映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

最高の人生をあなたと  LATE BLOOMERS

2012-10-31 | 映画 あ行
高齢化が進む中、世は女性のみならず男性もアンチエイジングばやりです。
やっぱり、少しでも長く若さを保ちたいというのは万人の願いですもんね。

20代の頃、たまたま桐島洋子氏の講演会に行き、面白い話をうかがいました。
人生80年と考えて1日に例えると、20歳で午前6時、正午で40歳、還暦で午後6時。
あなたは何時何分ですか?と問いかけられました。当時は午前7時半頃。
ま~だまだと思っていたのに…、ふとこの話を思い出したらもう午後○時
若い時には実感がないけれど、時の流れは容赦なく、人はみな、いずれは老いて死ぬ運命。
母がよく「年寄りわらうな、行く道じゃ」と言っていたのを思い出します。

近眼が進んだのでメガネの度を強くしたら…
帰りの電車で文庫本を読もうとして驚きました。字が、かすんだんです。
老いの第一歩、こういうことになるんや~!? あわてて元のメガネに戻しました。

本作の中で、主人公の友人の台詞に「年を取るのは勇気がいる」というのがありました。
「年を取る勇気」心に刻んでおかなければ・・・。

原題は「LATE BLOOMERS」。「大器晩成の人、遅咲きの花」という意味のようですが
この映画のストーリーにマッチしているように思えないのですが・・・。
日本語の「最高の人生をあなたと」というのは「最高の人生の見つけ方」を意識しているのでしょうが、
ヒット作をもじった日本語タイトルはもうやめて欲しいな~。


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         最高の人生をあなたと   LATE BLOOMERS

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 < ストーリー >
高名な建築家アダムと妻のメアリーは、結婚して30年になる熟年夫婦。
3人の子供たちはすでに独立。夫のハレの授賞式で「記憶の空白」体験したメアリーは、
医者から勧められスイミングを始め、ボランティアで教師の仕事に復帰し、老後の準備を始める。
一方、アダムも老人ホームの設計を依頼され落ち込み、事務所に内緒で若いスタッフとともに
美術館のコンペに参加するべく情熱を燃やす。
これまで円満だった夫婦の仲が、次第にギクシャクして…。


老いを意識し、ボタンの大きな電話や電動のベッドを購入し、部屋のあちこちに手すりをつける妻。
空港の設計などで名声を博して賞を受賞したのに、老人ホームの設計を依頼され落ち込む夫。
ふたりの間で、老いに対するスタンスの違いから不協和音が聞こえ始めます。
       
老眼鏡越しにアイラインを引こうとして苛立ったり、若い男性の視線が自分を素通りしていることに
ショックを受ける妻だが、結婚・子育てなど環境の変化によって自分のライフスタイルを変えることに
さほど抵抗がない。その裏には老いという共通項で夫と同等の立場になれるという思いもあるかも。
一方、プライドの高い夫は、老いを受け入れることができず、若いスタッフたちのコンペグループに参加。
「レッドブル」を飲んで残業。服装もTシャツにトレーナー、革ジャンなど若作りに励んだりとジタバタ。

妻:「人生の新たなステージなのよ。生活を変えなくっちゃ」
夫:「変えたくなんかない。今まで通り仕事がしたいんだ」
妻:「自分が若いと感じるために、若い人と働きたいだけよ」
この後、顔色を変え、身構えた夫の一言がこれ。
夫:「君といると年を感じるんだ」  
西洋人は歯に衣着せずキツイ言葉を吐くなぁ~。
この一言はアカンでしょう。これを言っちゃぁおしまいよ。
この後、バスタブから立ち上がる時、無意識に妻が取り付けた手すりを持ってハッとする一瞬に
妻は溜飲を下げるのですが、私だったらこの言葉は許せんなぁ
まぁ、こんなこと言われたら、
「お互い様でしょ。あんたかって、髪の毛薄くなって人のことなんて言える立場じゃないでしょうが」と
売られた喧嘩を買ってしまいそうです 

別居状態の後、すったもんだがありまして…映画は落ち着くところに落ち着くわけですが、
人生80年の現在、定年を迎えた夫と妻で新たな関係を築いていくというのは、
人生における大きな課題なんだなぁと実感しました。

共に手を携えて「年を取る準備」「年を取る勇気」を持てるといいね。

     
       ふたりの仲を心配し、「老いた親と付き合う方法」を読む子供たち
 

主演はイングリット・バーグマンの娘のイザベラ・ロッセリーニとウィリアム・ハート。
お二人ともほぼ60歳だとか。
イザベラは水着姿も披露し、しわも隠さず。でもやっぱり美形です。お母様の面影もあり。
       

   
  若かりし頃のイザベラ・ロッセリーニ           母バーグマン  母娘で美形だぁ~!

イザベラは何と、マーティン・スコセッシ監督と数年間結婚していたのですね。
ゲーリー・オールドマンとも婚約していたとか。 



 
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 ***** 見た 映画 *****

 10月26日 「ミステリーズ  運命のリスボン」 @シネスイッチ銀座

 10月29日 「最高の人生をあなたと」DVD






ツトム・ミリキタニさんの訃報

2012-10-30 | その他
27日土曜日の日経朝刊。
写真入りの「桑名正博氏」訃報記事の下に、「ツトム・ミリキタニ氏」の訃報を見つけました。

ツトム・ミリキタニさん(日本名:三力谷 勉)は1920年6月サクラメント生まれの日系2世。
2006年製作の映画「ミリキタニの猫(The Cats of Mirikitani)」は彼の半生と
アメリカ人映画監督リンダ・ハッテンドーフさんの出会いと日常を描いたドキュメンタリーです。

公開時の試写会に行ったのですが、試写後赤い帽子を被ったミリキタニさんとリンダさんが登壇、
お話をされ、観客の質問にもユーモアを交え元気に答えておられたのを覚えています。
当時すでに86歳、脳出血に起因する機能不全のためニューヨーク市内の病院でなくなられたことを
リンダ監督が明らかにされたそうです。享年92歳。


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      ミリキタニの猫  The Cats of Mirikitani

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ニューヨークの街角で出会ったホームレスの老人ジミー・ツトム・ミリキタニ。
2001年9月11日の同時多発テロで爆風と喧騒に包まれるなかでも平然と路上で絵筆を動かしていた。
「戦争ではなくアートを創りだす」をモットーに路上画家をしている80歳の日系人ホームレス。
自宅に彼を招いたリンダ監督は、生活を共にする中で彼の数奇な過去を知る。
カリフォルニア生まれで少年時代を広島で過ごし、米国籍を持ちながら、戦争中強制収容所に収容され
故郷の街を原爆で失った。
戦争や差別により数奇な運命に翻弄されながら、アメリカで生き続ける道を選び、
路上で画家として猫や原爆の絵を描き続けた半生。

    
彼の話を聞き人生を辿る旅の中で収容所のあった場所へ足を運んだり
彼の市民権の復権、親族との再会など、彼の人生が大きく動き出す。

映画にするつもりなく粉じんなどが舞うNYの路上は老いた身体によくないと手を差し伸べたリンダ監督。
一人者の女性が夜遅くまで出歩いちゃいかんと小言を言ったり、自分を収容所に送ったアメリカ政府なぞ
信頼しないし年金なぞいらん、と頑固なミリキタニさん。
一本筋の通った頑固な日本のおじいちゃんだけど、ユーモアがありお茶目です。

半生を辿る中、頑なに心を閉ざしていた彼が徐々に心を開いていく姿に、
リンダ監督と出会えて本当によかったねぁ~という気持ちと監督の尽力に、感動したのを覚えています。
      収容所跡でスケッチ


心よりご冥福をお祈りします。




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リンカーン/秘密の書 Abraham Lincoln: Vampire Hunter

2012-10-24 | 映画 ら行
TVで予告編が流れている本作。韓国行きの機内で鑑賞しました。
韓国へは片道2時間の旅。食事や機内アナウンスで中断したので行きで終えることができず、
往復で見終わりました。
白黒映画か?と思うほど全体のトーンが暗く、
その上、午後便で外が明るいせいで私の影が写りこんでしまい、
小さな画面での激しいアクションは何が繰り広げられているのやら?よく見えないままエンディング
という最悪の状況でした


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          リ ン カ ー ン  秘密の書   

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極秘の任務って・・・

* 月刊シネコンウォーカー *
 奴隷解放と国家統一という偉業を成し遂げた第16代大統領エイブラハム・リンカーン。
 表舞台に出てくることのないもう一つの真実に焦点を当て「闇の勢力」と闘い続けた
 男の生涯を描く。「秘密の日記」が明らかにするのは隠された歴史の真実==アメリカ社会に
 巣食う「闇の勢力」との長きにわたる壮絶な戦いの日々。 

* goo映画 *
 一冊の日記に隠されていた真実の物語。
 長らくその存在が噂されていたリンカーン大統領の「秘密の書」。
 そこに記されていたのは、少年時代から暗殺される直前まで、闇と戦い続けた一人の男の
 驚愕の記録だった。誰もが知るアメリカ大統領が隠し続けた“裏の顔”とは……?
 そして世界を支配するかもしれなかった“奴ら”とは?
 時を越え、歴史の裏側に潜む真実の物語が明らかになる。

などなど、この映画の紹介やCMを見ると複雑な気持ちになります。

「もう一つの真実」や「隠された歴史の真実」「歴史の裏側に潜む真実」と、
ことさらに「真実」という言葉が使われているからです。
「生涯秘密裏にヴァンパイアハンターとして闘い続けたという裏の素顔が明かされる」って、
え~?!リンカーンのそんな裏の「素顔」なんてないと思いますけどー 

         

この世に本当に「ヴァンパイア」が存在すると思う人や、
リンカーンがヴァンパイア・ハンターだったということを真に受ける人はいないとは思います。
しかしながら、歴史的な出来事やリンカーンの私生活を巧みに絡めつつ大胆に創作が行われており、
こんな風に歴史を書き換えちゃっていいのかぁ~?という懐疑的な気持ちを抱えながらの鑑賞でした。

両軍合わせて62万人もの戦死者をだし、4年の長きにわたり国を二分したかもしれないこの戦争を、
「ヴァンパイアとの戦い」などという荒唐無稽なものにしてしまっていいのか?!
この映画を見てアメリカ人はどう感じるのかなぁ?

「アべンジャーズ」の結末で、戦い終結に核爆弾を使ったシーンで引いてしまった以上にドン引きです。

エンターテインメントなんだから面白ければ何でもありという意見もあるでしょうが
もう少し節度が欲しいな。

リンカーンも草葉の陰でビックリだよ 




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 ***** 見た 映画 *****

 10月21日・23日 「リンカーン/秘密の書」機内


ダーク・シャドウ  DARK SHADOWS

2012-10-20 | 映画 た行
楽しみにしていたのに、なんとなく見しびれてしまった本作。
やっとのことで、DVDレンタルにて鑑賞。

次回作でリンカーンをヴァンパイア・ハンターにしてしまったティム・バートン(製作)。
よっぽどヴァンパイア好きなんやね。
でも「隠された歴史の真実」とか「リンカーンの素顔を切り取る」などなど、
実在の人物に「真実」や「素顔」なんて言葉を使って歴史をねじ曲げちゃあ、まずくないかい?

本作は60年代アメリカで大人気だったソープオペラをもとに映画化したって全く知りませんでした。
「ゴシックホラーコメディー」って、子供の頃大好きだった「おかしなモンスター一家 The Munsters」と
ちょっと雰囲気が似ています。  →懐かしのアメリカTVドラマ
  
 おかしなモンスター一家              ダーク・シャドウズ   

こういうテイスト、大好きです。

      



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            ダーク・シャドウ  DARK SHADOWS

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 < ストーリー >
18世紀半ば、英国からアメリカに渡り、港町「コリンズポート」を築いたコリンズ家。
「家族こそが財産」という父の教えを胸に若き当主となったバーナバスは魔女とは知らず使用人の
アンジェリークに手を出しふったために恨みをかい呪いをかけられヴァンパイアにされて生き埋めに…。
200年後の1972年蘇ったバーナバスは、見る影もなく没落した一族の再興に乗り出し
魔女アンジェリークに戦いを挑む。


何だか出演者の皆さんは、とっても楽しんで演じていらっしゃる感じ。
ジョニー・デップは言うに及ばず、
「007 カジノロワイアル」でボンドガールに抜擢されたエヴァ・グリーンも
ノリノリで魔女アンジェリークを演じています。
美人女優路線なのかと思っていたのに、本作でははじけてます。
「永遠に美しく」のゴールディー・ホーンとメリル・ストリープの戦いを思い出しました。

  
クロエ(上)とエヴァ、エヴァの顔がちょっと怖い。    「永遠に美しく」メリルの首が180°回って
                                 ホーンのどてっ腹に風穴が・・・。

キック・アス」で11歳ながらヒットガール役で主役を食ってたクロエ・モレッツちゃん。
グレッグのダメ日記」「ヒューゴの不思議な発明」ときて
もう「ちゃん」付けで呼べないくらい成長しちゃって…。
本作では扱いにくいお年頃。ロック好きで、あるものに変~身!です。

随所にヴァンパイア・ジョニーがお茶目な演技を披露し、四の五の言わずに楽しけりゃいいじゃんって
ゴシックホラーコメディーです。
70年代の音楽がいいですねぇ~。

私の世代でドラキュラといえば・・・クリストファー・リーでしたが、
御年90歳でヴァンパイアではなく「コリンズポート」の漁師のボスでご出演はご愛嬌ですね。 
    
          クリストファー・リーのドラキュラ 

ティム・バートン監督も監督夫人ヘレナ・ボナム・カーターも、間違いなく楽しんでるなぁ~。


     
      白塗りでないシリアスな演技のジョニーが見たい。


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デビルズ・ダブル ーある影武者の物語ー THE DEVIL'S DOUBLE

2012-10-19 | 映画 た行
なんともまぁ~、キンキラキンのDVDパッケージ。
棚に並んだパッケージの中で異彩を放っておりました。

何だろう?っと手に取って見てみると、
サダム・フセインの息子ウダイ・サッダーム・フセインと彼の影武者を描いたドラマでした。
ちょっと気になったのでレンタルしました。


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          デビルズ・ダブル ある影武者の物語 

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 < ストーリー >
イラクの独裁者サダム・フセインの長男ウダイ。父の権力の下、残忍で女好き。
不幸にも彼とウリ二つの顔を持つラティフは、突然影武者になるよう強要される。
拒めば家族に危険が及ぶため選択の余地はない。抵抗しつつもマウスピースを付け、癖を覚え、
ウダイになりきろうとするが、彼の狂気に満ちた日常を目の当たりにし、怒りを覚え逃亡するが・・・。

     
           ラティフ                ウダイ

まぁ何というか、ウダイってとんでもない奴なんです
何でもかんでもやりたい放題。
麻薬と酒と女に溺れ、気に入らなければ暴力に訴える。
下校途中の女子学生や結婚式の最中の新婦を無理やり連れ去りレイプし死に追いやる。
彼の悪行三昧が描かれます。
サッカー日本代表が「ドーハの悲劇」でロスタイムに同点ゴールを入れられワールドカップ予選敗退
となった相手がイラクで、イラクのスポーツを掌握していたのがウダイのようです。
当時「イラクチームは負けたら鞭打ちの刑らしい」なんてことが巷で囁かれてましたが、
この映画を見ると充分ありそうなことと納得してしまいます。
この映画がどこまで真実なのか?は不明ですが、どうしようもない人物であったことは
間違いなさそうです。
子供の頃からどうも甘やかされたおしたようで、手が付けられない。
当然敵も多いわけで、父親サダム同様影武者をつけることにする。

たまたま顔が似ていたということで影武者になることを強要されたラティフ。
何せ家族が人質のようなもの。逆らえるはずもなく・・・、気の毒としか言えません。

そんな二人を演じているのが英国俳優ドミニク・クーパー。
「ヒストリー・ボーイズ」でオックスフォード大学やケンブリッジ大学を目指す高校生を演じ、
マンマ・ミーア!」でソフィーの恋人を演じた若手俳優です。
この人が上手い!
同じ顔(二役だから当たり前ですが)でふたりの性格・気性の違いや内面を見事に演じ分けています。
彼のお顔立ちは英国人?ですよね。
眼光鋭い大きな黒目に黒髪、ヒゲっとくれば、アラブ系といっても違和感がありません。

ウダイの非道さと、ドミニク・クーパーの演技力に、
ウダイが射殺されたことを知りながらも影武者ラティフがどうなるのかに最後まで見入ってしまいました。

因みに、この映画は実際の影武者ラティフの自伝本を基にしたベルギー製作作品です。




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***** 見た 映画 *****

 10月16日 「デビルズ・ダブル ーある影武者の物語ー」 DVD 

ウインターズ*ボーン  WINTER'S BONE

2012-10-15 | 映画 あ行
英語の原題をそのままカタカナにした日本語タイトルは紛らわしい。
「ダーク・ナイト」は「暗い夜」でなく「暗黒の騎士」。
マット・デイモン主演の「ボーン シリーズ」は「骨」じゃなくて主人公の名前だった。
本作の「ボーン」って何よ?っと思ったら、今度こそ「骨」でした。
何とも紛らわしいです。


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     ウインターズ*ボーン  WINTER'S BONE

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 < ストーリー >
ミズーリ州南部のオザーク山脈の村に住む17歳の少女リー・ドリーは、心を病んだ母と
幼い弟と妹の世話をし、その日暮らしの生活をなんとか切り盛りする毎日。
ある日、長らく不在だったドラッグ・ディーラーの父ジェサップが逮捕され、自宅と土地を
保釈金の担保にして失踪。このまま裁判に出廷しなかったらすべて没収されるのだという。
そこで父親探しを始め、親族や知人を訪ねるが、誰からも協力を得られず、タブーを暴く者として
村の女たちからリンチを受ける。
裁判当日、父は姿を見せず、一週間以内に家を出て行くようにと告げられるが、
予期せぬ人物が彼女の前に現れ……。

              
           17歳のリーを演じるジェニファー・ローレンス

アカデミー賞を始め多くの賞を獲得している本作。
チラシにも「全世界絶賛! 各国映画賞46部門受賞!」の文字が大きなフォントで書かれています。
しかしながら、これって現在の話なの?っと「豊かな国アメリカ」というイメージからは程遠いストーリー。
アメリカはつくづく不思議な国です。
日本人がイメージするのはNYやLA、SFなどの大都会から発信される情報ばかり。
2000年のブッシュVSゴアの大統領選挙あたりから、私が抱いていたアメリカ観が変わりました。
今まで何を見ていたんだろう?っと。
その後、ハリケーン・カトリーナで避難する人たちの映像を見て、
未だ進化論を否定しアダムとイブが人類の最初と信じる人たちがいるということを知り
驚くばかり。 今はネットで世界中の情報がほぼ同時に共有されるからねぇ。
一握りのとんでもなくリッチな人たちと、とんでもなく貧しい人たちが共存し、格差が増々広がるアメリカ。

本作もアメリカの一つの現実。
舞台はミズーリー州南部、オザーク山脈のとある村。
土地の背景を知らなければ何が何だかよくわからないストーリーです。
ヒルビリーと呼ばれる彼らは、遅れてアメリカにやってきたスコッチ・アイリッシュ系。
独立心が強く、小作にならずアパラチア山脈のやせた土地に住み着いた人たちの子孫。
保守的で排他的。腕力があり、銃を好み、自分の腕で家族を守るという気質らしいです。
禁酒法時代は密造酒を造っていたようです。密造酒って英語で「moonshine」というのです。
「moonshine」って月の光の下、ロマンチックなことをイメージしたのに・・・密造酒ですって。
現在では密造酒ではなくて、一族で麻薬を作っているようです。

こんな予備知識があっても、いま一つこの家族のおかれた状況が理解しがたい。
父不在の中、病気の母と弟妹を抱え、淡々と家族を支え切り盛りする17歳の少女リーの姿が健気です。
妹の手をつないで歩きながら、計算を教えるリー。
弟に銃の打ち方を教え、リスを仕留めて皮を剥ぎ、食す。何とも逞しい。

日々の生活にも困っているというのに、追い打ちをかけるように父を出頭させなけば
家も土地も法律により奪われるという。

子供たちに罪はないと窮状を見かねて食べ物を差し入れしてくれる優しい隣人もいるが、
こと父のことになると親戚も口をつぐむ。どうやら村には「非情の掟」があるらしい。

涙ひとつ見せず、泣き言ひとつ言わず、手荒な制裁に耐え、何とか家と土地を守ろうと奔走するリー。
そんな姿に、最後の最後に手を差し伸べる人物。
しかしながら、家と土地を守るためにしなければならないことが何とも・・・

それをしたことで秘密を共有し、リーは大人の一員としてこの村に受け入れられたということなのかな。
この地域に住む者として、昔から連綿と続く生き方を、この子たちも受け継いでいくのでしょうね。




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 ***** 見た 映画 *****

 10月13日 「ダーク・シャドウ」 DVD

恋と愛の測り方  Last Night

2012-10-12 | 映画 か行
「恋と愛の測り方」って・・・何とダサいタイトル!
キーラ・ナイトレイやサム・ワーシントンが出演していなければ、絶対借りないなぁと
思いつつレンタルしました。

原題は「LAST NIGHT」…昨日の夜、一体何があったんだい?


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       恋と愛の測り方    LAST NIGHT

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 < ストーリー >
作家で現在雑誌ライターのジョアンナ(キーラ・ナイトレイ)と、建築関係の会社に勤める
夫マイケル(サム・ワーシントン)は結婚3年目。マイケルの仕事関係のパーティーに出席した
ジョアンナは、夫の同僚ローラ(エヴァ・メンデス)を紹介され、夫とローラの中を疑う。
マイケルはキッパリ否定するが、以前の出張も明日からの一泊出張も、ローラが一緒だと知った
ジョアンナは、疑いを消すことができない。そのまま出張に出かけたマイケル。
一方、翌朝パリにいるはずの元カレ作家のアレックス(ギョーム・カネ)に会ったジョアンナは
ディナーに誘われ、ドレスアップして出かけ・・・。

          
愛し合う若き夫婦双方に訪れる甘い誘惑の罠。
妻の嫉妬によって、急に美しい同僚を意識し始める夫。出張先でその同僚から誘いを受ける。
夫に不信感を抱いたまま、別れた恋人に偶然出会い心ときめく妻。
同僚からの誘いを振り切ろうと妻に電話を掛けるが、元カレと一緒の妻は着信を無視。
再度かけた電話に出た妻は、家でなく誰かと外出中であることを察知する夫。
フィラデルフィアとニューヨーク。離れた場所で、気になる相手と過ごす夜。
小さな嘘に、ちょっと後ろめたい思い。

いやいやいや~、どうするのー?
えー、いいの~?!っと、ちょっと感情移入してしまいます。

「3年目の浮気」なんて歌謡曲があったけれど・・・、
新婚のラブラブな時期から少し経ってちょっとゆれる危険な時期なんでしょうか?

でも・・・発端の妻の嫉妬、ちょっと過剰反応じゃない?
何も無いのに、あんなにネチネチツンケンされたら逆効果。
きっと何かあると嫉妬の炎がメラメラしている時に、タイミングよく
元カレがにこやかに登場~!
気合を入れておめかしし、いそいそ出かける姿に…危険!危険!

妻への、夫への誠実な気持ちとは裏腹に、
同僚からの、元恋人からの思わせぶりなアプローチ。
4人4様の思いが交錯し、長く危険な夜が終わる。
それぞれ貞操(ちょっと古臭い言葉でしょうか?)は守られたのか? それとも?

今後のふたりの関係はどうなるの~?っというのも気になる、胸騒ぎの恋愛「サスペンス」です。


夫婦を演じるふたり。
    
 「崖っぷちの男」のサム・ワーシントン、  キーラ・ナイトレイ

ふたりの心を揺さぶる元カレと同僚。
          
フェアウェル さらば、哀しみのスパイ」のギョーム・カネ、     エヴァ・メンデス

4人の表情や仕草から、それぞれの微妙な心の動きがにじみ出ていて上手いなぁ~。





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***** 見た 映画 *****

 10月11日 「ウィンターズ*ボーン WINTER'S BONE」DVD




「最強のふたり」 INTOUCHABLE と UNTOUCHABLE

2012-10-09 | その他
先月、フランス映画「最強のふたり」の記事の中で

フランス語の「INTOUCHABLE」と英語の「UNTOUCHABLE」って同じ意味なのか?
だとすると、アメリカTVドラマ、後にケヴィン・コスナー主演で映画化された「アンタッチャブル」って
アル・カポネ率いる暗黒街の側も指すのかな?という私の疑問について書きました。

その後、英語に詳しい方々に伺ってみましたが明確な答えは出ず、
やっぱりネイティブに聞くのが一番と英語の先生をしているアメリカ人に聞いてみました。

曰く、アメリカドラマ「アンタッチャブル THE UNTOUCHABLES」は、
やはり、いかなる圧力にも屈することなく、賄賂にも心動かされることのない
エリオット・ネス率いる捜査官の側しか指さないとのことでした。

同じインドーヨーロッパ語族に属し、語源が同じであっても
フランス語の「INTOUCHABLE」と英語の「UNTOUCHABLE」の意味は少し違うそうです。

お騒がせいたしました 



そういえば・・・8月末、言語に関する新発見が「ネイチャー」に発表されたそうです。
「英語を始めインドーヨーロッパ語族の言語の起源は現在のトルコ、アナトリア地方」というものです。

これまでは5000~6000年前、現在のウクライナに近いカスピ海北部というのが有力説だったそうですが、
疫病の発生源を追跡するために開発された手法を使って、コンピューターで解析し
言語の進化をさかのぼったところ、
約8000~9500年前のトルコが発祥の地だという結論に達したそうです。
勿論、異論を唱える研究者もいるということでどちらが真実か?はこれからも議論が続くのでしょうが
科学の手法を使って言語の進化を辿るって・・・画期的ですねぇ。

すべてのことが科学的に解決できるとは思いませんが、面白いです。





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***** 見た 映画 *****

10月 8日 「恋と愛の測り方  LAST NIGHT」DVD  キーラ・ナイトレイ、サム・ワーシントン主演



今回の旅で気付いたこと ・・・番外編 

2012-10-08 | ヨーロッパ旅行
やっと14回にわたった旅のレポートが終わりました。
今回はこの旅で驚いたこと、気が付いたことなど番外編としてまとめました。

何が良かったって・・・天気が良かったです。
英国に行くってことで折り畳み傘に合羽を用意したのですが、一度も出番なし。
モン・サン・ミッシェルでは雨具をホテルに置いてきたことでしまった~と思いましたが、
幸いパラパラほどで雨具なしでも問題なし。
私って晴れ女だったっけ~?

何より驚いたのは、ロンドンもパリもバルセロナも、見事に人種のるつぼ、いえサラダボーーール。
3都市とも観光客が多く、世界中から旅行者が集まっているとはいえ、人種も出身国も、言葉も様々。
「グローバル化」なんて段階はとっくに過ぎ、多様であることが当たり前という段階なんだなと実感。
そしてナショナリズムの台頭や人種や宗教による対立など、抱える問題は大きいようです。
横浜に住んでいる(といっても端っこですが)ので外国人が多いでしょう?などと聞かれることがありますが
アジア系の方が多いからなのか、あまり国際都市を意識したことはありません。
(そりゃあ~た・・・横浜の端っこだからよ~)


地下鉄のシステムは3か国ともほぼ同じ、非常にわかりやすいです。
タッチパネルの券売機は英語、フランス語、スペイン語など選択可能。日本語はありません。
路線が番号で表示され、終着駅を押さえておけば初めてでも
乗り換え駅や乗り換え方向も、通路の分岐点にちゃんと表示があるので大丈夫。
観光客や移民が多いからこそのわかり易さなのでしょうか。
東京の電車や地下鉄は分かり難くて・・・反対向きに乗ったことは1度ではないです
各国の特徴は・・・、
 ・ロンドンの地下鉄は暑い。エアコンはなし。
      昔の銀座線のように時々電気が消えます。次の電車があと何分で到着するの表示あり。
 ・パリの地下鉄は臭い。番号の大きな新しい線は大丈夫でしたが、古くからの線は匂います。
      尿と体臭が混ざったような・・・。
                  
  新しめの駅はきれい  手前のドラム状のを転がしてボタンを押す   チケットと路線図

 ・バルセロナの地下鉄が一番新しく、エアコン付きです。駅には大型ヴィジョンがあって
      CM映像が流れ、次の電車があと何分で到着するかが表示されていました。
            

フランスの地下鉄で突然日本語のアナウンスが流れた時は、一瞬?っと訳が分かりませんでした。
「今のアナウンス、日本語じゃない?」と聞かれ、「まさか~」と言っていたら・・・
「スリなどの盗難に注意してください」といった内容の日本語アナウンスでした
全く予想外のことが起こると、音が聞こえても日本語だと理解できないんですね。
パリでは被害に遭う日本人がよっぽどが多いんだねぇ~気をつけなくっちゃと気持ちを
引き締めましたが、同様のアナウンスがバルセロナでもありました。
ホテルのボーイさんにも、外出時「気を付けて!」と注意喚起されました。何だかなぁ~。
現地語以外でアナウンスされるのが日本語だけってことは、
    日本人が狙われやすいのか? 日本人の危機感が薄いのか?

   
スペインの地下鉄構内で見つけた自販機です。
携帯のカバーから、イヤホン、USBなどなど、こんな自販機日本では見たことないです。
秋葉原とかに行くとあるのかしら?

電力の80%を原発に依存しているというフランスでは見かけませんでしたが、
ロンドンからオックスフォードに行く車窓から、遠くに原子力発電所と思しき建物を見かけました。
  
  この形状は原発ですよね? やっぱり気になります。

ロンドンでもパリ、バルセロナでも、街なかで自転車のレンタル場をあちこちで見かけました。
やはりヨーロッパはエコの意識が高いのか?パリには電気自動車の充電スタンドがあったし。
ジョギングをしている人もよく見かけました。


信号が赤でも、自分で左右を確認して渡る歩行者が多いです。
意外なことに、ロンドンでは、ほとんどの歩行者が左右を確認し自己責任で赤信号をガンガン渡ります。
全く車のくる気配のない所でも、じっと青信号になるのを待つのを苦痛に感じる私には心地よかったです。
(車が来ないときにしっかり確認してから渡るのですが、日本では非難の目で見られるので
 非常に居心地が悪いんです


どの国でも電車や地下鉄の車内で携帯での通話は当たり前のようです。
「車内での通話はお控えください」に慣れている身には{/dog_lose/ }ビックリ。
えっ、車内で大きな声で話してもいいの?!  あのルールは日本だけなのでしょうかね?
何故か、着信音が昔の黒電話のジリジリ~ンというのが多い気がしました。


どうも、車や電車、飛行機が汚いんです。あまり洗車をしないのか?
英国では、アパートの駐車場に止めてあるBMWやベンツなどの高級車でもホコリを被ってました。
電車やバス、飛行機の窓も、曇っているので写真がきれいに撮れません。
旅行記①でロンドン上空の写真をJALの窓から撮りましたが、非常に綺麗に撮れました。
電車の車体も、きれいに洗ったらもっと早く走るように見えるだろうに・・・残念。
流石にモン・サン・ミッシェル行きのバスは日本の会社のツアーだったので、きれいに洗車されてました。


美術館も電車のチケットも、26歳以下の学生さんは割引きが受けられます。
ルーブル美術館では水・金曜日の夜間開館は学生さん無料です。
一応学生証の提示が求められますが、あまり厳しく確認はされませんでした。


[Superdry 極度乾燥(しなさい)]というファッションブランドが人気です。
         
英国発らしいのですが、ベルギーでもパリでもバルセロナでも見かけました。
Asahiのビール「スーパードライ」を自動翻訳機にかけたかのような変な日本語。
世界展開しているようですが、日本には上陸してないですよね?


これ、何だかわかりますか?
     
上からギュッと押しつぶしたような形の桃なんです。
「つぶれた桃」と私たちは呼んでおりましたが、これが見た目に反して非常にジューシーで美味しい~!
水で洗って上下から挟んで持ってかぶりついて食べました。美味しい上に安いんです。
4ヶ国どこでも量り売りしていました。
この品種、是非日本でも育てて市場に出してもらいたいです!!!



* おまけ *
     
これ、何のチケットかわかります?
そう、今年の夏ロンドンオリンピック女子サッカー決勝 なでしこジャパンアメリカのチケットです。
旅の友、現在ロンドンに住んでいるMちゃんはネットで購入し生で見たそうです。
うらやまし~い。



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サルトルとヴォーヴォワール 哲学と愛

2012-10-07 | 映画 さ行
タイトルから、ちょっと難しそうな映画かなぁと思いつつレンタルしてみました。
というのも、主役のヴォーヴォワールを演じているのが「シャネルとストラビンスキー」で
ココ・シャネルを演じたアナ・ムグラリスだったから。

「実存主義」という言葉やサルトルの名前は知っていても、内容はよくわからないし、
ヴォーヴォワールの「第二の性」も「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」という有名な言葉は
知っていますが、読んだことはありません
レディースデイに映画を見て、レディースランチなどを享受している身としては、
フェミニズムやジェンダー論を振りかざされるのはちょっと居心地が悪いです。

高校の倫理だかの授業で「アジアのある地域では人形遊びをするのは男の子です。
女の子は赤やピンク、男の子は青の服や持ち物というのは後から意図的に刷り込まれたもので、
大人からのそのような働きかけが無ければ、そういう意識は育たない」という先生の言葉に
「へぇ~そうなんや」とジェンダー論の初歩のようなことを聞いたのを今も記憶しています。



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        サ ル ト ル  ヴォ ー ヴォ ワ ー ル  哲学 と 

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 < ストーリー >
1929年。ソルボンヌ大学に通うシモーヌ・ド・ボーヴォワールは、ジャン=ポール・サルトルに出会う。
ボーヴォワールの聡明さに魅かれたサルトルは猛烈にアタック。当初は警戒していたボーヴォワール
だったが、1級教員資格を目指してサルトルと一緒に勉強するようになる。
結果、サルトルが首席でボーヴォワールが次席。だが、ボーヴォワールは歴代最年少での合格だった。
サルトルの押しの強さに、恋愛関係となり家を出て一緒に暮らすことになる。
ところがサルトルから「自由恋愛」を提案され、戸惑いながらも受け入れるが・・・。


「資産家の娘だと思って結婚したのに騙された」と母をなじり傲慢な態度を取る父親と
そんな夫にじっと耐え仕える母親をみて育ったヴォーヴォワール。
母親から意に沿わぬ結婚を押し付けられ退学し、自ら命を絶った親友ローラ。
当時のブルジョワ階級の因習に倫理観、女性の地位の低さに怒り、憎み、戦うヴォーヴォワール。

素晴らしい学業成績を褒めてもらいたくて勇んで報告したのに・・・
「美人じゃないんだから、勉強ができれば結婚しなくてすむ」と言い放つ父親。酷過ぎる
これは結構引きずりますよ。
      美人ですよね? 

サルトルとヴォーヴォワールの本当の関係はわかりませんが、
この映画を見る限り、サルトルって・・・めっちゃ嫌な奴やんか!
ノーベル賞を受賞したけれど辞退した20世紀の知性だか巨人か知らんけど、
こういう男は許せんなぁ

「君は他の女性とは違う」「因習に縛られない新時代の女性だろ?」っと持ち上げておいて、
「互いに自由な恋愛を認め、その顛末を包み隠さず話そう」と提案し、他の女性との関係を認めさせる。
ここで非難めいたことを言わないように「君は他の女性とは違うよね」と釘をさす。
こんなこと言われたら、プライドの高いヴォーヴォワールに文句が言えるわけないやんか。
複雑な思いを抱きながら、彼と仕事を共にし、嫉妬心を抑え耐える彼女が痛々しい。
「自由恋愛」なんてただの理想、蜃気楼みたいなもんやないですか?

父親の発言とサルトルの巧み誘導がヴォーヴォワールの一生を方向付けた気がします。

しかしながら、そこで彼女が女性に走るというのが私には理解できません。
別の男性に向かったら、サルトルを傷つけることになったから?
やっぱりサルトルに惚れてたんでしょうか?
事実、彼女に恋人ができたと聞くや彼女の元に戻ってきて、あれこれ尋ねるサルトル。
なのに、自分と関係のあった女性をサルトルに差し出すヴォーヴォワール。
サルトルの若き恋人に「おばさん」呼ばわりされても、耐え続ける。

女性の解放を求めて闘ったフェミニズムの旗手が、
実は嫉妬に身を焦がし、苦しい思いを秘めていたというのは複雑な思いがします。
晩年、またも裏切られ落ち込む中、やっと出会ったアメリカ人男性に心の安らぎと愛する喜びを
知ったのに・・・世間的にはサルトルと理想のカップルみたいなことになっていたから、ね。


ヴォーヴォワールの支えがあってのサルトル、
サルトルとの関係で傷つき、苦悩し、耐えたからこそのヴォーヴォワールだと思いますが、
本当のところはどうだったのでしょう?
実在の人物を描く映画って、どこまでが真実でどこからが創作なのか?が気になるところです。





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***** 見た 映画 *****

 10月4日 「ウィンターズ・ボーン」DVD

THE BEST EXOTIC MARIGOLD HOTEL マリーゴールドホテルで会いましょう

2012-10-04 | 映画 さ行
65才以上が3000万人を突破した日本。
老後をどんな風に、どこで過ごすのか?・・・大きな課題です。
定年後、東南アジアの国々に移住する日本人ご夫婦の生活ぶりを紹介するTV番組を
時々見ますが、言葉の問題や治安、病気になったときにどうするかなど気になるところです。

本作は、引退後インドで暮す決心をし海を渡る英国人7人7様の第二の人生を描くドラマ。
8月の旅行で、行きの飛行機の中で鑑賞しました。

何と!今年の東京国際映画祭での上映が決まっている作品です。
公開はその後になるのでしょうか?

ジュディ・デンチにビル・ナイ、トム・ウィルキンソンにマギー・スミスら英国の名優に加え、
スラムドッグ$ミリオネア」でジャマールを演じたデヴ・パテルが登場します。
 


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            THE BEST EXOTIC MARIGOLD HOTEL 
                     マリーゴールド・ホテルで会いましょう

       ***************************

 *一応、東京国際映画祭でのタイトルは「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」になっていました。

             
               
 < ストーリー >
「インドの豪華リゾートホテルで、エレガントな時を」なんて宣伝文句に惹かれて英国からやって来た
7人の男女。彼らを待っていたのは、期待に反したオンボロホテルと、刺激的な異文化だった。


夫を亡くし、夫の借金返済のため家を売り、英国を去る決心をする未亡人。
最高裁判事を引退し、子供の頃過ごしたインドで、ある人物を探しに来た者。
娘の事業に投資して失敗、引退後の家をインドで探そうとしている夫婦。
人生を捧げた職場でリストラにあい、足の手術を受けるためインドに来た者。
結婚相手や恋人を求め、人生最後にもう一花咲かせようと恋に賭ける者。

7人とも孤独で、それぞれの事情から英国での生活に見切りをつけ、新天地インドへ。
一方、インドのマリーゴールド・ホテルは野心に燃える若者が運営しているが
資金繰りが上手くいかず風前の灯。

成熟した英国社会から来た高齢者たちと、発展途上で活力あふれるインドの若者たち。
この一見相容れないような人たちが、関わり合い助け合ってそれぞれの行き詰まった人生に
突破口を開く。

インドの雑踏、車やバイクが猛スピードで行きかうシーンと、カラフルな衣装や美しい景色が対照的です。


    
             

新天地で、
自分の才能に目覚める者。
新たな一歩を踏み出す者。
新たな出会いに賭ける者。
英国に帰る者。
インドの風習や家族の束縛を乗り越え、人生を切り開こうとする若者。

「求めよ、さらば与えられん。叩けよ、さらば開かれん。」という言葉を思い出しました。
いくつになっても、まだまだ捨てたもんやないよ~と思わせてくれる素敵な映画です。


こんな映画が作られるということは、英国でも老後を如何にどこで過ごすかは社会的課題に
なっているということなのでしょうね。
英国→インドへというのはやはり旧植民地でイギリス連邦という繋がりがあるからでしょうか?





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