映画の話でコーヒーブレイク

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モロッコ旅行を振り返って

2014-02-12 | モロッコ・UAE旅行
旅行の余韻も薄れてきたので、忘れないうちに旅のまとめを3つアップします。
「モロッコ編」「サハラ編」「ドバイ編」です。(1/16~23に現地からアップもしています)

私にとって、モロッコは地理的にも気持ちの上でも、遠い遠い国でした。
本当はモロッコとカルタゴ遺跡のあるチュニジアに行きたかったのですが、
落ち着いたとはいえ、チュニジアはまだまだ要注意地域に指定されていて、
かつてセットだったモロッコ・チュニジアのツアーは今はないようです。
モロッコ単独にするか迷ったのですが、今をときめくドバイも見てみたくて今回のツアーを選びました。
総勢34名、北は北海道、南は沖縄、日本各地から参加の皆さんでした。
アブダビで飛行機を降りた時、1名行方不明になったり、カサブランカ到着時スーツケースが1つ
行方不明になったりと、前途多難な旅か?と少々驚きましたが、以降は何事も起こることなく、
モロッコでは正味6日間、連日バス移動で約1800kmの全行程を終えました。

モロッコは旧フランス領なので、アラビア語かフランス語が話されています。
現地で出会ったのは日本人のツアーとフランス人・スイス人のツアー、そしてブラジル人のツアーでした。
フランス語が通じるし、スーパーもフランス資本のカルフールがあったり、何より地理的に近いので、
フランス人やスイス人にとっては丁度よい観光地なのでしょう。
確か、イブ・サンローランのドキュメンタリーで、存命中コレクションが終わるとすぐにモロッコで休暇を取ったとの事。また、「最強のふたり」のフィリップのモデルの富豪さんも今はモロッコ在住という事でした。
台湾からの家族旅行に出会ったくらいで、アジア系で出会ったのは日本人ツアーばかりでした。

モロッコといえば「砂漠」、アフリカで地中海に面しているし…勝手に暑かろうと半袖など用意していた
のですが、前もって添乗員さんからご挨拶の電話を頂き、半袖は要らないこと、寒さ対策をするよう
指示を受けました。
まぁ早朝の砂漠は寒いんだろうと長袖のTシャツに変更し、ホッカイロも準備したのですが、
砂漠以外は大したことはないだろうとたかをくくっておりました。甘く見てました
モロッコも今は冬。そして雨季のシーズンだったんです。
そしてモロッコの中央にはアトラス山脈がそびえているのでした。
まぁ成田出発が夜だったので、すっかり冬支度で家を出ましたが、日本の(横浜)冬と同じくらいで、
圧縮袋でしまうつもりだったダウンコートはずっと着たまま、重ね着でのりきりました。

モロッコは王国です。首都ラバトの王宮には現国王がお住まいです。
モロッコには全部で九つの世界遺産があります。
そのうちの5つ。マラケシュの旧市街、アイト・バン・ヘドゥの集落、古都メクネス、フェズの旧市街、
ラバト(近代都市と歴史的都市が共存する都市)に行きました。

印象に残っているのは・・・
 ・マラケシュのジャマエル・フナ広場(雨で大道芸等見ることができませんでした。残念!)
 ・アトラス山脈のティシュカ峠を越える際の吹雪
 ・サハラのご来光
 ・フェズの迷路のような旧市街
 ・モスクやホテルのモザイク文様の美しさ  などです。

市場(バザール、スーク)ってワクワクします。特にイスラムの国々の市場は迷路のようで面白い!
店のおにいさんとの値切り交渉のかけ引きが楽しいです。
日本人と見るや物売りや店の呼び込みのおにいさんが「日本人、ビンボウ」とか「ビンボウプライス」と
声をかけてくるのです。どうやら「安いよ!」という意味のようで「一体誰がそんな言葉教えたんやー?!
ちゃんと教えてよ~」っと思いましたが、モロッコ内では何処でも「ビンボウ!」でした。
知っている日本語でどんどん話しかけてくる姿勢には毎度のことながら脱帽です。
出来ることなら、マラケシュのジャマエル・フナ市場でリベンジ、フェズの旧市街とサハラにはもう一度
行ってみたい!

モロッコのほとんどのモスクはイスラム教徒でないと入れません。
モスクに付き物のミナレットは、モロッコでは四角柱です。
ミナレットの上にはメッカの方向を示す印がついていて、一目で方向がわかるそうです。
1日5回のアザーン(お祈り)はテープではなく生の声と法律で決まっているそうです。
あるホテルの部屋の壁には、メッカの方向を示す矢印が貼ってありました。
   
 
世界遺産は勿論素晴らしいのですが、モロッコの自然は多様です。
岩砂漠に延びる一本道の道路から見えるのは褐色の岩山と雪を被ったアトラス山脈。
     
アトラス山脈のティシュカ峠(2260m)越えでは、ガンガン高度が上がり一面雪に覆われ吹雪に。
峠を越え高度が下がると岩砂漠とナツメヤシが繁るオアシス。そして突如現れるカスバにトドラ渓谷。
  

        
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モザイクタイルの文様が素晴らしい~!
             
              
              
各家の窓の鉄枠や門にも様々な文様があって素敵でした。

食事はどこでも最初に生野菜盛り合わせが出て、地域によってサモサ、ケバブ、タジン鍋の蒸し料理、
クスクス、魚のフライやホイル焼きなどがメインで、デザートにケーキやプリン、フルーツが出ました。
どれも量が多くって食べきれず。大皿でド~ンと出てくるのを5~6人でシェアします。
サラダはざく切りのなま。サラダの真ん中にあるタイ米のような細長い米には全員閉口。冷めたコメを
水で洗ったような味。 
           
       生野菜     サモサにはお菓子とおかずあり    
             
      タジン鍋を開けたら…肉と卵の煮込み  イカリングにカレイと白身魚のから揚げてんこ盛り
             モロッコのビール2種
 

世界遺産アイト・バン・ハドゥの集落には面白いアーティストさんが実演してくれます。
この方、有名なアーティストらしく、ヒラリー・クリントンとのツーショット写真が飾ってありました。
         
サフランなど自然の染料を使い、焦げ茶の部分は砂糖を入れた染料で描いた後、下からバーナーで炙ると、黄色かった部分が一気に焦げ茶に変わるんです。アートなのにカラメルの香り~。

モロッコ土産は、アルガンオイル(アトラス山岳地でしか採れない木の実を搾ったもの)バラのエッセンス、
バブーシュやバッグ・ジャケットなどの革製品、陶器や金属細工品などが有名です。
昔は海底だった地域からはアンモナイトなどの化石が採れるそうです。
砂漠のバラとよばれる石も売っていました。 

                      
 エティハド航空のモニターに      カサブランカで放映中    「カサブランカ」の「リックの店」
 タイタニック1912の文字発見!     「おジャ魔女どれみ」    撮影はハリウッドだったそうです
               
       カルフールの魚売り場 と 野菜売り場       塔の上にコウノトリの巣
                 
 フェズの旧市街の肉屋(ちょっとグロいのでアップは要注意!)  鳥インフルは大丈夫? 
                    
   ミントティ―を頂いた家に    結婚式用の道具屋さん 民族ドレスの店
   ドラミちゃん発見! 
 
           
 
ツアーの旅だったので観光業がらみの人としか接することができず、国民性に触れる機会は
ありませんでしたが、私が接した人たちは、人懐こくて楽しい人たちでした。
旅を通じて、遠い遠い国だったモロッコを身近に感じることができるようになりました。

* 追記 *
 モロッコにお出かけの際には、日本の飴やボールペンを持っていくと、
 お土産を買う際 まけてくれたり、おまけをつけたりしてくれる可能性大ですよ。






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