映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

トイ・ストーリー3 3D

2010-08-26 | 映画 た行
多くの映画館がレディースデイを水曜日に設定する中、ワーナーマイカルシネマズ海老名は月曜日です。
その上、8月中にあと1本映画を見ればポイントが溜まって11月末まで使える無料鑑賞券がもらえる・・・
とくりゃ~、行くしかないでしょう!
でも、見たい映画が・・・そうだ!3Dの「トイ・ストーリー3」を見よ~う

でも、吹き替え版しか無いのねぇ
夏休み中に「トイ・ストーリー3」って、ひょっとして子供が多いのかな?
でも公開初日から随分経っているし・・・レディースデイだから満席って事は無いでしょう
などど、心配しつつも・・・GO


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       ト イ ・ ス ト ー リ ー 

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危惧したことは見事に的中~
うっへー!子供がわんさか・・・ネット予約した私の席に座ってる子がいるし・・・。
うるさいったら、おだまりー
隣の席の後ろに座った子は、子供用補助椅子に座っているせいか、足をぶらぶらして
ず~っと席を蹴ってるし、私の席にもダメージが・・・。
隣のおねえさんが何も言わないのに、横からおばちゃんが叱るのもなぁ・・・。
親は気がつかんのかー 注意せんかいっと、怒りつつ鑑賞。
しかし、場面場面で「おぉ~」とか「キャァー」とか感情を素直に表現しつつ映画を見るっていうのも
面白いもんですね。  でも、前の席を蹴っちゃダメ


本編が始まる前、唐突に流れた短編「ナイト&デイ」がなかなか面白いです。
2Dのキャラの身体の中に3Dの画像が見える凝った作りで、台詞もなかなかいいですよ。

 < ストーリー >
持ち主のアンディが大学進学で家を出て行くことになり、一緒に大学に行けるのか?
捨てられるのか?屋根裏行きか?とおもちゃたちは今後の運命を案じていた。
そんな中、手違いでサニーサイドという託児施設に寄付されてしまう。
アンディに捨てられたと思いこみ、傷心のおもちゃたち。
その上、サニーサイドはピンクのクマのぬいぐるみロッツォに支配されたとんでもない所だった。
アンディの元へ戻るため、脱出を試みるウッディ一たち。果たして成功するのか?

期待せずに見たのですが、良かった~! 
そして最後は不覚にも・・・おばちゃん、泣いちゃいました


子供の頃大事に大事にしていたお気に入りのおもちゃも、時が過ぎ、成長すると手に取ってもらうこともなく
押入れの片隅に・・・そして、卒業する日がやってきます。
・やっぱり愛着があって手離せない物。
・せめても、誰かに使ってもらう物。
・そして、処分されるもの。
人格を持ったおもちゃたちが、忘れ去られる悲しみに胸を痛め、将来?に不安を抱く。
その心情が切なくって・・・。

人は「誰かに必要とされている」という感覚を心の支えとして生きています。
家族から、友人から、会社の中で、社会の中で、
「あなたは私の大切な人です」
「かけ替えのない人です」
と想われることで、明日も元気に頑張ろうと思えるのですよね。
サニーサイドにきたおもちゃたちは、持ち主だった少年・少女に忘れられ、もう必要じゃないんだと
存在を否定され心に傷を負っている。
時の流れは残酷や~。
そんなことを考えながら車で家路を急いでいたら、FMラジオからリクオさんという方の
「胸が痛いよ」というタイトルの歌が聞こえてきました。 歌詞はこちら
 胸が痛いよ 君のことを想っているから
      胸が痛いよ 君はすぐにいなくなるから 
リクオさんと故忌野清志郎さんとの共同作詞作曲の歌ですが、何とおもちゃたちの気持を表していることか。
そんなおもちゃに共感し、私まで胸が痛くなり涙。

この映画を見た子供たちは、おもちゃを粗末に扱うことはできませんよね。
そして、大人もそんな人間の基本的欲求に触れ、胸があつくなるのです。
そしてその後、「そういえば、大好きだったあのおもちゃどうしたっけ?」と想わずにはいられません。

人との繋がりが薄れている現代社会で、(時期が時期だけに日テレの「24時間テレビ」見たいですが)
絆の大切さを思い起こさせてくれるストーリーは、あらゆる世代の心に響くと思います。
ピクサーに、やられたなぁ

しっかしまぁ、アンディーは何ていい子なんでしょう!こんないい子いるかい?
お別れにアンディーの優しさに触れたおもちゃたちは、新天地で元気に暮らすことでしょう。
でも、また10年くらい経ったら・・・ちょっと心配。
         
おもちゃの夫々のキャラが良いですね。
ウッディやバズをはじめ、ミスター&ミセスポテトヘッド、カウガールのジェシー、スリンキードッグに
豚のハムに恐竜レックス、そして今回の悪役ロッツォ。
スペイン語バージョンのバズ、バービーとケンは大人にメチャウケです。

声優さんでない人気者の吹き替えとかだとがっかりすることが多いですが、
唐沢寿明さんと所ジョージさんは上手いねぇ

画面に出てくる文字がすべて日本語になっていたのにビックリ!芸が細かいなぁ。

まぁ、住宅事情が許せば、思い出の詰まった品々は手元に置いておきたいけれど・・・、
如何せん、うちのスペースではしょうがないなぁ~

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魔法使いの弟子

2010-08-23 | 映画 ま行
テレビの予告編CMを見て
「面白そう~!」
「でも、CG多様の子供だましかも?」と思いつつ、やっぱり鑑賞。

ニコラス・ケイジのズラ?植毛?はクオリティーが高いなぁ~なんて、関係ないところに感心。
1997年の「コン・エアー」のころはかなり薄かったもんね。ファンの方


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   魔法使いの弟子   The Sorcerer's Apprentice

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 < ストーリー >
善の魔法使いマーリンを殺害し、最強のパワーを身に付けた邪悪な魔法使いモルガナ。
マーリンの弟子達はモルガナをグリムホールド(ロシアのマトリョーシカ人形みたいなもの)に
封印し、数百年の間モルガナに勝る力を持つマーリンの後継者マーリニアンの登場を待っていた。
後継者を探し続けた魔法使いバルサザール(ニコラス・ケイジ)は、現代ニューヨークで
とうとうデイヴ(ジェイ・バルシェル)に出会うが、彼は気弱な物理専攻の学生だった。
果たしてデイブはマーリンの後継者になれるのか?


ディズニーの「ファンタジア」にでてくる「ミッキーの魔法使いの弟子」から着想を得たとのこと。
1940年製作の「ファンタジア」、物語性のある音楽作品を作るということで
ミッキー主演の「魔法使いの弟子」を筆頭に、ストコフスキー指揮の下オムニバス形式で
名曲8作品をバックにカラーアニメーションを展開するわけですが、
よくもまぁ~、戦争真っ只中の1940年にこんな作品が作れたもんだ~!

初めて「ファンタジア」を見たとき、
ほうきがバケツもって行進し、ミッキーが青いとんがり帽子に赤のガウンで魔法の杖を振っている
映像が印象的で、音楽が「魔法使いの弟子」という有名な曲であることに全く気が付かなかったですが、
今回映画鑑賞後、本作の原題「The Sorcerer's Apprentice」(どちらの単語も知らんかった・・・)を
見て辞書を引き、フランスの作曲家ポール・デュカスが1897年に作曲した管弦楽曲であること、
デュカスはゲーテの物語詩をもとに作曲したものだと知りました。

「あぁ、あのミッキーのシーンだ~」という場面もあるのですが、私には大好きなディズニーアニメの
王様の剣」だぁ~!でした。
この作品についてはこちらをどうぞ→ 王様の剣

少年ワート(後のアーサー王)にレクチャーする魔法使いのマーリン。
まさにワートは魔法使いマーリンの弟子となり、いろんなことを学ぶのです。
「アーサー王物語」に登場する邪悪な魔女モーガン・ル・フェイは、本作ではモルガナになってるようです。
いやぁ~、「ファンタジア」より「王様の剣」色が濃いのがうれしい~! 

映画は、「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「ナショナル・トレジャー」のジェリー・ブラッカイマー製作
ってことで誰もが楽しめるアクションファンタジーです。
夏の暑さをぶっ飛ばす爽快感を得るにはピッタリですよ。

ただ・・・弟子になる気弱な物理学専攻のデイヴを演じるジェイ・バルシェルのへたれ振りがちょっと・・・
余りにもへたれで・・・パッとしないというか・・・
トロピック・サンダー」で、強烈キャラの先輩俳優陣に混じって頑張っていたけれど、
本作の主演はちょっと荷が重かったんではないでしょうか?

         
           ニコラス・ケイジとアルフレッド・モリーナ

魔法と物理のコラボレーションとか、まるで元気玉~のプラズマボールや
建物の彫像の鷲が動き飛び立つシーンなどなど、楽しめるシーン満載です。
元気玉じゃなくて、かめはめ波~でしたっけ?

スパイダーマン2でドクター・オクトパスを演じたアルフレッド・モリーナや、
イタリアの宝石と言われる美しいモニカ・ベルッチも魔法使いで登場です。
最近のモニカはこういう役が多くないですか? もっと主演で頑張ってほしいな。



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 ***** 見た 映画 *****

 8月20日 「魔法使いの弟子」@横浜ムービル

 8月23日 「トイ・ストーリー3」@ワーナーシネマズ海老名

あぁ~、夏休み~。

2010-08-20 | 国内旅行
連日、何という暑さでしょう~。 あ、あじぃ・・・。
2週間も更新を休んでしまいました

先週12日から大阪の実家へ帰り、書きかけの数本を大阪から更新しようと思いながらも・・・
約1週間パソコンから離れた日々を過ごしてしまいました

何だかあっという間に時が過ぎ、気が付いたらこんなに長く離れていたんだ~と、
休みボケの頭のネジを巻いているところです。

久方ぶりの関西。
京都や奈良、USJとあちらもこちらも行きたいなぁ~と意気込んでいたにもかかわらず
丸一日出歩けるのはたった1日と判明し、しばし思案
実はNHKBSで再放送していた「45日間奈良時代一周」という番組(15分/回)で
藤原不比等の話や遷都の経緯を知り、今年はやっぱり遷都1300年の奈良を外すことは
でけへんなぁ~と、せんとくんの待つ奈良へ
去年の奈良は→こちら

13日の金曜日~、平日だから空いているんじゃぁないかという甘い予想は見事に裏切られました。
   
  近鉄電車の中から見えた朱雀門 
       
      駅ではせんとくんが賑々しくお出迎え  
          
         せんとくんにこんなファミリーがいるとは知らなんだ~
   
こんなに人が沢山いる奈良は始めてでした
外国からの観光客も大勢で、いろんな言語が聞こえます。
奈良でも、案内表記は日本語・英語・中国語・韓国語です。
   
ちょうど燈火会の真っ最中で、夜店が軒を並べ、東大寺では夜のライトアップがあるとか。

至る所に鹿の群れ。結構積極的?で、鹿せんべいくれーとシャツを引っ張る厚かましい鹿もいました。

  
せんくん煎餅やクッキー、団子など、お土産が所狭しと並んでました。
                  巨大なせんとくんのぬいぐるみは…¥63000-也

お昼は、去年同様近鉄奈良駅から徒歩10分の「粟」さんで。
   
  入り口                今年はトマトが不作でかぼちゃです
         
 昨年の籠前菜、肉料理に続いて、煮物・天ぷら・お吸い物・古代米に香の物  美味し~い!

食後は猿沢の池から東大寺へ
 
  池の向こうに興福寺の五重塔が見えます
      

     
 蝶々の意匠がステキ!左から見た大仏さん     正面から見た大仏さん
 
  右から見た大仏さん                   大仏さんの後ろはこんな感じ
        
              南大門の金剛力士像 
     
今回、上野の仇を奈良でというわけではないですが、上野の阿修羅展で見れなかった阿修羅像を
興福寺国宝館で鑑賞しました。
暑いは人が多いわでぐ~ったりではありましたが、何とかお姿を見ることが出来ました。
建物といい、仏像といい、今でこそ枯れた色彩ですが、建立当時はどんな色だったのか?と
思いを巡らさずにはいられませんねぇ。
 
「 青丹よし 寧楽(奈良)の都は 咲く花の 薫ふがごとく 今盛りなり 」小野老(をのの おゆ)

まさに、この和歌のごとく遷都1300年にわく奈良の都でした。
この歌、上記「45日間奈良時代一周」のオープニングに流れます。ええ歌やなぁ~。



* 面白いもの 発見! *
奈良に行く前、甲子園近くの駅で見たタクシーは・・・ジャ~ン!!!
阪神タクシー株式会社の「タイガース キャブ」です。
「写真撮ってもよろしいですか?」と聞いたところ、「どうぞ、どうぞ」と快諾いただき
「宣伝してや~」と人数分の名刺まで頂きました。
   
                                  頂いた名刺の裏表
限定7台で阪神沿線で営業中だそうです。
このタクシー、前回セ・リーグ優勝時には御堂筋パレードの先導を務めたそうで、
今年は二度目のおつとめなるか?
運転手さんのネクタイも、黒と黄色のタイガースカラーという念の入れよう。
他の地域で「ジャイアンツ キャブ」や「ドラゴンズ キャブ」は無いやろなぁ~。


次回は、映画の話でコーヒーブレイク!


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祝! 満11歳!

2010-08-19 | わんこ
 私事で申し訳ありません 

8月19日は当ブログの看板犬「はいく」の満11歳の誕生日でございます

先週帰省中、病院併設のホテルに預けられ、昨日迎えに行った時にはちょっとすねてヨソヨソしい態度を
みせていたのですが・・・夜には機嫌を直して、安心したのか寝息を立てて寝ておりました。

    
    ふてくされている図

昨年の誕生日に「祝!満10歳。」の写真をアップしましたが、やはりドッグイヤーは人間の7倍、
昨年の写真と比べると、鼻の周りの白髪が広がっています。
   
                    ソファの袖に頭を乗せて、お気に入りの場所にて

この1年、爪切り以外で病院にお世話になることなく、健やかに、食欲の趣くままに達者に暮らしています。

         

今回病院に迎えにいった時、偶然にも昔よく遊んだわんこちゃん2頭に遭遇
チワワちゃん9歳と柴くん13歳、かれこれ5~6年ぶりです。
当時散歩でよく出合ったビークルくんやゴールデンリトリバーちゃん、ラブラドールくんに
コーギーちゃんはお元気ですか?と聞いたところ、多くのわんこちゃんが既に他界したとのこと。
わんこの世界は知らぬ間に、すっかり世代交代が起こっていたようです。
しばし、しんみり。
来年も、元気で誕生日を迎えられますように



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「フェアウェル さらば,哀しみのスパイ」 と 「ソルト」

2010-08-05 | 複数の映画
8月1日映画の日、ショッピングを兼ね川崎まで足を運びアンジェリーナ・ジョリー主演「ソルト」を鑑賞。
公開2日目なのに・・・150名しか収容できない小さな劇場ってどういうこと?
でも、やっぱりCMとアンジー主演は強い!満席でした。
          
暑い夏をぶっ飛ばす、超人的な(人間業じゃぁないです)アクション!
いやぁ~、ソルト(アンジー)一人で国家転覆もありそうだなぁ~?!って、やっぱり娯楽作品だな~。
それはそれでオッケーだけど・・・なんて思っていたら、いつもコメントを頂く海パンjoeさんが
「フェアウェル さらば,哀しみのスパイ」を見た後すぐに「ソルト」を見て、
「フェアウェルが実話なら、ソルトはエンターテイメントの強いフィクション。序盤の逃走劇は面白かったが、
面白さが最後まで持続しない作品だった」と書いておられたので、
やっぱり「フェアウェル」を見なくっちゃ~と渋谷シネマライズへ 。
おのぼりさんなもので、放射状に道が延びる渋谷では毎回迷います
今回も1本筋を間違って汗だくで歩き回り、本編開始時間に滑り込みました
           
     シネマライズ@渋谷 スぺイン坂の上 PARCO3の向かい 

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         フェアウェル  さらば,哀しみのスパイ

                  ソ ル ト
 
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  *フェアウェル < ストーリー >
1980年代初め、フランスの国家保安局と繋がりがある上司に頼まれた家電メーカーの技師ピエールは
KGB幹部グリゴリエフ大佐からある情報を受け取る。それはソ連がスパイ活動を通して
調べ上げたアメリカの軍事機密や西側諸国にいるソ連側スパイのリストなど、世界情勢に大きな影響を
与える驚くべき情報だった。やがて二人の間に友情が芽生えてくるが機密漏洩がばれて……。

  *ソルト < ストーリー >
イブリン・ソルトは石油会社社員を装うCIAの分析官。
ある日、尋問中のロシア人亡命者オルロフの告発でCIAから追われる身となる。真相を突き止めようとする
ソルトは、米副大統領の葬儀参列のため訪米中のロシア大統領に近づき……。


先日世間を賑わしたアメリカでのロシア人スパイ逮捕のニュースはひょっとして映画の宣伝か?と
思われるほど、公開に合わせたようなタイミングでしたね。
冷戦が終わり、ソ連が崩壊した今でもスパイは潜伏し活動しているんですね~。
しかし、スパイ交換で移送って・・・要はお互い様やんか~。
「事実は小説より奇なり」、捕まったロシア人潜伏スパイの一人が「美しすぎる」と
アメリカのマスコミを賑わしているみたいですが、ソルトのようにスマートに逃げおおすことは
できなかったんやね。

アンジーが体を張ったアクションに挑戦するも、実話に基く話やニュースにはかなわんなぁ~、
やっぱり娯楽作品の域は出ないし、夫への愛では、国や息子の将来を憂うる気持ちには勝てません。
  
  グリゴリエフ大佐を演じるのは映画監督エミール・クリストリッツァ
          
「フェアウェル FAREWELL」はグリゴリエフ大佐のコードネームです。
彼が流した4000通にも及ぶ極秘文書の情報漏洩とアフガニスタン侵攻の失敗が
後の共産主義体制崩壊の大きなきっかけになったと歴史的に評価されているそうです。
かつて家族で駐在したフランスでの日々に思いを馳せ、夜こっそり8mmビデオを天井に映して見る姿、
思春期の反抗的な息子と上手く会話できない不器用な姿、
息子にソニーのウォークマンやクイーンのカセットテープが欲しいと頼む姿に、
諜報部員というクールさでなく彼の人間臭さを感じます。
お金が欲しいとか、西側に亡命したいということではなく、行き詰まった自国の現状を憂い、
「祖国の為に、次世代を生きる息子の為に」という信念に基く行為だけれど、「国家の裏切り者だ」として
護身のために亡命するつもりは無いという言葉に胸を打たれます。
ピエールにもらったフランスの詩集の一句アルフレッド・ド・ヴィニーの「狼の死」で、
妻や息子の為に犠牲となる父狼に自分を投影し、死を覚悟した行動であることを暗示させます。
               
         情報を受け取るフランス民間人ピエールを演じるのはギヨーム・カネ
          民間人なのに、家族まで危険に曝すことに・・・     

80年代という同じ時代を生きていますが、インテリジェントに関わる方たちの非情な日常、
国と国の駆け引きに命を懸けたスパイ合戦、今に至るまでこういうことが続いているんだと
驚くと共に、日本はこういう国々と対等に外交的な駆け引きができるのかぁ~?と心配になりました。

折も折、これを書きながらNHKのBS世界のドキュメンタリー深夜再放送<シリーズ 核>
第3回「キューバ危機の真実」で、リスクを侵しながらソ連の核開発情報を西側に流し続けた
ソ連陸軍大佐オレグ・ペンコフスキーの存在を知りました。
核戦争を回避できたケネディーの決断の裏に命を落としたペンコフスキーの諜報活動かあったことを知り、
歴史の出来事の裏にどれほど多くの人たちの知られざる命がけの行動があったのかなぁ~と
圧倒される思いがしました。

人は希望で動く。 歴史は信念で動く。という映画のコピーに、成程、ええ言葉や~と感動。
迷走する日本の政治家に聞かせたい言葉です。
歴史は信念で動くんやでぇ~。プリンシプル principle やでぇ。 

ダイアン・クルーガーがちょこっとカメオ出演しています。
レーガンやミッテランはなかなかのそっくりさんぶりです。

この2本、実話エンタメアクション、 フランス映画アメリカ映画って対比がよく出てます。

「ソルト」で子供たちのアメリカ化教育に使ったTVドラマが昔好きだった「愉快なブレディー一家」
だったのを見て、懐かしのアメリカTVドラマは戦後の日本人を親米化する為の
政策だったと思い出しました。そして、私はそんな政策にすっかりのせられた一人なのでした。

映画や歌、アニメやファッションなどの文化を通して交流を図るのが一番効果的な親○政策ですね。

「ソルト」はアクション映画としては面白いんだけれど・・・公開のタイミングが悪かったかも?
          
 

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 ***** 見た 映画 *****

 7月30日 「インフォーマント」DVD マット・デイモン主演
      
       「モニカ・ベルッチの恋愛マニュアル」DVD イタリア映画 原題は「恋愛マニュアル2」 
 
 8月 1日 「ソルト」@TOHOシネマズ川崎

 8月 2日 「フェアウェル さらば,哀しみのスパイ」@渋谷シネマライズ

        「脇役物語 CAST ME IF YOU CAN」@有楽町 秋公開の緒方篤監督作品
              益岡徹、永作博美、津川雅彦出演