2012年のベスト10に選んだ「アルゴ」。
2013年ゴールデングローブ賞ドラマ部門で、
最優秀作品賞とベン・アフレックが最優秀監督賞受賞です!
アカデミー賞でも7部門にノミネートされているようです。
しか~し、この映画、娯楽映画にもかかわらず国際問題になっているらしいのです。
扱っている題材が題材だからねぇ~、やっぱりというべきか。
助けを求めたのに断ったという描写で、英国はおもしろくないようだし、
助けたのにカナダ大使の扱いが小さいという不満がカナダ人からも上がったらしいです。
それよりなにより、すっかり悪者・間抜け扱いされてしまったイランでは
「反イラン的」「反イスラム的」であるとして上映禁止らしいのですが、
同じ出来事を基に「歴史認識に欠けるアメリカ版の間違いを正す」イラン版を制作すると
いうのです。
タイトルは「The General Staff」。(「参謀、幕僚」の意味かな?)
「イラン革命によって米国政府に引き渡された20人の米国人質を描く」と監督であるAtaollah Salmanian氏は仰っているそうです。
う~ん、どんな映画になるのかな?
このイラン映画を私たちは見ることができるのか?
反対の立場で描くとどのようなストーリーになるのか?興味をかきたてられますねぇ。
是非見てみたいもんです。
因みに、私が選んだ2012年ベストの中には、昨年アカデミー外国語映画賞を受賞したイラン映画「別離」も
入っていました。
以前、村上由見子氏の「アメリカ映画に見るイスラムの描かれ方」という講座を受けたことがあります。
西洋絵画やハリウッド映画において、イスラムに対するステレオタイプがどのように形成されてきたかを
古くはサイレント映画ルドルフ・バレンチノ(祖母がファンだったハンサム俳優)主演の「シーク」から
「バック・トゥー・ザ・フューチャー」のリビア人描写まで、色々な例に挙げ、
エンターテインメントの中にさり気なく盛り込まれたイメージを、観客は如何に無意識のうちに
正しいものとして取り込んでいるか(強い言葉でいえば「洗脳」です)を鮮やかに紐解いてくださいました。
かなり目からウロコでした。
私たちのイスラム観やイスラムに対するイメージは、多分に西洋の目を通して創られたものである
ということがわかりました。
まぁ、ハリウッドはユダヤ人が牛耳っている産業ですから、
イスラムに対して潜在的なものも含めて何らかの意図が働く可能性はあるということを
頭の隅に置いておくことは必要だと思います。
一つの出来事を相対する立場から描く映画を見ることができれば、
ニュートラルな判断を下すことが出来そうです。
そうそう、
同じくベスト10に選んだ「レ・ミゼラブル」は、 コメディー・ミュージカル部門で、
ヒュー・ジャックマンが最優秀男優賞、アン・ハサウェイが助演女優賞を受賞です!
* 村上由見子氏 『ハリウッド100年のアラブ』(朝日新聞社 2007)
『イエロー・フェイス―ハリウッド映画にみるアジア人の肖像』(朝日新聞社1993)
***** 見た 映画 *****
1月14日 「アメイジング・スパイダーマン」 DVD
「ラスト3デイズ 〜すべて彼女のために〜」 ひかりTV フランス映画
「アトランティス」 ひかりTV リュック・ベッソンの海洋ドキュメンタリー
2013年ゴールデングローブ賞ドラマ部門で、
最優秀作品賞とベン・アフレックが最優秀監督賞受賞です!
アカデミー賞でも7部門にノミネートされているようです。
しか~し、この映画、娯楽映画にもかかわらず国際問題になっているらしいのです。
扱っている題材が題材だからねぇ~、やっぱりというべきか。
助けを求めたのに断ったという描写で、英国はおもしろくないようだし、
助けたのにカナダ大使の扱いが小さいという不満がカナダ人からも上がったらしいです。
それよりなにより、すっかり悪者・間抜け扱いされてしまったイランでは
「反イラン的」「反イスラム的」であるとして上映禁止らしいのですが、
同じ出来事を基に「歴史認識に欠けるアメリカ版の間違いを正す」イラン版を制作すると
いうのです。
タイトルは「The General Staff」。(「参謀、幕僚」の意味かな?)
「イラン革命によって米国政府に引き渡された20人の米国人質を描く」と監督であるAtaollah Salmanian氏は仰っているそうです。
う~ん、どんな映画になるのかな?
このイラン映画を私たちは見ることができるのか?
反対の立場で描くとどのようなストーリーになるのか?興味をかきたてられますねぇ。
是非見てみたいもんです。
因みに、私が選んだ2012年ベストの中には、昨年アカデミー外国語映画賞を受賞したイラン映画「別離」も
入っていました。
以前、村上由見子氏の「アメリカ映画に見るイスラムの描かれ方」という講座を受けたことがあります。
西洋絵画やハリウッド映画において、イスラムに対するステレオタイプがどのように形成されてきたかを
古くはサイレント映画ルドルフ・バレンチノ(祖母がファンだったハンサム俳優)主演の「シーク」から
「バック・トゥー・ザ・フューチャー」のリビア人描写まで、色々な例に挙げ、
エンターテインメントの中にさり気なく盛り込まれたイメージを、観客は如何に無意識のうちに
正しいものとして取り込んでいるか(強い言葉でいえば「洗脳」です)を鮮やかに紐解いてくださいました。
かなり目からウロコでした。
私たちのイスラム観やイスラムに対するイメージは、多分に西洋の目を通して創られたものである
ということがわかりました。
まぁ、ハリウッドはユダヤ人が牛耳っている産業ですから、
イスラムに対して潜在的なものも含めて何らかの意図が働く可能性はあるということを
頭の隅に置いておくことは必要だと思います。
一つの出来事を相対する立場から描く映画を見ることができれば、
ニュートラルな判断を下すことが出来そうです。
そうそう、
同じくベスト10に選んだ「レ・ミゼラブル」は、 コメディー・ミュージカル部門で、
ヒュー・ジャックマンが最優秀男優賞、アン・ハサウェイが助演女優賞を受賞です!
* 村上由見子氏 『ハリウッド100年のアラブ』(朝日新聞社 2007)
『イエロー・フェイス―ハリウッド映画にみるアジア人の肖像』(朝日新聞社1993)
***** 見た 映画 *****
1月14日 「アメイジング・スパイダーマン」 DVD
「ラスト3デイズ 〜すべて彼女のために〜」 ひかりTV フランス映画
「アトランティス」 ひかりTV リュック・ベッソンの海洋ドキュメンタリー
私もイラン版アルゴのニュース、聞きました。
アルゴは映画としてはおもしろかったですが、
イランの人が見たら怒るだろうな~と思っていたので
必然の流れだったのかもしれませんね。
武力での、やられたらやり返すは反対ですが
こういう文化的?な反論でしたら大歓迎です。
公開されたら是非見てみたいですね。
セレンさんもご存知でしたか。
>イランの人が見たら怒るだろうな~
私も映画館で見た時、感動しつつもこの思いが頭をよぎりました。
子供の頃見た戦争映画では、ドイツ人はいつも極悪非道で間抜けでした。そんな中、子供ながらいい映画だな~と思ったのは「眼下の敵」。ドイツ潜水艦の艦長クルト・ユルゲンスがcoolでした。
そうですね、武力での報復はダメですが、イランの視線で見たらこうだぞという映画は歓迎です。
公開…難しいでしょうが、見てみたいですね。
事実を下書きに描きなおしたため、いろいろ波紋もあるようです。
「ダイ・ハード」の印象は、ブルース・ウィリスの頭のように内容が薄いともとれなくもありませんね。
iinaとしては、「ブルース・ウィリスそのもの」という意味でした。
イランの側から見た一連の出来事というのも見て見たいですね。
きゃぁ~、私の早合点でしたね