迫ってくる気がします。

DVDが出たら、もう一回見てみようっと。




にほんブログ村 映画ブログへ


クレアモントホテル  Mrs.Palfrey at the Claremont

2011-06-23 | 映画 か行
大森キネカで「ヤコブからの手紙」と2本立てで公開中と知り足を運びました。
昔は名画座の2本立てに通ったものですが、最近はシネコンばかりで残念ながら
名画2本立てってなかなか無いですね。

私にとって大森は懐かしい場所。
就職して寮に入り、数ヶ月の基礎研修を受けた後、大阪に配属されるまで実務研修を受けた場所です。
寮からぎゅうぎゅう詰めの東海道線・京浜東北線を乗り継いで通っていたのでした。
駅前の公園のような所は当時のままでしたが、周りはすっかり建て込んでしまって・・・
こんなに狭い通りだったっけ~?  としばし懐かしさに浸りました。


     ************************

         クレアモントホテル
                  Mrs.Palfrey at the Claremont

     ************************

 < ストーリー >
ロンドンの街角にある長期滞在型の「クレアモントホテル」。そこにスコットランドから上品な老婦人
サラ・パルフリーがやってくる。既に滞在中の住人たちは新入りのサラに興味深々。
彼らにとって郵便物と訪問客が興味の対象だ。しかしサラを訪ねてくる者はいなかった。
ある日、出先で転んだサラは作家志望の青年ルードに助けられ、お礼に夕食に招待するが、住人たちは
サラの孫が来ると誤解してしまう。困ったサラは彼に孫のふりをしてもらうが・・・。

           ルードとサラ

原作者はエリザベス・テイラー。といっても美人の代名詞のような大女優さんではなく、
20世紀のジェーン・オースティンと言われる英国の作家さんでオゾン監督の映画「エンジェル」も
彼女の著作だそうです。

上品な、矍鑠(かくしゃく)とした女性サラを演じるジョーン・プロウライトは現在81歳!
あの名優ローレンス・オリビエがヴィヴィアン・リーと離婚の後再婚したお相手ですが、
ゴールデングローブ賞を2回、トニー賞1回受賞、アカデミー賞にノミネートされたこともある名女優で
ヘレン・ミレンやジュディ・デンチ、エリザベス・テイラー(女優)ら同様「デイム」の称号をお持ちです。



こういうホテル暮らしの老人って日本ではあまり聞かないですが、有料老人ホームのような感じです。
住人は古きよき英国人という雰囲気の人たちで、女性達の楽しみはあのアメリカTVドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」というギャップが面白い。皆さんお元気です。

ホテルもレトロなら住人もレトロ。個性的な人ばかり。
家族と離れ、老いていくことの孤独と不安を抱えています。
みんなでテーブルを囲んで食事をすればいいのに・・・二人掛けのテーブルで各自一人で食事です。
個人主義というより相手のプライバシーを尊重するという英国人気質なんでしょうか?

ひょんなことで出会ったふたり。
共に本当の家族と上手くいかず、距離をおき理解されない寂しさを抱えている。
いまどき珍しい礼儀正しく親切なルードに好感を抱く。
問われるままに、これまでの人生を振り返り夫との幸せな日々を振り返り懐かしむサラ。
ブレイクの詩が好きと聞き亡き夫を重ね合わせる。
母に認められないルードは、サラを本当の祖母のように慕い彼女の人生から小説のヒントを掴む。
出会いを通して、互いに停滞していた生活が動き始める。

           
サラが選ぶお気に入りの映画は1945年の「逢引き Brief Encounter」。
何という偶然!以前知人の高齢の方も一本だけ選ぶなら「逢引き」だといわれました。
たまたまNHKで深夜放映されたのを見ましたが、既婚者同士の出会いと切ない恋の別れを描くしっとりと
したストーリー。「逢引き」の男女も駅での偶然の出会いから恋が始まったのでした。
ルードもレンタルビデオ屋さんでこの映画を探し、そこで新たな出会いに遭遇します。

サラがルードの母に遭い、母が息子への思いを語るシーンがいいんだわ。
近すぎる関係って思いが先走ってしまってなかなか真意が伝わらない・思いを受け入れられない。
厄介なもんです。

サラとルード、そこにルードの新たな恋人グエンドリンが加わって・・・この子がまた良い子なんだけれど、
ちょっと寂しさを感じ苛立つサラ。
そして・・・
でも、人生の最後にこんな出会いがあったなんて、サラは幸せです。



文学的素養の無い私、特に「詩」はお手上げです。映画やドラマにもよく引用されるワーズワースや
ブレイクの詩の一節を、こんな風にさらりと言えたらいいなぁ~。

サラにプロポーズする爺ちゃんが誘ったのがフリーメイソンの食事会。
フリーメイソンってそんなオープンな会なんだ~とちょっとビックリ。
そして爺ちゃんのプロポーズを辞退するのにサラが言った言葉「今まで誰かの娘から、誰かの妻、
誰かの母。これからは自分人生を生きたいの」は洋の東西を問わず女性が感じる言葉なんですね。
「女三界に家なし」なんて言葉を思い出し、いやいや自分の人生を生きないとと、彼女の言葉に
私も勇気をもらいました。


どんな出会いが訪れるか?
幾つになっても、人との出会いは大切にいたしましょう。


          
この映画、なんといってもルードを演じるルパート・フレンドの美形ぶり、そしてこの素敵な笑顔です。
ロングヘアーがお似合いです。
こんな笑顔で微笑まれたら・・・そりゃぁ~、惚れてまうやろ~
キーラ・ナイトレーの元カレだそうです。


DVDが出たらもう一回見たい映画です。



にほんブログ村 映画ブログへ


 ***** 見た 映画 *****

 6月20日 「クレアモントホテル」@大森キネカ

        「ヤコブへの手紙」@大森キネカ

 6月22日 「神々と男たち」@横浜ジャック&ベティ 

テンペスト

2011-06-19 | 映画 た行
日比谷シャンテでしか見れないと思っていた「テンペスト」。
ららぽーと横浜のTOHOシネマズ上映中ではないですか!?
電車で行くと遠いのですが、車で行けば以外に近いことに気づき早速行ってきました。

原作がシェイクスピアであることは知っていましたが、本を読んだことも、舞台や映像で見たことも無く
全くどんなストーリーかを知らずに見てきました。


「テンペスト」とは「大嵐」「暴風雨」のことですが、「大騒ぎ」って意味もあるんですね。
「嵐」で難破し流れ着いた孤島で「大騒ぎ」が繰り広げられます。



   ******************

         テ ン ペ ス ト  T E M P E S T

   ***********************


原作の主人公はプロスペローは男性ですが、映画ではそれを女性プロスペラに変え
へレン・ミレン演じています。



 < ストーリー >
ナポリ王アロンゾーは息子のファーディナンド、ミラノ大公アントーニオらと海上で嵐に遭遇、
船は難破し一行は孤島へ流れ着く。
島にはミラノ大公の妃で夫の亡き後、女大公として民に愛されていたプロスペラと娘のミランダが
弟アントーニオやナポリ王の策略で12年前ミラノを追われ暮らしていた。
プロスペラは魔術を使って嵐を起こし、妖精エアリエルや怪獣キャリバンを繰ってナポリ王らへの
復讐を企てていた。
果たしてプロスペラは復讐を果たせるのか?


ちょっと大げさな、舞台さながらの雰囲気をそのまま映画にしたって感じです。
ハワイで撮影したという荒涼とした岩だけの場面と
プロスペラとミランダが暮らしているモダンな階段と魔術実験室のようなセットのみ。

以前、アンソニー・ホプキンスとジェシカ・ラング主演で同じくシェイクスピアの戯曲
「タイタス・アンドロニカス」の映画化「タイタス」を見ました。
もっと荒涼とした暗いセッティングで、同じ復讐劇でもこちらは非常に残虐で悲劇的。恐ろしい~。
シェイクスピアってこんなのもあるのか?と引いてしまった記憶があります 

本作は、
陰謀渦巻く権力闘争の末に島流しに遭ったという点では「悲劇」からスタート、
妖精エアリエルが魔法をかけたり、若い男女をひっつけたりは、まるで「真夏の夜の夢」
酒蔵係と道化がエアリエルやキャリバンにいいようにからかわれる姿は「喜劇」、
そして、復讐を思い留まり過去の罪を悔い改めさせ赦すという点では「ハッピーエンド」の大団円。
丸る~く収まります。
若い二人の結びつきによって、積年の恨みを水に流し赦します。

シェイクスピア初期の戯曲「タイタス」では壮絶な殺戮を繰り返す登場人物たち 
本作「テンペスト」は最後に書いた戯曲だとか。
多くの悲劇・喜劇を生みだし、年を重ねたシェイクスピアが行き着いた先は赦しだったんでしょうか?



妖精エアリエルのシーンはCGで綺麗にというより手作り感溢れるアナログな感じでです。

衣装はゴージャスで俳優陣も豪華です。

・「クイーン」ですっかり女王様になりきりアカデミー賞に輝いたヘレン・ミレンは貫禄です。
ショートカット姿がとってもクール! 皺なんて、気にならないよ。
      
                    娘ミランダと

・ナポリ王アロンゾーを演じるデビッド・ストラザーンがロマンスグレーで素敵です~
    
・姉を陥れミラノ大公に修まっているアントーニオには目線の鋭いクリス・クーパー

・油断のならないナポリ王の弟に、いつも曲者を演じるアラン・カミング
     カミング              モリーナ

・酒蔵係りには、あるときは「スパイダーマン2」のオクトパス、又あるときは「ショコラ」の公爵、
最初に見たのは「レイダース 失われたアーク」のインディオの案内人。どこの国の人でも演じられる
国籍不明(英国人です)のアルフレッド・モリーナ

・ちょっと優男のファーディナンド王子を演じるリーブ・カーニーは、今ブロードウェイで話題の舞台
「スパイダーマン」で主役ピーターを務め、歌って(元々歌手ですね)ワイヤーで空中バトル 
この舞台見てみたいなぁ~~~。
      
  テンペストではキリストのような風貌    ピーター・パーカー


でも、もしプロスペラと娘のミランダと王子の二人が恋に落ちなかったら・・・
                       このお話は一体どうなっていたんでしょう?



にほんブログ村 映画ブログへ

おいしそう?

2011-06-18 | 飲み物・食べ物
横浜高島屋の近く、ジョイナスのフルーツショップ水信のショウウインドウに
こんな形のスイカを見つけました。
横浜水信は1915年創業の老舗の高級青果店です。

昨年は確か立方体でした。

今年は、
  ピラミッド型・・・・・¥15750
  ハート型
  ひょうたん型
  三角錐型・・・・・・・¥12600

       
           

形に気を取られて・・・値段を見るのを忘れました。
写真の値段札が光って・・・ハート型とひょうたん型の値段が見えない 

どんなお味なんでしょう? 
そりゃぁ、西瓜の味でしょうがって?
食してレポートしたいところではありますが、何せ¥10000超え 
庶民には高嶺の花でございます。

どなたか、お求めになって味わわれたら御一報下さいませ  



にほんブログ村 映画ブログへ



 ***** 見た 映画 *****

 6月15日 「テンペスト」@TOHOシネマズららぽーと横浜

 6月17日 「木漏れ日の家で」@ムービル横浜

ちっちゃかわいいもの展  東京都立産業貿易センター@浜松町

2011-06-15 | 展覧会
11日、12日と東京都立産業貿易センターで行われた「ちっちゃかわいいもの展」に行ってきました。
デザインフェスタの出品者からこのイベントの葉書をいただいていたのです。

「ちっちゃかわいいもの」とは?
スイーツデコ、ミニチュアハウス、ミニチュア小物、シュガーアート、ミニチュアドール、豆本などです。 
どうしてこういうちっちゃなものに魅かれるんでしょうね~。 日本人のDNA?でしょうか。

 小さな写真はクリックすると大きくなります。
               
                   左はエガちゃん     キョンシー 
                 
            本屋さん。 中にはアインシュタインが! リアルーです~。
 人形は、高さ10~20cmくらいです。 

             
  何とも精巧に作られています。 横4cm位のTV画面にビデオ上映!

               
   スイーツデコタワー                  豆本
              
               紙でできた植物

         
 60歳で定年後、精巧なカメラやアートのミニチュア作りを始めて4年だそうです。
 イーゼルは折りたためます。試行錯誤の末、この細い木を釘で留める方法にたどりついと仰っていました。
  思わず購入。

スイーツデコやメルヘン系人形は女性が多いですが、
精巧なミニチュアハウスやリアルな人形、メカ系は男性が多いようです。
男性は凝るとかなり極められるようですね~。 スゴイ!

ミニチュアフランス人形やミニチュアハウスのパーツなどで海外から参加している方も数名おられました。


帰りに日比谷へ。
シャンテの近くにこんなものが!!
前からありましたっけ?  なんでここにゴジラ出没?
タタタン タタタン タタタタタタタララン 
                    



にほんブログ村 映画ブログへ

X-MEN  ファースト・ジェネレーション

2011-06-14 | 映画 あ行
スピンオフを含めX-MENシリーズ5本目の本作。
本シリーズは2作目までしか見ていないのですが・・・「知られざる<起源>を明かす」ってことで
続きを見ていなくても大丈夫そうなので見てきました。

シリーズ物によくある原点に返るストーリー。
「バットマン」では「ビギンズ」。
「スター・ウォーズ」が3部作完結後、15年以上経ってまた遡って1からと知って力が抜けて
見るのを止めてしまったけれど、今回は予告編でジェームズ・マカヴォイ主演と知り見ることに。
ファンってわけじゃないけれど、気になる役者さんの一人です。
ウォンテッド」「つぐない」「終着駅 トルストイ最後の旅」「ラストキング・オブ・スコットランド」など、
この人、上手いんだぁ。



  XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

       XーMEN  ファースト・ジェネレーション

  XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

 < ストーリー >
遺伝子の突然変異により特殊な能力を持つミュータントたちの孤独・苦悩、団結し戦うまでを描く。
英国の裕福な家庭に生まれ遺伝子工学の学者チャールズ・エグゼビアは、強力なテレパシー能力を
持つミュータントで、後にプロフェッサーXと呼ばれ、X-MENを設立する。
一方、ポーランド生まれのユダヤ人でナチの強制収容所での悲しい過去を持つエリック・レーンシャーは
磁力を操り金属を意のままに動かすミュータントで、後にマグニートーと呼ばれ
チャールズと友情を築くも袂を分かつことになる。
二人を軸にミュータントたちと世界征服を企む元ナチのセバスチャン・ショウ(ケヴィン・ベーコン)との対決を、
冷戦中の米ソのキューバ危機と巧みに絡め、その後のミュータントたちの分裂までを描く。

     
     エリック(マイケル・ファスベンダー)     チャールズ(マカヴォイ)

今の時期、核だリアクターだと聞くとちょっと複雑な思いがしますが、面白かった~
それぞれの特殊能力を駆使した派手な対決というだけでなく、
能力をコントロールする為に訓練を積んだり、
普通の人間でありたいと苦悩したり、
如何に生きるかで悩んだり、
友情と信条との狭間で揺れ動いたりと、なかなかの人間ドラマです。

そこに「13デイズ」でも描かれた、実際の米ソ対立キューバ危機の緊張感を重ねた三つ巴の戦いと
その後、ミュータントの特殊能力に危機感を感じ攻撃を加える米ソ両陣営。

特殊能力を持つミュータント=異質な者として、人間社会から敵視されるっていうのは
アメリカTVドラマ「HEROES/ヒーローズ」と被ります。

「インベーダー」など異星人襲来の姿を借りて、異質な者(共産主義者、異人種、ゲイ)への恐怖を
描く映画、多いですね。
プロフェッサーXをマルティン・ルーサー・キング牧師、マグニートーをマルコムXに喩え、
X-MENを公民権運動になぞらえるという見方もあるようです。(→Wiki)

何より驚いたのは出演者たちです。
TVシリーズ「マッドメン」のベティ・ドレイパー役のジャニュアリー・ジョーンズがテレパシー美女を、
リトル・ランボーズ」でひ弱だったウィルが背も伸びてエリックの少年時代を(外国の子供の成長は早い!)、
TVシリーズ「ダメージ」のエレンがCIAエージェントに。
そして「アバウト・ア・ボーイ」「シングルマン」のニコラス・ホルトがビーストって・・・
後半は変身して誰だかわからないお顔に

他にも、あんな人やこんな人がカメオ出演していて、楽し~い


「ダメージ」のエレン      
        
  ブロンド美女が「マッドメン」のベティ  両端のミュータント、素顔がわからん。誰?
  右から二人目、元ナチので世界征服を企てるショウを演じるケヴィン・ベーコン

エリックを演じるマイケル・ファスベンダー・・・ちょっとケヴィン・クラインに似ています。
どこかで見たと思ったら・・・オゾン監督の「エンジェル」で主人公を翻弄する画家を演じておられました。

でも・・・ケヴィン・ベーコン演じるセバスチャン・ショウは元々ミュータントだったの???


マーヴェルのアメコミがパラパラ出るオープニングも、染色体やDNAモデルを使ったエンディングも
オシャレです



にほんブログ村 映画ブログへ




 ***** 見た 映画 *****

 6月13日 「X-MEN ファースト・ジェネレーション」@ワーナーマイカル海老名

愛の勝利を ムッソリーニを愛した女

2011-06-11 | 映画 あ行
日経夕刊「シネマ万華鏡」で「今年有数の傑作」獲得。
中条省平氏をして「本年屈指の1本としてお薦めしたい」と絶賛の本作。
新宿まで行くのはちょっと・・・と躊躇していたのに、
何と!109シネマズMM横浜で公開中やおへんか!? というわけで早速映画館へGO

レディースデイだというのに・・・小ぶりのスクリーンでしたが、たった20数名。
う~ん、どうでしょう? 私は1/2


 **********************

        愛の勝利を  
                 ムッソリーニを愛した女 

 **********************

 < ストーリー >
洋裁店を営むイーダは、政治活動家若きベニート・ムッソリーニと恋に落ちた。
彼にのめり込み、自分の全財産を投げ打ってまで彼の理想を実現させようと献身的に支える。
やがて彼との間に男児を出産する、ムッソリーニが既婚者であることを知る。
自分こそが彼の妻であり、息子を認知させようとするイーダだったが、危険人物として精神病院に
入院させられ、息子からも引き離される。不当な入院であることを訴える手紙を書くも取り上げられ、
脱走するも連れ戻される。成長した息子も次第に心を病み・・・。

            
              ムッソリーニとイーダ  


社会主義活動家であった若き日のムッソリーニと出会ってしまったばっかりに・・・。

妻子がいることを隠して、自分に惚れた女を弄び、金を貢がせ(彼女が勝手に「これ使って」と
差し出したんだけれど)、疎ましくなったら邪険にして、権力を使って長年に亘って精神病院に監禁って 

片や、イーダも好きになったら一直線。
愛に溺れ、全財産を貢ぎ、妻子の存在に気付いたら息子を盾に自分の方が妻に相応しいと迫る。
それが無理ならと息子の認知を求め付きまとい、精神病院に入れられても、ひたすら彼に執着する。

どっちもどっち。過激というか偏執狂的というか。
他人の人生、ここまで踏みにじっていいのか?  ここまで踏みつけにされても、まだ追っかけるか?

これは果たして「愛」なのか? それとも「意地」の張り合いなのか?
「追えば逃げる、逃げれは追う」という、まずい恋愛パターンです。「押してもだめなら、引いてみな」

一体全体、彼女は何のために長年に亘ってこんな戦いを続けたのか?(彼女は高い所に登るのがお好き)
こんな「愛」の形・・・いやそもそも「愛」なの? 「愛」の変化形?
「かわいさ余って憎さ百倍」いや、度を越した愛は・・・危険です。 

前半は女性目線で「何て奴だー」とムッソリーニを批判的に見ていましたが、
途中から「なんでここまで執着するかなぁ~?」とイーダを引いた目で見ておりました。

原題は「VINCERE」。イタリア語で「勝利」という意味のようです。
そして日本語タイトルは「愛の勝利を」。 
う~ん、一途な思いを一生貫き通したっていうのはある意味「勝利」なんですかね?  

ムッソリーニといえば、坊主頭にいつも帽子をかぶったファシストの独裁者というイメージ
しかなかったのですが、激動の人生です。  ウィキペディアは→こちら
       wikiより
愛人も沢山いらしたようで、御盛んです。

wikiの英語版のよると、
長年隠蔽されていたイーダとムッソリーニの関係は2005年イタリア人ジャーナリストによって
明らかにされ、イタリアではTVドラマとして放映され、本が2冊出版されたとのこと。
映画では既婚者ムッソリーニと出会ったことになっていますが、ラケーレとの結婚はイーダとの関係の
後となってます。ここんとこ、どっちが先かって結構大事なところですよ。
イーダが先で、その後ラケーレに走って結婚となれば・・・イーダ像が変わります。
でも真実は闇の中。 



昔の白黒報道映像を多用し、映画上映前のニュース映像で当時の時代の雰囲気を感じます。
終盤のムッソリーニは報道映像のみで描かれ、ムッソリーニを演じていたベニート・アルビノは
成長した息子を演じてますが、眼光鋭い俳優さんです。

  
           
イーダを演じるジョヴァンナ・メッゾジョルノが美しい。
「コレラの時代の愛」で見て綺麗な女優さんだなぁ~と思っていました。
そういえば「コレラの時代の愛」は、彼女に惚れて旦那さんが死ぬまで半世紀待ち続けた、
これまた一途な男の話でした。

人生をすべて捧げるほど愛する相手にめぐり会えたというのは、結末がどうあれ幸せなことなんかなぁ?





にほんブログ村 映画ブログへ



 ***** 見た 映画 *****

 6月 8日 「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」@109シネマズMM横浜

花~花~花~。

2011-06-10 | その他
花の綺麗な季節になりました。

毎週仕事で通るマンションの中庭です。綺麗でしょう?
季節に合わせた花々が綺麗に寄せ植えされ、思わず足を止めてしまいます。
色合いや全体の形など、造る方のセンスが光ります。
小さい写真はクリックすると拡大します。

    



天気が良いので、今年8月12歳になるうちのわんこの爪切りに獣医さんへ行く道すがら、
ちょっとお散歩。

すぐ近く、松葉ボタンがレースのように垂れ下がった所がお気に入りです。
 
              
 なかなか見事でしょ?  松葉ボタンは夕方になると花を閉じてしまいます。
             帰りにはもう花を閉じてしまってました。

  
そして、紫陽花の季節ですね。
        
  額紫陽花が好きなのですが・・・今日、近所では見当たらず。 残念。


こんな花も。
           

明日は雨になりそうですね  


にほんブログ村 映画ブログへ

マザーウォーター

2011-06-06 | 映画 ま行
「かもめ食堂」「めがね」(荻上直子監督)「プール」(大森美香監督)に次いで
ほぼ同じキャストで、同じスタイル、同じテーマを追求し続ける霞澤花子企画の一連のプロジェクト。
本作の監督は松本加奈。
監督さんもずっと同じ方だと思っていたら・・・変わっておられたのですね。



    ********************

         マ ザ ー ウ ォ ー タ ー

    *********************

 < ストーリー >
・・・っといってもストーリーらしきものはなく、同じ川のそばに店を構える女3人。
ウイスキーしか出さないバーを営むセツコ(小林聡美)、コーヒー店主タカコ(小泉今日子)、
豆腐店のハツミ(市川実日子)、そして謎のマコト(もたいまさこ)。
お風呂屋さんは光石研、家具職人には加瀬亮。そして・・・赤ちゃんのポプラ。
彼らの出会い、そして日常が淡々と描かれる。

舞台は京都。
他所の土地から越してきたという設定ながら、全員がさくさく標準語で会話です。
う~ん、やっぱり京都が舞台やったらもうちょっとはんなりしたアクセントが欲しいとこやなぁ~。
八百屋のおばちゃんやお風呂屋のお客さんのさり気な~い京都弁が、
「せやった。せやった。舞台は京都やったんや」と思い出させてくれます。

      
          

「マザーウォーター」・・・そういえば、
水割りを作るのも、
美味しいコーヒーを入れるのも、
上手い豆腐を作るのも
おいしい水が決め手です
お風呂屋さんも水が無いと・・・ね。
そしてみんな川のそば。

川原に置かれた椅子に座ってウトウト。
私も家でソファに座って見ていたら、何度かウトウトして巻き戻し(DVDだけど)ました。

力を抜いて、こころの趣くまま、ゆ~ったりいこうやないの~。
登場人物はみんな多くを語らないけれど、職人気質というか自分のポリシーをしっかり持った
人たちのようですね。 芯があるからこその飄々かな。
でも、そんな境地に至るにはちょっと若すぎ(もたいさんは別として)やしませんか?

こんなにお客さんが少なくって商売が成り立つんやろかぁ~?なんて思ってしまう私は
まだまだそんな境地に至っていないということでしょうね?

「人は毎日ピトピト進化するから面白い」  ピトピトって・・・?
「流れながら見えてくるものもある」
謎のマコトさん(もたいまさこ)の言葉がなかなか深い。
「今日も一日、機嫌よくやんなさいよ」とマコトさんに声をかけられそう。


大貫妙子さんのエンディング曲「マザーウォーター」がいいね


桜の季節に京都に行きたいなぁ~。


にほんブログ村 映画ブログへ


カレには言えない私のケイカク  The Backup Plan

2011-06-05 | 映画 か行
DVDパッケージの男性の顔を見て・・・
最近AXNテレビで放送が始まった
「ハワイ5-O Hawaii Five-O」の主役スティーヴやないの?!
 左がスティーブ、右のダニーもいいね。

「ハワイ 5-O」は1970年代に放送されたシリーズのリメイクらしいけれど・・・・知らない
現在2話まで見たけれど、ハワイのトロピカル~な風景も堪能しつつ
なかなか迫力あるドラマです。
第1話はめっちゃ力入ってましたよん。 この迫力をず~っと維持して欲しいね。

ハワイが舞台で思い出す懐かしのドラマと言えば、「ハワイアン・アイ」。
ホノルルの探偵事務所の話で、当時「ハワイ」は憧れのパラダイスでした。

本作はそんなマッチョなアクション系スティーブがジェニファー・ロペスと共演し
ラブコメに挑戦です。


  ***************************** 

      カレには言えない私のケイカク The Backup Plan

  *****************************

 < ストーリー >
理想の男性と家庭を築く夢やぶれたけれど、赤ちゃんが欲しいゾーイ。
シングルマザーになる決意を固め、人工授精に挑んだ帰りに運命の男性スタンと出会う。
お互いの愛情を確信した時、皮肉にも人工授精が成功し妊娠したことに気付くが、
なかなかスタンに打ち明けられない。
夢が叶うとはいえ複雑な思いのゾーイと、父親になるなど予想外のスタン。
二人の愛は行方は…?


ゾーイにとって人工授精で母になるというのは人生の「backup plan 代替案」。 
図らずもシングルマザーとなって子供を抱えて一人で育てるというのは、非常に厳しいと聞きますが
敢えて人工授精でシングルマザーになるという決心が何とも・・・理解に苦しむところです。
ペットショップのオーナーゾーイは以前キャリアウーマンとして働いていたのでそこそこ蓄えはある
という設定ですが、そうまでして子供が欲しいかなぁ~?

もう恋愛なんてないんじゃなかろうかと一大決心をして人工授精に臨んだはずだったのに・・・
スタンに会った途端に、一回くらいじゃ妊娠しないだろうからって、どないやねん。
人生最大の決心やなかったの?
ここでつまずくとなかなかその後のストーリー展開に乗り切れないねぇ。

スタンはホントにいい奴なんだこれが。
自分の子供でも男の人ってすぐに実感がわかないだろうに・・・
順番をすっ飛ばして、恋愛と同時進行で父親になろうと努力する。

「人工授精で母になる」も「他人の子供の父親になる」も自分の人生を左右する大決心。
ゾーイは100%自分の決心だけれど、スタンの場合は恋人になって同居してから実は妊婦と告げられ
このまま付き合えばもれなく赤ちゃんが付いてくるって、ちょっと気の毒な気がします。
「父親になりたくないのね」とブチ切れるゾーイにも、ちょっと勝手が過ぎやしませんか?
何ともねぇ、アメリカ女性は強いっちゅぅか、スタンの惚れた弱みちゅうか・・・。
まぁ、一騒ぎあって「雨降って地固まる」ってやつでしょうか?

そう言えば、数日前に菅首相不信任決議否決後、
しゃぁしゃぁとカメラの前でこの台詞を言った政治家がいましたっけ。
どこが固まっとんねん?
ゾーイとスタンの未来が日本の混迷政治みたいなことにならないことを祈りつつ 




にほんブログ村 映画ブログへ


                
 ***** 見た 映画 *****

 6月 5日 「マザーウォーター」DVD

奥さまは名探偵 ~パディントン発4時50分~  Mon petit doigt m'a dit...

2011-06-02 | 映画 あ行
2005年製作のフランス映画です。
主演のカトリーヌ・フロは「女はみんな生きている」「地上5センチの恋心」でファンになりました。
とてもチャーミングな女優さんで、コメディーが多いようですが、
シリアスなサスペンスドラマ「譜めくりの女」ではピアニストを演じておられました。
   
     
   はんなりしたお顔立ち        この映画も普通の主婦が事件に巻き込まれました

  
      **********************

         奥さまは名探偵  パディントン発4時50分

      **********************


この映画の原作はアガサ・クリスティのようです。

 < ストーリー >
引退後べレスフォード大佐と妻のプリュダンスは田舎でのんびり過ごしているが、プリュダンスは
退屈を持て余している。そんな時、大佐の叔母のバベットが二人のもとを訪ねるために乗った
夜行列車の車中で深夜目を覚まし、すれ違う列車内で女性が首を絞められているのを目撃する。
車掌に伝えるが寝ぼけていたのだろうと相手にしてもらえない。
翌日、べレスフォードに出迎えられ事件を伝えたが、新聞に事件の記事は載っていない。
プリュダンスは、単独で捜査を始め、線路近くのお屋敷が怪しいと家政婦として入り込むが・・・。

退屈を持て余し事件解決にこころ躍らせるプリュダンスがかわいくって。
カトリーヌ・フロのコメディアンヌ振りが楽しいサスペンスコメディーです。

          あじゃ・・・ピンボケ

列車のカーブで死体を落としたならこのあたり・・・っと見つけた古いお屋敷。
とんでもなく大きな屋敷で、宝物館にはエジプトのミイラの棺まで 
屋敷には頑固な老主人と世話をする娘、遺産を狙う3人の息子達に孫娘とその友人がおり、
それぞれの事情が少しずつ明らかになる中、新たな殺人事件が・・・!

でも事件解決より、プリュダンスと刑事として乗り込んでくる夫のべレスフォード大佐との関係が
おかしくって。
サスペンス仕立てだけれど、ほんわかしたコメディー色が強くって楽しめました。

カトリーヌ・フロ、好きだなぁ~  

最後のオチも笑えます 



 にほんブログ村 映画ブログへ



 *****  見た 映画 *****
 
 6月 2日「奥さまは名探偵 ~パディントン発4時50分~  Mon petit doigt m'a dit...」DVD