映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

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ハッピーフライト

2008-11-29 | 映画 は行
私、乗り物大好きです。
ジェットコースターやフリーフォールなどの急激な上がり下がりはダメですが、
車も電車も飛行機も、年甲斐もなくワクワク。
飛行機に乗ると、スクリーンに映し出される地図や離着陸の映像や窓から見える景色に
見入ってしまいます。「ガキかよ?」のつっこみが入りそうですが…

そんなわけで、Yさんの面白かったよ~の一言で
見る予定のなかった「ハッピーフライト」行ってきました~。


人が行き交う所にドラマあり。


*****        *****      ****

   ハッピー フライト   HAPPY FRIGHT

*****     ***      ***      *****

   

< ストーリー >
副操縦士の機長昇格最終試験を兼ねた羽田発ホノルル行きの全日空機。
パイロット、CA、グランドスタッフ、管制官、整備士など働く人たち、
そして乗客、飛行機マニアに見学の小学生達、
無事にハワイに着くはずが思わぬ事態発生!
果たしてハッピーフライトとあいなりますか?


ANA全面協力のこの映画、何故かエンジンについていたGEのマークが目に付きました。
(飛行機はボーイング製、エンジンはGE製)


綾瀬はるかちゃんは「世界の中心で愛を叫ぶ」とか「百夜行」(TVのCMのみで見ていません)など
私の中では、薄幸で、病弱、手を差し延べなくっちゃ~なイメージで苦手~だったのですが・・・
ここ数年、日本の連続TVドラマは全くと言っていいほど見ないのに、
たまたま「ホタルノヒカリ」の干物女、蛍ちゃんの弾けっぷりを見て、すっかりファンになりました
今回もノー天気な新人スッチー(いえ今はCA:キャビンアテンダントですか)振りを発揮してます。

「ウォーターボーイズ」「スイングガールズ」に続くカタカナタイトル3作目の矢口史晴監督。
面白い所に目を付けられますわねぇ~、ん?待て待て
かつてハリウッドでは「エアポート'75」以来、エアポートシリーズが一杯ありましたっけ。
チャールトン・へストンやジョージ・ケネディ出演、レイ・リオッタ出演作もありました。
あちらは接触事故やテロリストなど、命がけのパニック系シリアスドラマでしたが、
本作はコメディーゆえ、安心して楽しく笑って見れました


「空港のお仕事拝見!」「航空業界の裏側を探検!」とでも申しましょうか、
「わ~い、飛んだ!飛んだ~!」な~んて、私のような乗客が喜んでいる裏で、
こんなに沢山の方々が「空の安全」を守るために頑張って下さっているんだな~と感謝
なんせ大勢の命が懸かってますもんね。

それにしても、日本の航空会社のCAさん方はお若くて接客業のプロですよねぇ。
それに引き換かえ、海外の航空会社のCAさんは・・・皆さん何だかゆる~いです。
昔のアメリカの国内線はオバサマば~っかりだったような。
ユナイテッドのCAは愛想も何もなく、お客さんの直ぐ後ろの席で仲間内で談笑。
エジプト航空のメタボなおっちゃんスチュワードさんは、滅茶苦茶愛想は良かったけれど、
何度も席に来ちゃ話し込み、仕事せんでええんかい?てな感じ。寺島しのぶCAがいたら叱責もんです。
アリタリア航空も男性CAが多かったです。
こういう御時勢だから、
ひょっとすると接客と言うより、いざという時の保安要員色が強いのかもしれませんね。

  
 チラシがないので写真が…ない。ってことでたまたま家にあったANAのおつまみ 

三波春夫のフレーズ「お客様は神様です」じゃないけれど、
やはりというかクレイマーさん・困ったさんはいらっしゃるのねぇ。
空港まで来て「怖いから乗らない」とトイレに立てこもる新婚さん。
何で来たん?飛行機やないとハワイには行けへんよ~。
彼女を説得するグランドスタッフのチーフに拍手

ハイテク機器にお手上げの上司が、停電でアナログ対応になると俄然実力発揮!面目躍如!
ってのも、ありきたりやけどええ話やなぁ。
岸部一徳さんが「タイガース」(野球やなくってグループサウンズ)のサリーだったなんて、
お若い人には想像つかへんよね。

「おくりびと」でも、存在感のあった笹野さん、笑わしよんなぁ

そんなこんなでケラケラ笑っていたのに、
最後にちょこっと手に汗握ってしまいました。

田辺誠一さんはこういうへたれな役、似合うなぁ。
パイロットさん、乗客は「命~、預けぇえます~」なので
例え心臓バクバクでもお客さんの前では自信ありげな態度でお願いしますね
って、こんなパイロットはいてへんね、失礼しました。


エンディングにあらら?本編には全く出番のなかった竹中直人氏が一瞬登場。
あくの強すぎる竹中氏はあのくらいの出番で丁度良いかも

バックに流れるフランク・シナトラの音楽がいい~
Come Fly With Me
思わず「はい、飛びます~、飛行機乗ります~」と言ってしまいそう。


*素朴な疑問*
雷に打たれても飛行機は大丈夫みたいだけれど、機内の衝撃はいかほど?
・空砲を撃って鳥を飛ばす担当の「バードさん」って、ホントにいらっしゃるのでしょうか?
・一日何発お撃ちになるんでしょう?


エンドロールに2010年は航空100年の文字。
あんなドデカいもんがお客さんを乗せて空を飛ぶやなんて、一体誰が想像したでしょう?
あと100年、いや50年したらどんなもんが空を飛んでいるんでしょうね?



次回は同じ日に観た「トロピック・サンダー」を予定しています。



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***** 今週 見た 映画 *****

 11月24日 「ショーン・オブ・ザ・デッド」DVD 英国発ゾンビコメディー

 11月25日 「マーゴットウエディング」DVD ニコール・キッドマン、ジャック・ブラック主演

         「幸せのショコラ」DVD ドイツ映画

 11月28日 「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」@109シネマズMM横浜

         「ハッピーフライト」@ムービル横浜
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ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢

2008-11-23 | ドキュメンタリー
月日の経つのは早いもの、ふと気がつくと、このブログを始めてちょうど1年になりました。

思い起こせば1年前、本当は切りのいいところで11月1日からと思いながらぐずぐず・・・
11月11日も過ぎ、22日、単に記憶に留めやすいからという理由でこの日から始めたのでした。
週に一回のペースでやっていけるかという不安を抱きつつ、
毎週木曜日くらいからプレッシャーを感じつつ、
何とか週末に間に合わせながら、
気がつけば1年、今回の映画が62本目となりました

これもひとえに、読んで下さっている皆様、
コメントを下さった皆様、
トラックバックをして下さった皆様、
ブックマークして下さった皆様のおかげです。
ありがとうございます

拙い文章・内容ではございますが、今後とも、ずず、ずい~っと宜しくお願いいたします。

                   



そんなこんなで(どんなんや?)、
今回はミュージカルの金字塔
「コーラスライン」の再演に向けてのオーディション風景のドキュメンタリー
「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」
(原題は「EVERY LITTLE STEP -The journey of a phenomenon. A Chorus Line」)
を取り上げました。


                    

   ブロードウエイ♪ブロードウェイ    EVERY LITTLE STEP

                      

                

実は私、ブロードウェイで見た唯一のミュージカルが「コーラスライン」だったのです。
「キャッツ」のチケットが売り切れ、「コーラスライン」がまだロングラン中ということで
ブロードウェイでミュージカルと足取り軽く勇んで行ったのでした
1975年に初演、ピューリッツァ賞、トニー賞を獲得、1990年までロングラン!を続け、
1985年にはマイケル・ダグラス出演で映画化されています。(もっちろん、見ました)
そして再演は2006年10月から2008年8月まで、…って今年終っちゃったのね
ニューヨークに行く予定は全くといっていいほどないけれど、なんだか残念!

その再演のためのオーディション風景が本作なのでした。
な、なんとオーディションに参加したのは3000人!海外から駆けつけた人もおられました。
そしてこのオーディションは8ヶ月も続き、
最後に残った19人が憧れのブロードウェイの舞台に立ったのです

  < ストーリー >
ダンサーで演出家・振付師のマイケル・ベネットが1974年22人のダンサーを集めて
彼らの生い立ちやダンスを始めるきっかけ、家族や恋人、舞台への情熱などを聞き録音したものを基に、
端役のオーディション風景をミュージカルに仕立てたのが「コーラスライン」。
本作はその「コーラスライン」再演の為のオーディション風景を追ったドキュメンタリーです。

「オーディションをミュージカルにし、その出演者オーディションを撮ったドキュメンタリー」、
そして集まった候補者にダンスとの出会いやこの舞台に賭ける意気込みをインタビュー。
文字にするとめっちゃややこしい~なぁ~。

          


高校の創作ダンスの時間(やりたくなかった…)「体操じゃないのよ。ロボットみたい」と言われ、
音楽に合わせて身体を動かす能力が無いことを思い知らされた私にとって
歌えて、踊れて、演技ができるって凄いなぁ~、憧れます


8ヶ月に亘るオーディションは過酷です。

小さい頃から友達と遊ぶこともなくひたすらダンスのレッスンに励んできた者。
結婚で舞台を諦めた母の夢を叶えたいと、あつく情熱を語る者。
インタビューに答えるダンサー達の舞台に賭ける意気ごみ・情熱が本当に凄い。
確固たる夢を持ち、それに向かってひたすら真摯に研鑽し、絶対この役を掴むぞという気迫。
落とされても、気持ちを奮い立たせてまた別のオーディションへと急ぐ、
タフなその姿に圧倒されます。
皆さん、本当に好きな道を歩んでいるんだなぁ~、
これほど好きなものに出会えたってことは羨ましいです

一つの役に何人かの候補者がいて、同じパートを各人が踊り、歌い、演じる。
居並ぶ演出家、振付師、音楽監督などと同様に、見ているこちらまで審査員の一人になったようで、
演じる人が違うとこんなに違うのかと驚かされました。


そんな中、容赦なく審査は続く~。
ベテランより、補欠として残っていた成長著しい新人が抜擢されたり、
ほぼ決定だったにも拘らず、最後の審査で「8ヶ月前の演技と違う」と落とされる
(私なんて数日前に何をしたかも覚えてないのに・・・そりゃ無茶ってもんでしょう?)
歌も踊りも演技も素晴らしいけれど、この役には合わないといって落とされたり・・・
そんな中、アジア系男性の演技には目を見張った
流石の審査員達も、オーディションで感動し涙を流すなんて思わなかったと絶賛!

出来が悪ければ、初日翌日であろうが打ち切りになるという厳しいブロードウェイの舞台では、
出演者のみならず、審査する演出家、振付師、音楽監督達も観客という審査員に厳しく
審査されるのだから、オーディションが厳しいのは当然のことなんだなぁと実感。

増してや、輝かしい歴史のある「コーラスライン」ともなれば観客の期待も大きく、
選ばれる出演者も、選ぶ審査側も大きなプレッシャーを感じながらの真剣勝負


何だかミュージカルのオーディションを見ながら、
如何に生きるかという人生ドラマを見たように思います。

あるダンサーの父親(有名ダンサーだったが40歳で怪我をして断念)の台詞が深い。
「明日のことはわからない。だから毎日が初日で千秋楽だ。ダンスは自分のすべてだった。
私は「コーラスライン」が好きだ。愛したことに悔いはないから。」


ダンサーの中に沖縄出身の日本人が登場します。
高良結香さん、アメリカに来て10年。最後にコニー役を射止めます
ニューヨークで「コーラスライン」を見た時、
コニーの「酉年生まれよ」という台詞とシーンが何故か記憶に残っています。

インタビューで「オーディションで最も怖いことは何ですか?」という質問に、
「怖いことはないです。失うものはないと思っているから。オーディションに行けば
仕事がもらえるかもしれない。何が起こるかわからないのが人生だから、怖いと感じるより
ベストを尽くしたい」と答えておられるのを読み、
さすが10年頑張って役を掴み取ったパワー溢れる方だなと感動し、
本場ブロードウェイで活躍しておられる日本人がいることを嬉しく思いました。
       
      前に出て赤いタンクトップを着た結香さん


そうそう、もう一つビックリが、
1991年の映画「カーリー・スー」に主演していた可愛い女の子が19人の中に選ばれ、
ビビ役を勝ち取ります アリサン・ポーター、覚えておきましょう。
彼女のお母さんも、初演のツアーでビビ役を演じたとか。
ピザを食べて指をしゃぶっていたあのキュートなスーちゃんに会えるなんて~嬉しいよ!
大人になったスーちゃんは上の写真の右から3番目黒の上下を着ています。
    

9:20から始まるレイトショー、15人ほどの観客でしたが、
寒空の下、元気をもらって家路を急ぎました。





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 ***** 今週 見た 映画 *****

 11月18日 「PERFECT STRANGER」 DVD ハル・ベリー、ブルース・ウイリス主演
         「デ・ジャブ」DVD デンゼル・ワシントン主演

         「ONCE ダブリンの街角で」DVD 
            「魔法にかけられて」を抑えてアカデミー賞オリジナル歌曲賞受賞
     
 11月19日 「ブーリン家の姉妹」@TOHOシネマズ海老名

         「ブロードウェイ♪ブロードウェイ」@109シネマズMM横浜

 11月20日 「僕のピアノコンチェルト VITUS」DVD 神童ヴィトスとおじいちゃんとのふれあい

 11月21日 「譜めくりの女」DVD フランス映画。
           「地上5センチ…」主演のカトリーヌ・フロ主演のシリアス復讐劇。怖い~。

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ミスト  The Mist

2008-11-16 | 映画 ま行
始めて見たスティーブン・キング原作の映画は「キャリー」だった。
何故「キャリー」を見たのか全く思い出せないけれど、
姉に連れられて映画館に足を運んだ。(お姉ちゃん、間違ってたらごめんね。)

ホラー映画とは露知らず、「見なければよかった・・・」と後悔した。
プロムで頭から豚の血をかけられたキャリーの形相が、いつまでたっても記憶の隅に居座り続け、
ホラーを敬遠するようになった。
一世を風靡した「エクソシスト」は、汚いなぁ~と思っただけで、
クリスチャンで無い私には何が怖いのか全く理解できなかったけれど、
「キャリー」の怖さは記憶に残った。
今思えば、細かい所まで覚えていることに自分でも驚くけれど、
キャリーの母親の敬虔というよりは狂信的な宗教への傾倒に、
それが故に学校でいじめられるキャリーに同情すると共に、
よくわからないながらも不気味なものを感じていたのかもしれない。

「キャリー」の主演は後にアカデミー賞を獲得した、シシー・スペイセク。
そして、な、な~んとブレイク前のジョン・トラボルタがいじめっ子のボーイフレンドでちょこっと出演!
「サタディー・ナイト・フィーバー」でブレイクした時、ビックリしたのでした。



********************

     ミ ス ト       M I S T 

********************

                 


 < ストーリー >  

激しい嵐の翌日、デヴィッドは湖に発生した深い霧に懸念を抱きながら、
息子を連れ、隣人と共にスーパーマーケットへ買い出しに行く。
濃い霧はどんどん広がり、マーケットも霧に包まれ視界ゼロの状態になる。
マーケットに閉じ込められる中、霧の中に潜む不気味な生き物を発見するデヴィッド。
彼を信じる者たちは、直ぐにドッグフードの袋で店のバリケードを作り始める。
一方、変わり者で知られるカーモディは狂信めいた発言で人々の不安を煽る。
夜、光を求めて集まった霧の中の巨大な生き物たちが襲いかかる。
店内は大混乱となり…。


 
スティーブン・キングは不思議な作家だ。
ホラー作家かと思えば、
全く異なる、「スタンド・バイ・ミー」「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」のような
心に残る作品も発表する。


通常、ホラーやSF映画では、
ジェイソンやブギーマン、ゾンビに幽霊、宇宙人だのウイルスだのが、
「こんなん出ましたけど~」とばかりに恐怖の元凶なるものが登場する。
こういうの、結構苦手です。

ホラーではないけれど、
最後まで運転手を明かさず迫り来るトラックに人格を持たせたかのような
スピルバーグの「激突」は、とびっきりの恐怖映画だった。

「幽霊の正体見たり、枯れ尾花」なんて言葉があるように、
最後まで正体を明らかにしないほうが、見る者の想像力を刺激し恐怖は増大するように思う。

そういう意味で、本作「ミスト」は最後まで霧に包まれたままなのかなと思いきや、
意外と早く巨大な生き物の一部?と思われるタコみたいな触手を登場させてしまう。
その後も巨大な昆虫や、なんだかよくわかんない生き物も登場、
軍の基地で秘密裏に行われたなにかの結果なのか?ってところは・・・最後までよくわからない。
こんなのは登場させず最後まで謎のままでよかったのにな~。

「インディペンデンスデイ」で宇宙人見せられた時、あまりに古典的な宇宙人像の登場と、
コンピューターウイルスで撃退という結末に「ありゃりゃ…」だったことが頭をかすめた。


しか~し、
この映画の見所は、正体不明の生き物なんてどうでもよいと思えるほどの人間描写にありました。

逃げ場のない閉鎖空間に取り残された人達が、空間の外にいる姿の見えない恐ろしいものに翻弄され、
パニックに陥り、理性をかなぐり捨てた姿です。
その人その人の本性があぶり出される。
威張っていた人が小心者だったり、意外な人が冷静だったり、勇敢だったり。
恐怖に耐えられなくなり外へ出る者、
自殺する者、
人々の恐怖を煽り、先導し、預言者のように振舞う者、
まさに「溺れる者は藁をも掴む」、平時は変わり者として敬遠していた頭のおかしなおばさんに、
徐々に感化され信奉者となり、教祖様に従う信者のように言われるがまま
果ては原始宗教のように生贄を捧げよと狂気に走る。
マーシャ・ゲイ・ハーデンはこういう役、うまいなぁ~。
    

自分がこういう状況に陥ったら・・・と考えると怖いなぁ~。
スティーブン・キング、恐るべし。

もう一つはエンディング。
主人公デヴィッドが迫られる苦悩と究極の選択、そして絶望
この結末はキングの原作をヒントに、監督フランク・ダラボンが書いたものだとか。
キングをして「もしこの結末を思いついていたら、小説の中で使っていただろうね」
と言わしめた結末。
う~ん、フランク・ダラボン、恐るべし。

何が怖いって・・・やっぱり恐怖に駆られた人間の集団ほど怖いもんはないなぁ~。

というわけで、ホラーじゃない部分でと~っても感心させられた映画でした



***** 追加 です ***** 

トラックバックを頂いた★YUKAの気ままな有閑日記★さんのブログを拝見していたら
キングの原作にを引用しておられました。
次のような文章があるそうです。

「恐怖とは視野と知覚がひろがってゆくことである。(中略)
合理性が崩れはじめると、人間の脳の回路は充電過重になってくる。
神経細胞の軸策突起が赤く熱を帯びてくるのだ。幻覚が現実となり、
遠近法の関係で平行線が交わるように見える地点に、現実にきらめく水銀の池があらわれたり、
死者が歩いて話をしたり、バラの花が歌を歌ったり、しはじめる。」

この一文を読んで、はっと気がつきました。
「あんなのいらないんじゃないかなぁ~。最後まで姿が見えないほうが…」と書いたあの化け物、
実は恐怖の極限に至った人たちの幻想ではなかったか?と。
「死者が歩いて話をしたり、バラが歌う」ように、恐怖で作り出したまぼろし
そう考えると、あのちゃっちい化け物はわざと作り物っぽくチープに作ってあったのではないか?と。
や、やられた~
私達が見ていたものは現実ではなく、一貫して恐怖に繰られた人間の愚かさを描いていたのでは?!
あれ、そうなると奥さんは何で亡くなったのかしら?
う~ん、行き詰まり・・・。



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  ***** 今週 見た 映画 ****

 11月 10日 「ミスト」DVD

   来週は映画館に行くぞ!
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地上5センチの恋心  Odette Toulemonde

2008-11-09 | 映画 た行
公開時見に行こうと思っているうちに終了してしまった本作、DVDの発売を知り早速鑑賞

最近「温暖化」「宇宙からの侵略」「ウイルスの蔓延」等々
「地球の危機」や「日本の最後」みたいな映画多すぎませんか?
何だかマスコミの「学級崩壊」「医者不足」「なんたら難民」「格差社会」などという
不安を煽りまくる報道同様、映画も思いっきり先行き不安を煽ってます
見るもの聞くものこの手のものが続くと、気持ちが沈んでしまいます
現実的にどうかは別にして、悲観するばかりではなく、やっぱり希望は持ち続けたいよ

という訳で、落ち込んだときには、こんな映画はいかがでしょう?

幸せ配達人のオデット。
何ともふ~んわり、ほ~んわか、しあわせ~な気分になって元気の出る映画ですよ

主役オデットを演じるのはカトリーヌ・フロ。
とってもキュートでチャーミングな女優さんです
彼女を始めて見たのは「女はみんな生きている」。
結構凄い状況下で頑張る2人の女性を、逞しくコミカルに描いていましたっけ。
彼女はシリアスな「譜めくりの女」にも主演、近々DVDが出るのでこちらも見なくっちゃ~。


************************

    地上5センチの恋心     odette toulemond

***********************


原題は 「ODETTE TOULRMOND」。主人公の名前です。
フランス語はまったくわからないので、
シャンソンをフランス語で歌っちゃうという知り合いのKさんにおうかがいました。
苗字の「TOULEMONDE」は「tout le mond」を引っ付けたのではないかと。
非常によく使われる表現で、「すべての人。皆」という意味で会話でもよく出てくるそうです。 
toutはall、le mondは the worldの意味。フランスの有名な新聞はル・モンド。
映画の中でも「みんな」って珍しい苗字と言ってました。


 < ストーリー > 
 
何かあればすぐに「ジョセフィン・ベイカー」の曲を歌いながら踊りだす陽気オデット(カトリーヌ・フロ)。
10年前に夫を亡くし、美容師をしているゲイの息子と無職ですねかじりの娘と一緒に住む彼女は、
昼はデパートの化粧品売り場で働いて、夜はせっせと羽根飾りの内職に励む。
寝る前にはお気に入りの作家、
バルタザール・バルザン(アルベール・デュポンテル)の本を読むのがなによりの楽しみだ。
サイン会で舞い上がって自分の名前を言えなかったと落ち込むが、
彼の本で救われた感謝の気持ちを伝えたいとファンレターを渡すことに成功する。
一方のバルタザールは最新刊が酷評され、挙句に妻がその評論家と浮気していることを知り絶望。
そんな時、オデットのファンレターを読み…。


大ヒットしたフランス映画オドレイ・トゥトゥ主演の「アメリ」と雰囲気が似ています。
映像がとってもカラフル
こういう感じはフランス人好みなのかな?
アメリみたいにメルヘンチックではないけれど、
オデットの気持ちの高揚を直接ふわふわ宙に身体が浮くことで表現。
オデットの幸せそうな顔
見ているこちらまで幸せな気分になってきます。

    

オデットはゲイの息子と無職で反抗的な娘、居候している娘の恋人と暮らし、
世間的には少々問題ありの人生を送る普通の人。
悲観的だったが、バルザンの小説とジョセフィン・ベーカーの音楽に救われたという彼女。

ジョセフィン・ベーカーはアメリカ、セントルイス生まれの黒人シンガー兼ダンサー。
レビューで名を馳せた後フランスへ移住。
「黒いヴィーナス」と称されヨーロッパで大人気となり、
戦争中の功績ではレジオン・ドヌール勲章を獲得。
腰にバナナをつけた衣装が有名らしく、映画の中にそのポスターが貼ってあったし、
息子ルディがジョセフィンよろしくバナナを付けて踊ってました

 

一方、バルザンは売れっ子作家で、地位も名誉も手に入れた世間的には成功者。
テレビで批評家にこっぴどく酷評されどん底に。
自信をなくし、「誰かに愛されたい」と「愛されて幸せを感じたい」と
オデットからのファンレターにすがるように彼女のもとに。

ふ~んわり、ノー天気に見えるオデットには哲学がある。
「惨めな人生にも喜びや、笑い、愛がある。
こんな自分にも取り得があると気づき、ありのままの自分を愛せるようになった」
そして、それに気づかせてくれたのは、バルザンの本だと言う。
彼女をこんな悟りの境地に導いたバルザンの本、できるなら読んでみたいもんです。
バルザン本人が気づいていないってとこは、皮肉ですが・・・。

彼女と彼女の家族と暮らすうちに、
背伸びをして、人がうらやむ人生を歩んでいたが、本当の自分の人生を歩んでいなかったと気がつくバルザン。
「何を手に入れても幸せじゃなかった。自分のじゃなく他人の幸福を生きてきたから」
「どうすれば幸せになれるか?」・・・永遠のテーマよね~。
その答えを求めて日々暮らしているんよね。

オデットの夢は海に行くこと。
やっぱり海は人の心を癒してくれる場所なんですね~。海へ行こう!
地中海じゃなく観光地でない海ってところがオデットらしい。湘南の海じゃダメ?

オデットから幸せのレッスンを受けたバルザンの新作タイトルは「他人の幸せ」。
「みんな間違った場所で幸せを探している。幸せになるには、自分を受け入れることだ」と。
悟ったね!バルザン
バルザンと共に、私も幸せレッスン受けさせていただきました


「オデット」の「オ」を取ったら「デット 借金」って、
最後に借り返したってこと~?
苗字だけでなくこっちの名前にも含みがあったのか。やられました
(DVDを見てのお楽しみです)


それにしてもフランス男はロマンチックな演出がうまいなぁ~
こんなセッティングされたら女性はですよ。


時々現れる「イエス」の存在って何じゃいな?と思っていたら・・・
オデットの心を表しているのではなかろうか?

映画の中で日本映画を見るシーンが・・・ほんの数秒で麻呂眉女性のアップ
「羅生門」?
バルザンの奥さんが「日本人顧客に会う」とか、
最近のアメリカ映画では日本料理店のシーンが多いけれど、
フランス映画にも日本ネタがちらほらでしょうか?




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 ***** 今週 見た 映画 *****

    今週は一本も見れませんでした 
    ブログを始めて初めてかも・・・

 
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イーグル・アイ

2008-11-01 | 映画 あ行
公開開始に乗り遅れ、見ようか?どうしようかと迷っていた本作。
水曜日、横浜まで出たついでにレディースデイで鑑賞~@いつもの109シネマズMM横浜。
公開当初はさぞかし賑わったであろうけれど、
流石に2週間経過すると満席というわけにはいきませんわな~。


*********************

     イーグル・アイ   EAGLE EYE

*********************


 < ストーリー >

コピーショップの店員ジェリー(シャリア・ラブーフ)は、
アパートに送りつけられた身に覚えのない届け物を受け取ると同時に、
見知らぬ女からの電話で逃げるよう支持を受け、FBIに追われることになる。
法律事務所で働くシングルマザーのレイチェル(ミッシェル・モナハン)も、
息子を助けたければ言うとおりにするようにという突然の電話を受ける。
全く面識のないの二人は、目的もわからぬまま、FBIに追われながら、次々と出される指示に繰られ、
ジュリーは亡くなった双子の兄の真相を突き止める為、
レイチェルは愛する息子を救う為、協力し国家の危機に立ち向かう。



TSUTAYA onlineの解説によると、
『テクノロジーの脅威というテーマをかつてないハイパー・リアリズムで映像化し、
現代の不穏な国際情勢までも鋭く視野に入れた「イーグル・アイ」は、
まさに21世紀の最先端を疾走するサスペンス 』てなことになるようです。

まぁ~確かに、ド迫力のカーチェイス!疾走してました。
何がどないなってんのか、動体視力の低い目ではついていけませんがな・・・。
「ハイパー・リアリズム」って?超現実的ってこと???


スピルバーグには、今まで何度も度肝を抜かれてきました。
相手が見えない恐怖を描いた「激突」に始まり、
「ジョーズ」「レイダース」「バック・トゥー・ザ・フューチャー」等々、
そして最も驚かされたのはマイケル・クライトン原作の「ジュラシック・パーク」

そんなスピルバーグがストーリーを思いつき10年前からあたためてきたストーリーと聞けば
どんなすんごい話なんだろう?と期待はいやがうえにも膨らむよね~。



*** すみません。  ネタばれしま~す!  ***



と・こ・ろ・が・・・このエンディングってなんか見たことあるし、
途中から結末の予想がついてしまったやんかーーー。
どうしたんや?スピルバーグ。
「ジュラシック・・・」シリーズ以降、全く度肝を抜かれへんよー。

人間が造ったコンピューターシステムに、造った人間が襲われるという
「飼い犬に手を噛まれる」みたいなこの発想は、よくSFや映画に出てくるよ。
「ターミネーター」も人間が作ったものに人間が駆逐される危機を描いていたし、
コンピューターが暴走するわけではないけれど、「ダイハード 4.0」でも反政府分子が
コンピューターを乗っ取り、あらゆる機能が麻痺してしまうってものだった。

コンピューターに依存する私達の日々の生活。
電気が止まったり、たちの悪いウイルスに感染したり、ハッカーに乗っ取られたらどうなるんだろう?
という危惧は、誰もがうすうす感じていることですよね~。
「サーバーが見つかりません」のメッセージがでたり(度々起こります)、
ウインドウが次々に開いて止まらない~(過去に3回経験済み)とか、
携帯を忘れたりするだけでうろたえるのに
あんなにコンピューターに弄ばれたら発狂もんです。

しかし、国家安全保障を担うコンピューター「アリア」暴走のきっかけが、
自分の分析を無視する大統領の一言だったなんて・・・
プライド傷つけられたってか?
挙句に現政権のメンバーを処刑するギロチン計画って、完全にキレちゃったねー。
コンピューターなんだからもっと冷静に、落ち着いて、落ち着いて。


その上、大統領臨席のコンサートで爆弾が仕掛けられ、
ある音に反応して爆発するようにプログラムされているって、
現在公開中の「ゲット・スマート」(これコメディーやで)と一緒やんかーーー!!!
演奏と、楽譜を交互に見せて、あと少しで爆発!ってとこまで同じやん?!
一番緊迫すべき処で笑いそうになってしもたわ。

地下深くにあるコンピューター「アリア」って、水には浸かってないけれど、
小柴昌俊教授をノーベル賞受賞に導いた、ニュートリノ観測の「スーパーカミオカンデ」みたいやで?
因みに電話で二人に指示を与えるコンピューター「アリア」の声は・・・
ジュリアン・ムーアですってよ。(by ムービーカウントダウン@テレビ東京!)
     美しい


スピルバーグは本当にこのストーリーを10年もあたためてきたんかい?
これって日本の配給会社だけのキャッチフレーズ???ということで調査開始。

なんと!このストーリーはアイザック・アシモフの短編
「世界のあらゆる悩み All the Troubles of the World 」(1958)を基にしたって書いてあるやないですか!
これまた昔むかし度肝を抜かれた「ミクロ決死圏」も、ウィル・スミスの「アイ・ロボット」も
アイザック・アシモフなんだ~  それも、1950年代に書いたって!!!驚きです

結局、スピルバーグ構想10年の真偽のほどは定かではありませんが、
アシモフの想像の世界が半世紀を経て、現実のものになりつつあるのは確かですね。
街中至る所にある監視カメラ、1日外出したら一体どのくらい映っているんでしょう?


物語が進むにつれ、二人が「アリア」に選ばれた理由が明らかになり、
ジェリーの兄との葛藤、父との軋轢なんかも描かれているけれど、期待が大きかっただけに・・・
面白いかと聞かれたら結構面白かったんだけれど・・・という何とも歯切れの悪い感想に
なってしまいました。

     
   ビリー・ボブ・ソーントン in ラブ・アクチュアリー
       
あの宣伝文句がなければ、
「ディスタービア」の監督と主演コンビに、「近距離恋愛」のモナハンと、
アンジェリーナ・ジョリーの前の旦那さんビリー・ボブ・ソーントンが絡むサスペンス!
でよかったんじゃないかなぁ?


エンドロールに「ビリー・ボブ・ソーントンのヘアスタイリスト」を発見!
男性で殊更にヘアスタイリストって・・・ひょっとして、カツ○?

そうそう、大統領暗殺ってとこで、「バンテージポイント」で知った
POTUS(President Of The United States アメリカ大統領)って言葉出てきましたね~


気になったのは、空港の荷物を運ぶコンベアーでの「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」。
まるで滑り台みたいで、前々からできることなら一度滑ってみたいな~と思ってました・・・いいな~。
どっかの遊園地でメッチャ長いの作ってくんないかな~。

気になったのはそこかい!と突込みがきそう




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 10月28日 「ダージリン急行」DVD
 
         「人のセックスを笑うな」DVD 松山ケンイチ、永作博美、蒼井優主演 

 10月31日 「宮廷画家ゴヤは見た GOYA'S GOHST」@ムービル横浜 公開最終日
          ハビエル・バルデム、ナタリー・ポートマン主演


     
    ハロウィンのネイルです
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