
時代の変化は加速度を増し、「10年ひと昔」ではなく「2~3年、ひと昔」の昨今、
果たして時代の波についていけるか?とときどき不安を感じます。
最近はテレビ番組やラジオでも、facebookやツイッターに連動したり、
twitterのハッシュタグだの、「いいね!」だの、ポッドキャストにUstream・・・
いろいろありすぎて、ついていけませんわ~。
昭和初期生まれの人たちは、人生の中で、
電話は「手回し電話」から「スマートフォン」まで、
塵取りに箒からお掃除ロボット「ルンバ」まで、
テレビにエアコン、全自動洗濯乾燥機に、電子レンジ、
パソコンにインターネット、電気自動車に、飛行機、果ては宇宙旅行、
映画といえば、モノクロサイレントからCGに3D映画まで、
すべてを経験している世代なんですね。
本作は世代によって感想が変わるのではないでしょうか?
映画黎明期サイレント映画を沢山見た世代や、チャップリン映画などで
サイレントを知っている世代にとっては「懐かしい」馴染のあるテイスト。
サイレントなど見たことのない世代にはかえって新鮮な印象があるのか?
はたまた退屈なのか?
斯く言う私の感想は「こんな映画、むかし見たことあるなぁ~」でした。
***********************
ア ー テ ィ ス ト The Artist
************************
< ストーリー >
1927年のハリウッド。サイレント映画の全盛期、大スタージョージ・ヴァレンティンは
ひょんなことから新人女優のペピーと出会い、ほくろを付けるようにアドバイスする。
折しも映画産業はサイレントからトーキーへの変革期。サイレントに固執するジョージが
取り残される中、ペピーはスターへの階段を駆け上がる。
交錯した二人の運命は・・・?

初っ端から昔の映画手法を踏襲したオープニング。
そうそう、昔の白黒映画ってこんな感じで出演俳優やスタッフの名前が
最初に出てたよねぇ~と懐かしく、レトロな世界へ誘われました。
監督さんの懐古趣味?こだわり?古い映画への愛を感じました。
3フロアを横から見るようなシーン。
上から降りてくるジョージ。下から上がってくるペピーが真ん中のフロアで遭遇する。
その後階段を下りてゆくジョージと、昇ってゆくペピー。
二人のその後の人生を象徴する大がかりなシーンです。
台詞で説明できない分、こういう映像や役者さんの表情などでさりげなく
必要な情報をほのめかす。
また、落ち目のジョージと、人気上昇中のペピーがレストランで背中合わせに遭遇。
ペピーが「サイレントは俳優の演技が大げさで…」などというシーンを、
サイレント映画で撮るアイロニー。
最後の緊迫シーン。二人の状況を交互に追い、
「あぁ~、ジョージは・・・
と思わせて、ハラハラドキドキ。
昔のハリウッド映画はほとんどハッピーエンドと相場は決まってました。
ハラハラ・ドキドキさせてから急転直下のハッピ~!
これもしっかり踏襲してます。
途中から「一体どうやってこのストーリーを収束させるのかなぁ?」という
興味とも心配ともつかない感情に襲われましたが
「そうだった、そうだった」この時代、最後は必ずハッピーでした
フランス映画だと思っていたので、馴染のあるアメリカ人俳優さんが多数出演していたことに、
ちょっと驚かされました。
サイレントからトーキーへの変化で俳優の明暗が分かれるといえば・・・
思い出すのはジーン・ケリーとデビー・レイノルズの「雨に歌えば」。
ケリーの雨の中でのダンスシーンがドナルド・オコナーの軽快なダンスが印象的でしたが、
美人だけれど声のひどい横柄なサイレント映画女優が、吹き替えを使っていた
ことを暴露され、世代が交代していくのでした。

CG、SFX、3D全盛の今、
敢えてモノクロサイレントで勝負し、1920年代のハリウッドを描いた
ミシェル・アザナヴィシウス監督44歳。
片や、最新3D技術を駆使して映画への愛をフランスを舞台に描いた
マーティン・スコセッシ監督69歳。「ヒューゴ…」はこちら。
アカデミーはアザナヴィシウス監督に軍配をあげましたが、私は「ヒューゴ」の方が
好きかなぁ。

主演の二人はお二人ともチャーミングでタップダンスが軽快でした。
アカデミー主演男優賞獲得したジャン・デュジャルダンは
なかなかセクシーで印象的な俳優さんです。

ベレニス・ベジョ演じるペピーがハンガー?にかかったタキシードに寄り添い
抱き寄せられるシーンはドキドキしました。
しかし、本作では何と言っても、わんこの「アギー」の演技です。 アギーの金の首輪賞はこちら
10歳で高齢を理由に引退するらしいのですが、断念です。
まだまだ「アギー」の演技が見たい!

ふと、河島英五の「時代遅れ」を思い出しました。
時代~遅れの~、男になりた~い♪

***** 見た 映画 *****
4月 11日 「アーティスト」@TOHOシネマズ海老名
果たして時代の波についていけるか?とときどき不安を感じます。
最近はテレビ番組やラジオでも、facebookやツイッターに連動したり、
twitterのハッシュタグだの、「いいね!」だの、ポッドキャストにUstream・・・
いろいろありすぎて、ついていけませんわ~。
昭和初期生まれの人たちは、人生の中で、
電話は「手回し電話」から「スマートフォン」まで、
塵取りに箒からお掃除ロボット「ルンバ」まで、
テレビにエアコン、全自動洗濯乾燥機に、電子レンジ、
パソコンにインターネット、電気自動車に、飛行機、果ては宇宙旅行、
映画といえば、モノクロサイレントからCGに3D映画まで、
すべてを経験している世代なんですね。
本作は世代によって感想が変わるのではないでしょうか?
映画黎明期サイレント映画を沢山見た世代や、チャップリン映画などで
サイレントを知っている世代にとっては「懐かしい」馴染のあるテイスト。
サイレントなど見たことのない世代にはかえって新鮮な印象があるのか?
はたまた退屈なのか?
斯く言う私の感想は「こんな映画、むかし見たことあるなぁ~」でした。
***********************
ア ー テ ィ ス ト The Artist
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< ストーリー >
1927年のハリウッド。サイレント映画の全盛期、大スタージョージ・ヴァレンティンは
ひょんなことから新人女優のペピーと出会い、ほくろを付けるようにアドバイスする。
折しも映画産業はサイレントからトーキーへの変革期。サイレントに固執するジョージが
取り残される中、ペピーはスターへの階段を駆け上がる。
交錯した二人の運命は・・・?

初っ端から昔の映画手法を踏襲したオープニング。
そうそう、昔の白黒映画ってこんな感じで出演俳優やスタッフの名前が
最初に出てたよねぇ~と懐かしく、レトロな世界へ誘われました。
監督さんの懐古趣味?こだわり?古い映画への愛を感じました。
3フロアを横から見るようなシーン。
上から降りてくるジョージ。下から上がってくるペピーが真ん中のフロアで遭遇する。
その後階段を下りてゆくジョージと、昇ってゆくペピー。
二人のその後の人生を象徴する大がかりなシーンです。
台詞で説明できない分、こういう映像や役者さんの表情などでさりげなく
必要な情報をほのめかす。
また、落ち目のジョージと、人気上昇中のペピーがレストランで背中合わせに遭遇。
ペピーが「サイレントは俳優の演技が大げさで…」などというシーンを、
サイレント映画で撮るアイロニー。
最後の緊迫シーン。二人の状況を交互に追い、
「あぁ~、ジョージは・・・

昔のハリウッド映画はほとんどハッピーエンドと相場は決まってました。
ハラハラ・ドキドキさせてから急転直下のハッピ~!

これもしっかり踏襲してます。
途中から「一体どうやってこのストーリーを収束させるのかなぁ?」という
興味とも心配ともつかない感情に襲われましたが
「そうだった、そうだった」この時代、最後は必ずハッピーでした

フランス映画だと思っていたので、馴染のあるアメリカ人俳優さんが多数出演していたことに、
ちょっと驚かされました。
サイレントからトーキーへの変化で俳優の明暗が分かれるといえば・・・
思い出すのはジーン・ケリーとデビー・レイノルズの「雨に歌えば」。
ケリーの雨の中でのダンスシーンがドナルド・オコナーの軽快なダンスが印象的でしたが、
美人だけれど声のひどい横柄なサイレント映画女優が、吹き替えを使っていた
ことを暴露され、世代が交代していくのでした。

CG、SFX、3D全盛の今、
敢えてモノクロサイレントで勝負し、1920年代のハリウッドを描いた
ミシェル・アザナヴィシウス監督44歳。
片や、最新3D技術を駆使して映画への愛をフランスを舞台に描いた
マーティン・スコセッシ監督69歳。「ヒューゴ…」はこちら。
アカデミーはアザナヴィシウス監督に軍配をあげましたが、私は「ヒューゴ」の方が
好きかなぁ。

主演の二人はお二人ともチャーミングでタップダンスが軽快でした。
アカデミー主演男優賞獲得したジャン・デュジャルダンは
なかなかセクシーで印象的な俳優さんです。

ベレニス・ベジョ演じるペピーがハンガー?にかかったタキシードに寄り添い
抱き寄せられるシーンはドキドキしました。
しかし、本作では何と言っても、わんこの「アギー」の演技です。 アギーの金の首輪賞はこちら
10歳で高齢を理由に引退するらしいのですが、断念です。
まだまだ「アギー」の演技が見たい!

ふと、河島英五の「時代遅れ」を思い出しました。


***** 見た 映画 *****
4月 11日 「アーティスト」@TOHOシネマズ海老名