映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

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妹の恋人

2008-01-27 | 映画 あ行
23日水曜日、横浜では朝起きたら雪が降り積もっておりました。
水曜日は御存知のようにレディースデイ
男性の皆様には申し訳ございませんが、
多くの映画館は女性のみ¥1000なのです。

午前中、時間があったので、
ゴールデングローブ賞獲得! アカデミー賞にもノミネートされた
ジョニー・デップ主演のホラーミュージカル?
「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」を見に行くぞ!
っと勇んでいたのに・・・雪

      

いやこんなことでひるんではならず、
車に3センチほど積もった雪を傘で落とし
安全運転を心がけつつTOHOシネマズ***へGO

¥1000とポイントカードを準備、
「「スウィーニ・トッド」お願いしま~す」
「今からですとプレミアスクリーンでお一人様¥2400ですが、よろしいですか?」
「えぇ!?(よろしいわけないやんか~…と心の中で呟いて)」
残念ながら、回れ右で帰ってきました。

御存知ですか?プレミアスクリーン?

プレミアといっても、
  3Dでジョニーが飛び出すわけでも、
  特別微笑んでくれるわけでないのに…
一体どれ位の人が利用しているんざんしょ?
通常料金でさえ高いと思っている人が多数派でしょうに。

幸い、雪はお昼過ぎに、雨へと変わって~おりました。ホ!

スイニー・トッド」は来週書く予定で~す。

前置きが長くなりましたが、今週はジョニー・デップつながりで、
彼の主演で、私が一番好きな「妹の恋人」です。
今月のケーブルテレビ・ムービープラスはジョニー・デップ月間で
懐かしい映画を放映しており、久しぶりに見直し、ほんわか気分になりました。

**********************
  妹の恋人  BENNY & JOON 1993
**********************

何故か、最近
 ・ジプシーのお兄さん    「ショコラ」「耳に残るは君の歌声」など
 ・オドロオドロしいストーリー「ナインスゲート」「スリーピー・ホロウ」
                    「シークレット・ウインドウ」など
 ・ファンタジー       「チャーリーとチョコレート工場」
      などが定番になってしまっているけれど、

「ニック・オブ・タイム」「ギルバート・グレイブ」「ネバーランド」
なんかの小ざっぱりした役の方が好みです。

海賊のスパロウ船長は、小汚くてもカッコイイから不思議ですが…他の人がやるとただの汚い海賊になっちゃうから御用心。

でも極めつけは、やはり「妹の恋人」のデップです。
この役は彼だからこそ、いんにゃ、彼以外は考えられない映画です。
    
 
どこにでもあるような、とあるアメリカの田舎町。
自動車整備工場を営む妹思いのベニーと妹のジューンは二人暮らし。
幼いころ事故で両親を亡くした二人。
ジューンは精神分裂症気味、情緒不安定で切れやすく、医者に通っている。

野球のチケットや昔のレコード、シュノーケル、犬のシャンプーなんかを賭けた
友人とのいつものポーカーに負け、
友人の従兄弟サム(これがデップです)を押し付けられる。

サムは読み書きが苦手(トム・クルーズなど欧米に多い失読症)だが、
大道芸や家事に特殊な才能をもつ心優しい不思議な26歳。当時デップは30歳。

映画に詳しく、台詞を空んじ、
バースダー・キートンやチャップリンに心酔、ファッションを真似、
浮浪者チャーリーのような杖も携帯している。
          

「金魚一匹うまく飼えない自分に、ジューンの面倒が見れるのか?」
と悩む兄ベニーも、
病気で、独り立ちできず、特殊な感性の中に生きる妹ジューンも、
読み書きが苦手でバカ扱いされるサムも、みんな孤独。

兄妹は嫌だと思いながら離れられない「共依存」の関係で、
兄ベニーは、12年間献身的にジューンの世話を第一に考え、
自分の幸せを犠牲にしている。
互いの為にも施設に預けたらと医者からも友人からも薦められるが、
気になって他人に任せに出来ない。

ジューンも兄を頼りながらも、子ども扱いし過干渉されることに苛立つ。

サムの登場で、サムとジューンが魅かれあうことで、
ずっと変わることの無かった兄妹の関係に、変化が起こる。

チャップリンが「黄金狂時代」でやった
ロールパンだかコッペパンにフォークを刺してダンスをしたり、
     
テーブルを滑るトレーを走って受け取ったり、
食べ物の載ったお皿でのジャグリングにパントマイム。
堺正章も真っ青のデップの見事なパフォーマンス。

チーズをはさんだ食パンをアイロンでトーストしたり、
     (こんなことできるんだ!)
テニスのラケットでマッシュポテトを作ったり、
     (ちょっと目が粗くないかい?)
ローラーの付いた椅子を滑らせ掃除をしたり、
     (部屋が広くて障害物が無ければやってみたい) 
飄々と別世界の中で生きているような、突拍子も無いサムの行動が
じわじわ~と、見ているこちらの心にも暖か~いものを運んでくれます。

ニコリともしない喜劇王キートンが観客を笑わせてくれたように、
サムも落ち込んでいる二人を、そっと元気にしてくれるのです。

全編を通して流れるサーカスをイメージしたような曲が
厳しい現実をおとぎ話のような物語にコーティングし、
それぞれが新しい未来に踏み出してゆく姿に希望の光をともしている。

   
兄から離れ、一緒に住み始めた二人がうまくやっていけることを
応援したくなる後姿です。(アイロンでトーストしてます)


同年制作された「ギルバート・グレイプ」と比較すると面白いですよ。
原題は「What's eating Gilbert Grape?」 eatingって?

「eat」は中学1年で出てくる基本単語ですが、
ここでの意味は「食べる」ではなく「イライラさせる、困らせる」
「何がギルバート・グレイプをイライラさせているのか?」ですね。

こちらでのデップは「妹の恋人」の兄ベニーの役回りです。

障害のある弟(レオナルド・デカプリオのすんばらしい演技!)や
超肥満で歩くのもままならない母など、
父親代わりで、問題だらけの家族の面倒を見る兄貴です。
そこに祖母とトレーラーで旅行する、キュートな女の子登場。
こうして書くと、設定は似ているなぁ~。
こちらもいい映画です。

でもデップは、
みんなの面倒を見る兄貴より、無垢で不思議キャラのサムの方がピッタリです。





******  今週 見た映画  ********

 1月21日  センチネルー陰謀の星条旗  
             マイケル・ダグラス、キム・ベイシンガー

 1月22日  16ブロック
             ブルース・ウイリス主演の刑事もの      
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ピグマリオンとマイ・フェア・レディー

2008-01-17 | 複数の映画
1月21日はオードリー・ヘップバーンの命日です。

亡くなって十五年近く経ってもいまだ人気は衰えず、
常に好きな女優ランキング上位に入るオードリー・ヘップバーン。
                   

私も御多分に洩れず一番好きな女優はと聞かれれば、やっぱりオードリーです。

******************************
        ピグマリオン (1938)

    マイ・フェア・レディー(1964) と
          プリティーウーマン(1990)

******************************

彼女の主演映画で真っ先に思い出すのは、「ローマの休日」と「マイ・フェア・レディー」。

たまたまビデオショップの古い映画コーナーで、「マイ・フェア・レディー」、「プリティー・ウーマン」のオリジナルであるバーナード・ショー原作「ピグマリオン」を見つけました。これはミュージカルではありません。

       

ヒギンズ教授をレスリー・ハワードが、イライザをウエンディー・ヒラーが演じています、って言っても「だれ?」ですよね。

レスリー・ハワードは「風と共に去りぬ」で腹立たしいほど優柔不断な、「何でスカーレットは彼に惹かれちゃうわけ、どこがいいの?」としか思えなかった気の弱~いアシュレーやってた人です。この映画では別人のようで、自信たっぷりで傲慢だけれどちょっぴりおかしな英国紳士を演じつつ、監督もやっています。

ウエンディー・ヒラーは「オリエント急行殺人事件」でロシアの亡命貴族の老婦人をやっていた方です。

この映画では「アラビアのロレンス」や「ドクトル・ジバゴ」の監督デビッド・リーンが編集で名を連ねています。
1938年制作なので白黒で画像は悪いですが、ストーリーは「マイ・フェア・レディー」とほぼ同じです。


このお話、
元々は古代ギリシャ神話、オイディウスの「変身物語(メタモルフォーゼ)」って仮面ライダーか何たら戦隊みたいな名前ですが、現実の女性に失望したキプロス王ピグマリオンが理想の女性の像を作り恋に落ち、愛の女神アフロディーテに人間にしてもらい妻にするというお話しです。

下町の花売り娘に淑女のたしなみを教え込む紳士をピグマリオンになぞらえたということですね。
でもこれって、ひとつ間違えると現代では犯罪になりかねません。

「マイ・フェア・レディー」はオードリーのため息がでるような美しさと斬新で豪華な衣装、
そしてミュージカル仕立ての華やかなハッピーエンドのシンデレラストーリー。

エンディングで「僕のスリッパはどこだい?」というせりふはハッピーエンドを示唆しているのでしょうか?
前からこのエンディングってどういうこと?と腑に落ちませんでした。

当時、英国上流階級の言語学者と花売り娘って言うのは、現代のハゲタカファンドのCEOと娼婦(「プリティー・ウーマン」です)っていうぐらいありえないカップルでしょう。
たかだか百年ほど前の英国が舞台の「ミス・ポター」で
「商人なんか家に入れないでちょうだい。空気が汚れます」とおっしゃった上流階級の母親の発言に、
ぶったまげたけれど、そこから察するにやはり二人のハッピーエンドってありえないのです。

プリティーウーマンでも、「いったい彼女は何を望んでるの?現実的に考えて結婚はありえないんじゃない?」というなんとも消化不良の結末でした。


「一番影響を受けた本は何ですか?」と聞かれて「銀行の預金通帳だ」と答えるような皮肉屋のショーがこんな少女マンガみたいな結末を書くとは思えません。

というわけで調べてみたら、な、なんと、オリジナル戯曲の結末はイライザとヒギンズのハッピーエンドではないのです。
イライザはヒギンズのもとを去り、フレディー(「君の住む街で」を歌っていた彼です)と結婚するのです!

ショーはオリジナルの結末に固執し、何故二人の結婚がありえないかというエッセイまで書いているらしいのですが、映画では監督らがハッピーエンドの可能性を残した曖昧な終わり方に変更したようです。
この映画の脚本でショーは第11回アカデミー脚本賞を受賞しているってことは、最終的にこの結末を受け入れたってことでしょうか?

でもフレディーと結婚という結末はなんとも締まらないですね~。
という訳かどうか、以降リメイクも同じ曖昧な結末を踏襲しているのです。


英国に行ったことはありませんが、今なお住む場所・話し方・楽しむスポーツ等で社会的地位がわかる階級社会だと聞き驚きました。
サッカーは労働者階級のスポーツって、日本人にはちょっとびっくりです。(上流の方はラグビーやポロですって。)

ショーの戯曲「ピグマリオン」は、そんな英国の階級社会を痛烈に皮肉った風刺劇です。
下層の下品な花売り娘でも、見かけを美しくし、上品な振る舞いと話し方を教え込めば、社交界で見破れるものなどいやしない、所詮上っ面がしか見ていないと皮肉っています。
舞踏会でヒギンズの弟子と名乗るハンガリー人言語学者が、
「英国人は英語の正しい話し方を知らない。あんな完璧な英語を話せるのは、教育を受けた外国人だけだ。」
そしてあろうことか、「イライザは王家の血を引くハンガリー人に間違いない」と太鼓判を押す。

これこれ、ショーさん、完璧な英語を話せるのは外国人ってあーた・・・勉強不足ですみません。
完璧な英語への道は、果てしなく遠い・・・。
出来ることならヒギンズ教授に教えを請いたいもんです。

「人は見た目が9割」なんて本もベストセラーになってるくらいだから、外見もそれなりには整えなくっちゃね。

舞踏会の後、してやったりと喜ぶヒギンズたちを見て、イライザは自分が実験道具に過ぎなかったことに気付く。
彼女は半年の特訓で、成長し自我に目覚める。
結婚でもすればと言われ、
「花は売っていたけれど、この身を売ったことはない」とかえし、
「どう扱われるかによって、レディーにも花売りにもなるのよ」と言う。

彼女の父親も無学で困り者だけれど、
「10ポンド払う」と言うヒギンズに、
「10はいらねえ。5ポンドがいい。持ち過ぎは身の破滅だ」と答える。
人を騙して喜んでいるヒギンズたちと、イライザや彼女の父親と、果たしてどっちの人間性に好感が持てるでしょうか?

まあ、磨いたからってここまで上品で美しくなれるのはオードリーだからですよね。
でもその美しさゆえに、ショーの風刺がかすんでしまっている気がします。


この映画は、1965年のアカデミー賞で監督・主演男優(レックス・ハリスン)・作品賞など12部門で獲得しましたが、オードリーは主演女優賞を取れませんでした。
ブロードウェーの舞台でイライザを演じ大ヒットさせたのに映画でキャスティングされなかったジュリー・アンドリューズが「メリー・ポピンズ」でこの年の主演女優賞を獲得したのはなんとも皮肉です。
(この役はジュリー・アンドリューズがするべきだと、当初オードリーは辞退したそうです。)

          

*アスコット競馬場の衣装が印象的ですが、私個人としては「君の住む街で」の場面でオードリーが着ているオレンジの服が好きです。(残念ながら写真がありませ~ん。)
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2007全米映画年間トップ10

2008-01-14 | その他
毎週日曜深夜12:00(日にちが変わるから月曜になるのかな?)から、
テレビ東京の「ショウビズカウントダウン」という番組を見ています。
毎週アメリカ興行成績を発表しているのです。
今週は2007年の年間興行成績トップ10の発表がありました。

*****************************
   2007 全米映画 年間興行成績 TOP10
***************************** 


  1.  スパイダーマン3   
  2.  シュレック3
  3.  トランスフォーマー
  4.  パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン ワールドエンド
  5.  ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
  6.  ボーン・アルティメイタム
  7.  300
  8.  レミーのおいしいレストラン
  9.  アイ・アム・レジェンド
  10.  シンプソンズ ムービー    
          
 2位、3位、9位、10位(シンプソンズは未公開)を見ていないので何とも言えませんが、少々意外な結果です。 
 シュレックとトランスフォーマーがこんなに検討していたとは・・・

 それでは日本の興行成績トップ10は? (Variety 調べ)


   1.  パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド  109億円
   2.  ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団     95億円
   3.  HERO                  81億1000万円
   4.  スパイダーマン3              71億円
   5.  硫黄島からの手紙              52億円
   6.  劇場版ポケットモンスター  ダイヤモンド&パール 
       ティアルガVSバルキアVSダークライ
  50億2000万円
   7.  ALWAYS 続・三丁目の夕日         45億円
   7.  西遊記                    45億円
   9.  武士の一分                  40億3000万円 
   10.  トランスフォーマー             40億円                 
       
 
 日本ではジョニー・デップの人気がダントツということでしょうか、アメリカ1位の蜘蛛男は4位です。
3位に「HERO」、9位に「武士の一分」ってことはキムタク人気恐るべしですね。
ポケモン・・・何も言うまい。
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ホーンブロアー 海の勇者

2008-01-12 | TVドラマ
今回は久々にTVドラマを取り上げます。
「懐かしの」でも「最新の」でもなく、1998年から2003年までに制作された、「知っている人はお気に入り、知らない人は全く知らない」イギリス海洋冒険ドラマです。

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ホーンブロアー 海の勇者 HORNBLOWER
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英米では人気小説で、架空の人物であるにもかかわらず、他の小説やドラマに登場したり、「スタートレック」のカーク船長のキャラクターにも影響を与えているらしいのです。
原作はC・S・フォレスターの小説、
時は18世紀末、フランス革命前から19世紀中ごろまで、
主人公ホレイショー・ホーンブロアが海軍士官候補生から提督になるまでのドラマです。
TVドラマは17歳から27歳までを描いており、3部構成で第一部4本、第2部2本、第3部2本、
1本105分程で見ごたえたっぷりです。

去年の秋頃だったでしょうか、日経夕刊のテレビコラムで「ホーンブロアー第2部・第3部」の放映をケーブルテレビのミステリーチャンネルで開始すること、面白い番組であることなどが紹介されていました。(Tさん、教えてくれてありがとう)
途中から見始めたのですが、面白くって毎回楽しみでした。
しかし、1作105分って映画1本見るのと同じというのはちとキツイ。
でも、よくもまあこんな豪華なTVシリーズ作っちゃったもんです。
実際の帆船も使っているようだし、海軍の青、陸軍の赤の制服も再現され、戦闘シーンや爆破シーンなど等大掛かりで、俳優さんたちもさぞや肉体的に厳しい撮影だったのではと思われます。

ヨアン・グリフィスという俳優さんを御存知でしょうか?
「ファンタスティックフォー」のリーダー「Mrファンタスティック」にしてジェシカ・アルバの恋人役で体がゴムみたいに伸びる人をやっている方です。
             

まあ、はっきり言って「この人誰?」「何で主役やってんの?」「主役なのにいまひとつインパクトに欠けるなぁ」という印象だったのですが、本シリーズを見て、すっかり態度を改めました。
大きなお世話ですが、歳とっちゃいましたね。
ホーンブロアー自体、勇敢で責任感が強く、部下思いで機知に富む、っていいとこだらけのキャラなのですが、ヨアン・グリフィスがこれまた爽やかで、次々と困難に直面しながらも前向きに成長していくホーンブロアーにピッタリなんです。
第1部の17歳という設定は、か・な・り無理がありますが、彼の爽やかな魅力に免じてよしとしましょう。

また脇を固める俳優陣がうまい。
皆さん英国の俳優さんで、日本ではあまりお目にかかれない方が多いのが残念です。アメリカ人俳優と違って、派手さはないけれど落ち着いた重厚な感じが良いですね。
水兵マシューズとスタイルズ役の方々は本当に船乗りなんじゃないかと思うほどのはまり様です。縞々Tシャツのマシューズはいい味出してます。

         

今回このドラマを選んだのは、お正月2日から毎日、ケーブルの「ミステリーチャンネル」で全シリーズ再放送があり、前回見逃した第1部が見れたこと、また、たまたま2日の朝、ディズニーの「102(101匹ワンちゃんの続編です)」をちらっと見たら、ホーンブロアーが、いえヨアン・グリフィスが主役で出ているじゃありませんか。偶然とはいえ、これは何かのサインかも?

昔から、「板子一枚下は地獄」なんて船乗り稼業が危険であると言われていますが、ひとたび出帆すると限られた空間・食料の中で生活を共にする一種の運命共同体、ましてやフランスやスペインと戦闘状態に入ったりするわけだから、規律を保ち協力しなければとんでもないことになるわけです。
上官の命令は絶対で、背けば縛り首です。
和を乱す行為を行ったときは、鞭打ちです。
戦闘に負け降伏する時は、将棋の「負けました」宣言よろしく、艦長が自分のサーベルの向きを変え、敵の艦長に渡すのです。
敵に対しても約束を守り、敵ながら天晴れな行為に対しては称えるという美しい騎士道精神が生きています。
勿論人間ですから、妬みや誹謗中傷もあり、足を引っ張る嫌な奴も登場します。

     

古参仕官の陰湿なイジメに耐え、戦い(ピストルでの決闘シーンでは西部劇とは違い、少し離れたところから向かい合って同時に撃つって、この距離じゃ相打ちが多かったんじゃないかしら?)
フランスやスペインの捕虜になったり、
「バウンティー号の叛乱」のように、おかしくなった船長を解任したことで軍法会議にかけられたり(船長がかつて名を馳せた英雄だったりすると尚大変)、
英国軍艦長がアイルランド出身で秘かにフランス軍と手を結びアイルランド独立のために裏切り行為に及んだり(英国のアイルランド抑圧は16世紀に始まっている)、
様々な困難に立ち向かいながら、友情を育み、潔く、時には命がけで解決に向かっていく姿には、荒くれ水兵たちのみならず視聴者の信頼をも獲得し、ファンを増やしてきたのだと思います。

残念ながら制作会社が続編制作を打ち切ったようなのですが、アメリカの熱心なファンによって続編制作嘆願キャンペーン「Save the Hornblower series!」が行われ、多くの日本人ファンもオンライン署名参加されたようです(現在終了)。

近くのビデオ屋さんには残念ながら置いていません。
このシリーズを見るにはNHKやミステリーチャンネルの再放送を待つか、DVDボックスを買うしかないんでしょうか?(めっちゃ高~い)


***** おまけ *****
 
1951年グレゴリー・ペック主演で「艦長ホレーショ」が公開されています。
 見てみたい!

        


***** 今週見た映画 *****

  1月6日  ラスト・キング・オブ・スコットランド


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ナショナルトレジャー  リンカーン暗殺者の日記

2008-01-04 | 映画 な行
   明けましておめでとうございます
        今年もよろしくお願いいたします。

今年初めてのブログは、昨年末大掃除をサボって見に行った「ナショナルトレジャー リンカーン暗殺者の日記」です。

      

言わずと知れたニコラス・ケイジ主演の続編。
それにしても最近の映画はファンタジーと謎解きの多いこと。
昨年に引き続き、今年もファンタジー映画が目白押しに控えております。
ちょっと食傷気味。

CG技術の進歩によって、もう何だって映像化出来ちゃうぞ!ってわけで、
こういうジャンルの作品が多いのでしょうか?
そこそこ興行成績もあがるってことかしら?

**********************
ナショナルトレジャー リンカーン暗殺者の日記
 NATIONAL TREASURE   BOOK OF SECRETS

**********************
ナショナルトレジャーって日本語で言えば、「国宝」。
こんなに次から次へと、埋没していた国の宝を見つけ出してくれるなんて、何という愛国者なんでしょ。
日本なら、さしずめ「徳川埋蔵金」とか旧日本軍の財宝てなことになるのでしょうか。
事実30年の歴史を誇る「日本トレジャーハンティングクラブ」で、頑張っておられる方もいらっしゃるようです。
「映画みたいに簡単に見つけられたらかなんなぁ」という声が聞こえるようです。

「謎解き」と「宝探し」の嫌いな人はいないでしょう。
そこにはワクワクする冒険とロマンがあるから。
一攫千金、もしくはファンタジー同様、一種の現実逃避でしょうか。

かく言う私は、若かりし頃「インディアナ・ジョーンズ」シリーズに魅せられ、あまりの面白さに一作目の「失われたアーク」をぶっ通しで2回半見てしまったという過去があります。
当時は座席指定の入れ替え制じゃなかったから、そんなことも可能でした。
なにせ宝探しに、大冒険プラス大掛かりな仕掛けで若いハリソン・フォードとくりゃあ、軍配はインディーにあがります。ニコラス・ケイジじゃ分が悪い。

最近の謎解きでは、かの「ダビンチ・コード」で、トム・ハンクスの髪型と今回のニコラス・ケイジの髪型がよく似ているのは何故なのか?
前方後退気味でもみあげが短いのは、はっきり言っておかしいぞ。
          


第一作を観て、始めて「フリーメイソン」という言葉を知りました。
一体どれだけの人がこの言葉を御存知だったでしょう。
アメリカ建国にまつわる独立宣言書や1ドル札、リバティーベルにウォール街のトリニティーチャーチ(三位一体教会)に隠された謎。
財宝を見つけるストーリー自体は面白かったけれど、「メイソンって何?」と新たな迷宮へ。
この映画を楽しむにはやはり「メイソン」とは何ぞや、ということを明らかにせねばなりません。

広辞苑によると「アメリカ・ヨーロッパを中心にして世界中に組織を持つ慈善・親睦団体」とあります。
一般的には「秘密結社」というよからぬ胡散臭いイメージがあるようだが、
吉村正和氏の「フリーメイソン」によると、起源は様々(ソロモン王の神殿建設って紀元前10世紀?)で元は石工の組合みたいなものから、18世紀以降、ヨーロッパで「道徳的な完成を持って人間の完成とする」といった進歩的な考えに基づく団体で、王侯貴族も入会し、「自由」「平等」「博愛」「慈善」「救済」といった理想を掲げ、アメリカ独立運動、フランス革命、そして明治維新にも影響を与え、今日まで続いているのだという。

加治将一氏の「石の扉」という本によると、
長崎の観光地グラバー邸のグラバーさんもフリーメイソンで、坂本竜馬をこっそりイギリスへ送ったのではないか?な~んて話もある。でなきゃ、四国のポッと出のおにいちゃんが商社、日本初の株式会社といわれる「亀山社中」とか、「船中八策」なんて思いつくかな?という話だ。

伊藤博文や井上馨ら長州ファイブ(昨年映画になりました)や薩摩藩の森有礼ら十五名をイギリスに手引きしたジャーディン・マセソン商会はグラバー商会の親会社。
「この国をどげんかせんといかん」と言ったかどうか、
とにかく若い力が幕府を倒し明治新政府の原動力となった、「国危うして君子現る」と歴史で習ったのに・・・
日本の夜明はフリーメイソンの力があったからと知り、がっくりショックを受けました。知らない方が幸せなこともある・・・。

で、やっと映画「ナショナル・トレジャー」です。

一作目は、「アメリカ建国史ツアー」へようこそ。
建国の父たるジョージ・ワシントンにベンジャミン・フランクリン、独立宣言書に署名した多くがフリーメイソンだったことから創られたストーリーで、
歴史とフィクションを絡ませ、楽しませてもらいました。

ハービー・カイテル演じるFBI捜査官もフリーメイソンであることを、指輪のデザイン(コンパスと直角定規のシンボル)でさりげな~く暗示。
          


アメリカの国璽(読めない…「こくじ」で、国家を表す印章で、条約批准等公式文書に使用ですって)も見ようによっては、メイソンのシンボルが散りばめられているともとれる。
ところで日本の国璽ってどんなデザインなんでしょう。興味あります。ご存知の方はご一報を。
       

今回の続編も前作同様、事実とフィクションをうまくミックスしているんだけれど、いま一つのりきれないのは、
宝を発見したことで、御先祖様の汚名を返上したことになるっていうところが、納得できないからなのか(わかってないのは私だけじゃないよね?)。
それとも、宝を発見してめでたしめでたし、という安直な二匹目のドジョウ狙いに冷めてしまったのか。
執拗に追っかけてくる宝探しのライバルが、急に物分りよく発見者の名誉と引き換えにあっさり犠牲になってくれたからか。
う~ん、不満が残ります。

日本語の副題は「リンカーン暗殺の日記」、でも原題のbookって、暗殺日記じゃなくて大統領だけが見れるという歴代大統領の秘密の記録でしょう。

 
「クイーン」でアカデミー主演女優賞を獲得したヘレン・ミレンや
渋いシリアス俳優エド・ハリスを配して重みを加え、子供だましのディズニー映画にならないように配慮したのはわかるけど、
バッキンガム宮殿にある女王の部屋やアメリカ大統領執務室にこっそり忍びこんだり、
大統領を誘拐って、奇想天外にもほどがある。
国家安全保障はどうなってんのよ?

しか~し、謎解きの鍵となる二台の机レゾルートデスクにまつわる話は事実で、
本当にビクトリア女王が十九代アメリカ大統領ヘイズに進呈し、ケネディーが大統領執務室に入れたけれど、ニクソンは使わなかったらしい。
な~んて、アメリカ人にとっては常識なのかしらん?

イギリスでのカーチェイスは「ボーンアルティメイタム」を少し意識したかも?

大統領を演じるのは「13デイズ」でケネディーを演じたブルース・グリーンウッド。
大統領の登場ってブッシュのそっくりさんでも出るのかと思っちゃった。

大統領が「本の47ページを読め」って謎の言葉を残したけれど、
次回作の伏線でしょうか?
ってことは「ケネディー暗殺の謎」かしら?

    

アンジェリーナ・ジョリーの実のパパ、ジョン・ボイド演じる父親とヘレン・ミレン演じる母親との関係が、ニコラス・ケイジ演じる主人公とダイアン・クルーガー演じる恋人チェイス博士との関係とそっくりなのはlike father like sonってことかしら。
ってことは二人の関係は前途多難、波乱含みね。

大統領と絡むあたりから、愛国心あふれる会話になるのは、アメリカ映画のお決まりで、ちょっと引きます。


それにしても、何で「お祭り男、新庄剛」を宣伝マンに起用したのでしょう?
マイナス要因の方が大きいと思うんだけどなぁ・・・いらぬ先入観を生みそうです。

まぁ、何にせよ「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジェリー・ブラッカイマーお得意の娯楽映画でした。


*****   今週見た映画   *****

 1月2日  TV  「102」 
 1月3日  DVD 「長州ファイブ」 
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