映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

三都物語 後編

2009-03-31 | 国内旅行
24日は待望のユニバーサルスタジオ ジャパン へ

朝10時オープンに間に合うように10分ほど前に到着したのに既にチケット売り場に列が・・・
チケットの料金体系が複雑でようわからん
チケットの説明でスムーズに入園でけへんねんやんかわかりやすくしてよね
そんなこと来る前にネットで調べておけってことなの・・・?
(ショーがよく見える特別席の別途料金だったのでした)

   
     市街地から近く広すぎない敷地面積がいい。

一体何年ぶりのUSJ?いつの間にやらアトラクションが増えてる~!
今回は夜8時まで頑張って、
ライド・アクション 5種
  ・アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド
  ・ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド
  ・バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド
  ・ジュラシック・パーク・ザ・ライド
  ・ジョーズ
  
                      タイムマシンのデロリアン
ショー・アトラクション 5種
  ・セサミ・ストリート4D ムービーマジック
  ・ピーターパンのネバーランド
  ・バックドラフト
  ・ウォーターワールド
  ・ウィケッド WICKED        楽しませてもらいました。


ライドアクションで新しいのは、「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」
早い話がジェットコースターです。
急激な上下運動に弱いのに、「スペースマウンテン」ぐらいの衝撃という一言に乗せられて・・・
木に登ってしまいました
最初に落ちる所で気を失うかと思うほど後悔すれど遅し・・・
ひたすら目を閉じて固まったままバーにしがみついて過ぎ去るのを待つのみ。アカ~ン

ショーで驚いたのは「ピーターパン」と「ウィケッド
池のそばに塔が2本ワイヤーで繋がってる・・・まさか?
そうなんです!ピーターとウエンディーが空を飛ぶんです!
  
このショーなんで夜にやらへんの?花火も使うし、ライトアップして夜のショーにしたら最高よ
子供向けってことで昼間のショーなんだろうけど、もったいない!
でも何故USJで「ピーターパン」?
実写映画「ピーターパン」はソニーピクチャーズ?

そしてトニー賞受賞のブロードウェイミュージカルで現在劇団四季でもやっている「ウィキッド」
新たにできた「オズの森?」の奥に劇場発見!まさかここでショー???
 
「子供だましなんじゃないの~?」なんて思っていたら・・・とんでもないスゴイのよこれが。
たった13人で何役もこなしながらの本格的なショー
半数は外国人ダンサーで、英語の台詞にはモニターで字幕も出ます。
平日だからしょうがないけれど、観客席の半分しか埋まっていないのが申し訳ない
後ろに座っていた5歳くらいの子供はだれちゃってるし・・・
「もうそろそろ終わるよ」ってお母~さ~ん子供にゃあ無理?

そして夜にはお約束の電飾パレード
・・・でも・・・これって・・・ディズニーのパ*リ?って言われちゃうよ
  
「エルモ」に「キティー」「スヌーピー」はコラボだからいいけど・・・アラジン
 
「アリス」に「シンデレラ」そして「アラビアン・ナイト」・・・
何で「スパイダーマン」とか「ET」とか電飾のデロリアンじゃないの?
ユニバーサルスタジオやよ?!

映画をそしてUSJを愛する私としては声を大にして言いたい!
お子ちゃま向けは「マジックキングダム ディズニーランド」に任せましょう。
USJは「エキサイティング・ワンダー・ランド」として15歳以上にターゲットを絞って
大人向けのエンターテインメントに徹しようよ?
(子供をメインにせんとリピーターを確保できないんでしょうか?)

この寒いのに水の中にダイブするは、ずぶ濡れで観客を楽しませてくれる「ウォーター・ワールド」といい
「ウィキッド」といい、ここのパフォーマーのクオリティーはスッゴーイ
なのに・・・スタッフ?キャスト?といわれる方たちがただのアルバイトって感じが残念。
ディズニーランドのキャストのような元気・やる気・根気が欲しいなぁ~
これ、ダメ出しじゃなくて愛するゆえの愛のムチ、一ファンからの提案ですからね。

途中、列に並びながらWBCの結果を携帯ニュースでチェック!
そうそう、こんなん見つけました。スヌーピーのカスタードまん。カワイイ!


それにしても、ややこしいなぁ~。

最終日は神戸の西宮・三宮を散策。
阪急ブレーブスのホームグラウンドだった球場跡地が巨大なショッピングモールに変貌。
TOHOシネマズも入っているなんて姉の家からちゃりんこで15分、いいなぁ~。

三宮では北野町の異人館街をぶらり。

帰りは神戸空港からスカイマークエアラインで羽田へ
三宮からポートライナーの終点の改札を出たら、そこはもう空港ロビー!

神戸→羽田間、1時間で¥11000ーなり
新幹線だと新横浜→新大阪間2時間17分で¥13730ー。新幹線より安いなんて知らなんだ。
残念ながら今回は成田での飛行機事故の影響でしょうか?10分遅れの搭乗、30分羽田上空で旋回、
予定より40分遅れで到着。まぁ、しょうがないかな?
(注:スカイマーク関係者に知り合いは全くございません。単に飛行機が好き

5日間、久しぶりに関西を満喫して参りました。
とばっちりでホテルに預けられたうちのわんこです。引きと取られて安心したせいか、たそがれてます。


・・・あぁ~、片づけが終らない・・・


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 ***** 今週 見た 映画 *****

 3月27日 「ピーターパン」DVD USJでショーを見て姉の一押しピーターを鑑賞
     な、なんと!フック船長とウエンディーの父バンクス氏を演じているのは
     前回アップした「ステート・ウィズイン」のジェイソン・アイザックス
          これってスゴイ偶然?!

 3月30日 「イエスマン」@ワーナーマイカル海老名  ジム・キャリー主演

三都物語 前編

2009-03-29 | 国内旅行
何と、3月14日以来映画を全く見ておりません
ただ単に映画館に行って見たい!と思う映画が無かっただけなのと、
散らかった部屋の片付けをこれ以上放置できない状態になってしまったので、
今春のテーマを「ダウンサイジング」に決めました。体もダウンサイズしたいなぁ・・・。

物って何でこんなに増えてしまうんでしょう?
以前毎年のように引越しをしていた頃は身軽だったのに・・・
現在の場所に10数年、すっかりいろんな物を溜め込んだ「捨てられネーゼ」「片付けられネーゼ」。
ひょっとしてまた使うかも・・・なんて思うとなかなか捨てられないんよねぇ~。

そんな中、片付けの手を休め(かえって収拾の付かないことに・・・)、
22日から5日間、数年ぶりに両親の待つ大阪を拠点に、京都・神戸に行って来ました。
     
新横浜から新幹線で大阪へ
新横浜ではHey!Say!7たらいうジャニーズのコンサートへ向かう少女達の群れが
横浜アリーナを目指して川のように流れ、不思議な雰囲気を醸し出しておりました。
   
22日は100%だったのでまず両親のご機嫌伺いおば。

23日は
WBCで松坂が初球ホームランを打たれたのを見て後ろ髪を引かれつつ京都へGO!
今までは京都駅を中心に北の方の有名どころを周っていたので、今回は南へ。
まずは淀屋橋から京阪電車伏見稲荷へ。
淀屋橋は、かつて満員電車に揺られ毎日通っていた場所・・・懐かしい。
  
      京阪電車特急の車体にはこんな絵が  

伏見稲荷は千本鳥居で有名な神社です。とんでもない数の鳥居が・・・。
外国人観光客が多いのにビックリ。やっぱりこのおびただしい赤い鳥居はインパクトあり?
  
 こんな鳥居が延々と 一体いくつあるの?          お狐さんの尻尾はこんな形
一時間ほど鳥居をくぐって登った四ツ辻に茶店が・・・ここは俳優の西村和彦さんの御実家ですって。
この日は寒かったのでこちらであったかい「きつねうどん」と甘酒をいただきました
 
    ここの絵馬は狐の形  顔は自分で描きます
 
四ツ辻からぐるっと40分ほどお山巡りコース

この躍動するお狐さんは眼力神社 このフォルムのお狐さんストラップを是非商品化して欲しい! 

この後は月桂冠大倉記念館と坂本竜馬で有名な寺田屋へ
  
      利き酒ができてお土産にカップ酒まで

       えっ!月曜日は休館って・・・

最後は宇治の平等院へ
17:03に到着。残念ながら建物内部は17時までなのでお庭を拝見。

 見慣れた10円玉の風景が目の前に   1本だけ桜が咲いておりました

24日は映画好きにはたまらないユニバーサルスタジオ ジャパン
数年ぶりに来たら新しいアトラクションが増えてました~
後編へ続く~

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ステート ウィズイン  テロリストの幻影  STATE WITHIN

2009-03-22 | TVドラマ
最近、フランス映画同様、イギリスTVドラマにも興味津々です。
ブログを始めたころに「ホーンブロアー 海の勇者」BBC制作について書きましたが、
今回は今週最終回で終了してしまった「ステート ウィズイン」です。

昨秋、NHKBS2で始まった「ホテル バビロン」もイギリスTVドラマで
ホテルを裏から覗くようななかなか面白い話でした。

以前NHK海外ドラマは、4月、10月開始で約半年で1シリーズ終了、
続きは半年後のお楽しみ~ってペースで放送されていたので、
「えっ、もう終わっちゃうの・・・?こんな中途半端な時期に?あと数ヶ月はどうなんの?」
といぶかっていたところ、新しいイギリスTVドラマ開始!!!


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    ステート ウィズイン テロリストの幻影  STATE WITHIN

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なんと、ジェイソン・アイザックス主演!わかりますか?
「パトリオット」の憎たらしいイギリス軍大佐、
そして何と言っても「ハリー・ポター」シリーズの敵役マルフォイ・ドラコの父といったらいかが?
金髪ロン毛をなびかせて、鋭い目線で冷酷に睨みつけ、
マグル(人間)を蔑視する魔法使いの純血統。つまり、悪役が多い方なのでした。
実は私もお名前を覚えるまで、ずっと「マルフォイの父」と呼んでおりました
 
     髪型と色でこんなに印象が変わるんですね
でも彼のような強面、鋭いお顔立ち、大好きなんです
でも、「スイート・ノーベンバー」でゲイのヤサ男キャラを演じておられたこともしっかり覚えております。

そんな彼が主役ですもの、見逃すわけにはいきません。
中途半端な時期に始まったので全何話かを気にしつつ・・・たった7話なのね

でも長さでなく、この7話の何と充実した内容!毎回手に汗握りしめました。
人間関係がちょっと複雑で、初回は何が起こっているのやら?でしたが、
回を重ねる毎にメチャクチャ面白く、前ブッシュ政権の内情を思わせるようなストーリーに、
こんなドラマ作っちゃっていいの?と少々心配になりました。
流石、BBCやるなぁ~と感心しつつ最終話終了。
?でもあの終わり方って・・・終ったの?

このドラマ英国で2006年放送、アメリカでは2007年放送でゴールデングローブ賞にノミネートされたようです。

タイトルの「STATE WITHIN」は「国家の内情」とか「国家の内幕」ってな意味でしょうか。 

NHKの公式ホームページの解説には・・・
「テロ事件を発端に、国際社会のなかで複雑にからみあう国家や組織、
さまざまな人物の思わくを怒とうの展開で描くイギリス発の政治サスペンス!」
とあります。
     

 < ストーリー > NHKのホームページより

アメリカでイギリス行き旅客機の爆破テロ事件が発生。
駐米イギリス大使マーク卿とアメリカの国防長官リンが対応に追われるなか、
自爆テロの第一容疑者としてイギリス人男性が浮かび上がる!
一方、中央アジアの一国チルギスタンの元イギリス大使ジェームズが、
英米の同盟国である同国政権の人権侵害を訴えていた。

結構人間関係が複雑で、飛行機爆破テロ事件・死刑囚の刑執行差し止め要求・
チルギスタンの政情不安・軍需産業大手企業の暗躍、等々
色んなことが同時進行し、次第に絡んだ紐が解けるように黒幕の正体が明らかになってゆく。
     
     国防長官リン:元軍需企業アーミテージのCEO

現職国防長官が元軍需産業のCEOだったとか、
テロ爆破の後イギリス人イスラム教徒の身柄拘束、
軍需産業と政治家の密接な関係、
アメリカとイギリスの同盟関係、
チルギスタンという架空の国名等々、
現実に起こったことや具体的な国名、企業名、人物を髣髴とさせる設定に
「これってあの人?」とか「ウズベ****」などと色々思いを巡らしました。


でも、ちゃんと理解するにはもう一回見んことには無理かも。
名前と関係が覚えきらん
人物相関図を横において、再生一時停止で確認が必要です。
海外推理小説の裏表紙で登場人物を確認しながら読むみたいな感じですね~。
NHKのオンデマンドかDVD発売を待つしかないかも~?
(*NHKとは何の関係もござりません)

そういえば、今頃思い出した~
「ホテルバビロン」の前に放送してた「ステート・オブ・プレイ 陰謀の構図」も
BBC製作のイギリスTVドラマでした。
ビル・ナイやジェームズ・マカボイまで登場してびっくり!
6話完結の社会派ドラマで、これにものめり込んでいたのでした。

イギリス発のTVドラマに注目です。

 今回TVドラマの写真はBBCのホームページより転載させていただきました



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ベンジャミン・バトンの数奇な運命

2009-03-15 | 映画 は行
何とも荒唐無稽な設定で、一体どういう終わり方をするのか?と興味が膨らむストーリー。
61ページほどの短編なので、映画を見てから読んでみました。
「華麗なるギャツビー」のスコット・フィッツジェラルド原作、今回映画にあわせて
初めて翻訳出版されたそうです。
こんな短い話を、文字サイズを大きくしたり化粧装丁で1冊1000円くらいにした
便乗商法もあるけれど、
探しました~、見つけました~
角川文庫、「ベンジャミン・・・」他6篇収録で476円(税別)なり~。

本って何で税別表示なんでしょう?税込み500円でよくない???


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     ベンジャミン・バトン 数奇な人生
         THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON

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 < ストーリー >
ハリケーン「カトリーナ」が迫るニューオリンズ。年老いたデイジーは娘に付き添われて入院中。
ベンジャミンの日記を読んでもらいながら、彼との人生を振り返る。
1918年80代の男性として誕生、父に捨てられ老人ホームで働く黒人女性クイニーに育てられる。
徐々に若返っていくという運命を背負い、様々な人との出会いと別れを繰り返しながら、
時間は流れてゆく...。

   
   年を取ったらブラピはこんな爺ちゃんになるのか?

あれれ~、原作全く関係ないやんかー。
老人で生まれ、若返っていくっていうコンセプトのみ。
父はベンジャミンを捨てたりしないし、育ての母クイニーもいなければ、デイジーすら出てこない。
それどころか、出生時既に身長170cm、「あんたがわしの父さんかい?」としゃべったりする
結婚し息子を儲け、米西戦争に従軍し中佐にまで登りつめ、大学ではフットボールの花形となり
若返り続け、息子を叔父さんと呼び、孫と幼稚園に通い、赤ちゃんになり息を引き取る。
老けゆくデイジーを優しく包み込む映画のように優しい人ではない。
老けてゆく妻を顧みることはなく、妻は彼の元を去り、息子と暮らし続ける。
結婚当時の二人、20年後の二人の奇妙な関係に、世間もさほど関心をもたない。
ご近所にこんな人がいたら私は興味津々だけどなぁ。

「バトン BUTTON」って苗字は日本語で言えば「ボタン」で、
オープニングのワーナーブラザーズとパラマウントのボタンで作ったロゴがオシャレ~。
原作ではボタン工場経営ではなく、金物卸業でボタンは関係ありません。脚本家の洒落でしょうか?


脚本は「フォレスト・ガンプ/一期一会」のエリック・ロス。
今回も実際の出来事や時代の流れを上手くあわせてリアリティのある展開になっています。
「フォレスト・・・」を見た時、映画館を出て歩いていると、
「エルビスの踊りってフォレストを真似たんだね~知らなかった」と言う若い女性の会話にビックリ!
実際の報道映像を上手く合成していたことで、ガンプを実在の人物と思い込んだようでした。
それほどさように、よくできた脚本だということでしょうか。
他に「インサイダー」「ミュンヘン」「グッド・シェパード」の脚本と聞くと、
なるほど~この方の手になる脚本は、見応えありですね。

      
  二人の時間が交錯し、デイジーが老け、ベンジャミンが若返る


冒頭語られる盲目の時計職人のエピソード。
時を戻せたら戦争で失った息子を取り戻せるのに・・・との思いから、逆回転の時計を製作する。
その時計に合わせて、現実には起こりえない、まるでベンジャミンの人生のような巻き戻し映像。
この映画を象徴するようなシーンです。

あまり意識はしないけれど、何を食べようかといった些細なことから、人生を変えてしまうようなものまで
私たちは日々何らかの決断を迫られる。
もしあの時こうしていれば、別の道を選んでいたら・・・
誰しも考えることではあるけれど、過去をやり直すことはできない。
時の流れは、無情で正確、そしてすべての人に平等だ。

辛いこと、悲しいこと、悔しいことを抱えながら、それを受け入れて生きていくしかないんやねぇ。

「人間万事塞翁が馬」「災い転じて福となす」「人間至る所青山あり」
「花に嵐のたとえもあるぞ さよならだけが人生だ」なんて言葉が思い出されました。

人生は出会いと別れの繰り返し。
「一期一会」って「フォレスト・ガンプ」のサブタイトルじゃない。この脚本家さんのテーマでしょうか?
「フォレスト・・・」には鳥の羽、本作にはハチドリとこれまた象徴する小道具が・・・。



この映画のチラシに書かれた言葉
一瞬、一瞬を、大切に生きていますかーー?
全ての出逢いを、胸に刻んでいますかーー?
それでも、人生は素晴らしい

ぐうたらしている私には、少々耳が痛いです。
悩み多き人生の真っ只中、「人生は素晴らしい」という境地にはまだまだ到達できないけれど、
一瞬・一瞬を、出会いを大事にしないとなぁ~と改めて思った次第です。


エンディングで「***な人」と登場人物を定義するけれど、人生の終わりに何と定義されるのかなぁ~?
なんと定義されようが、どんな人生を送ろうが、最後は嵐に全て洗い流されるように、
死んでしまったら皆同じ?


人生について色んなことを考えさせられる作品でした。
育ての親クイニーとティジー、老人ホームの面々、マイク船長、ロシア外交官の妻などとの出会いと別れ、
デイジーの若さゆえの傲慢さ、事故での挫折、老いへの恐れ、
ベンジャミンだけが逆行する外見を持つことで夫々のエピソードが際立たされます。

年老いたデイジーがニューオリンズの病院に入院しているシーンから始まるが、
これは特殊メークを施したケイト・ブランシェットなのか、別の年配の俳優さんなのかが
気になって気になって・・・
実年齢より若いシーンでもお二人とも違和感なくきれい~。

あの短編からこ~んなに話が広がるんだなぁ~とストーリー展開に感心すると共に、
映像化してしまった最近のメイク技術・映像技術にも驚きです。

見終わった後不思議な感覚にとらわれました。この映画好きです。


出番は少なかったけれど、ロシア人外交官の妻の晩年の行動には勇気付けられます。
やり直しはできなくてもいくつになっても、諦めない気持ちと心意気が大事?
   



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 ***** 今週 見た 映画 *****

 3月 9日 「AFTER SEX」DVD
    
        「最後の初恋 Nights in Rodanthe」DVD リチャード・ギア、ダイアン・レイン主演

        「恋の7つの副作用 Side Effects」DVD キャサリン・ハイグル主演 

 3月10日 「パリ、恋人達の2日間  TWO DAYS IN PARIS」DVD 

 3月14日 「何がジェーンに起こったか」BSテレビ べティー・デイビス、ジョーン・クロフォードー
        往年の美人女優競演のサスペンス

チェンジリング  CHANGELING

2009-03-08 | 映画 た行
2月27日、雪混じりの雨の中、横浜まで出たついでにムービルで鑑賞。
メチャクチャ寒かった・・・です。

「チェンジリング」って? 
・・・ん?「チェンジング」じゃなくて「チェンジリング」?
なんて思っていたら、
後ろに並んだ中年の女性がお連れの男性に「どういう意味?チェンジ リング?」と
質問している声が聞こえました。
確かに~、「リ」が入ってる!・・・r?l?
「チェンジリング changeling」は「妖精に他の子供とこっそり取り替えられたとされる子供」
の意味なんですね  知らんかった~。

カンヌ映画祭でも報道陣向け資料には、監督も知らないうちに
「L'Echange THE EXCHAGE」に題名が変更されていたらしいからフランス語にするのも難しいのかも。

拉致、誘拐されていなくなっただけでなく、その子供の代わりに別の子供が来るのです


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    チェンジリング  CHANGELING

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 < ストーリー >
舞台は1928年のロスアンジェルス
シングルマザーのクリスティン・コリンズは休日の仕事を頼まれ、息子ウォルターを家に残し
出勤する。帰宅するとウォルターの姿は無く、警察に通報するもなかなか取り合ってもらえない。
行方不明のまま5ヶ月が過ぎ、イリノイで保護したとの報が届く。
警察が連れて来た子供は別人だと訴えるが、本人はウォルターだと言い張り、警察は訴えを聞き入れない。
訴え続けるクリスティンに、面子を潰されると警察からの驚くような圧力がかかる。
そんな時恐るべき事件が発覚、戦い続けるクリスティンはウォルターを取り戻すことができるのか?



イーストウッド監督作「ミリオンダラー・ベイビー」はボクシングの試合と安楽死問題の
2部構成のような形でしたが、
本作も、行方不明の子供を追い求める母親を描く前半と、驚愕の連続少年誘拐殺人事件と
その裁判という見応えた~ぷりの2部構成です。

隣に座った中年の御夫婦は、ビールを片手に準備万端!といった様子だったのに何故か途中で退場。
どうしちゃったのでしょう?こんな見応えある映画なのに・・・


脚本家J・マイケル・ストラジンスキーが実話をもとに調査し脚本を執筆、
「アポロ13」や「ダ・ビンチ・コード」の監督ロン・ハワードに企画を持ち込むも、
「フロスト×ニクソン」や「天使と悪魔」の撮影で監督を断念、プロデュースに名を連ね、
イーストウッドが監督をすることになったそうな。
もしロン・ハワードが監督をしていたら・・・違ったテイストの作品になったのでしょうね ?
同じ脚本・同じキャストで二人の監督が映画を撮ったら・・・これって面白い企画になりそうです。

     
アンジーは意外にも20年代当時のファッションがよくお似合いです。
「レボルーショナリーロード」で見たように、結婚後女性は家庭に入るのが当然だった時代、
外で働くシングルマザーというのは少なく、風当たりも強かったでしょう。

必死で我が子を探してくれと訴える彼女に全く取り合わず、
体面をつくろうために別の子供をあてがう警察のやり方には驚かされる。
担当のジョーンズ刑事部長・・・、冷酷で恐ろしか~
でも自分の子供かどうか見分けの付かない母親なんかいてへんよ。
     

果ては精神に異常をきたしているとして無理やり病院に監禁し、黙らせるために電気ショックを与える。
警察と病院の連係プレーで、他にも警察に不利な証言をする女性が大勢収容されていたという事や、
女性の地位が如何に低く、人権を無視した扱いを受けていたかということに胸が痛む。
そんな中、「息子を返して~!」というアンジーの声の枯れ具合が・・・ド迫力~

そして思わぬところから発覚する児童誘拐殺人事件。

スカーレット・ヨハンセン主演の「ブラック・ダリア」も
1947年にLAで実際に起こった事件をもとにしたジェームズ・エルロイの小説の映画化ですが、
惨殺された女性以外にも、当時数十名の女性が行方不明になったまま犯人を特定できなかった警察。

20年代からロスアンジェルス警察(LAPD)の杜撰さ、腐敗振りには驚かされます。
  
2006年に出版された、ブラック・ダリア事件の犯人は自分の父だと告発する、
「ブラックダリアの真実」(この本は凄かったです。確か映画化の話があったはず)を読んだ時には、
こんなことをする人間がいるのかと背筋が寒くなる思いでしたが、
本作の児童誘拐殺人犯も、何故こういう行動を起こすのか? わからない(わかったら問題よね)
そして、その理解できない行動というのが、実に恐ろしい。
事実は小説よりも奇なり。


何度か「これで終わりかな~?」と思うシーンが・・・。ところがどっこい、
物語は驚く展開をみせ、
見終わった後、ここまですべて描ききるか~・・・という満足感と達成感に、
重いテーマでありながら、
ショッキングな映像があるにもかかわらず
いやぁ~「凄かったぁ~」という感想のみ。
イーストウッド監督の代表作「ミスティック・リバー」は
私には後味の悪い中途半端なエンディングが不満だったけれど、本作は満足です。


警察権力と戦い、殺人犯に対峙するクリスティンの姿に、思わずこぶしを握り締めてしまいました。

「動物もの」「母子もの」に弱い私は、いつもは涙腺ゆるゆるですが、
本作はクリスティンの立ち向かう姿に、泣いている余裕はありませんでした。


アンジーはやっぱり「ララ・フリント」や「ウォンテッド」の時みたいに睨み付けて
体を張ったアクションだよな~、やっぱ託された地球を一人で救わなくっちゃ~と思っていたけれど、
クリスティン・コリンズも警察権力に立ち向かう強い女性で適役なのでした
  

アカデミー主演女優賞を逃したのは実に残念。
本作のアンジーを差し置いてゴールデングローブ賞まで総ナメにしたケイト・ウインスレット。
「愛を読む人」への期待が高まります。


イーストウッドって音楽の才能にも恵まれておられるのねぇ~。
「さようなら。いつかわかること」の音楽も良かったけれど、
本作の音楽は20年代のレトロな雰囲気、映画のテイストにピッタリで本当に良かったです。
ちなみに、61回カンヌ映画祭でカトリーヌ・ドヌーブと共に功労賞を受賞しておられます。


最後に1934年度のアカデミー賞発表で「ある夜の出来事」が出たのは、
クラーク・ゲーブル大好きの私には嬉しかった~



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 ***** 先週・今週 見た 映画 *****

 2月25日 「ベンジャミン・バトンの数奇な運命」@TOHOシネマズ海老名

 2月27日 「チェンジリング」 @ムービル横浜 

 3月 7日 「いのちの食べ方 OUR DAILY BREAD」DVD

沖縄旅行!

2009-03-06 | 国内旅行
一週間以上お休みしてしまいました

休んだ挙句、今回は映画ではなく、勝手ながら初めて旅行の記事を書かせていただきます。

我が家の旅行はいつも突然決まります。
休みが取れるから今週末行こう!ってな具合です。
数年前にはパスポート申請をしつつグランドキャニオン行きを申し込み、
パスポートを受け取った2、3日後出発、
つまり旅行申し込み後10日ほどで旅立ったのでした


今回は突然韓国へ行くぞ!と動き出したのはよかったのですが・・・流石に甘かった
こんなに韓国旅行が人気とは・・・知らなんだ。何てったってウォン安だもんね。
ツアーは勿論のこと、マイレージを使っても3人分の飛行機のチケットが取れましぇ~ん
しゃあないな~、一人分は正規チケット買うかと問い合わせたところ・・・
韓国往復チケットっていくらするかご存知ですか?

な、なんと、エコノミーで¥99,000ーですよありえな~い。
2泊3日のツアーで¥30,000-くらいでホテルに泊まって観光できるのに・・・
なんかおかしくないですか???
泳いで海を渡るわけにも行かず、今回は断念。

というわけで、急遽沖縄へ
○十数年振りの沖縄~   雲ってました
あちこち周るのではなく、の~んびり、海の側で本でも読んでエステな~んてね。
でも予備知識が無さ過ぎたかも?

典型的なB型で、下調べとか、時間をかけた準備作業が苦手です。
何かを決めたら、即フルスピード、短期決戦、直感(動物的勘)を信じるタイプ。持久力はありません。
良く言えば決断力がある
悪く言えば、行き当たりバッタリ、無計画ということになるでしょうか。


お宿は名前に惹かれて「JALプライベートリゾート オクマ」
              ・・・空港からめっちゃ遠いやんか~。

     
   オクマはこのあたり      美ら海水族館        ナイスショット!

初日は「玉泉洞」と「首里城」へ。
「玉泉洞」には松山ケンイチ君主演で公開間近の「カムイ伝」で使われた船が展示されていました。
写真が…デジカメの中に・・・。

2日目はグラスボートでサンゴ礁を見て、勿論「美ら海水族館」へ。
    実はわたくし、水族館フリークです。
    ジンベイザメの大胆な食事風景にびっくらこいた~!吸い込まれるー!

最終日はオクマの近くということで最北端の辺土岬(へどみさき)と
2億年前にできたカルスト地形の「金剛石林山」へ(ここお勧めです
ここではウエンツ瑛士君が「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」のロケを行ったそうです。
         
                      お土産に買った沖縄ガラスの「癒し玉」
                      掌や足の裏のマッサージ用

沖縄の地名表記が・・・読めません  こんな読み方アリ?

どこもかしこも、○十年前とは随分様変わり(当たり前か?)すっかり整備され、観光化しておりました。

戦争の遺跡、独自の文化、大自然にサトウキビ畑、そして米軍基地など、
実に多様なエキゾチックなトロピカルアイランドでした。

ちなみに、カーナビの海の表記は「東シナ海」となっておりました。


曇っていてちょっと肌寒かったので水着はまったく出番無し。
期待していたパラセイリングは4月からとて断念。
ネイルは定休日って・・・そりゃないぜ。
でもまあ、お食事は美味しかったし、の~んびりゆ~たり、
ちょこっとエステも体験(早めに予約しておかないとあかんかったのね・・・)し、
楽しい2泊3日でございました。

そして帰ってきた横浜は、なんと雪(みぞれ)が降っていたのでした
半袖から一気にダウンコート。温度差20度!やんか・・・

それにしても沖縄の人のお顔立ちは濃いー!
空港で道を尋ねたお兄さんには、
思わず「エクスキューズ ミー」と言いそうになるほど日本人離れしておられました。

次回は早めに、綿密な計画を立て、早めに予約、一ヶ月くらい前からトランクをセッティングし、
あれこれ持ち物を楽しみながら選び・・・な~んてゆとりのある旅行をしてみたいもんです。
性格的に・・・?



というわけで、旅行前に見た「チェンジリング」と「ベンジャミン・バトンの数奇な運命」を
近日中にアップいたします