映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

アカデミー賞~!

2012-02-27 | その他
本日、第84回アカデミー賞受賞式がコダックセンターで開催されました。

いつも思うことですが、まだ日本で公開されていない作品が多いので、
どのような作品なのか?がわからず、いま一つ盛り上がれません。

下馬評では「ヒューゴの不思議な発明」や「戦火の馬」「ファミリー・ツリー」などの
ノミネートが多くおそらく・・・なんて言われていましたが、
ふたを開けてみると白黒のサイレント映画、しかもフランス映画の「アーティスト」の
一人勝ち状態でした。
CGや3D全盛の中、白黒サイレント映画が作品賞はじめ5部門で受賞というのは
興味をそそられます。
どんな作品なのか?早く見たいですね。

そんな中、
助演男優賞を「人生はビギナーズ」のクリストファー・プラマーが、
助演女優賞を「ヘルプ~心がつなぐストーリー」のオクタビア・スペンサーが獲得!

クリストファー・プラマーは懐かしいところでは「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐、
齢を越えてから「終着駅 トルストイ最後の旅」や「Dr.パルナサスの鏡」「あの日の指輪を待つ君に」、
それに現在公開中の「ドラゴン・タトゥーの女」など精力的に出演、現在82歳じゃないですか?!
昔からハンサムですが、今もとってもダンディーです。
「人生はビギナーズ」は関東ではシャンテしか公開してないので、これを機会に拡大公開してほしいです。
     
       ハンサムだぁー! トラップ大佐です。

そしてそして、助演女優賞のオクタビア・スペンサー。
誰しもがどこかで見たことのある女優さんです。
沢山の映画やTVシリーズに出損し、端役でも強烈な印象を残す風貌と演技。
「アグリー・ベティー」でベティーのお父さんに強引に言い寄るソーシャルワーカー役が記憶に残っています。
「ヘルプ~心がつなぐストーリー」も公開が待ち遠しいです。
 
    どこかで見たことある女優さんですよね。

これから「アーティスト」「ヒューゴの不思議な発明」や「戦火の馬」「ファミリー・ツリー」
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」「ミッド・ナイト・イン・パリ」も続々公開。
楽しみ~です。

外国語映画賞はイランの「別離」が受賞。
政治的に緊張が続く中、イランの映画がアメリカで賞を受賞したというのは、
この映画がいかに素晴らしいかということを物語っているのでしょう。
文化は政治を超えるのですね。4月から公開だそうですので、是非見たいです。

そうそう、「ランゴ」が長編アニメーション賞受賞です!




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見た 映画

2月 24日 「アイ・アム・ナンバー4」 DVD

「レジーナ」DVD アルゼンチン映画

TIME/タイム   IN TIME

2012-02-24 | 映画 た行
ミーハーですみません。
予告編でTVドラマ「ホワイト・カラー」のマット・ボマーが出演しているのを知り、これは見逃せないなと
早速映画館にて鑑賞。
前半しか登場しませんが、なかなか存在感があったと思います。
これからの映画出演、期待しています。

もう一人、街のギャングのリーダー役の人もチョイ役なのになかなかイケメンと思ったら、
今日レンタルした「アイ・アム・ナンバー4」の主演を務めているアレックス・ペティファーじゃ
ないですか!服や髪型のせいか、同一人物とは思えないほど本作の方が老けて見えました。
「アイ・アム・ナンバー4」では高校生役ですから。

注目の若手俳優二人を脇に、主演はジャスティン・ティンバーレークとアマンダ・セイフライド。


 
      ********************

             TIME/タイム   IN TIME
   
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 < ストーリー >
科学技術の進歩により、すべての人間の成長は25歳で止まり、体内時計が余命を刻み始める。
通貨の代わりに「時間」が余命を決め、富裕層は永遠といえるほどの命を持つ一方、貧困層は平均23時間。
寿命を延ばす為にはあくせく働き続けるか、奪うか、分け与えられるか……。
ある日、貧しい青年のウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)は100年を超える時間を持つ
裕福な男性ハミルトン(マット・ボマー)から時間をもらい、富裕層の住む地域に行くが、
ハミルトン殺害容疑を掛けられ、追われることになる。
富裕層の娘シルビアを人質に逃げるが、執拗に追う時間監視局員。
そして残り時間がわずかになった二人の行方は・・・。



まさに「TIME IS MONEY」な時代。
時間をやり取りして助け合ったり、質屋で時間に交換したり、日雇いで働いて稼いだり、
脅して横取りしたり、腕相撲で対戦して相手の時間奪ったり。

貧困層は一分一秒でも無駄にできず、いつもセカセカ小走りで食事も味わう余裕などない。
一方富裕層は、時間を気にすることなく何事もゆったり。ポーカーやパーティーに興じている。
爺ちゃんも婆ちゃんも、父さんも母さんも、息子も娘も、みんな25歳の若さを保つってことは
人口がとんでもなく増えるわけで、人口増加を抑制するために貧困層は早死にするというシステム
のようです。

古来から「不老不死」は人類の悲願だけれど、いざ叶ったら本当に嬉しいんだろか?
マット・ボマー演じる富裕層の男ハミルトンは、
「少数が不死になるために多くが命を落とすのはおかしい」「身体は元気でも、心が燃え尽きてしまった」
と心情を吐露し、死にたいと言う。
そりゃそうだよなぁ~と思いつつも、
毎日残り時間を気にして1分2分をやり取りする人間に、なんと贅沢なことを言うんでしょう。

前半はダーウィンの適者生存や資本主義による格差拡大、物価の急騰など、現代社会を批判するような
メッセージ性のあるストーリーかと思ったら、途中からなんだかよくわからなくなりました。


時間監視局員が執拗にウィル追うのは、構築された格差社会の秩序を守るためなのか?
ウィルの父親について、何だかわけあり?を匂わせていたけれど結局何も語られず。
「何の為に誰がこのようなシステムを構築したのか?」システムの謎を解くことができるのか?って
そんな謎はあったんでしょうか?
後半のストーリー展開に疑問が残りました。

           
ウィルとシルビアの逃避行は、まるで「俺たちに明日はない」のボニーとクライドか?
シルビアは、誘拐されたテロリストの一味となって世間を騒がせた新聞王ハーストの孫娘パトリシアのよう。


まぁ「不老不死」で永遠に生き続けるって・・・きっと疲れるよね?
アンチエイジングに励んで「美魔女」や「ちょいワル」あたりを目指して努力しつつ、
年の流れと共に徐々に老いるというのが、やっぱり自然の摂理でございます。





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マイティー・ソー  THOR

2012-02-22 | 映画 ま行
気にはなっていたけれど、スルーしていた「マイティ・ソー」。やっとDVDで鑑賞しました。
「マーヴェルコミックス」原作の映画って多いですね。
「ハルク」や「スパイダーマン」「アイアンマン」「Xーメン」「ファンタスティック・フォー」など、
独特の雰囲気と次々登場する新たなヒーローに、もうお腹い~っぱいなんて思ってしまって、
グズグズしているうちに公開終了。あらら・・・。

同じヒーローでも「バッドマン」はマーヴェルじゃないんですね。

アンソニー・ホプキンスにナタリー・ポートマン出演。
最近ハリウッド映画に出演が続いている浅野忠信氏も重要なキャラクターで出演。
ストーリーや役どころなど、どうなの~?




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           マ イ テ ィ ・ ソ ー   THOR

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 < ストーリー >
神の世界の王オーディン(アンソニー・ホプキンス)の息子ソーは、
伝説のハンマーを手にその力を誇っていた。しかし力を過信した傲慢さから、氷の巨人の国へ攻め込み
「アスガルド」を危機に陥れる。怒った父オーディンは王位継承権を剥奪し、ソーの力とハンマー奪って
地球へ追放する。
地球で目覚めたソーは、天文学者ジェーン(ナタリー・ポートマン)と出会い、慣れない人間生活を送り
ながら少しずつ分別と思いやりを身につけていく。
一方神の世界「アスガルド」では、弟ロキが陰謀を企て、父オーディンの身に危険が迫る。
「アスガルド」の戦士たちは、国家の危機をソーに伝えるため地球へ。しかしロキも地球に刺客を送り込む。
果たしてソーは力を取り戻し、神の世界を、父王を救うことができるのか?

        
           手に「魔法のハンマー」を持っています。

先日の日経「春秋」に「オリンパス」の経営陣逮捕に絡めて神話の話が出ていました。
いや、神話の話に絡めて「オリンパス」の話ですね。
そこで…そうか~!「オリンパス」って社名はギリシャ神話のオリンポスから来ているのか!と
初めて気が付きました。

ここからは日経コラム「春秋」より「神話」の部分の抜粋です。
 「神話」とは真実なのか作り話なのかわからない「おとぎ話」の響きがある。
  しかしその昔、神話はれっきとした「信仰」だった。古代ギリシャ人はオリンポスの山々に
  12の神々が住むと信じていた。最高神ゼウスを頂点に繰り広げられる物語は家族ドラマのようで
  騒々しい。感情をぶつけあい、だまし、だまされの権力闘争もある。
コラムはここまで。続きの「オリンパス」についての部分は日経でお読みください。

本作は、北欧神話(神トール(Thor)英語読みだと「ソー」)をベースとしており、
まさに日経「春秋」の指摘のごとく、騒々しい家族ドラマで、だましだまされの権力闘争の過程で、
神ソーが人間界へ降りてくるって話です。
そして、そこにもう一つくわえられるのが、「アーサー王伝説 王様の剣」じゃないですか?!
岩にガッツリ張り付いた魔法のハンマーは「王様の剣」のエクスカリバーと同じです。
「王様の剣」のワートは魔法使いマーリンの指導の下で修行をし、岩に刺さったエクスカリバーを抜き
アーサー王となる。

本作のソーは人間界でジェーンたちと触れ合う中で分別と思いやりを身に付けたことで、
ハンマーを抜き、力を取り戻す。
しかし、人間界で修業をする神様って・・・この神様、人間界で結構ボケます。笑えます。
でも、いい奴なんだ、これが。この人がいるだけで、場が明るくなる感じです。


前から気になっていたことなのですが・・・、
ハリウッドでは「神話」を題材にした映画が多いです。
(例えば「インモータルズ 神々の戦い」「ジェイソンとアルゴ探検隊の大冒険」など)
唯一絶対の神を信じる一神教徒にとって、ギリシャ神話の位置付けってどうなっているんでしょう?
「神話」は神さまのお話だけれど、神話に出てくる神様は『信仰』の対象ではなく
あくまで『おとぎ話』だからオッケーなんでしょうか?

日本の神話映画で記憶に残るのは、子供の頃に見た東映動画の「わんぱく王子の大蛇退治」。
            
「古事記」も「日本書紀」もちゃんと読んだことはなく、児童向けの抜粋や映画の知識しかないのですが
乱暴者のスサノヲノミコトが高天原を追放され八岐大蛇(やまたのおろち)を退治するって
本作のストーリーとちょっと似てませんか?
日本映画でも「高天原の神々の物語 マイティー・スサノヲ」製作しませんか?

                   
マーヴェルお約束のエンドロールのあとの予告。
今年3Dで公開されるらしい「アべンジャーズ」のラインナップはヒーロー大集合で豪華~。
楽しみです。
それまでに、「キャプテン・アメリカ」を見ておかないと・・・。


アンソニー・ホプキンスは流石の貫禄。

浅野忠信は今回寡黙な役どころ。今後のハリウッドでの活躍、期待しています。

ジェーンの指導者の博士を演じるステラン・スカルスガルド。この方、スエーデンの俳優さんです。
やっぱり北欧伝説を基にした映画ってことでの抜擢でしょうか?




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 ***** 見た 映画 *****

 2月22日 「タイム  IN TIME」@TOHOシネマズ海老名

今さらながら…試しました②

2012-02-21 | 飲み物・食べ物
節分向けに買っていたグリコの「福をよぶ ソイナッツチョコレート」。

もったいなくて、外に向けてまけないな~とは思いましたが、
早く買い過ぎて、買ったことを忘れ、昔ながらの福豆をまきました。

     
      まいたのはこちらです。
      部屋にまいた「福は内」の豆を、わんこが嬉々として食べて回りました。

そして2週間遅れで、まくことなくこの豆を食しました。
美味しい~!
焙煎した大豆を、「きなこチョコレート」でコーティングしてあるのです。
きなこ味チョコとカリカリの豆のコラボ、味も食感もいいですね。


 
        
  

果たしてこの大き目の豆が「福」をよびこんでくれるのか?






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今さらながら…試しました①

2012-02-21 | 飲み物・食べ物
前回、ネーミングで驚いたギロチンビールではなくて、
神奈川県厚木市の「サンクトガーレン」醸造所の「スイート・バニラ・スタウト」試してみました 
 
アロマホップの代わりにパプアニューギニア産のバニラビーンズで甘い香りをつけた
チョコレート風味の黒ビールってことなんですが・・・
確かに・・・チョコだぁ~!
             
          透明のビアグラスがないので、ワイングラスに注いでみました。

アルコール度6.5%「スタウト」というだけあって苦味があります。
でも、ビターなチョコレートの風味と後味。
  
 ボトルネックには「聖バレンタインデー」の文字とハートマークがありました。
やっぱりバレンタイン仕様だったんですね。
1週間遅れで味わいました。

元々ビールより日本酒の方が好き。
夏の暑い時に飲むはサイコーに美味い!と思いますが、冬場はあまり飲まない私。
これを好んで飲むか?と聞かれたら・・・
でも、バレンタインデーや記念日にはいいと思います。


「ギロチンビール」は売り切れたのか?もう棚にはありませんでした。
一方、イタリアの「モレッティビール」が大量入荷してました。




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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

2012-02-17 | 映画 ま行
今週末公開の本作。
久々に試写会に当選し、先週金曜日、有楽町のよみうりホールで見てきました。
18時開場、18時半開演で、18時過ぎに到着した時は7階のホールに上がる階段の
4階から、列ができていました。

会場は満席。
トム・ハンクス、サンドラ・ブロック共演や、
「9・11で父を亡くした少年の、喪失と再生の物語」というキャッチフレーズ、
そしてこの不思議な長いタイトルに映画への期待が感じられました。

そして・・・泣きました 
映画が終わった後、目の周りと鼻が赤くなっていて恥ずかしかったです。

でも・・・アカデミー賞では、作品賞と助演男優賞のみ、ノミネート。
アメリカでの評判はいま一つのようです。



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      ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
           EXTREMELY LOUD & INCREDIBLY CLOSE

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 < ストーリー >
9・11アメリカ同時多発テロで父(トム・ハンクス)を亡くした9歳の少年オスカーは、1年が過ぎても
父の突然の死を受け入れることができない。ある日、そのままになっていた父のクローゼットで
棚の上の花瓶を落とし、「ブラック」と書かれた封筒に入ったカギを見つける。
それが父からのメッセージであると信じ、カギに合う「カギ穴」を探す旅を始める。
人と関わることが苦手なオスカーだったが、父との思い出を勇気に変え、ニューヨークに住む
472人の「ブラックさん」をひとりずつ訪ねていく。
果たして、オスカーはカギ穴を見つけ、父からのメッセージにたどり着くことができるのか?




この年頃の男の子って落ち着きが無かったり、言葉で表現することができなくて乱暴になったりと
扱いにくかったりすることがあります。
オスカーもアスペルガーの可能性が疑われたりしていますが非常に利発な少年です。
そんな繊細で不器用なオスカーを優しく見守り、テコンドーや天文学、調査探検ゲームへと誘う父。
息子とこんなにいい関係を築けるお父さんって素晴らしい。
そんな固い絆で結ばれていた父を、突然失ってしまったオスカー。

今の時代、TVのライブ中継や携帯電話で、死の間際まで繋がっていられるってショックが大きい。
通話終了のツーという音は、まるで心電図の心肺停止音のそれと同じようです。


突然父を亡くし、怒り、悲しみ、喪失、孤独など・・・こころの中で渦巻くやり場のない感情を
じっとこらえたり、時としてこらえきれなくなって早口で爆発させるオスカー。
時として怒りの矛先は母へ向かい、心にもないことを口走る。
大人でも辛く苦しいのに・・・9歳の子供にはこの状況はキツイ。

偶然見つけた鍵が父との探検ゲームの手がかりであると信じ、母には内緒で週末に
鍵穴をを探しまわる。
悲しみが深い時、辛い時、苦しい時は何でもいい、無心でまず体を動かすことが大事です。
この「ブラックさん探し」の手順のまぁスゴイこと。 

一人であちこちの家庭を訪ねて行って大丈夫?
母(サンドラ・ブロック)の影が薄いなぁ~、どないなってんの?と気になっていたのですが…
ちゃんと理由がありました。
「親」という字・・・「親は木の上に立って見ている」だけじゃなくて、見えない所で奔走していた
お母さんの行動力も素晴らしい。

この鍵探しを通して、様々な人に会い、苦手なことを克服し、オスカーは成長していく。


   御年82歳のマックス・フォン・シドーはアカデミー助演男優賞候補です。
       「ロビン・フッド」「シャッター・アイランド」など話題作に次々出演
          


監督のスティーブン・ダルドリーは「リトル・ダンサー」の監督さんなんですね。
「リトル・ダンサー」は大好きな映画です。
ジャンパー」でも書きましたが、
13歳の時に「リトル・ダンサー」で鮮烈なデビューをかざったジェイミー・ベル。
不安や怒り、孤独など言葉にならない感情をぶつけた彼のダンス、踊っている時の表情は素晴らしく
「この子は、いったい何者?~」と驚きましたが、今回のオスカー役トーマス・ホーン君も
抱えきれないほどの悲しみと、どこにぶつけてよいかわからない苛立ち、孤独などの感情がスクリーンから
伝わってくるようでした。
この二人の少年たちの元々の才能なのか? 
演技経験のない少年にここまで感情の発露を演じさせた監督の力なのか?


主人公の名前が「オスカー」なのに・・・アカデミー賞が取れそうにないのはちょっと痛い。






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 ***** 見た 映画 *****

 2月15日「マイティー・ソー THOR」DVD マーヴェルコミックス原作

      「恋は3000マイルを超えて Every Jack has a Jill 」DVD メラニー・ロラン主演

ブラッド・ダイアモンド  Blood Diamond 2007

2012-02-15 | 映画 は行
昨日、「J・エドガー」を書いていて、「ブラッド・ダイアモンド」をリンクしようとしたら記事が無くて焦りました。
以前、別ブログにアップしていたので、こちらに再度アップします。
この映画で「やっぱりデカプリオ上手いなぁ~」と見直した作品です。
どうも綺麗な格好をして登場すると童顔になる気がします。
この映画のように、無精ヒゲをはやしてラフな格好で髪の毛なんか気にせず戦う系の方が
年相応でいいと思います。

5年前に書いたので、読み返してみたらメチャクチャ硬い文章で、自分でもビックリです。
今は柔らか過ぎるかも?



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             ブ ラ ッ ド ・ ダ イ ア モ ン ド  

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 < ストーリー >
内戦が続くアフリカ、シエラレオネ共和国。
漁師ソロモン(ジャイモン・フンスー)は反政府軍の襲撃で拉致され家族と引き離されてしまう。
ダイヤモンドの採掘場に連れて行かれたソロモンは、驚くほど大粒のピンク・ダイヤを発見する。
家族のため、危険を承知でダイヤを秘密の場所に隠す。
一方、ダイヤの密輸を生業としているアーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、刑務所で大粒のダイヤの話を
聞き、ソロモンに接近し取引を持ちかける。ジャーナリストのマディー(ジェニファー・コネリー)は
反政府軍の資金源であるダイヤの真相を追うため、アーチャーに接近する。
難民キャンプで家族と再会したソロモンは連れ去られた息子を救うため、アーチャーの申し出を受け入れる。
それぞれ異なる目的を持った三人がピンク・ダイヤを求めて過酷な道を歩き出す。
 
           

一般的にアジア人は若く見られるが、西洋人にも時々童顔の人がいる。
レオナルド・デカプリオがそうではないだろうか?
「タイタニック」のイメージが強く、「ギャング・オブ・ニューヨーク」や「アビエイター」で
大人の男を迫力で演じているのは充分伝わってくるのだが、童顔が災いし、キャメロン・ディアスや
ケイト・ブランシェットなど競演女優の恋人というより弟にしか見えなかった。

ところが今回の「ブラッド・ダイアモンド」は33歳という年齢もあるのだろうが、「レオ様」なんて
アイドル呼びができないような、男臭く逞しい大人の男なのだ。
同じく2006年製作で、ついにマーティン・スコセッシにアカデミー監督賞をもたらした
「デパーティッド」(リメイクの受賞でよいのかスコセッシ?)でなく、「ブラッド・ダイアモンド」で
アカデミー主演男優賞にノミネートされたのも納得できる。
同じく助演男優賞にノミネートされたジャイモン・フンスーも、家族を思う純朴な父親を熱演。
ジェニファー・コネリーは都会的なイメージだったが、危険な紛争地帯を渡り歩く
日焼けしたやり手ジャーナリストの役を、スッピン(?)で自然に演じ、とても美しい。
カメラを向けた時の左目が真っ直ぐで知的♡。
              

アフリカ西海岸シオラレオネの内戦を舞台に、
三人が「アフリカからの脱出」「家族を奪還」「記事を裏付ける証拠」という三様の思いを秘め、
一つの大きなピンクダイアモンドに引き寄せられる。
監督は「ラストサムライ」のエドワード・ズイック。
天然資源を資金源にする反政府軍、
資源めぐって直接・間接的に関わってくる先進国、
誘拐され殺人マシンにされる少年兵、
手足をなたで切り落とされる人々、あふれる難民などアフリカが今も抱える問題を取り上げ、
社会性と娯楽性をうまく織り交ぜ、押し付けがましくなく、最後までぐいぐい見せる。
               
              大人の男だぜ!

デカプリオ演じるダニーはローデシア、現在のジンバブエ出身という設定だ。
ローデシアといえば19世紀ダイアモンドと金で巨万の富を築き、南アフリカの政治と経済の実権を握り
「アフリカのナポレオン」と呼ばれたイギリス人セシル・ローズの名前にちなんで作られた国だ。
傭兵から密輸業者となった一匹狼ダニーの悲しい生い立ちも、
ダイアモンドに絡む帝国主義の悲劇が生んだジンバブエ独立(1980年)にあるようだ。

美しい大自然と殺戮現場、難民キャンプとのコントラスト、採掘場で泥にまみれていたソロモンが
イギリスの高級宝石店のウインドウに飾られた大きなダイアのネックレスを見入るシーンが切ない。
「アフリカの赤土はここで流された血の色だ」という言葉が美しい景色をバックに痛い。
This is Africa. これがアフリカだ。

昨年12月(2006年)アメリカ公開時には、
「現在でも武器調達のための紛争ダイアモンドが世界で大量に流通しているという誤解を国民に与える」
として国務省次官補代理が抗議、
一方、アムネスティーなど人権擁護団体は、「激減したとはいえ今だ流通している」として映画を支持、
クリスマス商戦を前に売り上げに影響が出るのではと危機感を持ったダイアモンド業界で物議を醸したようだ。
アカデミー賞を取れなかったのはこれが原因???二人とも良かったけどなぁ~。



*** 追加 ***

・2006年のアカデミー主演男優賞は
    「ラスト・キング・オブ・スコットランド」でフォレスト・ウィテカーが受賞しました。

・デカプリオは2004年「アビエイター」でゴールデングローブ主演男優賞受賞です。

・「ダイアモンド」と言えば「デビアス社」です。セシル・ローズがデビアス社の創業者です。
  本映画に出てくる「ヴァン・デ・カープ社」のモデルです。
 「婚約指輪は給料の3か月分です」はデビアス社の打ち出した広告です。
  ちょっと前は「スイートテン・ダイアモンド」のCMをよく見ました。

・この映画で「コンフリクト(紛争)・ダイアモンド」「ブラッド・ダイアモンド」「ダーティー・ダイアモンド」
 という言葉が広く知られるようになり、コンフリクト・フリー(紛争に関係ない)を証明するための
 「キンバリープロセス」なんて証明書まであるそうです。
 でも…そこまで問われるのはカラット数の大きいもので、小さいものはわからないでしょうね?
 どちらにしろ、私には縁がなさそうです。はい。

・アフリカは原石採掘のみで、欧米に流れていた高額で取引されるダイアモンド。
 何年か前、NHKのドキュメンタリーでアフリカで採掘からカッティングまでするような流れができつつあると
 いうのを見ました。資源があっても潤わなかったアフリカが変化してきているということでしたが、
 その後はどうなんでしょう?



☆ 硬目の文章と柔らかめの文章、どちらがよろしいでしょうか?
  あなたの声をお聞かせください  



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J・エドガー

2012-02-14 | 映画 さ行
デカプリオの「エドガー」、見てきました。
本編に入る前に・・・、
今回の予告編で見ました!阿部ちゃん主演の「テルマエ・ロマエ」。
阿部ちゃんと言っても、サダヲじゃなくて、ひろし(寛)で~す。
ヤマザキマリさんの漫画原作で古代ローマ人が日本のお風呂に突如タイムスリップする話です。
知人のAさんから「彫の深い阿部寛だからイタリア人に混ざっても何とかOKだけれど、日本のお風呂に
タイムスリップして日本人の役者さんに囲まれた途端に日本人にしか見えないらしい」と聞いていましたが
この情報は正しいです。
トーガを着て日本のお風呂屋さんに現れた姿を見て「外人さんや~」はないです、やっぱり・・・。
原作漫画も阿部ちゃんも好きなだけに、複雑な気分です。
              
               古代ローマ人・・・。 どうなの~?



      *********************

            J ・ エ  ド  ガ  ー

      *********************

 < ストーリー >
FBI長官としてクーリッジからニクソンまで8人の大統領に仕え、犯罪撲滅のため組織を強化し、
科学的な捜査手法を導入するなど称賛される一方、長官としての権力を盾に有名人や政財界人への盗聴などの諜報活動で弱みを握り、77歳で亡くなるまで絶対的な権力の座に君臨したエドガー・フーバー。
そんな彼には公にできない秘密があった・・・。

泣く子も黙るFBI長官であるにもかかわらず、私生活では母に頭が上がらないマザコン・フーバー。
母の呪縛は何とも恐ろしい
母を演じているのは、かのジュディ・デンチ。
子供の頃から溺愛し、「あなたは世の中を動かす人物になる」と刷り込む。
ちょっとでも異を唱えようものなら・・・却下。
その上、とんでもない結末になった友人を例に出し「あんなことになっていいの?」と恫喝する。
ジュディ・デンチが無表情に演じるから余計に怖い
こんな「お母ちゃん怖~い」なんて人が巨大で強力な組織FBIを築いたなんて・・・!?

確か・・・これまたデカプリオが演じたハワード・ヒューズの伝記映画「アビエイター」の時も、
ヒューズは潔癖症の母の影響で強迫神経症気味でした。

ブラック・スワン」の母と娘もそうでした。
自分の意志で行動しようとする子供に「あなたの為だから…」と巧みに繰り、共依存に陥ってしまう。
怖いです。
「母と娘」が多いのかと思っていましたが「息子と母」でもあるのですね。

エドガー・フーバーという人は、真面目で一所懸命、でも…何事もやり過ぎ。
国家を守るという強い信念のもと、違法ともいえる捜査で秘密を握り、それをネタに圧力をかける。
大統領といえども彼には強硬な態度をとることができない。
「すべては国家のため」と思っているからたちが悪いです。
でもちょっと待って。このやり方は、母が彼を操る手法と同じじゃない?

一方、現場保存や指紋採取など科学的な捜査を導入したというのは素晴らしいです。
人気のTVドラマ「CSI:科学捜査」を始めとするクライムサスペンスをいま楽しむことができるのは
彼のおかげと言っても過言ではないちゅうことですね?
映画の中で得意げに話していた図書館の収納システムを考えたのも彼なんですか?
大した量じゃないのに、今だに片付けきらない我が家の本棚収納にアドバイスを頂きたいもんです。
       
         ナオミ・ワッツは秘書役     悪ガキにしか見えないレオ
    
しかし・・・自分の本当の姿を隠し通すのは、しんどかったろうね~。
個人的な好みをとやかく言うつもりはありませんが、強面の絶対的権力者が実は○○だったというのが
明るみになっていたら・・・当時なら社会的に抹殺されかねませんよね。
いや、そのためにあの人この人の弱みを収集していたのかもしれません。
今ならパパラッチが付け回してスクープ!な~んてことになりそうですねぇ。
この映画を見てマーティン・ルーサー・キング牧師が聖人君子でないことも知り、ちょっとショック。

歴史上の有名人も、今の時代を生きていたら・・・あちこちでホコリがたちそうです。


デカプリオは頑張ってます。
イーストウッド監督と組んで賞レースに名乗りを上げたかったんでしょうね。
個人的には本作より「アビエイター」の方がよかったかなぁ。
ブラッド・ダイアモンド」「ワールド・オブ・ライズ」「シャッター・アイランド」あたりで
やっと童顔のハンデから抜け、貫禄が出てよくなってきたんだけれど・・・。
フーバーに似せようとしたことに問題があったと思います。
だって、どう見たってイケメンのデカプリオがフーバーとは重ならんもんね~。ね?

   
         フーバー長官



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   ***** 見た 映画 *****

 2月 10日 「ものすごくうるさくて ありえないほど近い」よみうりホール@有楽町 試写会

 2月 12日 「突然、みんなが恋しくて The Day I saw your heart」DVD
             メラニー・ロラン主演のフランス映画
            

ロビン・フッド

2012-02-08 | 映画 ら行
今さらですが・・・やっと見ました「ロビン・フッド」。
気にはなっていたのですが、ショーン・コネリーの「ロビンとマリアン」とかケビン・コスナー版、
ディズニーのアニメなど何度も見たストーリーだし・・・。
それ以上にラッセル・クロウが好きじゃないという理由で(ファンの方、すみません)なかなか見る気に
なりませんでした。

でも・・・ラッセル・クロウは好きじゃないけれど、演技は上手い!認めます。
「ビューティフル・マインド」でも「シンデレラ・マン」でも次第に引き込まれ、
終わるころには好き嫌いはどうでもよくなって、上手いなぁ~と感心してしまいます。

今回も・・・コネリーは別格ですから除くとして、
中世の正義の為に戦う男は、やっぱりコスナーよりクロウやなぁ~と思ってしまいました。

プライベートのやんちゃぶりはいただけませんが、演技は上手い。



   ************************

             ロ ビ ン ・ フ ッ ド

   ************************

 <ストーリー>
12世紀末。
獅子心王リチャード1世率いる十字軍の射手としてエルサレム奪回に赴いたロビン(ラッセル・クロウ)は、
帰国途中フランス軍と手を組んだ裏切り者に暗殺されたイングランドの騎士ロバート・ロクスレーの
暗殺現場に遭遇。彼の父ノッティンガムの領主サー・ウォルター(マックス・フォン・シドー)に
剣を届けて欲しいと頼まれる。
ロクスレーに成りすまし、海峡を渡り、リチャード1世の戦死を報告、仲間と共にノッティンガムを訪れる。
跡取りを亡くし領地召し上げになるのを恐れたウォルターはロビンにロバートの身代わりになってくれと頼む。
領民たちからも慕われ、未亡人マリアン(ケイト・ブランシェット)と共に落ち着くかにみえたが、
新王ジョンの悪政とイングランド侵略をもくろむフランス軍との戦いに、立ち上がることになる。

             
              やっぱりロビンは弓矢です。

シャーウッドの森に住むアウトロー集団の首領で伝説上の義賊というイメージとは別物でした。

見終わって、このどうしようもない、あかんたれの新王ジョンって・・・
高校の西洋史で習った「失地王」ジョンやないの~?
外交の失敗、無茶な増税で貴族たちから反発をくらい「マグナカルタ(大憲章)」を認めさせられた
あの王ですね。
王といえど法の下、権限を制限されることが文書で確認されたという歴史的な出来事。
記憶の片隅に残っていた知識と結びついてちょっとうれしくなりました。


そして、ロビンの父の隠された秘密とサー・ロクスリーや有力貴族ウィリアム・マーシャルとの関係、
ロビンの出生の秘密などを、実際の歴史の中にうま~くはめ込み、説得力があります。
伝説の人物なのに・・・。
やっぱり監督のリドリー・スコットが英国出身だからでしょうか。


今回の映画で感じたのは、
中世では、王たる者は兵士の先頭に立って戦わねばならないってことです。
皆を鼓舞し、「俺に続け!」と先陣を切る。そうでないと部下はついていかん。
しかしまぁ、騎馬と歩兵で海を渡って、ヨーロッパ大陸を横切りエルサレムまで
行って、戦って、よう帰ってきたもんです。
映画と関係ないところで、今さらながら感心してしまいました。


英国のことが知りたくて、
たまたま、1990年代にリドリー・スコット家のハウスキーパーをなさっていたという
高尾慶子さんの「イギリス人は○○」シリーズの「イギリス人はしたたか」を読み終えました。
今は「イギリス人はおかしい」を読んでいます。
           

イギリス人と結婚・離婚し、長年暮らした方の目線で書かれたイギリス人観察本で、
ちょっと古いですが、かなりユニーク、かなり辛口で面白いです。

スコット氏は早起きで綺麗好き。
イギリスの邸宅にいる時は、6時に起きて自ら庭掃除をなさるそうです。
当時91歳のスコット氏の母、ミセス・スコットはかくしゃくとしたチャーミングな方のようです。
「イギリス人はおかしい」の後半で彼女のエピソードがもっと出で来るようなので
楽しみです。




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   ***** 見た 映画 *****

 2月 8日 「エドガー」@TOHOシネマズ海老名

ビールの名前にビックリ!

2012-02-07 | 飲み物・食べ物
本日スーパーで買い物中、目の端に「おやっ?」と思うものを発見しました。

ん? なぁに?
んん!?
エーーーーーーー!

これです。   


わかりますか?
近くば寄って目にも見よ!
 
  

なんと!ベルギー産の「ギロチンビール」です。
一口飲んだら・・・首が落ちるほどの衝撃があなたを襲います。な~んてね?
このネーミングに、このラベル。 初めて見ました。

1本330mlでアルコール度数9%。
アルコール度数も高いけれどお値段も高いです。イトーヨーカドー価格で628円です。
どんなお味なんでしょう?
是非とも味わってみたいけれど・・・一口飲んで不味かったら悔しいので自重しました。

ネットで見ると
「名前の由来はギロチンの考案者でもある有名なフランスの医者ギロチン氏からです。」って、
そんなことはわかってるけど、何故ビールにこの名前を付けたかってことが知りたいんよー

ネット情報では
「オレンジ、リンゴ、パイナップルのようなフルーティーな香りとコショーのようなスパイシーな香り。
口に含むと最初甘味を感じた後、柑橘系の苦味のようなアルコールの高さを感じる」とのこと。
何だか複雑なお味のようです。やっぱり、買うのは止めておきます。


「ギロチンビール専用の刺激的なイラストを配したゴブレット(¥480)」や
「ギロチンのイラストを配したちょっと過激なコースター(¥40)」も通販で売っているようです。

う~ん、文化の違いでしょうか?このセンスが理解できない。


他にもこんなビールがありました。
     
    イタリア産のモレッティビール             ハワイ産のプリモ アイランドラガー
                         「このビールの収益の一部は、ハワイの環境と文化の保護に
                          使われています」のメッセージ  

そして、ラベルからイタリアかスペイン産かな?と写メったビールは神奈川県厚木市の
「サンクトガーレン」醸造所のビールでした。
        
このビール、なんと!アロマホップの代わりにパプアニューギニア産のバニラビーンズで甘い香りをつけた
チョコレート風味の黒ビールなんだそうです。
やっぱりこの季節「バレンタインデー」向けなのかと思ったけれど、「ギロチンビール」の横に陳列されていたし
この「修道士のおじさん」のラベルですから、季節ものではなさそうです。

ワインのラベルのようで、チョコレート風味のビール。なかなか興味深いです。
評判もよく、お値段¥450とリーゾナブルなので、是非試してみたいと思います 

 

ペントハウス  Tower Heist

2012-02-06 | 映画 は行
今年初の映画館鑑賞は「ペントハウス」です。
デカプリオの「エドガー」にしようか?どうしようかと思案したのですが、
時間の関係で本作@横浜ブルク13になりました。
「笑う門には福来る」大いに笑わせてもらいました。

予告編で見た近未来映画「TIME」。
ジャスティン・ティンバーレイク主演で「時間=お金」の時間格差社会に立ち向かう主人公に、
自分の本当の年齢を告げるひとりの男。
えっ、この人はひょっとして・・・キターーーー!
そう、昨年はまったTVドラマ「ホワイトカラー」のマット・ボマーじゃあ~りませんか!?
この映画は絶対見ます。

「ホワイトカラー」は知的犯罪者逮捕のためFBIに協力する元詐欺師ニールの物語。
本作「ペントハウス」も実は詐欺師の富豪に一泡吹かそうと策を巡らせるストーリー。
これはただの偶然でしょうか?



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        ペ ン ト ハ ウ ス  Tower Heist 

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 <ストーリー>
ニューヨーク、マンハッタンの超高級マンション「ザ・タワー」最上階、ペントハウスに暮らす
大富豪のアーサー・ショウ(アラン・アルダ)は2000万ドルの詐欺容疑でFBIに逮捕される。
タワーの職員人たちの年金も3倍にしてやるという甘い言葉に騙し取られていたことが発覚。
タワーの管理人ジョシュ(ベン・スティラー)はチームを組み、ペントハウス(最上階)に忍び込んで
ショウの隠し財産を奪い取るという計画を実行するが……。


「タワーに住む者」 VS 「タワーで働く者」、
もしくは、昨年アメリカで流行語になった「THE 1%」 VS「THE 99%」
「金儲けのためなら法を犯すことも辞さず罪悪感のかけらもない男」 VS 
                             「真面目にコツコツ働いてきた労働者」
トロピック・サンダー」の時にも感じたけれど、
ベン・スティラーのコメディー映画は、ただのお笑いじゃなくて、笑いの中に社会の不条理を鋭く批判する
メッセージが入っていて
後半、ショウとジョシュが車の中で対峙するシーンは痛快です。


年金をだまし取られたと訴えても相手にされず、ジョシュの計画に立ち上がる面々は、
  口ばっかりの助っ人泥棒に、エディー・マーフィー(この人、年金は関係ないんだけれど・・・)
  株で大損し銀行からタワーからの退去を迫られている投資家に、マシュー・ブロデリック
      (彼もだまし取られた年金話には全く関係ないのに・・・参加してます)
  ジョシュの義理の弟でコンシェルジュのチャーリーに、ケイシー・アフレック
  エレベーターボーイのエンリケ・・・・マイケル・ベーニャ
  メイドのオデッサには、「プレシャス」のガボレイ・シディベ の5人。

かなりドタバタで、えぇ~そんなことしちゃうの~!?というシーンでは、
ドバイの超高層ビルでスタントなしのアクションを見せつけたミッション・インポッシブル
負けずとも劣らずのハラハラドキドキ+笑わせてくれます。


犯罪素人ばかりじゃ心もとないと犯罪指導にスカウトされたコソ泥役のエディー・マーフィーは
早口でしゃべりまくって煙に巻く「ビバリーヒルズ・コップ」のアクセル・フォーリーを思い出しました。
前半飛ばしてたけれど、後半は影が薄くなって・・・。
あくまでベン・スティラー主演の映画にゲスト出演って感じなんでしょうか?
最後までマシンガントークで飛ばしてほしかったなぁ~。


エンドロールの後にもうワンシーンあるかな?と期待したのですが・・・何にもなし。
2年後のシーンが欲しかったな。
でも、たいへん楽しゅうございました 


原題の「Heist」は、「非常に価値のあるものを盗むこと」です。
非常に価値のあるものって一体?・・・映画を見て確認してくださいませ。
 
ベンジャミン・フランクリンもプールの底で笑っているでしょうね~。



* そうそう、映画ネタの中に『ブラジルから来た少年』の名前がでました 
コメディ映画のなかで、この映画の名前が出るとは驚きました。
随分むかし、たまたまテレビで見たのですが、あまりのインパクトに今も鮮明に覚えています。
南米に逃げた元ナチの科学者が遺伝子操作でヒットラーのクローンを何人も作って
世界各国の子供を欲しがる夫婦に養子縁組させ、世界征服を目論むというなんとも恐ろしいストーリーでした。
ローレンス・オリビエとグレゴリー・ペックがナチハンターと狂気の科学者を演じています。

         
       どこがトリックよ? またまたこんなフレーズで観客を惑わせてはいけません。

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   ***** 見た 映画 *****

 2月 4日 「ペントハウス  Toer Heist」@横浜ブルク13

アンノウン

2012-02-01 | 映画 あ行
今年に入ってまだ一度も映画館に足を運んでおりません。
もっぱらDVDでの鑑賞です。

昨年、見ようかどうしようかと迷っているうちに公開終了になった本作、
やっとDVDで見てみました。

学者さんが海外で事件に巻き込まれるって・・・、
ハリソン・フォードの「フランティック」とか、古いところではヒッチコックの「知りすぎていた男」
みたいなストーリーかなぁ~?と想像していたのですが、いい意味で裏切られました。


     ***************************

            ア ン ノ ウ ン   UNKNOWN

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 < ストーリー >
植物学者のマーティン・ハリスは、学会出席のため、妻のリズと共にドイツのベルリンへやって来た。
アタッシェケースを空港に忘れて来た事に気付き、空港へ引き返す途中、乗っていたタクシーが事故で
川に転落。4日後、病院で意識を取り戻したマーティンは、あやふやな記憶のなか宿泊先のホテルに向う。
しかし妻は彼を「知らない人」と言い放ち、見知らぬ男が「マーティン・ハリス博士」を名乗っていた。
自分であることを証明するものを何も持たないマーティンは、自分の記憶にすら自信が持てなくなる。
ところが、謎の男に拉致されそうになったことで、何らかの「陰謀」があることを確信し、
病院の看護師に教えてもらった元東ドイツ秘密警察の男ユルゲンやタクシー運転手ジーナの協力を得て、
真相を突き止めようとする。

            
              ジャニアリー・ジョーンズ    リーアム・ニーソン
    
リーアム・ニーソン主演ということしか知らずぬ見たのですが、
元東ドイツの秘密警察を演じるのは「愛を読む人」「ヒトラー 〜最期の12日間〜」のブルーノ・ガンツ
ドイツの物理学者に「善き人のためのソナタ」のセバスチャン・コッホ、
病院の担当医に「ヒットラーの贋作」のカール・マルコヴィックス、
ボスニアの不法移民でタクシーの運転手に、ハリウッドでも活躍中のダイアン・クルーガーら
スイス、ドイツ、オーストリアの俳優さんたち。
       
       ブルーノ・ガンツ               カール・マルコヴィックス

     
           ダイアン・クルーガー            フランク・ランジュラ
加えて、
マーティンの友人役に「ドラキュラ」の面影が全くなく太っちゃったフランク・ランジュラ、
もう一人のマーティン・ハリスに「妹の恋人」で妹思いの優しいお兄ちゃんを演じたエイダン・クイン、
妻リズには「マッドメン」「X-MEN ファースト・ジェネレーション」のジャニアリー・ジョーンズなど
思いもよらない面々の出演にうれしくなりました。


生物学者が外国で事件に巻き込まれ、もっとも近い存在である妻から自分の存在を否定され、
自分のいるべき場所に別人がいて周りから受け入れられている。一体自分は何者なの?
事故にあって記憶があやふやでなくても、これってちょっと恐ろしいです。
その上、言葉も今一つ通じず、自分を知る人は誰もいないし、証明する書類もない
変な男が襲ってきて、親切にしてくれた人たちも巻き添えに

普通なら自国の大使館に泣きつくところですが・・・、
この学者さんめっぽう強くて刺客を出し抜くは、華麗なハンドルさばきでカーチェイスでベルリンの街角を
駆け抜けるは、そして失くしたスーツケースまでたどり着くんです。
ハリソン・フォード演じるインディ・ジョーンズも真っ青なタフガイ・ナイスガイ。
いや・・・でも妻が否定って、どういうことよ?

そうなんです。
ここで驚きの展開が! 彼の正体は・・・? えぇーーー!強いはずね。
でも記憶喪失って人格まで変わるんでしょうか?
記憶を取り戻しても元の人格には戻らない?
それとも新たな人格に目覚めた?
元東ドイツの秘密警察がこれほど恐れる秘密の組織「セクション15」って何ですか~?
などなど、
終盤で気になるな部分も多いけれど・・・、まぁ面白かったです。

リーアム・ニーソン主演の「96時間」を見ていないので、彼がこんなアクションをおやりになるイメージが
私には無かったのが幸いしたのかもしれません。

結末を知りたい方は、DVDを借りて見てくださいね。



それにしても、妻役のジャニアリー・ジョーンズはいつも情の無い、冷た~い女性の役ばっかりね。
美人なのに・・・。 いや、美人だから?





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 ***** 見た 映画 *****

 1月 28日 「アラフォー女子のベイビー・プラン」 DVD ジェニファー・アニストン主演

        「アンノウン」DVD 

 1月 29日 「ラスト・ターゲット The American」 DVD ジョージ・クルーニー主演

        「ロビンフッド」 DVD ラッセル・クロウ主演