映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

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海よりもまだ深く

2016-05-31 | 映画 あ行
是枝監督の最新作、公開早々見てきました。
家族を描く是枝作品、毎回いろいろと考えさせられます。
家族神話の裏に潜むドロドロを、さりげない日常会話のなかに見え隠れさせ、
家族のあるある~な台詞で笑いをコーティングし、重過ぎず絶妙なバランスです。

  <これまでの作品>
  ブログ開始が2007年なので、それ以降の作品です。
      ・歩いても歩いても
      ・奇跡
      ・そして父になる
      ・海街dialy

みんながみんな子供の頃なりたかった大人になれるわけじゃない。
夢見ていたような大人になれず、夢も失った家族をも諦めきれずにもがくダメ男と
年老いた母、別れた妻と息子、彼を取り巻く人間模様。
今回、登場しない(すでに亡くなった)父親は超えられない大きな存在ではなく、
あんな風にはなりたくなかったという反面教師のようなダメ男のよう。
でも、なぜか似ちゃってるんだね。
親子って、良いところが似ないで、似ないでいいところが似ちゃうんだなぁ。

    **************************

             海 よ り も ま だ 深 く

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 < ストーリー >
15年前に小さな文学賞を一度受賞したものの、その後は全く売れず。作家としての成功を追い続け
小説のリサーチと称して探偵事務所で働く良多。別れた妻に未練タラタラで、仕事の合間に彼女を
張り込みし金持ちの新恋人の登場にショックを受ける。息子にはグローブやスパイクをプレゼントして
父親をアピールしたいが、ギャンブルにはまり妻に渡す養育費も滞りがち。
月に一度の息子との面会日、団地で一人暮らしの母の家に行くが台風で帰れず、
良多、母、元妻、息子の4人でひと晩を共に過ごすことになる。


こんな旦那さんは困るよなぁ~っというダメ男「良多」を演じるのは阿部寛さん。
是枝監督は「良多」という名前がお好きみたいですね。
   
     後輩に借りたお金を競輪で増やして…って、お決まりの皮算用。
            
                  元妻に張り込み。

是枝監督作品にはさりげな~く、深く胸にギュッとくる台詞が散りばめられている。
  (良多が植えた植物を見て)花も実もつかないんだけれど、なんかの役に立ってんのよ。
  幸せってのはね、何かを諦めないと手にできないもんなの。  
  どこでまちがえたんだろうねぇ?
そして、前から思ってましたけど、台詞の中にはっきり言わずに「あれ」ってのが結構多いよね。

      
    不本意にも元義理の母の狭い団地で一泊することになり戸惑う元妻を演じるのは真木よう子さん。     
           
               樹木希林さんは是枝作品には欠かせないお母さん。                  

動画前半、阿部寛さんと池松壮亮くんのさりげない会話が深く胸に痛い。
池松壮亮くん、上手いなぁ。
そして「ハナレグミ」のエンディングテーマ。 いいわぁ~
何回も聞いちゃいます。
   

 ♪ 夢見た未来って どんなだっけなぁ~
   わたしの夢見た未来は…内緒です。
   本作を見ると、自分の子供の頃の夢に想いを馳せるんじゃないでしょうか。

4人にとってあの台風の夜は忘れられない夜になったでしょうね。
特に息子の慎悟君にとって。
良多のその後は…果たして?

見終わった時、主人公である良多のダメ男ぶりに、なんだかなぁ~っと思ったのですが、
エンディングテーマ曲を聴いたり、内容を振り返ったりする度に、
後からじわじわ~っとくるスルメのような味わいのある映画です。



 ***** 見た 映画 *****

 5月24日 「海よりもまだ深く」@TOHOシネマズ海老名

 5月26日 「マイ・インターン」DVD アン・ハサウェイ、ロバート・デニーロ主演
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イタリアは呼んでいる  THE TRIP TO ITALY

2015-12-26 | 映画 あ行
                        おじさん二人で自撮りです。

前回ビデオ屋さんでなんとなく借りて見た「スティーブとロブのグルメ・トリップ」の続編です。
日本ではあまり知られていないスティーブとロブ主演ということで「グルメ・トリップ」は
劇場未公開だったのに、本作は予告編を流し劇場公開され、よく行く横浜ジャック&ベティでは
かなり人気を博した様子。やっぱり舞台が絵になる美しいイタ~リアだから?
イギリス人特有のユーモア連発で、日本では受けないだろうと思っていたのにな。

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    イタリアは呼んでいる THE TRIP TO ITALY

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 < ストーリー >
今回は、スティーヴとロブはミニクーパーでピエモンテ州トラットリアから、カプリ島まで
イタリア半島の西岸を5泊6日で南下するグルメ旅。5つ星の豪華なホテルに泊まり、
トスカーナ、アマルフィ、ローマ、ナポリ、ポンペイ遺跡、カプリ島を旅する。
途中、英国人ロマン派詩人、バイロンとシェリーのイタリアでの足跡を辿ります。

            
               ロブ(左) スティーブ(右)今回はさっぱりと短髪で。

今回もスティーブとロブは本人のまま登場。
スティーブは離れて母と暮らす息子が気がかりで、メールをしたりスカイプで話したりと
意外にもいいお父さんぶりを見せる。
ロブは妻と娘と、家庭は円満。ハリウッド映画のオーディションに意欲を燃やしている。
ロブのハリウッド映画のオファー話を聞き、アメリカでの仕事が先細りのスティーブはちょっとジェラシー。
ミニクーパーに乗って、風光明媚なイタリアを北から南へ。
  
  
             
例のよって、マイケル・ケイン、アンソニー・ホプキンス、ヒュー・グラントにアル・パチーノ、
マーロン・ブランドにクリスチャン・ベール、トム・ハーディーらの物まね三昧。
中年のおっさんが豪華な料理を食べながら料理についてのコメントなしで、真剣に物まねを競いあい、
機関銃のごとくしゃべり続けます。
基本英国人俳優を実名で、「もごもごと何を言ってるかわからない」とか
「ハンサムだが若はげ(誰のことかわかりますよね)」とか
英国じゃ、間違いなく劇場中大爆笑なんでしょうね。
そういえば、ロブは顔を細長くした「ちょっと残念なヒュー・グラント」って感じ。
(おヒューの物まね、めっちゃ似てます)

       
スコットランドもよかったけれど、太陽輝くイタリアがやっぱり絵になるわぁ。
それぞれ悩みや惑いを抱えつつも、笑いに昇華してしまうおふたり。絶妙のコンビです。
次回作はあるのかな?

    

                  
              




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黄金のアデーレ  名画の帰還 Woman in Gold

2015-12-11 | 映画 あ行
クリムトの絵は金箔に彩られ妖しく、セクシーでゴージャスです。
  
 まずは「接吻」   アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅱ
本作は真ん中の「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」を巡る物語。
個人所有の絵画がナチスに没収され、戦後「Woman in Gold」のタイトルでオーストリアの
美術館に長年所蔵されていたもの。国家相手に絵の返還を申し立てる女性の実話に基づく
ストーリー。
戦争とは惨いもんです。


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       黄 金 の ア デ ー レ   名 画 の 帰 還

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             クリムトとモデルとしてポーズをとるアデーレ

 < ストーリー >
1998年@LA。洋品店を営むマリア・アルトマンは姉ルイーゼの遺品から、オーストリア政府に
対し叔母の肖像画の返還を求めようとしていたことを知る。法改正で過去の訴えの再審が
行われるのに間に合わせようと、友人の息子ランディ・シェーンベルクに弁護を依頼するが…。

美術の教科書などで目にしていた絵画に、こんなドラマがあったとは!
自分の伯母さんがクリムトの絵画のモデルというか、クリムトに妻の絵を描かせたというのが
凄いですわね。マリアの実家が当時どれほど裕福な一族だったかがうかがえます。
映画はオーストリアで幸せに暮らしていた若き日のマリアが、ナチスの台頭で財産を没収され
収容所送りになるところを間一髪命からがらアメリカへというストーリーと、
半世紀を経て家族の絵を取り戻すためにアメリカからオーストリアへ出向き、政府を相手に
裁判に臨むというストーリー。
二つのストーリーが、時代を変え、二つの国をまたいで進行します。
   若き日のマリアと夫はアメリカへ
         
               裁判に臨むマリアとランディはオーストリアへ

最近、第二次世界大戦のナチスドイツにフォーカスした映画を4本、立て続けに見ました。
顔のないヒトラーたち」「ヒトラー暗殺、13分の誤算(書きかけです)」「ミケランジェロ・プロジェクト」に
本作。
いま何故、ナチスに関連する映画がこんなに次々公開されるのでしょう?
「顔のない…」と「ヒトラー暗殺…」はともにドイツ映画です。

ナチスの台頭により、反ユダヤに傾きユダヤ人に敵意を示し排斥する普通の市民たち。
急激に変貌していく街の雰囲気が恐ろしい。

   マリア@オーストリア
オーストリアに帰ることは、記憶の奥に封印した恐ろしい過去に引き戻されること。
どれほど辛く苦しいことでしょう。
それを押しても取り戻したかったのはアデーレの絵というよりもユダヤ人としての尊厳と誇り。
8年に及ぶ法廷闘争を二人三脚で戦ったマリアと若き弁護士ランディはともにオーストリアの
ユダヤ人というルーツを持つ。アメリカで生まれ育ったランディだが、裁判を通して迫害され
アメリカに渡った音楽家の祖父シェーンベルクを想い、次第に自らのルーツに目覚めていく。
ドイツのみならず、オーストリアもナチス占領下でユダヤ人排斥に加担したという暗い過去を
引きずっていることが一枚の絵の所有を巡る裁判の過程からうかがわれます。
      
     二人を助けるジャーナリスト・チェルニンの父は元ナチス親衛隊。
     演じるのはドイツ人俳優ダニエル・ブリュール。 

そういえば誰もが知るミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐は
ナチス協力を拒んだことで追われ、一家で祖国オーストリアを出てスイス目指してアルプスを
越えたのでした。あれも実話に基づくストーリーでした。
あれ?ヒトラーって、もともとオーストリア人じゃなかったっけ?


演技の確かさと気品は言うに及ばず、素のヘレン・ミレンもカッコいい!
男優は年を重ねて渋くなる人はいらっしゃいますが、老いて一層素敵な女優さんは稀有です。
      

若き弁護士を演じるライアン・レイノルズ。
2010年ピープル誌に「もっともセクシーな男」に選ばれたとはいえ、いまひとつ日本での認知度は
低いです。スカーレット・ヨハンソンの元夫とか「アデライン、100年目の恋」主演のブレイク・ライブリーの夫っていうイメージが強いけれど、この人、なかなかいい役者さんです。
一見頼りなさそうな雰囲気から、徐々に精悍な顔つきに変わっていく演技がいいのよ。
あまりヒットしなかったけれど「デンジャラス・ラン」もよかったと、私は個人的にライアン押してます。

    
     裁判には勝ったけれど、マリアの心中に去来するのは…。

非常に見ごたえのあるお勧めの映画です。



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 ***** 見た 映画 *****

 12月 1日 「黄金のアデーレ 名画の帰還」@TOHOシネマズ海老名
 
 12月 9日 「パレードへ行こう!」DVD

 12月10日 「イタリアは呼んでいる TRIP TO ITALY」DVD
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アデライン、100年目の恋

2015-10-21 | 映画 あ行
韓国行の機内で113分の作品だったので最後まで見れるかな?っと迷わず鑑賞。
日本未公開とあったのですが、現在公開中なのですね。


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          ア デ ラ イ ン 、1 0 0 年 の 恋

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 < ストーリー >
サンフランシスコの資料館で働く29歳のジェニーは老犬と暮らしている。
実は彼女は1908年生まれ。21歳で結婚し娘フレミングが生まれるが、8年後夫は事故死。
その冬、事故で川に転落した彼女は低体温で心臓が停止した後雷に打たれ蘇生するが、
29歳のまま老化することなく若さを保ち続けることに。
そして現在、若いままの彼女はホテルの年越しパーティで出会ったエリスと互いに惹かれあい…。


    21歳で結婚した幸せなジェニー。
古来より「不老不死」や「永遠の若さ」を希求する人は多い。
「アンチエイジング」が喧伝され、ヒアルロン酸だ、ボトックスだと枚挙に暇がないようです。
でも実際に29歳の若さを保ち続けられたら?
年を取って皺くちゃになるのも怖いけれど、ジェニーのようにひとり29歳のまま止まってしまう
というのも怖いもの。
若さを保つという望みは、叶えられないがゆえに、その思いは強くなるのかも。無いものねだりですね。

当局からは目を付けられ、名前を変え偽造IDを作り、目立たぬようにひっそりと暮すジェニー。
当然娘は母を追い越し、すっかりお婆さんになっている。
  母と娘、左が娘です。
確実に年を重ねる人たちの中で、時の流れから取り残され、一人佇むのは孤独で怖いなぁ。

パーティーで出会ったエリスに魅かれるジェニーだったが、誰にも言えない秘密を抱え、
かつて傷つけてしまったある男性のことを思い出す。
         現在、エリスと出会う。
                   過去、この人は?
               
このありえない、設定をどのように収束させるのか?
エリスとの出会いで一大決心をするジェ二―。
そして彼の両親に紹介され…過去と現在が交錯する。
    
     ハリソン・フォード登場!彼の役どころは何でしょう?
「現代のおとぎ話」とありますがなかなかうまいストーリー展開で胸キュンです。
胸キュンでちょっとウルウルしたところで・・・CAさんのアナウンス。
「当機はまもなく金浦空港に到着いたします。本日のソウルの気温は・・・」。
日本語アナウンスに続いて英語のアナウンス。
一気に気持ちが醒めたやんか~。
もうちょっとウルウルしていたかったなぁ。

ありえない夢物語ではありますが、なかなか素敵なストーリー。
結構好きな映画です。

20世紀初頭から21世紀を駆け抜けるジェニー演じるブレイク・ライブリーのファッションや
髪型が、時代の流れを感じさせます。彼女の着こなしも素敵です。流石、女優さんですね。
       




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 ***** 見た 映画 ***** 
 
 10月 12日 「アデライン、100年目の恋」

 10月 14日 「アロハ」ブラドリー・クーパー主演の日本未公開作品                  
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アントマン

2015-09-29 | 映画 あ行
ポール・ラッドを初めて見たのは1998年製作の「私の愛情の対象 The Object of My Affection」。
主演はジェニファー・アニストンで、ラッドはゲイの小学校教師の役どころでした。
     
その時、何と綺麗な目をした役者さんだろう~っと思ったのがラッドでした。
その後は、へんてこコメディへの出演が多くて今一つ彼の魅力が出ていなぁと残念に思ってました。
そんな中、やっとマーヴェルシリーズの主演です!ちっちゃいヒーロー「アントマン」。
う~ん、どうなの?っとちょっと懐疑的の気持ちのまま見に行ったのですが…
期待を大きく上回る非常に面白い作品でした


     *****************

           ア ン ト マ ン

     *****************

            
 < ストーリー >
刑期を終え出所したスコット・ラング。前科がばれてクビになり、養育費が払えず、
最愛の娘に会うのも間々ならない。進退窮まり、悪い仲間の話にのりある家に忍び込み、
逮捕されてしまう。留置所の彼のもとにス―ツが届き、小さい身体になり逃走。
謎の男ハンク・ピムから意外な仕事のオファーにのり、体長1.5センチになることができる
特殊スーツを着用し、「アントマン」になることに。崖っぷちのスコットはアントマンとなり、
娘のため、人生をやり直す戦いに挑む。


        

マーヴェルのヒーローものって、シリアスでちょっとダークなトーンのものが多い中、
本作はユーモアにあふれたビジュアルで、幅広い年齢層が楽しめます。
マーヴェルファンには常識のヒーローたちの関連性がわからなくても十分楽しめる仕上がり
にも満足です。「アイアンマン」も「アベンジャーズ」も2作目までで挫折したので、
各ヒーローの繋がりがよくわかりません。
        
ヒーローがミクロ化するという逆転の発想。
その結果、迫力が減るかと?といえばさにあらず。
普通サイズとミニサイズを使い分けることでスピード感が増し、
アリの大軍を率いて建物に侵入し戦う様は迫力満点。
子供部屋の模型電車を舞台に繰りひろげられる大迫力のアクションが、
一転、普通サイズの視点で見た時に大きな笑いを誘う。(このシーンはTVのCMで放映中)
突如大型化した機関車トーマスには爆笑しました。

 
     アントスーツを作ったハンク・ピム役でマイケル・ダグラスが健在ぶりを見せる。
 
       
          離れて暮す娘への愛がスコットをヒーローへと駆り立てる。
          この子がかわいい!

博士の娘ホープの今後や、エンドロールの後アントマンもアベンジャーズに加わる予告編が
ありましたが…もう私は付いて行けそうにないなぁ~。




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 ***** 見た 映画 *****

 9月23日 「アントマン」@TOHOシネマズ海老名
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ヴィンセントが教えてくれたこと  St. Vincent

2015-09-25 | 映画 あ行
奇しくも前回アップした「ボーイ・ソプラノ」と本作、共に少年の成長物語を二本続けて鑑賞。
テイストは違うけれど、どちらも孤独な少年を巡る物語。
主演のふたりは共に今後の成長が楽しみです。
本作のジェイデン・リーベラーくん、かわいい~!
   

ビル・マーレーは不思議な役者さんですねぇ。
傍若無人なイカレおやじを演じルカと思えば、スーツを着るとビシッと決まる。
恰好いいのよ、これが。愛嬌があって渋い、相反する魅力を備えた俳優さんです。
  
       渋~い!           こんなふざけた役もOK。

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      ヴ ィ ン セ ン ト が 教 え て く れ た こ と
                    St. Vincent

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 < ストーリー >
アルコールとギャンブルを愛する偏屈親父ヴィンセントは、隣に引っ越してきた
シングルマザーのマギーから、12歳の息子オリバーのシッター役をバイト代欲しさに
嫌々引き受けることに。オリバーを伴ってバーや競馬場に行き、バーでの注文の仕方、
オッズの仕組み、いじめっ子へのパンチの繰り出し方などなどを教える。
当初、警戒していたオリバーだったが、次第に彼の隠された優しさや深い愛に気づき…。

    
原題は「St.Vincent」。
何故こんなタイトルなのか?ヴィンセントは死んじゃうのか?っとちょっと気をもみましたが
このタイトルはオリバーの学校の課題発表へと繋がっているのです。上手いなぁ~!
「貴方のまわりの聖人を見つけて発表しましょう」という課題です。
クラスの皆が、誰もが認める偉人、親族などについて発表する中、
あろうことか、ビクターはヴィンセントを聖人として発表するのです。

酔っぱらって行きつけの店で暴言を吐いたり家のフェンスを壊したり、競馬ですって借金取りに
追われたりと、素行の悪い偏屈者のヴィンセント。
たまたま隣に越してきた母とオリバー。学校でいじめられ、携帯も家の鍵も取られ困った
オリバーは隣人ヴィンセントに電話を借り、その流れで仕事に忙しい母に代わって放課後
ヴィンセントの世話になることに。しっかり者だがひ弱なビクターを鍛えるヴィンセント。
母の立場から見ればとんでもないオヤジだけれど、男の子にはこういう大人の男の人との関わりって
大事なんでしょうね。
  @競馬場
そして、誰もが眉をひそめるヴィンセントにはずっと大切にしている秘密があるのです。
これはネタバレになるので書きません。泣かせるなぁ~。映画をご覧くださいませ。
ナオミ・ワッツ演じるロシア人の「夜のお仕事」に従事している妊婦に対しても、ぶっきら棒ながら
優しさを見せる。
そんなヴィンセントの人となりに気付き、心を通わせるビクター。
このふたりの、そして演じるマーレーとジェイデン・リーベラーのコンビネーションも
と~ってもイイです
ビクターの発表シーンにはジ~ンときます。

でも…ヴィンセントは借金返済できたのかしら?

     
          鼻をへし折る技を習うビクター。
              
               ナオミ・ワッツはロシア訛りの英語を話す。「ダイアナ」とはえらい違いです。

お母さんを演じるのはメリッサ・マッカーシー。
TVドラマ「サマンサ WHO?」で見て以来注目しています。
大人しい役から過激な役まで、幅広い演技力のある実力派。
今もキュートですが、体重を落としたらメッチャ美人さんになるんではなかろうか。
       

        

オリバーが読んでいた本はシェル・シルヴァスタインの「おおきな木」かな?
   
 いつでもそこにある木。成長し、変わっていく少年。それでも木は、少年に惜しみない愛を与え続け…。
この本、村上春樹の翻訳だったんだぁ~。





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インサイド・ヘッド

2015-08-10 | 映画 あ行
洋画は基本字幕で観るのですが、何と!本作の神奈川県での上映はすべて吹き替え
アニメ=子供向け→吹き替えという流れなんでしょうが、
神奈川全域で一館くらい字幕上映をやってもいいんじゃないですか?
ほぼ満席の館内は、9割が小学生くらいの子供とお母さん、この組み合わせで2・3組のグループ、
時々おばあちゃん連れで、皆さんポップコーンと飲み物を抱えての映画鑑賞でした。

子供たちは笑うでもなく、泣くでもなく、あまり反応がなかったような…。
だって…本作のターゲットって小学生ではないでしょう。
そんな中、いい年をしたおばちゃんは、不覚にも泣いてしまいました

    ****************************

         イ ン サ イド ・ ヘ ッ ド   INSIDE OUT

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 < ストーリー >
ミネソタの田舎町ですくすく育ったライリーだったが、父の仕事の都合でサンフランシスコに
引っ越すことになる。新しい環境に戸惑い、馴染めず、自信を無くし孤独の殻に閉じこもるライリー。
彼女の頭の中の感情をコントロールする司令部では「喜び」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」
「恐れ」の5つの感情がライリーを励まそうと奮闘する。そんな中「悲しみ」が彼女の大切な
思い出に触れたことで悲しい感情が広がり出す。慌てて元通りにしようとした「喜び」だったが
「悲しみ」と共に司令部の外に飛ばされてしまう。急いで司令部に戻ろうとする「喜び」は
「悲しみ」をつれてライリーの頭の中を駆け回るが…。

一般的に感情を表す表現「喜怒哀楽」は喜び・怒り・悲しみ・楽しみの4つ。
これは喜怒(喜びと怒り)と哀楽(悲しみと楽しみ)という相反する言葉の組み合わせのようです。
う~ん、人の感情って幾つに分類されるのでしょう?人種・宗教・文化的背景によっても異なるでしょうね。
本作では、各人の頭の中の司令部に感情を取り仕切る5つの感情があるのです。
「joy 喜び」「sadness 悲しみ」「fear 恐れ」「anger 怒り」「disgust むかつき」。
アメリカ人ポール・エクマン氏の感情の基本リストによると6つ。本作の5つに「驚き」が加わってます。
五情では「喜怒哀楽」+怨(うらみ)や、六情は「喜怒哀楽」+愛・憎、
七情だと「喜怒哀」+懼(おそれ)・愛・悪(にくしみ)・欲。
もっと細かくいろんな感情を加える表現もあるようです。

    
ライリーの心の中には、体験を通して作り上げた自信や元気の元となる「思い出の4つの島」がある。
     
     司令塔には左から「怒り」「嫌悪」「恐れ」「喜び」「悲しみ」5つの感情がいる。
    来たくなかったサンフランシスコ
       友人もできず孤独なライリー
           とうとう思い切った行動に。

子供にとっては一大事である引っ越しという大きな環境の変化に心の安定を失うライリー。
呼応するように「喜び」と「悲しみ」は司令塔から飛ばされ、頭の中を彷徨うことに。
心の支えたる「思い出の4つの島」が壊れだし、孤独な気持ちを抱えミネソタに帰るという考えに
とりつかれていくライリー。
彼女の葛藤がそのまま脳内の「喜び」「悲しみ」の司令塔を目指す困難な旅と重なり、
緊迫感が高まります。
暴走しそうなライリーを救うのは、「喜び」「悲しみ」に救いの手を差し伸べる記憶の中に埋もれていた
幼い頃の心の友ビン・ボン。
         

司令塔のリーダーとしてライリーの気持ちを盛り立て八面六臂、幸せな気持ちを振りまいてきた「喜び」。
小さい時は「喜び」が活躍し心のよりどころとなる自信をつけることが大切だけれど、
思春期に差し掛かると「喜び」以外の感情、特に「悲しみ」の感情が必要なんですね。
辛いこと・悲しいことを乗り越えた先に、心の成長はあるんだよ~、
乗り越えるには、周りの人たちから愛されたという過去の記憶が大切なんだよっと教えてくれます。
見た直後より、内容を思い出しながら文章にしている今の方が、ストーリー展開の巧みさを実感します。

小さい頃泣き虫だった私。日本の文化の中にある「泣くのは恥ずかしいこと」という雰囲気を察知し
小学校に入ってからは人前で泣かなく…泣けなくなりました。
今は年を取ったせいかまたまた涙腺が緩くなって…。
泣くというのは感情の発露だからね。素直に感情を表しましょう。
最近、アメリカ大リーグの野球選手がトレードを察知して泣く姿をテレビで見て驚きました。
マッチョの象徴みたいなメジャーリーガーのお兄さんが人目も憚らず…。あり、ですよね。
泣くことで悲しい・悔しい・辛いという気持ちは結構軽くなりますものね。カタルシス~。
しかし、男性が泣くと「男泣き」。
女性が泣くと「やっぱり女は•••」というネガティヴな反応は如何なものか?

原題は「Inside Out」。「裏返し」「裏表」の「喜び」と「悲しみ」を表しているのでしょうね。

吹き替えに人気俳優やタレントさんを起用することが多いですが、やっぱり声優さんに
任せた方がいいんじゃないの?と思っていたのですが、本作では「喜び」の声を竹内結子さん、
「悲しみ」を大竹しのぶさんというキャスティング。非常~に良かったです。
特に竹内結子さんの「喜び」がピッタリ! とても素敵な元気になれるお声でした




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アリスのままで  STILL ALICE

2015-07-04 | 映画 あ行
本作にて、ジュリアン・ムーアがアカデミー主演女優賞を獲得
若年性アルツハイマー病がテーマで気になっていました。
やっと公開されたので早速鑑賞。

最近、人の名前が出てこないことがあって焦ります。以前はこんなことなかったのに。
「ほら、あの人」っと他の情報はいろいろ出てくるのに、名前だけが出ないって…
一体どういうことなのでしょう?
数字には強いつもりだったのですが、計算速度が落ちているのを日々実感しています。
年令から来る脳の老化? 怖いわぁ~。

物忘れと認知症の違いについて聞いたことがあります。
電話を受けてメモした後、伝えるのを忘れたりメモをどこに置いたか忘れたというのは物忘れ。
電話がかかったこと自体を忘れてしまうのは認知症が疑われるそうです。
映画の中で主人公アリスが記憶力のテストを受けます。
脈絡なく人の名前と住所を告げられ、後で「先ほどの人の名まえは?住所は?」と聞かれるのですが、
わたし、ちゃんと答えられる自信ないなぁ~。



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         ア リ ス の ま ま で   STILL ALICE

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 < ストーリー >
仕事も家庭も順風満帆、ニューヨークのコロンビア大学で教鞭をとる50歳の言語学者アリス。
夫は医学者、長女は法律家で幸せな結婚をし妊活中。息子は医大生。売れない役者を続ける
次女の将来だけが不安で、あれこれ指図するアリス。
最近、講義中に言葉に詰まったり、ジョギング中に自宅までの道がわからなくなるといったことが続く。
診察を受け、遺伝性の若年性アルツハイマー症と診断される。徐々に記憶や知識が薄れていく。
そこで、自分が自分でいられ亡くなった時にある行動を取るようにと近い将来の自分に向けて
ビデオメッセージを残すことにするが・・・。

高名な言語学者で3人の子を育て上げたアリスが、突然記憶に支障をきたす。
検査の結果、遺伝性の若年性アルツハイマーとの診断を受け、本人も家族も衝撃を受ける。
少しづつ記憶が抜け落ちていく恐怖に怯えるアリス。
この恐怖はいかばかりか。
学者としてのプライドも打ち砕かれ「いっそ癌と宣告された方がよかった」の言葉が痛い。
認知症や心の病に対する世間の風は冷たい。

認知症が進行する中、認知症の会議で自分で書いた原稿を頼りに患者の一人として懸命にスピーチを
するアリスの姿が素晴らしかった。スピーチ内容も感動的でした
          
TVドラマ「ER緊急救命室 シーズン6」で、高齢の名医が認知症を発症し苦悩するエピソードがありました。
アラン・アルダ演じる名医は辞職することになるのですが彼の言葉が今も記憶に残っています。
「自殺しようと思ってた。でも、自殺する時期の判断が難しい。早すぎるのは嫌だが、遅すぎたら
死ぬことなどすっかり忘れてしまっているよ」っと。
医学に人生を捧げた医師が苦悩する心情を吐露するシーンに涙しました。
アリスも自分へのメッセージをパソコンに残すのですが・・・残念ながら時すでに遅し。

    
            
表情が次第に変化していくアリス。別人の如く見事に演じ分けているジュリアン・ムーア。

言語と医学、専門分野は違えども刺激し合ってきたジョンとアリス夫婦。
妻の変化に、どう扱かえばよいのか戸惑う夫。彼の対応にはちょっと…。
家族性と知り、自分にも遺伝しているのではないか?とうろたえ検査を受ける長女と長男。
進路について言い争いギクシャクしていた次女が自宅にもどりアリスの面倒を見ることに。

「遺伝性」ということで妊活中の長女の苦悩なども描かれるのかと思ったのですが
あくまでアリスがメインということで深くは描かれなかったのかな?

映画はここで終わりますが、50歳のアリスの人生はまだまだ続く。
アリス自身はわからなくなってしまっていますが、家族の苦悩はこれからです。
辛いな。

  


アリスの夫を演じるアレック・ボールドウィン。
どの映画か忘れましたがすっかり太った姿を見て、あまりの変貌ぶりに驚きましたが、
本作ではかなり体重を落としたんじゃないでしょうか?ダンディーになってました
       




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 ***** 見た 映画 *****

 7月 1日 「アリスのままで」@109シネマズ川崎
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アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生

2015-06-19 | 映画 あ行
渋谷で行われたスナップ展に次いで本の出版。
そして映画まで! 人気のほどがうかがわれます。
ニューヨークのおしゃれマダムに刺激?を受け、日本版のマダム@銀座の本も出版されていました。
     

平日にもかかわらず、昼下がりの回に中高年の女性+妻に付いてきた旦那さんで8割がた埋まりました。
上映前はいつになく姦しい感じ。
これから見る映画に興味津々な日本のマダムたちが、あれこれ歓談なさっておりました。
勿論、映画が終わるや否や、座席や通路で映画の感想について盛り上がっておられました。


        ************************
  
              ア ド バ ン ス ト ・ ス タ イ ル
                   そのファッションが、人生

        ************************


ニューヨークで個性的なファッションを楽しむ老齢のマダムたち。
彼女たちに注目し、「Advanced Style」というブログを始めたアリ・セス・コーエン。
人気ブログとなり本の出版・映画という運びになったようです。
彼が注目する7人の女性にフォーカス。
彼女たちの人生に裏打ちされたファッション哲学、
何ものにもとらわれず自分のスタイルを貫き、意気軒昂。老いて増々輝く姿を追う。

       
              この男性がアリ・セス・コーエン
四の五の言わず、ご覧あれ。
 

   

      

           
   皆さま、お若い頃はさぞやお美しかったでしょうね。

皆さま何とファッショナブル!
カラフルにして大胆。なかなか着こなせる服じゃぁないですよ。
それを、服に負けることなく、自分のスタイルとしてちゃんと着こなしておられるのはお見事!
自分に何が似合うのか?
長年の経験を通して、自分の魅力を知りつくしているからこそできるファッションですね。
でも、ニューヨークだから、上背があって彫りの深いお顔立ちだからこそ…ですね。

私はまだまだ迷走中~。 これ!というスタイルをまだ確立できず、このスカート面白くない?とか、
このトップス3wayでちょっと変わってるでしょ?なんて基準で選んでしまって…
買う時には自分の手持ちの服とのコーディネートパターンをいくつかイメージして買わなくちゃ~っと
厳しい批判を受けています。
お店で試着してと思って買ったのに、家で着てみて「何でこれを買っちゃんたんだろう?」
なんてことが間々あります。このパターンを「お店マジック」と呼んでます。
お店の鏡に仕掛けがあるに違いない!

顔立ちと体型、そこに性格と好み、年齢を加味して・・・なかなか答えが見つかりませんわ。

「フランス人は服を10着しか持たない」なんて本も出ています。未読ですが、サマリを読むと
どうも断捨離のようです。
10着のみ、本当に必要な物は何か?と追求し要らないものを削ぎ落とした究極の枚数。
自分のスタイルを確立することは、如何に生きるかという姿勢を確立することなのですね。
たかがファッションじゃないかと思われるかもしれませんが、されどファッション。深いです。

「アドバンスト」目指して頑張りましょう~!




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海街diary

2015-06-18 | 映画 あ行
家族をテーマにした是枝監督話題の作品。
原作は吉田秋生さんの人気コミックスなんですね。

父とは?母とは?家族とは?「家庭の崩壊と再生」を問いかけ続ける是枝監督。
今回は父の死をきっかけに、残された娘たちの葛藤とそれぞれの成長を描く。



   ********************

              海   街   diary

   ******************

 

 < ストーリー >
鎌倉で古い家で暮らす3人姉妹、幸(看護師)、佳乃(銀行員)、千佳(スポーツ用品店の店員)。
ある日、15年前に家を出た父親の訃報が届く。葬儀が行われる山形の温泉町へ向かった三人は、
そこで異母妹すずと対面する。すずの母と死別し、3人目の妻を迎えていた父。
気丈に振る舞うすずだが、血の繋がりのない継母と暮らすことになる不安げな様子に
鎌倉で一緒に暮らさないかと提案する幸。鎌倉で一緒に暮らすことになった4人は…。

         

すずと3姉妹は血の繋がりがあるとはいえ、それまで10数年一度も会ったことがなく、
すずは父を奪った女の娘という複雑な関係です。
長女幸は父と母の諍いや、母の出奔の経緯などの記憶があるがゆえに両親に対しては批判的で
幾つも違わない妹たちの面倒を見てきたしっかり者。
              
   同じ病院の医師と不倫中         信用金庫の仕事で上司と外回り  
次女佳乃は天真爛漫。酒癖が悪くダメンズに惚れ、お金を貢いでしまうタイプ。
三女千佳はユニークキャラ。父が出ていった時幼かったため、父の記憶がほとんどない。
異母妹すずは明るくしっかり者のサッカー少女。3人の姉に対し、実母が父を奪ったことで
引け目を感じている。

すずの自分の居場所を見つける物語を軸に、懐かしい日本の風物詩で季節の流れを追いながら、
彼女を取り巻く人たちを優しい目線で描く。
是枝作品には必ず登場する料理のシーン。
梅酒作りや障子の張り替え、浴衣で花火…私も遠い昔、家族でやったなぁ~と懐かしく思い出しました。

3人の姉たちも、すずと関わる中で出ていった父への3様の想いを吐露しつつ
そこにいない父や亡くなったすずの母、3姉妹の祖母とのエピソード語ることで
家族の過去をあぶり出し、同じ時を過ごしたにも関わらずズレがあることを再認識したりもする。
そして新たな関係を築き家族として再生していく。

歩いても 歩いても」ほど毒はなく、「そして父になる」ほど衝撃的ではないけれどじわっとくる作品です。

今回はあまり毒を吐かず、なだめ役で登場する大船の大叔母を演じる樹木希林。
娘たちを捨てて出ていき、久しぶりに法事で帰宅。波紋を起こす母を演じるのは大竹しのぶ。
         
近所の海猫食堂のおばさん演じる風吹ジュンとその恋人で喫茶店店主を演じるリリーフランキー。
この他人のふたりが、さり気なくすずを支え父との記憶を共有するのがイイです。
                      
ずずの同級生でサッカーのチームメイトを演じる「まえだまえだ」の旺志郎クンは「奇跡」に
次いて是枝作品出演です。大きくなったねぇ。
         
「大人のせいで子供時代を奪われた」という表現が切ない。
「すずはここにいていいんだよ」という幸の台詞に

最後に幸とすずが行く鎌倉の高台。
あそこは先日行った「祇園山ハイキングコース」の見晴台ではないかしら?
           




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 ***** 見た 映画 *****

 6月16日 「海街diary」@イオンシネマ海老名
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

2015-03-21 | 映画 あ行
今年のアカデミー賞受賞作品やノミネート作品が続々公開です。
本作は作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞など計8部門でノミネートされ、脚色賞受賞です

最近読んだ本の中にアラン・チューリングについての記述があり、その後カンバーバッチ主演の
アカデミー賞ノミネート映画がチューリングを描いたものだと知りました。何という偶然。
というわけでホーキング博士を描いた「博士と彼女のセオリー」か本作か?どちらを先に見るか
悩んだ結果、本作に決定!


     ***********************

          イ ミ テ ー シ ョ ン ・ ゲ ー ム
                 エニグマと天才数学者の秘密

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 < ストーリー >
1939年、第2次世界大戦の英国。27歳にしてケンブリッジ大学の特別研究員で自他ともに認める
天才数学者のアラン・チューリングはドイツが誇る暗号機エニグマの解読を行う政府の
秘密チームの一員となる。
高慢で人との協調を嫌うチューリングは仲間から孤立し独自のマシン製作作業に没頭していたが、
新たに加入したジョーンの助けもあって、チームは結束し解読に奔走する。
思わぬひらめきでエニグマを解読するが、新たな難問にメンバーは苦悩することになり…。

          
大戦中のエニグマ解読の過程を軸に、パブリックスクール時代の親友とのエピソードや、
戦後犯罪者として有罪となり不遇の人生を終えるまでをミステリー調で見応えのあるドラマにして
観客を飽きさせません。
天才ゆえの傲慢さに変人として敬遠していたメンバーたち。
クロスワードパズルの才能を認められた女性ジョーン・クラークの加入と、
暗号解読にひたすら邁進するチューニングの才能に、次第に団結してゆくチーム。
そして解読を成し遂げても更なる苦悩を抱えるメンバーたち。
政府の極秘事項ゆえに全ての書類を焼却(消却?)し解散する。

後半は、あんまりやないかーーー!っと憤り、涙、涙
同性愛が犯罪であった時代がそれほど遠くないことに驚くとともに、
これほど才能あふれ、戦争終結に貢献し、多くの人の命を救った人が正しく評価されず、
汚名を着せられたまま亡くなったことが悔しく哀しい。
いま私たちがコンピューターの恩恵を受けることができるのも、チューリングあったればこそ。
死後長い年月の後とはいえ、彼が評価されたことがうれしいです。

「時に、想像し得ない人物が偉業を成し遂げる」と言う台詞があるのですが、
彼は偉業を成し遂げるべく生まれてきた人なんじゃないでしょうか。
    
    キーラ・ナイトレー演じるジョーン・クラーク。二人は数学で結ばれた同士のような関係です。
    ジョーンさんもケンブリッジで数学の学位をとった秀才です。

チューリングの超天才ぶりに驚き、エニグマを作ったドイツ人はどこのどいつ?と
ベタな駄洒落を飛ばしつつ、エニグマを作った人も間違いなく天才だなぁと思った次第です。
アルトゥール・シェルビウスというドイツの方だそうです。

名誉回復後のチューニングは…
1999年コンピューター創造貢献に対しタイム誌「タイム100: 20世紀の最も影響力のある100人」に選出。
2002年、BBCが行った「偉大な英国人」投票で第21位にランクイン。
2009年9月10日、インターネットの名誉回復キャンペーンに続き、首相のゴードン・ブラウンが
戦後のイギリス政府の仕打ちについて公式に謝罪。(ブラウン首相はこちらでも謝罪)
2013年12月24日にエリザベス2世女王の名をもって正式に恩赦。(Wikiより)
女王さま、恩赦って…謝罪でしょうに。

ベネディクト・カンバーバッチは上手~い!
悪役も、癖のある役どころも見事にこなされます。悪役はこちら、気弱な役はこちら
感極まって涙で鼻を赤くしつつ、余韻に浸りながら帰宅したわたくし。
本作が作品賞と主演男優賞を逃したってことは・・・
「バードマン」はもっと素晴らしい作品なんでしょうね?
「博士と彼女のセオリー」のエディ・レッドメインはカンバーバッチより素晴らしいんでしょうね?
っと、2作品に期待がかかります。

    
       チャールズ・ダンスは海軍中佐。後ろにあるのがチューリング・マシン             
             
                 マーク・ストロングはMI6の少将スチュワート・メンジーズ。
                MI6の高官で切れ者です。インテリジェンスで働くって…キツイねぇ。 

「ダウントン・アビー」で三女シビルと結婚する運転手ブランソンを演じるアレン・リーチが
暗号解読チームの一人として出演。
「ダウントン…」の出演者が続々とメジャーデビューです。



2001年製作の「エニグマ」にはケイト・ウィンスレットが出演。
この作品も随分前にDVDで見たのですが…すっかりストーリーを忘れてしまって
アラン・チューリングは出て来たっけ?
     
     



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 ***** 見た 映画・ドラマ *****

 3月21日 「グレイズ・アナトミー シーズン10 vol.5/6」 DVD
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アメリカン・スナイパー

2015-02-27 | 映画 あ行
昨日、NHKのニュースで「アメリカン・スナイパー」のモデルであるクリス・カイルさんを殺害した
元海兵隊員に、終身刑の判決が下されたという報道がありました。
PTSD(心的外傷後ストレス症候群)を患っていたそうですが、心身喪失は認められず。
PTSD治療の手伝いをしていた最中、助けようとした相手に射殺されたというのは、何とも悲しいことです。

    **********************

        ア メ リ カ ン ・ ス ナ イ パ ー

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 < ストーリー >
テキサス出身のクリス・カイルは祖国を守るという使命にかられ米海軍特殊部隊ネイビー・シールズの
厳しい訓練に耐え狙撃兵としてイラク戦争に派遣されることになる。卓越した狙撃の腕前で多くの
敵を倒し仲間を救い、いつしか『レジェンド』と呼ばれるようになる。帰国すると、よき夫・父として
家族を愛するクリスだが、心ここに非ず。家族との葛藤を抱えながら、4度のイラク遠征で過酷な戦場
から帰還するも、PTSDに悩み、同じ心の病で社会復帰できない帰還兵の支援を行っていたのだが…。

    
米軍最強のスナイパーと称されるクリス・カイル氏の自伝を基にした作品です。
ブラッドリー・クーパーの変貌に驚かされました。
都会派のシャープなイケメンだったのに…特殊部隊シールズの一員の役作りで肉体改造。
ほっぺたぷっくりの筋肉ダルマ体型に。
本作の映画化に奔走し、プロデュ―スにも名を連ね、イーストウッドを担ぎ出すなど、気合入ってます。
    
アメリカは銃社会、小学生?くらいでライフルを抱え、父と狩りに出るカイル。
帰還後、カイルも自分の息子を連れて狩りでます。この感覚には違和感を覚えます。
幼少期の父親の教育は強烈です。
「世の中には3種類の人間しかいない。羊とオオカミ、番犬だ」。
いじめられた弟を助けたのか?と聞く父に「Yes, sir!」とうなずくカイル。
じゃあ、お前は番犬だと、満足げな父。
力こそが正義という論理が植え付けられ、国家の番犬たる軍人の道を選ぶカイル。
              
壮絶な戦場。どこから襲ってくるかわからない敵。
女性や子供でも、気が抜けない緊張の中、神経をすり減らす兵士たち。
敵に撃たれ、命を落とす兵士たち。
普通の神経では耐えられないでしょう。
ここで思い出すのは2010年公開の「ハート・ロッカー」。こちらの主人公は爆弾処理班。
緊張を強いられるスナイパーと爆弾処理班。
戦場に適応できた兵士はアドレナリンジャンキーとなり、過度な緊張からくる昂揚感に取りつかれ、
戦場と帰国した穏やかな日常のギャップに心の平静を失っていく。
国に命を捧げ、一人でも多くに仲間を救うためとはいえ、伝説のスナイパーと称えられる時の
カイルの表情は固く、帰国後すぐに家には帰れず孤独に悩む姿が痛い。
戦場に適応しても、できなくても、病み、元の生活に戻ることができない大勢の兵士たちを
抱えるアメリカ社会の現実は厳しい。
      
           4度のイラク派遣を経て無事に帰国したというのに…。
     
戦場からアメリカの家族と携帯で会話ができるってことにちょっと驚きました。
本作を見て、チャップリンの「殺人狂時代」の台詞
   「一つの殺人は悪漢を生み、100万の殺人は英雄を生む」を思い出しました。


撮影はモロッコで行われたみたいです。映画の都ワルザザードかな?
エンドロールに音楽はなく、映画に関わった方々の名前が淡々と、静かに流れました。

妻役のシエナ・ミラー。本作同様アカデミー賞にノミネートされていた「フォックス・キャッチャー」にも
妻役で出演してましたね。


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 ***** 見た 映画 *****

 2月26日 「アメリカン・スナイパー」@ワーナーマイカルシネマ海老名
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おじいちゃんの里帰り  Almanya Willkommen in Deutschland

2015-02-12 | 映画 あ行
トルコ系ドイツ人2世の女性監督ヤセミン・サムデレリが妹と共同脚本を手掛け、
実体験を基に描く2011年ドイツ・トルコの映画です。
原題「Almanya 」はトルコ語で「ドイツ」を意味しているようです。
「Willkommen in Deutschland」は「ドイツにようこそ」。

1960年代半ば、移民としてドイツに定住したトルコ人一家3世代の家族の歴史や絆を、
優しいまなざしで描く素敵な作品です。

        ********************

         お じ い ち ゃ ん の 里 帰 り

        ********************

 < ストーリー >  
1960年代に労働力としてトルコからドイツに移住したイルマズ家のフセインは、一家を支えるため
45年間働き続け、子や孫に囲まれる大家族を築いた。妻の希望で夫婦でドイツ国籍を取得した後、
トルコに家を買ったのでみんなで見に行こうと提案する。反対していた家族も、フセインの故郷への
思いに押し切られ、全員でトルコへ行くことに。ドイツとトルコの狭間で、3世代それぞれが悩みや
思いを胸に、トルコへの旅が始まるが……。

戦後の高度成長期、ドイツではスペインやイタリアから労働者を受け入れても足らず、トルコからも
「ゲスト労働者」を受け入れることになった。そして1964年9月10日にはその数100万人を突破。
本作の主人公フセインは100万1人目の「ゲスト労働者」という設定です。「ゲスト」…ねぇ。

ちょっと調べたところによると、2011年の国勢調査でドイツの人口の約19%が移民の系統。
最大の民族集団はトルコ人250万人、次いでイタリア人80万人弱、ポーランド人70万人弱。
本作にも出てきますが「労働者はトルコ人以外ない」とドイツ人にいわせるほど、トルコ人は
働き者ということで大勢を受け入れたようです。
1987年以降は、東ヨーロッパや旧ソ連から、2011年以降はギリシャ・スペインなど南欧からの流入が
増えているそうです。トルコ移民が多いとは知っていましたが、ドイツがこんなに多くの移民を
受け入れているとは知りませんでした。
ところが、火曜日10日の日経夕刊で、2000年頃までドイツは外国人労働者を移民と認めずずっと「出稼ぎ労働者」として扱っていたとのこと、ちょっと驚きました。

孫息子チェンク(この子、メッチャかわいいーーーんです!)の学校では、それぞれの家族の出身地を聞き
地図の上に旗を立てるのです。地図の上にはヨーロッパ中に旗が立っていて、ドイツが多民族国家
であることを思わせます。

    
トルコからドイツに移り住み、一生懸命働きながら一家を支えてきたフセインも70代。
4人の子どもや孫たちに囲まれて穏やかな日々を送っていたが、息子や孫たちは
それぞれ悩みを抱えていた。
ドイツ国籍をとっても、望郷の念断ちがたく、トルコに買った家を見に行こうと誘う1世フセイン。
フセインも妻ファティマもドイツ語はあまりうまくない。
トルコ生まれの長男、次男と長女、ドイツ生まれの三男の4人の子供たちは2世。
妻とうまくいっていない長男、失業中の次男。
学校のサッカーチームでドイツ人チームに入るかトルコ人チームに入るかで頭を悩ますチェンクと
英国人の恋人の子供を妊娠し悩む女子大生のチャナンは3世。

映画は過去と現在の映像を交差させ、二つの国の文化の狭間で揺れるフセイン一家の今に至るまでの
人生を振り返りながら、ドイツ社会の過去と現在、トルコ人労働者のドイツでの状況、
トルコの昔と今を優しいまなざしでユーモアを交えて描きます。

フセインを演じる役者さんは、ふたりともとてもチャーミングです。
若い頃のばあちゃんとの恋話は微笑ましく、一家の長として大家族を纏める爺ちゃんフセインは
老いても子や孫に目を配りみんなの心の支えです。
故郷アナトリアへの旅の途中で亡くなるのですが、フセインとの最期の旅をとおして家族は団結し、
みんな元気を取り戻す。

と~ってもいい映画です。
幼いチャンクに話しかける言葉、最後の孫娘チャナンのナレーションも心に響きます。
バスで家族が移動ってことで、ちょっと「リトル・ミス・サンシャイン」を思い出しましたが、
本作はいろんな問題が起こっても、激しく口論する欧米の映画と違って、なんだか温かく優しい。
フセインをはじめ、幼いチャンクもトルコ人であることに誇りを持っています。
是非見ていただきたい作品です。(2011年の作品で、DVDが出ています)




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 ***** 見た 映画 *****

 2月11日 「余命90分の男」DVD ロビン・ウイリアムズの主演遺作、ミラ・クニス共演
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おみおくりの作法   STILL LIFE

2015-02-09 | 映画 あ行
非常に前評判のよい本作、シネスイッチ銀座まで行かないとダメかなぁと思っていたら
何と!横浜ジャック&ベティで既に公開しているではないですか!!
早速、水曜日レディースディに行ってきました。
いつもは10分前到着を目指して出かけるのですが、たまたま1時間前に到着。
まぁ本でも読んで待っていようなんて考えていたのですが…チケットに整理番号が付いていて
私は既に88番!開始20分前にはチケット完売!
開場30分前には劇場の外まで整理番号順に列を作るよう指示がでて、開場を待ちました。
席はぎっしり!すべて埋まり、両通路と最後部座席後ろに補助席が並べられました。
今までジャック&ベティには何度も来ましたが、こんなことは初めてです。
本作の人気のほどがうかがえます。

     **************************

           お み お く り の 作 法  STILL LIFE 

     **************************

 < ストーリー >
ジョン・メイは、ロンドン南部ケニントン地区の民生係だ。孤独死した人々の葬儀を執り行うのが
彼の仕事だが、律儀なジョンは死者に敬意を払い、亡くなった人々を見送るため遺品から身内を捜し
故人をおくるために尽力していた。ある日、効率を重んじる上司に解雇を言い渡される。
最後の仕事、自宅の向かいに住むアル中のビリーという男を弔うため身内を捜すジョンだったが…。

        
22年間、民生係の仕事を律儀に勤めてきたジョン・メイ。
おそらく、彼は判で押したように同じ時間に起き、食べ、出勤し、帰宅、就寝という日々を
送ってきたのでしょう。孤独な故人をおくるジョンも、孤独で単調な生活を送っている。
すぐに埋葬するのではなく、遺品を調べ、何とか身内や友人を捜して亡くなった人を見送りたいと、
丁寧に調査を行うが、ほとんど身内は見つからずジョン一人で見送ることに。
彼が作る故人のファイルは、その人が生きた証。
人生の幕引きに誰も立ち会う人がいないというのはなんとも寂しい。
故人のために弔辞を書き、おくる音楽に工夫を凝らし、誠意をもって仕事に取り組んできたのに、
時間も費用も掛かり過ぎると解雇を言い渡される。
解雇にも感情をあらわにすることのないジョン・メイだが、最後の仕事となったビリーの身内探しに
今まで以上の情熱を傾ける。
    
            
             ビリーの娘役は「ダウントン・アビー」のジョアンヌ・フロガット。
次第に明らかになってゆくビリーの人生。
ビリーを知る元同僚、恋人、戦友らの話から浮かび上がるビリーの人となり。
やっとたどり着いた娘は、幼い頃別れた父との関わりに消極的だったが、何度か説得し墓所や葬儀に招くジョン。
彼のさり気ない遺族への思いやり、旅を通して生じる彼の心の変化や、初めてみせる笑顔に、
私たち観客もホッとした気持ちになるのだが・・・。
モノトーンだった彼の生活に、やっと色が差し始めた途端に起こる驚きの結末!!!
劇場中で息をのむのが感じられました。
そして・・・エンディングに涙があふれました。


原題の「Still Life」。
辞書で引くと「静物画」という意味もあるようですが、本作では「それでも人生」というような
意味でしょうか? どんな人生にも価値があるっと。

主演のエディ・マーサンの静かな演技が光ります。
地味ですが、ユーモアもあり、とてもいい映画です。
満員御礼になるのもむべなるかな。
今年のベスト5(3と言いたいところですが、まだ2月上旬なので)に入る映画です。




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インターステラー

2014-12-03 | 映画 あ行
短いTVスポット予告に登場するマシュー・マコノヒーが
フランネルのシャツを着てとうもろこし畑をバックに娘や息子といる姿と
宇宙服に身を包み宇宙船で悲壮な旅をしている姿という大きなギャップに
一体どんな映画なの?と興味をひかれ見てきました。


   ****************

         イ ン タ ー ス テ ラ ―

   ******************    

     
 < ストーリー >
近未来、食糧難と環境変化によって人類の滅亡の危機が迫る中、元宇宙飛行士の農夫クーパーは、
自宅の怪現象を基に解析したコードに従い、人類が移り住む星を秘かに探す元NASAの基地に
たどり着き宇宙飛行士として復帰するよう求められる。
地球に残していく娘に必ず帰ってくると約束し、前人未到の新天地を探し出すため宇宙を目指す。
果たして人類が住める場所を見つけ、帰還することができるのか?
  
       新天地の候補は三つ

前知識のないまま見たものだから、時代設定に戸惑いました。
近未来、砂嵐と疫病で作物が枯れ、人類が滅亡の危機に瀕しているという
ところからスタートです。
   
             トウモロコシ畑と荒涼たる未知の惑星

「スタートレック」や「宇宙家族ロビンソン」を見て育ったので、宇宙物は好きだし、
いま私たちが目にしている星の光は何光年・何万光年も前の輝きが遙かかなたから
届いたものだといった話にロマンを感じます
しかしながら、宇宙物理とか量子力学とか相対性理論とかは苦手です。
ブラックホールやワームホールなど理論上あるはずだとか、時間の流れが違うんだ
なんて話を聞いても、誰かが確かめたわけやなし、ホンマかいなぁ~っと
懐疑的になってしまうのです。
天体物理学者さん監修のもと練り上げられたストーリーという事で科学的な裏付けが
あると言われても、「時空を超える父娘の絆」というテーマの「時空を超える」部分に
どうしてもついていけませんでした。
「時間」と「空間」が「入れ子」になっていて、最初の気付きのきっかけを作った
のが実は自分って…ありなのかなぁ?
      娘は長じて宇宙学者に

            
そんなことを思っていたらBSでチャールトン・ヘストン主演の「猿の惑星」を放映して
いるのに気が付きました。懐かし~!初めて見た時、驚愕のエンディングにショックを
受けたっけっと後半の20分ほどを見て、そうだった彼も宇宙に飛び出し
時空を超えて未来の地球に帰還していたんだったと思い出しました。
彼にとっては一瞬でも、地球では何百年もの時が過ぎ、人類は下等動物に成り下がって
言葉もしゃべれなくなっていたんだった…。

同じく宇宙物理の理論に則ったストーリー。
「猿の惑星」は抵抗なくというか感動したのに、どうして「インターステラ―」には
違和感を感じてしまったんだろう?
ゼロ・グラビティー」でも同じような乗りきれない感想を持ちました。
これは、共にハッピーエンドな終わり方がご都合主義に思えてしまったからでしょうね。

娘を想う父親と父を想う娘の絆を描くヒューマンな家族の物語なんだけど
宇宙に関する知識の乏しい私は、とうもろこし畑に取り残されてしまった感じ。

ダラスバイヤーズ・クラブ」で別人のように痩せこけていたマシュー・マコノヒーが
元の体型(以前よりは痩せている?)に戻っていてよかった。ホッ。

思わぬ方々の登場に、ちょっとビックリ。
 エレン・バースティンとマットです。


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  ***** 見た 映画 *****

 11月28日 「インターステラ―」@109シネマズMM横浜

      「天才スピヴェット」@109シネマズMM横浜
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