映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

アリスのままで  STILL ALICE

2015-07-04 | 映画 あ行
本作にて、ジュリアン・ムーアがアカデミー主演女優賞を獲得
若年性アルツハイマー病がテーマで気になっていました。
やっと公開されたので早速鑑賞。

最近、人の名前が出てこないことがあって焦ります。以前はこんなことなかったのに。
「ほら、あの人」っと他の情報はいろいろ出てくるのに、名前だけが出ないって…
一体どういうことなのでしょう?
数字には強いつもりだったのですが、計算速度が落ちているのを日々実感しています。
年令から来る脳の老化? 怖いわぁ~。

物忘れと認知症の違いについて聞いたことがあります。
電話を受けてメモした後、伝えるのを忘れたりメモをどこに置いたか忘れたというのは物忘れ。
電話がかかったこと自体を忘れてしまうのは認知症が疑われるそうです。
映画の中で主人公アリスが記憶力のテストを受けます。
脈絡なく人の名前と住所を告げられ、後で「先ほどの人の名まえは?住所は?」と聞かれるのですが、
わたし、ちゃんと答えられる自信ないなぁ~。



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         ア リ ス の ま ま で   STILL ALICE

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 < ストーリー >
仕事も家庭も順風満帆、ニューヨークのコロンビア大学で教鞭をとる50歳の言語学者アリス。
夫は医学者、長女は法律家で幸せな結婚をし妊活中。息子は医大生。売れない役者を続ける
次女の将来だけが不安で、あれこれ指図するアリス。
最近、講義中に言葉に詰まったり、ジョギング中に自宅までの道がわからなくなるといったことが続く。
診察を受け、遺伝性の若年性アルツハイマー症と診断される。徐々に記憶や知識が薄れていく。
そこで、自分が自分でいられ亡くなった時にある行動を取るようにと近い将来の自分に向けて
ビデオメッセージを残すことにするが・・・。

高名な言語学者で3人の子を育て上げたアリスが、突然記憶に支障をきたす。
検査の結果、遺伝性の若年性アルツハイマーとの診断を受け、本人も家族も衝撃を受ける。
少しづつ記憶が抜け落ちていく恐怖に怯えるアリス。
この恐怖はいかばかりか。
学者としてのプライドも打ち砕かれ「いっそ癌と宣告された方がよかった」の言葉が痛い。
認知症や心の病に対する世間の風は冷たい。

認知症が進行する中、認知症の会議で自分で書いた原稿を頼りに患者の一人として懸命にスピーチを
するアリスの姿が素晴らしかった。スピーチ内容も感動的でした
          
TVドラマ「ER緊急救命室 シーズン6」で、高齢の名医が認知症を発症し苦悩するエピソードがありました。
アラン・アルダ演じる名医は辞職することになるのですが彼の言葉が今も記憶に残っています。
「自殺しようと思ってた。でも、自殺する時期の判断が難しい。早すぎるのは嫌だが、遅すぎたら
死ぬことなどすっかり忘れてしまっているよ」っと。
医学に人生を捧げた医師が苦悩する心情を吐露するシーンに涙しました。
アリスも自分へのメッセージをパソコンに残すのですが・・・残念ながら時すでに遅し。

    
            
表情が次第に変化していくアリス。別人の如く見事に演じ分けているジュリアン・ムーア。

言語と医学、専門分野は違えども刺激し合ってきたジョンとアリス夫婦。
妻の変化に、どう扱かえばよいのか戸惑う夫。彼の対応にはちょっと…。
家族性と知り、自分にも遺伝しているのではないか?とうろたえ検査を受ける長女と長男。
進路について言い争いギクシャクしていた次女が自宅にもどりアリスの面倒を見ることに。

「遺伝性」ということで妊活中の長女の苦悩なども描かれるのかと思ったのですが
あくまでアリスがメインということで深くは描かれなかったのかな?

映画はここで終わりますが、50歳のアリスの人生はまだまだ続く。
アリス自身はわからなくなってしまっていますが、家族の苦悩はこれからです。
辛いな。

  


アリスの夫を演じるアレック・ボールドウィン。
どの映画か忘れましたがすっかり太った姿を見て、あまりの変貌ぶりに驚きましたが、
本作ではかなり体重を落としたんじゃないでしょうか?ダンディーになってました
       




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 ***** 見た 映画 *****

 7月 1日 「アリスのままで」@109シネマズ川崎


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