映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

「若冲展」→「黄金のアフガニスタン」

2016-05-20 | 展覧会
ぼちぼち復帰…と思っていたのですが…。
元々筆無精な性格なもので、一度「書く」ことから離れるとなんだかすっかり文章を書くことが
億劫なってしまいました。
いざ書き始めても、なかなか進みません。8年間続けてきたのに、3か月休んだだけで
こんなに書けなくなるなんて…ちょっとショックです。
リハビリが必要です。

っというわけで、映画レポートの前に、上野の展覧会レポートおば。
      
行ってきました「若冲展」!
いや、上野には行ったけれど、待ち時間150分!の表示に諦めました。
友人のYさんからチケットをいただき、ネットでググってみたところ、数時間待ちは当たり前。
朝は6時台から皆さん並ばれるとか、今まで5時間待ちの日もあったなどの書き込みに
かなり腰が引けましたが、残る会期は1週間。
今週火曜日は朝から雨だったので、午前中に用事を済ませ、午後から上野へ。
まぁダメ元で、15時着。
150分待ち~!って、入館したら閉館時間じゃない!?
雨の中待ち時間のプラカードを持つお兄さんに、私たち同様「雨の午後なら何とか」と
訪れた女性がしきりに質問しているのを聞いたのですが、
皆さん考えることは同じのようで、逆に「連休明け」や「雨の日」の方が入場者は多いです
との無常なお答え。若冲人気、おそるべし!

10年ほど前に「プライスコレクション」か何かで若冲を見たときはこんなとんでもない
状況ではなく、ゆったりと観ることができたのに・・・。
朝から夕方までの太陽光の変化によって、六曲一隻の屏風の印象がどんな風にかわるのか
をいうユニークな展示に感激し、若冲は江戸時代のポップアーティストやなぁ~と
魅せられたのでした。
今回は残念ですが、諦めました。 

横浜から上野まで来て、手ぶらじゃ帰れんと、同じく上野の東京国立博物館で開催中の
「黄金のアフガニスタン ~守りぬかれたシルクロードの秘宝~」へ。
    
これがなかなかどうして、素晴らしい!
ソ連の軍事介入以降政情不安な中、国宝を守ろう!っと立ち上がった博物館員たち。
秘密裏に運び出し地下金庫に隠し、守り続けること10数年。
「自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる。」
紀元前数千年から交易の要所、文化の十字路アフガニスタンで出土した
それぞれの時代の眩いばかりの細かい金細工、象牙の緻密な細工、ガラス製品などなど。
「ハート型」って一体どこで誰が始めたデザインなんでしょう?
黄金にトルコ石のブルーが映えます。
西洋と東洋が入り混じったヘレニズム、ギリシャ・ローマやエジプトから渡ってきた物。
仏教の影響が色濃いもの。
 
いったいどんな人たちが身に着けていたのかしら~っと思うだけで、ロマンだわぁ。

キプリング原作、ショーン・コネリー、マイケル・ケイン主演の「王になろうとした男」(1976)を
思い出しました。 
  

              
     使えなかったこのチケット、残念です! 諦めた方、多いんじゃないでしょうか?


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アートアクアリウム2013@日本橋三井ホール

2013-09-15 | 展覧会
東京ミッドタウンで「カラーハンティング展」を見た後、日本橋へ。
コレド室町5Fの三井ホールで開催中の「アートアクアリウム 2013」をはしごしました。
テレビ番組で紹介されていた和の金魚の展示です。


 高速道路の下にある日本橋 お江戸 日本橋~…見えますか?           狛犬

      
  「麒麟の翼」だぁ~! ヨーロッパのガーゴイルのようです。高速道路が…残念です。
日本橋を渡って「コレド室町」に向かう途中に見つけました。
          
こんなところに「せんとくん」!奈良県のアンテナショップに出張中です。
このお店も「アートアクアリウム」コラボしていて、せんとくんが金魚を左手に持っています。

そして「コレド室町」5Fの三井ホール。
水曜日だったのそれほど混み合った感はなかったでが、休日は混むんでしょうね。
ホールの中はちょっと暗く、金魚の照明が映えます。
金魚は中国発祥で、銀色フナのなかに見つかった赤いフナから進化したものだそうで、
人間が手をかけなければまたフナにもどるとか。
ルーツは銀のフナなのに、よくぞここまで形や色、サイズなどの異なる様々な金魚が
作り出されたもんですね~。

  
        照明の色が変わるとイメージも変わります。

  
 昔みたNHK「美の壺」で、「金魚は上から鑑賞すべし」と言っていたのを思い出しました。
 「天頂眼」が藻の間から見えました。    (右)万華鏡を仕込んだ水槽…よく見えませんでした。

  
  
 昔飼っていた「水泡」・・・ひょうきんな顔がかわいい!
 
 春の景色
                  雪景色
      スクリーンに日本の四季の映像が写し出され、その前の水槽を泳ぐ金魚とのコラボ。

    
       金魚柄の着物      着物のスクリーンの前を泳ぐ金魚

   
    水槽がシャンパングラスタワーのような「大奥」 色が変わると雰囲気も変わります。
 
    
  
    何ともユーモラスな金魚                     オランダシシガシラ 

 どの水槽も、透明度が高くきれいでした。
 日が当たらないから藻は付かないにしても、金魚のう○ちはどのようにして浄化しているのでしょう?
なかなか幻想的で、夏の盛りにエアコンの効いた室内で優雅に泳ぐ金魚が涼をよびます。

こちらも入場料は¥1000で、9/23までやっています。

  
  通りの向こうは三越   古い建物は雰囲気があっていいですねぇ~




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 ***** 見た 映画 *****

9月13日 「許されざる者」BS クリント・イーストウッドの1992年の作品

カラーハンティング展@六本木 東京ミッドタウン

2013-09-14 | 展覧会
東京ミッドタウンで開催中の「カラーハンティング展」に行ってきました。
安藤忠雄氏設計の「21_21 DESIGN SIGHT」は東京ミッドタウン・ガーデンの中にあります。
なんだか地面に埋もれている家のような、不思議な建物。
入口がわからず、どこかしら?ガラス越しに覗いたら…「ウィーン」っと窓だと思った
大きなガラスがスルスルと、入口であることが判明しました。
やはりコンクリートの打ちっぱなしで、階段で下に降りていくと展示室がありました。
             
   

  
   風を感じる青い色の紙がゆれる      階段を降りてゆくと地下なのに明るい設計
 
  
      ここからが展示です               

 自然や都市に存在する色を、水彩絵の具を調合し紙片に色を写し取る。
   取る採る撮る録る捕る獲る・・・というユニークな試みです。
  
空の色、土の色、ライオンの色、水の色。
  マサイ居住区の土をハント。
      
   ライオンシューズ、自動であちこち動き回ったり停止したりします。
  羽状のは朱鷺の色
        
     正倉院に収められた聖武天皇の遺愛品リスト「国家珍宝帳」に登場する色の再現
            
    各地の水で染めたハンカチ。左下の茶色のは箱根の水(だったと思います)
  
    
            名前や言葉の持つ色のイメージを表したもの、カラーボキャブラリ

  
     野菜の色を使ったカラフルな動画

めがねっ子の私が興味を持ったのは「肌の色のメガネ」
 
肌色のメガネという発想が全くなかったのですが、かけて見ると以外にも違和感なく合うんだわこれ。
めがねにメイクまでしたりして…。 今度メガネを作る時には肌色めがね、いいかも。
      
      少しずつ色の違う肌色メガネは試せます。JINSが提供してます。
      
  最後のコーナーには「あなたにとって幸せの色は?」これだと思う色のシールを張ってます。
  イメージする色は人によって千差万別。偏ることなくいろんな色が選ばれていました。
  あなたのイメージする幸せの色は何色ですか?

色んな角度から「」にアプローチした面白い展覧会でした。
入場料は、大人¥1000、学生¥800で、10/6(日)まで開催しています。





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 ***** 見た 映画 *****

 9月 8日 「歩いても、歩いても」 DVD 是枝監督作品 鑑賞は2回目です。

 9月 9日 「言の葉の庭」 DVD 何とも美しい映像のアニメーション




KATAGAMI STYLE @丸の内 三菱一号館美術館

2012-05-18 | 展覧会
ずっと行きたかった「KATAGAMI STYLE 世界が愛した日本のデザイン」展。
やっと東京丸の内の三菱一号館美術館へ見に行ってきました。
東京駅丸の内南口から徒歩で探しながら歩いて10分ほど。
丸の内ってビジネス街のイメージがありましたが、再開発ですっかり様変わりです。
道行くマダムのグループが「銀座より素敵よね~」と話しておられるのを小耳に挟みました。
 
      エントランス          通りの反対側から、近代的な高層ビルとのコントラストが面白い。

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      世界が愛した日本のデザイン
          Paper Stencils and Japonisme 

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この展覧会は日本の染めの型紙に表されたデザインが19世紀の欧米の芸術に与えた影響を
分かりやすく展示しています。
染めの型紙や、型紙を使って染めた日本の着物が、どのように絵画、家具、ファブリック、カーペット、
装飾品、陶磁器、ガラス工芸などに取り入れられているのか。
19世紀に海を渡った型紙の100年ぶりの里帰り。
当時の職人技の日用品が海外でアートとして芸術家に影響を与え融合し、
アール・ヌーボーやアール・デコを生んだわけですね。

「型紙」は絹や綿に模様を染め付けるための道具。
紙を「柿渋」で加工し、「菊花」「千鳥」「流水」「縞」など多種多様なデザインがあります。
当時は反物を染める消耗品として、傷んだら捨てていたようですがその精緻なこと!
作る過程をビデオで見れるのですが、もう気の遠くなるような細かい作業を何度も繰り返して
作ります。必要な彫刻刀も職人さんが自ら鉄を打った手作りで、切れ味を保つために何度も砥ぐのです。

型紙をずらしてパターンを繰り返していく精緻なデザインを見ていて、
イスラムのモザイク文様を思い出しました。似てますよね。
日本のデザインは植物や動物、水の流れなど、
イスラムのデザインは数学的な図形や植物をモチーフに繰り返されます。

以前見たエッシャー展で、イスラムの影響があるという解説を見ましたが、
今回の展示を見て日本の「型紙」の影響もあったんじゃないだろうか?と思いました。

     
                              館内はレトロな雰囲気 

名もなき職人の、日用品である着物を作るための、消耗品である道具「型紙」。
小紋のような細かい柄もありますが、当時の着物の大胆でポップなこと。
自然に目を向け、細かく描写しデザイン化する当時の日本人の美的センスは凄いわぁと、
感銘を受けました。

型紙の制作と、型紙を使って繰り返される染めの工程の多さに、着物のお値段が高いのも納得です。
めっちゃ手が掛ってますものね~。溜息がでます。

この美術館はカフェ/レストランも併設しています。
しか~し、残念ながら大盛況のようで多くの方が並んでおられたのであきらめました。
建物の裏には都会の真ん中とは思えないような空間があり、多くの人が寛いでおられました。
  
   

     
       このあたりの古地図が通りにありました。この辺りは各地の松平家が集中していたようです。

帰りがけ、東京駅構内を歩いていたら・・・姜尚中さんとすれ違いました。
「あっ、テレビのまんま」っと思った瞬間、足早に去って行かれました。


*今月27日日曜日までの開催ですので、ご興味のある方はお急ぎください。


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 ***** 見た 映画 *****

 5月16日 「ロボット」@横浜ブルク13

デザインフェスタ vol.34 @東京ビッグサイト

2011-11-14 | 展覧会
12日土曜日、東京ビッグサイトで開催のデザインフェスタvol.34に行ってきました。
今年も盛況~。 →前回 vol.33  →前々回 vol.32
今回は震災の心配が薄れたのか、外国人の観覧者が多く見受けられました。

彫金、イラスト、手芸、洋裁、木工、皮工芸、国内外の伝統工芸、ガラスアート、食品サンプル、
手作りアクセサリー、豆本、ハンコ、ミニチュアハウス、パフォーマンス、などなど、
趣味のアマチュアからプロフェッショナルまで幅広い「アート」が楽しめます。
セーラー服を着た年配のおじさんやゴスロリのお姉さんたち、いろんな方々が集います。

 
シャドウボックスと言っていいんでしょうか?3Dで奥行きを感じます。     存在がアート?

                           こちらは平面なのに吸い込まれそうな奥行き感 
 
 とてもリアルなフェルト人形、30センチ位で結構大きい。       黙々と紙でキリンを製作中。


                ポップ~   

 
      からくり人形、動きます。                     からくりの裏側。
 
 西部劇のサルーン。                     王様、かわいい。
 
 3Dカード。とってもリアル!
 
鉄製のカバン。重くて持ち運べません      ろうそく立てになった指輪。

 
  カフェの模型
 
 チロルチョコの透明ケース。              おしゃれ~!なミニチュアカフェ。
 他に、チュッパチャップスのケースなど。
 
 ベネチアの仮面カーニバルにピッタリ?!            大作です。
 
  製作中~。  

今回は、残念ながら盆栽製作ブースも販売もありませんでした。
ハンコ屋さん、スマートフォンケースの出店が多かったようです。
iphone4Sのカバーを購入しました。
            
  各々¥500(イベント価格)で自分のオリジナルの絵や写真もプリントできるそうです。
ネットで注文すると¥1000/個になるそうです。
今回の写真は予約から3週間待ってやっと届いた4Sで写しました。画像がキレイです!

帰りに久~しぶりでビーナスフォートへ。もうクリスマスの飾りつけです。 早くな~い?!
        

       
               
   ここは一体どこですか~?と聞きたくなるような風景。イタリア?いえ、お台場です。


次回の「デザインフェスタ vol.35」は来年の5月12日・13日@東京ビッグサイトです。




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ちっちゃかわいいもの展  東京都立産業貿易センター@浜松町

2011-06-15 | 展覧会
11日、12日と東京都立産業貿易センターで行われた「ちっちゃかわいいもの展」に行ってきました。
デザインフェスタの出品者からこのイベントの葉書をいただいていたのです。

「ちっちゃかわいいもの」とは?
スイーツデコ、ミニチュアハウス、ミニチュア小物、シュガーアート、ミニチュアドール、豆本などです。 
どうしてこういうちっちゃなものに魅かれるんでしょうね~。 日本人のDNA?でしょうか。

 小さな写真はクリックすると大きくなります。
               
                   左はエガちゃん     キョンシー 
                 
            本屋さん。 中にはアインシュタインが! リアルーです~。
 人形は、高さ10~20cmくらいです。 

             
  何とも精巧に作られています。 横4cm位のTV画面にビデオ上映!

               
   スイーツデコタワー                  豆本
              
               紙でできた植物

         
 60歳で定年後、精巧なカメラやアートのミニチュア作りを始めて4年だそうです。
 イーゼルは折りたためます。試行錯誤の末、この細い木を釘で留める方法にたどりついと仰っていました。
  思わず購入。

スイーツデコやメルヘン系人形は女性が多いですが、
精巧なミニチュアハウスやリアルな人形、メカ系は男性が多いようです。
男性は凝るとかなり極められるようですね~。 スゴイ!

ミニチュアフランス人形やミニチュアハウスのパーツなどで海外から参加している方も数名おられました。


帰りに日比谷へ。
シャンテの近くにこんなものが!!
前からありましたっけ?  なんでここにゴジラ出没?
タタタン タタタン タタタタタタタララン 
                    



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デザインフェスタ vol.33@東京ビッグサイト

2011-05-17 | 展覧会
昨日アップしようと携帯で撮った写真をメール経由で取り込もうとしたところ、自分のメールボックスに
アクセスできませんでした
何度もトライしたけれど、写真が無いとつまらないので諦め就寝。
今朝ダメならどこに聞けばいいのかな?と恐る恐るボックスを開けたら・・・
「昨日、一部のお客様がアクセスできない状態に・・・・」のメッセージ。
な~んだ、私が何かしたのじゃなくてyahooのシステムの問題だったかと一安心、ホッ。


   パンフレット


昨年11月デザイン・フェスタ vol.32に続き、東京ビッグサイトで2日間開催のデザイン・フェスタ vol.33へ
15日(日)行って来ました。2回目です。

    ビックサイト前の巨大なのこぎり 
             エスカレーターはびっしり
今回は震災の影響で中止とか縮小ってことのなったりするのかしら?と危惧しましたが、
前回同様盛況でした。 
           
ステージでのパフォーマンスから、
盆栽、彫金、イラスト、手芸、洋裁、木工、皮工芸、国内外の伝統工芸、ガラスアート、食品サンプル、
手作りアクセサリー、豆本、よくわからないパフォーマンス、などなど、
趣味のアマチュアからプロフェッショナルまで幅広い「アート」が楽しめます。
海外からも出展者、観覧者ともにいらっしゃいました。

  
     手作りのカラフルなパース?    
       
               チェシャ猫             三月ウサギ   
  
 マスクを被って写真を撮るパフォーマンス    手前のカラフルな靴はキャンドル
        
                              積木をびっしり積んで作った部屋 
      
          リアルな人形        
  
     手前は人形、隣は着ぐるみ       とても目立ってたお姉さん
  
       前回も参加していた外国の方の絵画          水墨画
      

今回も「体験、豆盆栽」に参加しようと思ったのですが・・・残念ながら参加しておられませんでした。
体験はできませんが、「炭鉢盆栽」を購入~。
        部屋の空気もキレイにしてくれそう


もう一つ。アクリル樹脂で固めたキーホルダーも。  
        エッフェル塔ほか、フランスをイメージする物がびっしり入ってます。
        クロワッサンもおまけで付けてくださいました。

アートのほか、見に来ている人たちのファッションも様々で楽しめますよ。



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 ***** 見た 映画 & TVドラマ *****

 5月13日 「グレイズ・アナトミー シーズン6 #5~7」DVD

 5月14日 「グレイズ・アナトミー シーズン6 #8~16」DVD

特別展 ダ・ヴィンチ ~モナ・リザ25の秘密~@日比谷公園

2011-01-06 | 展覧会
昨年末27日、前回のバービー展@松屋銀座の後、現在日比谷公園特設会場で開催中の
「ダ・ヴィンチ ~モナ・リザ25の秘密~」特別展に行きました。
子供の頃から「ダ・ヴィンチの生涯」なるイタリアのテレビドラマに魅せられ、モナ・リザのポスターを
部屋に飾っていた私としては見逃せない展覧会です。
          
それというのも、今回の展覧会では500年前にレオナルドが描いた「本当のモナ・リザ」の姿が見られ、
秘められた25の謎が解き明かされるという触れ込みなのですから。

キャッチフレーズも、
「いざ、500年の時を越えたダ・ヴィンチ脳内体験ツアーへ!」っときたもんだ。
テレビで見た紹介番組でも、
「本展は世界でも他に類を見ない、全く新しい知的エンターテインメント空間となるでしょう」っと
煽る煽る。


しか~し、期待が大き過ぎるのは得てして裏切られるもんです
今までにも何度か「ダ・ヴィンチ」の展覧会なるものに行って観たことがある再現模型の数々。
今回の呼び物である「25の秘密」も現在のモナ・リザ、500年前のモナ・リザの他にもう2種類の
写真があり、統一した順序にディスプレイされていないので非常に見難い。
        
現在のモナ・リザと500年前の製作当時のもの       4種類のモナ・リザ

比較するならこの現在と製作当時の2種類でよくないか?
色味の違いや眉毛、まつげ、爪の有無、ほほの膨らみ、背景の柱、ヴェール、口元などなど
薄暗い照明の下では、素人の私には感動を呼ぶほどの違いはよくわかりませんでした。

奈良興福寺国宝殿の「阿修羅像」が建立当時鮮やかな朱色だったというほどのインパクトはありません。
そんなインパクトを求めちゃぁいかんのかもしれませんが・・・。

一つ面白かったのは、イタリアの1ユーロ硬貨にも刻印されている「ウィトルウィウス的人体図」を使って
あなたの体形が理想的がどうか計りましょうという試み。
               
おへその位置を合わせ両手を広げて自分の影を投影すると・・・金・銀・銅のメダルが表示されます。
黄金比に近ければ近いほど理想的というわけですが・・・、
不肖わたくし見事に金メダルを叩き出しました~  ホーッホッホ
身長と手足の長さというだけで、肉付きまでは関係ありませ~ん。

朝からの展覧会巡り、外に出ると師走の寒さが身体に凍みました。
  
                                     日比谷公園の噴水


バービー展が前菜でこちらがメインディッシュの予定で出かけたのですが、
予想を見事に裏切られ、凡庸なメインディッシュにちょっとがっかり・・・。
でも前菜は新しい発見ありでなかなか面白かったです。

残念ながら、バービー展@松屋銀座は既に終了。
ダ・ヴィンチ展は2月20日まで日比谷公園内特設会場にて開催です。

  別の調べ物をしていたらこんな記事を発見!    2010年12月12日の英国紙ガーディアン

モナ・リザのモデルが何者かを示す手がかりになるであろう文字が目の中に書かれているというのを
イタリア人専門家ビンチェティ氏が発見したというのです。

右目の虹彩に「LV」のイニシャルがあるというのです。
「ルイ・ヴィトン」ちゃいますよ~、レオナルド・ダ・ヴィンチのイニシャルです。
左目の虹彩には「B」か「S」若しくは「CE」の文字がはっきりではないが読み取れるそうです。
で、モデルは一体誰なのよ~?と聞きたいですよね。 今月発表するそうです。いや~ん、じらすなよ~!

背景には年代を示すのではないかと思われる「149」の文字(下一桁は消えている?)や
「72」「L2」も読み取れ、これも何らかの手がかりではないかということです。

1960年代にフランス人美術歴史家によって書かれた本に、目の中に文字があると言及されていたものを
発見し研究した結果のようです。

結果次第では世紀の発見!? じゃないですかー?

そういえば・・・数年前日テレの特番で見た「アンギアリの戦い」の巨大壁画がベッキオ宮殿の
壁画の後ろに隠れているのを発見!という話はどうなったのでしょう? この番組は興奮したね~。
あれ以来、何の続報も無いような? これまた本当に見つかればどえらいことになりますよー!
             アンギアリの戦い

ダ・ヴィンチにまつわる謎は尽きないねぇ~



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 ***** 見た 映画 *****

 1月 5日 「冬の小鳥」@横浜ジャック&ベティ 韓国・フランス合作映画
                父に捨てられ孤児となった韓国少女が悲しみをのり越えて旅立つ

        「メッセージ そして、愛が残る  AFTERWARDS」@横浜ジャック&ベティ
                  人の命の期限が見える男に突きつけられる残酷な事実  

        「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」@横浜ジャック&ベティ
             国立美術館に2000点以上アート作品を寄贈した老夫婦のドキュメンタリー 
      

バービー展@松屋銀座

2011-01-05 | 展覧会
子供の頃、お人形遊びをした記憶があまりありません。
そんな私でも、一応リカちゃん人形は持っておりました。
ツンとすました大人っぽいバービーちゃんより、やっぱりかわいらし系リカちゃんの方が子供受けしますよね。
でも、お人形より人形の付属品ミニチュアの家具や調度品などに心奪われておりました。
母のお雛様のお道具に心ときめいたもんです。そういえば久しく目にしていないなぁ~。
と、わたくしごとは置いといて・・・。
 
               すべて会場の外に展示されていたものです 
        
   スタジオで写真撮影中 この赤毛は・・・パトリシア?          美容院でドレスアップ
              
バービーファンだったわけではないのですが、割引券があったので最終日(昨年の12/27)に滑り込みました。
まぁ~、小学生から年配の方まで広い年齢層に加え、外国の方や若い男性まで、大賑わいでした。

バービーちゃんはアメリカの玩具メーカーマテル社の人形で、2009年3月9日の生誕50周年では世界中でバーステーパーティーが開かれ、日本では帝国ホテルで「Barbie ピンクセレブレーション! 50周年記念発表会’09」が開催されたそうです。
それに、2009年9月に横浜人形の家ミュージアムで50周年記念展やってたのね知らなんだ・・・。

バービーちゃんのフルネームご存知ですか? バービー・ミリセント・ロバーツです。
初代バービーは1959年、ニューヨークのトイフェアでデビュー、発売時の価格は水着を着た状態で3ドルだったそうです。(お洋服は別売りです)
それに、何と!1970年代初頭までバービー本体もお洋服も日本で製作し横浜から出荷されていたとは。
当時日本人は「手先が器用で低賃金」だったからって隔世の感がありますねぇ。

50年にわたる人形の変遷ではありますが、その時代時代の世相を反映した「ファッション史」であり、
女性が社会進出しキャリアの幅を広げていく「女性史」、「風俗史」になっているのです。

          
          初期のシリーズ       60’70’のモッズファッション 
            アストロノーツ・バービー  

  
   ダナ・キャランはちょっとピンボケ               ディオールにバーバリー

現在、ディオール、ダナ・キャラン、アルマーニにジバンシー、ヴィヴィアン・ウエストウッドなど
トップデザイナーとのコラボしたデザイナーズシリーズ、ハリウッドセレブシリーズ、
陶器のポーセリンシリーズ、民族衣装シリーズなど、多くのレーベルがあるようです。
50周年にはブルカ(イスラムの目だけ出す女性の衣装)を着たバービーが登場しちょっと話題になりました。

衣装だけでなくお顔もどんどん変わっているのです。恋人のケンの顔に変遷があるのにビックリです。
因みに「トイ・ストーリー3」に登場したケンは80年代2代目ケンではないでしょうか?
「トイ・ストーリー3」でのケンには笑わせてもらいました。

バービーとケンの恋愛模様もなかなかです。
数年前のバレンタインデーに破局、その後バービーはオーストラリア人のブレインという新恋人が登場するも、ケンが復縁を望んでいると発表されたとか。
こんなリアルなストーリーがあったとは・・・人形とはいえあなどれません。

何かと発見の多いバービー展でした。人形の世界も奥が深~いなぁ~。

        
         

      パッケージのイラストがスタイリッシュでステキです



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デザイン・フェスタ vol.32 @東京ビッグサイト

2010-11-08 | 展覧会
6日・7日東京ビッグサイトで開催されていた「デザイン・フェスタ」に、日曜日行って来ました~。
年2回開催ということは、もう16年も開催されているってことでしょうか?
私は今回が始めてです。
    入場待ちの列

こういうのって若者だけが集うのかなぁ?と思っていたのですが・・・いえいえとんでもない。
子供からかなり高齢の方まで、男女を問わず、国籍も問わず、プロからアマまで店を出す人・お客さんと、
こんなに沢山の人が集まるんだぁ~、知らんかったぁ~!と、ちょっと興奮。
  
     バリ舞踊実演中
とんでもなく広い会場に、全部でいったい幾つ出展(出店?)していたんでしょう?
午前11時オープンから夕方5時半まで、一つずつ拝見、会場内を歩きたおしました

ステージでは和太鼓あり、歌ありバリの民族舞踊あり。
盆栽、彫金、イラスト、手芸、洋裁、木工、皮工芸、伝統工芸、ガラスアート、手作りアクセサリー、写真、
動物標本、食品サンプル、豆本、特殊メーク、寸劇、パフォーマンスなどなど。
  
     竹の中に里山が            
     
       ???                         人形です 
    
        躍動する馬の群れ                      注目を集めてました
                
   凄~い眼力
                 ドラゴン
   仕切りのベニヤ板に描かれたポップな絵
              和のテイストも 
            
アートに関するあらゆるものが所狭しと軒を連ねていました。
プロの職人さん、玄人はだしの方、趣味の作品を並べる人、学園祭のノリの学生さん、
グループや家族で参加する人、客寄せの上手な人、シャイな人、外国からの出展者などなど。
日本のアートの広がりと、層の厚さを感じました。

また外国から見に来ている人の多いこと。
盆栽を興味深げに見ていたフランス人中年御夫婦は日本に来て3日目で、京都・広島へ行く予定とのこと。
観光日程にデザインフェスタを入れるって・・・海外ではかなり有名なのかもしれません。日本人の私は初めてなのに・・・。

私はまず最初に、「ミニ苔盆栽」制作を体験しました。
「この小さな空間に、あなたのイメージする風景をギュッと閉じ込めて小宇宙を作んなさい」との先生のお言葉。
自由が丘で盆栽教室を開いておられるそうです。 苔盆栽教室
    こんなんできました。小宇宙を感じていただけますでしょうか?
     これから紅葉が色付くそうです。楽しみ~

他にガラスアートの作家さんの作品を購入。
      
    マスキングをして細かい砂を吹き付けてカッティングしたものです。
       左は切子のようなテイスト。右の繊細な花の絵が見えるでしょうか?

次回第33回デザイン・フェスタは5月14日・15日東京ビッグサイトで開催されます。


高橋真琴の夢とロマン展

2010-07-05 | 展覧会
 夢 と ロマン 

高橋真琴さんを御存知ですか?

このポスターを見た時、あぁ~!このイラストは・・・ ノスタルジ~!
小学生の頃持っていた、キラキラのイラストのついたコーリン色鉛筆のイラストやんか~!
「高橋真琴」というお名前も知らず、ただただそのキラキラこぼれんばかりのお目目、
クルックルの巻き毛に、レース飾りと色とりどりの花・のついた色鉛筆缶ケースを
大事に大事にしておりました。
このイラスト一枚で、おばちゃんが、夢みる夢子へと一気に少女時代へタイムスリッ~プ!
おそらくアラフォー以上の女性は懐かしい思いでご覧になるんじゃないでしょうか?

4日で終了ということで、前日3日午前中の用事を済ませ、そそくさと八王子に滑り込みました。
八王子に行ったのは生まれて始めてです。
「夢とロマン展」に相応しく、八王子市夢美術館での開催です。
横浜からJR横浜線快速で終点八王子まで約1時間、そこから徒歩で15分ほどのところです。

ちょうど、八王子の駅前商店街では、七夕祭り?なのか、朝顔やほおずきの鉢、ヨーヨー釣りに
地域のお店の出店などが軒を連ね、人出も多く賑やかでした。
幾つになってもこういうのはワクワクします。
            
      商店街のビルの壁にインパクトのあるでっかいレリーフ
        履物「にのみや」さんのイメージキャラクターでした



 私が持っていた色鉛筆のイラストはこれです!「マイ・フェア・レディー」の衣装ですね。

高橋真琴氏は1934年生まれ、1957年に雑誌デビュー。
以降、少女漫画雑誌や小学○年生などの表紙や口絵イラスト、童話の挿絵、文具など
数多くの商品にイラストを提供、現在に至るまで意欲的に新作に取り組んでおられるそうです。
92年以降関東・関西にて個展を開催されているって・・・知りませんでした。
因みに、高橋真琴氏は男性です。
こんなに可愛く、優雅で繊細、少女の(おばちゃんもですが)心を掴んで止まないイラストが
男性の手になるものとは・・・知らんかった~!

真ん中に配したお目目キラキラの少女に目を奪われますが、画面の隅々まで描かれた
背景の風景が写実的で、少女のイラストを引き立ててます。
 
   思わず絵葉書セット買っちゃいました     「BRUTUS」宝塚特集の表紙ですって

   
  これが今の私のお気に入り       この絵は昔見た記憶があります

会場には奥様に連れられてきたのか年配のご夫婦、中年のおばさまたち、子供連れの若いお母さん、
10代・20代の男女など、昔のファンから新しいファンまで、なかなか盛況でした。

夢の世界にたっぷり浸って、帰りに和菓子屋さんで酒饅頭と求肥の鮎(¥150ナリ)を食しました。
お茶はセルフで無料ですって・・・今どき珍しくないですか?
初めて行きましたが、八王子って昔の人情が残るあったか~い街でした。 

        
 雑貨屋さんで見つけた優れもの 580円     売っているおじさんが面白くって     
 ライトが2種に赤のレーザーポインター付き!  お祭りで衝動買いした苔玉 500円
 なかなかのスグレ物です。



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エッシャー展@横浜そごう

2009-12-02 | 展覧会
終了してしまった展覧会ネタですみません

横浜そごうで10月から開催されていた「エッシャー展」。
開催前に、そごう内の美容院でカットした時頂いたチケットがあったことをすっかり忘れ、
チケットは財布の中で眠っておりました
最終日前日に、滑り込みセーフなんとか間に合いました。

数年前渋谷のBunkamuraで開催された「エッシャー展」も見たのですが、エッシャーは何度見ても面白いです。

            
            ご本人の自画像

数学が得意だったわけではないというエッシャーが、手書きでここまで独創的な世界を創り上げた
っていうところに驚嘆します。

今なら、数学が得意なら、数式を入力してパソコンで簡単に(?)できてしまうのでしょうか?

イタリアで数年過ごしたこと、
イスラムのモザイク文様に出会ったこと
お兄さんが結晶学者だったことが、独創的な作品を生み出す大きな転機になったそうです。

スペインのアルハンブラ宮殿で建築よりモザイク文様に魅せられ、通いつめて洗練された模様の
スケッチに励んだとか。
イスラム建築物のアラベスク文様の色彩と図柄、その無限の広がりには魅せられます~

鑑賞後図録を買おうかと思いましたが、お高かったので、こちらのスペシャルプイライスの本を購入。
図録があの値段で、こちらがこの値段?・・・ ラッキー
          


今回の展示品で私のお気に入りは

       
  購入した本にはデッサンが付いてました  室内のテーブルと外の景色が一体化
  タイトル「上と下」 

エッシャーの父親は、明治時代お雇い外国人として来日した土木技術者だそうで、
大阪の淀川治水工事に携ったと知り、高校の体育で毎年冬に淀川べりを走らされたことを
思い出しました。


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「トリノ エジプト展」と「黄金の都 シカン」@上野

2009-09-30 | 展覧会
8月から「行くぞー!」と気合をいれていたのに・・・気が付いたら後1週間で終わりやないのー!
そうです、「トリノ・エジプト展ーイタリアが愛した美の遺産ー」@東京都美術館
「門外不出のツタンカーメン、上野で公開中」
「世界屈指の古代エジプト・コレクション、日本初上陸!」って魅惑的な言葉が躍ってます。
これはやっぱり行っとかんとあっか~んと、上野のお山まで出かけました。
         
      会場はこちらで~すの→を目印に前進。

29日火曜日にもかかわらず、「トリノ・エジプト展」は入場制限、15分待ち。
3日、4日の最終日は一体どんなことになるのやら、今日来ておいてよかったと思ったのもつかの間、
館内はぎっしり。
音声ガイドをつけた人たちは解説が終るまで展示物の前にじっとしておられるわけですね・・・。
これが渋滞の原因じゃあないでしょうか?

大きな期待を抱きすぎたのか、
3年前上野の国立科学博物館で開催された「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」で
3Dでのミイラバーチャルツアーなんてのを体験しちゃってたからか、
巨大遺跡とか黄金のマスク~みたいな一般的なエジプトのイメージとはちょっと違いました。

  <お土産>
         
        ミイラの缶ペンケースと凛々しいにゃんこのストラップ
      この筆箱持ってたら引かれる?

ここまで来たなら「黄金の都シカン」@国立科学博物館も見ておこうとハシゴしました。

     

インカ帝国滅亡から遡ること約500年前、
9世紀から14世紀にかけてペルー北海岸のバタングランデに黄金国家の都があったと考える
南イリノイ大学の島田泉教授(泉さんといっても男性ですよ)は1978年から調査を開始。
1991年から墓の発掘を開始し、ミイラや多くの黄金製品を中心とした副葬品を発掘、
この地を「月の神殿」を意味する「シカン」と名付け、現在も発掘継続中。
教授のチームの30年に亘る発掘の業績をビデオ映像と博士の解説、遺物の展示、3Dシアターでたどります。
南米の出土品のお顔立ちはなかなかひょうきんでかわいらしいです。
しかし逆さまに埋葬ってどういう意味があったのでしょう?ミステリー?
      
 こちらのお土産は¥300のガチャポン。 蜘蛛のが欲しかったのに・・・何故かナスカの地上絵
              
 階段状の隙間があり光が漏れる展示物の台が、落ち着いた雰囲気を醸し出す。
 展示物を区切るのが、ダンボールで作った箱をレンガのように積んで見せているのもいいです。

島田博士の発掘風景を見ていると、考古学者って大変な仕事だなぁ~と実感。
自らシャベルで堀り、一つ一つ丁寧にブラシで細かい作業が続く。気が遠くなる~。
こちらは10月12日まで開催中。


二つの展覧会を回って、午後2時半。飲まず食わずで、お腹へったぁ~

上野の森美術館では「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」展
国立西洋美術館では「古代ローマ帝国の遺産 栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ」展を開催中。

う~ん、ちょっと後ろ髪ひかれたけれど、2つ回ったらいっぱいいっぱい。
今週は始まったばかり、一週間乗り切るためにも、速やかに帰宅いたしました。

次回は映画の話題で


 
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だまし絵展

2009-08-08 | 展覧会
6月半ばから渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「だまし絵展」にやっと行ってきました。
7月19日の時点で10万人突破!とか、人気のほどがうかがわれます。

4月11日から6月7日までは名古屋市美術館で開催されていたんですね。
名古屋では「視覚の魔術 だまし絵   あなたは見破れるか?」
渋谷では 「奇想の王国   ルドルフ2世、待望の初来日!」

     
     名古屋のポスター         渋谷のポスター
 この方、神聖ローマ帝国のルドルフ2世。唇や髪に刺したさくらんぼがキュート!

同じ絵をモチーフにしながらもコピーって違うんですねぇ~。   
因みにBunkamuraは20周年記念特別企画だそうです。
そういえば、偶然にも今週の日経夕刊「人間発見」は東急文化村社長 田中珍彦(うずひこ)さんで、
もみ上げがトレードマークのユニークな経歴をお持ちの方でした。

*********************
            Visual  Deception
     奇想の王国  だまし絵展

*******************

 いやぁ~、面白かったです!

特に目を引かれたのは日本のだまし絵、掛け軸です。
河鍋曉斎の幽霊なんて、軸の枠から人魂が飛び出して、今にも軸から抜けだしそう。
描表装(かきびょうそう)」という趣向は、本来織物などの裂地を貼って仕上げる
掛け軸の表具を、同じ紙の上に手書きで描くこと。
正月飾り、雛祭りから幽霊まで、この技法が活きてます。
まるでショーケン、山口智子、室井滋主演の「居酒屋ゆうれい」みたい~。

他に、日本のだまし絵は滑稽なものやとんちの効いた面白いものも沢山あるんですね。

  
 この下に人魂が・・・                   何故か昔から気になるマグリットの絵・・・
ヒュ~、ドロドロドロ~

昔、美術の教科書で見たマグリットの絵があってびっくり!
「これこれ!でも「白紙委任状」ってタイトルは一体?」

他には、ダリやエッシャー、マン・レイなどの独特の世界観を持った20世紀のだまし絵も展示されています。
エッシャー展は数年前やはりBunkamuraで開催され、人気を博しておりました。


真正面からは訳がわからないものが、斜めから見るとあるものが浮かび上がったり、
一枚の絵が右から見た時と左から見た時で別のものになったり、
洋の東西を問わず、真ん中に円筒の鏡や刀の鞘を立て映して見るアナモルフォーズ等々
いろんなだまし絵を堪能させていただきました。

最後に配置された作品、イギリスのパトリック・ヒューズ氏の「水の都」
これには本当にビックリ!!!
最後にこれをもってくるって・・・やるなぁ。
見る人が右左、上下に移動するにつれて建物の絵が変化し、付いてくるような錯覚に囚われ
思わず声を上げる観客が・・・

       

本城直季氏の作品も、人間の目がいかにいい加減なものかを知る面白い試みです。
どう見てもミニチュア模型のジオラマにしか見えないけれど、実際の渋谷の映像だそうです。
不思議~。 
       



いよいよ16日が最終日。
まだご覧になっていない方はBunkamuraへGO!

「急げ、渋谷へ!」ってのもポスターに書いてあるじゃん!

*開館時間は連日21時まで。入館は20時半まで延長中です。




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 ***** 8月に入って 見た 映画 *****

 8月 1日 「王になろうとした男」TV ショーン・コネリー、マイケル・ケイン主演

 8月 2日 「血と怒りの河 1968」 NHK hi テレンス・スタンプ主演、カール・マルデン他の西部劇
        テレンス・スタンプってこんなにハンサム~!だったんですね。
        ブルーの瞳に陰のある表情、笑顔はちょっと怖いですが・・・

 8月 3日 「その土曜日、7時48分」DVD シドニー・ルメット監督

 8月 6日 「インクレディブル ハルク」DVD エドワード・ノートン主演
        「RAILS AND TIES」DVD ケヴィン・ベーコン、マーシャ・ゲイ・ハーデン主演

 8月 7日 「ハッピーエンドのできるまで NOVEL ROMANCE」DVD 

ミヒャエル・ゾーヴァ展

2009-05-02 | 展覧会
ゴールデンウィーク初日の29日、銀座松屋で開催中の「ミヒャエル・ゾーヴァ展」に行ってきました。
『ミヒャエル・ゾーヴァ』ってご存知ですか?

私も最近知ったのですが、フランス映画「アメリ」に出てくる
「エリザベスカラーをつけた犬」の絵とか、「ブタのランプ」といったら
「あぁ、アレね!」と思い出されるんじゃないでしょうか。
     
  アメリのベッドルームにあった絵

29日、30日には11時と15時の2回サイン会が催されるってことで、
折角だからと朝から気合を入れて銀座へ
いやぁ~、こんなに大人気とは知りませんでした。
こういったサイン会って、皆さんどれくらい並ばれるのか全く予想が立たず、
10時整理券配布開始なら9時40分頃付けばオッケーかな~?なんて
甘かった~
東京メトロ銀座駅を出て松屋前に出てきたときには既に列が・・・
既に午前の部の整理券はとっくに配布終了。
午後の部の列最後尾へ。
各回先着100名かぁ・・・100番以内に入るのかどうかもわからぬまま、
超えてたら並べなんて言わないだろうな~と。
すぐ前に並んでいた女性は、「午後は仕事で無理だから、明日朝もう一回並び直す」と言って
仕事に向かわれました。

私が手にしたのは午後の部64番何とか手に入れたのだからよしとしなければ・・・。
この時点で9時55分、サイン会は15時。
水曜日レディーズデイだから午後の会なら映画を見るぞと、前もって上映時間と場所を調べておいたのさ~
有楽町マリオン内、丸の内ピカデリー1で10時50分から「グラン・トリノ」へ。
何とこちらも切符を買うのに列ができてました。
あっちでもこっちでも今日は並んでばかりよね~。
次回の映画は「グラン・トリノ」です。


ミヒャエル・ゾーヴァ展  @銀座松屋8階大催場

ゾーヴァ氏は1945年ベルリン生まれ。
ベルリン芸術大学卒業後美術教師を経て、童話・風刺画家、イラストレーターとして活躍。
初期にはドイツ「緑の党」の宣伝ポスターも手がけておられたそうです。
「アメリ」、「ウォレスとグルミット」の背景やオペラ「魔笛」の舞台美術にも参画。
今回は130点にも及ぶ、ゾーヴァ氏の作品が展示されています。
                   
政党のポスター?!直ぐに剥がして持っていかれちゃう! ゾーヴァ氏と愛猫ハイジ
   
 図録を買ってサインをしてもらいました。
  
 「ちいさなちいさな王様」                  「エスターハージー王子の冒険」

可愛くって、可笑しくって、ちょっとブラックユーモアありで
哀愁漂う独特の世界に浸ってみてはいかがでしょう

5月11日まで開催です。

うちのわんこで「アメリ」してみました。     メッチャ迷惑顔、ごめんよ~