この画像はFacebookで公開されている画像です。
前歯に即時インプラントして7年後で、歯茎が痩せているのが認められる、と言う症例を出しています。
この患者さんは、幸い唇がここまで上がらないので、これで十分幸せだとのことだそうです。
この写真は、私が即時インプラント、と即時修復を同時に行って、セラミック冠を被せて治した患者さんで、治療後8年半過ぎている症例です。
歯茎の変化の違いが殆どないのが、上の写真と比較していただくことでお分かりいただけると思います。
海外の学会でも、長い経過を辿るとインプラントを支えている歯茎と骨が徐々に痩せてしまう、と言うことは報告されています。
しかし、その実例となるとブラックボックスで、殆ど実例は見せて貰えない、と言うのが普通でした。
なので、実態をFacebookで公開されたこのDRはとても勇気のある素晴らしい方だ、と思います。
長い時間の中でしか本当のことは見えてこない。
それをこのDRは理解していて、それをチャンと公開することで、次からはどうしたら良いのか?進化、進歩させるにはどうすべきなのか?と問い掛けて来ている訳です。
こう言う学問に対する真摯な姿勢、過去に対する本当の姿の把握、それへの評価、今後どうすべきなのか?と考える姿勢は、欧米文化の素晴らしさである、と高く評価したい、と思います。
残念ながら、こう言う学問に対する真摯な姿勢は、我が国はまだまだであると言わざるを得ない、と思います。
患者さん達も、その時だけではなく、長い目で見て考える習慣、客観的に見る習慣を身に付け、自分の思い込みだけで評価すると言うような悪い習慣は為されないようにお勧めします。
そして、私の紹介している8年半の症例の様な経過を辿れる治し方もあるのだ、と理解され、チャンとしている医院、DRを選択されるようにお願いします。
その選択がこれからの生涯を決めてしまうかも知れないのです。
間違った方向性の努力よりも、正しい方向向いているのかどうかを良く調べてちゃんと選択すること、をまず先にして下さい。
宜しくお願いします。