信子の華ごよみ

自宅の庭に咲いた花々を記録
植物の育成、華のうつろいを観察

広葉樹の立ち枯れ

2016年01月18日 | 日記
昨年の夏から、大きな広葉樹の葉が赤茶け、枯れている木があちこちで見られるようになりました。
従来から、松の木が枯れているのは見慣れていたけれど、どうして急に広葉樹が立ち枯れしたのか気になっていました。先日、近隣公園の大きなクヌギの木がついに伐採され、伐られた幹が林の中に横たわっています。被害にあわなかった木は、虫が侵入しないようにテーピングされていました。
               
立ち枯れの原因は――『日本の山林がナラ枯れ病の巨大な波に襲われています。昨年7月以降、各地の森林で、シイ、カシ、クヌギ、ナラなどのブナ科の広葉樹が枯れる被害が目立ってきています。被害にあった木の幹には、直径2mm程度の穴と木くずが多くみられ、カシノナガキクイムシによる被害であると考えられます。カシノナガキクイムシは、ブナ科の樹木の幹に侵入して産卵し、このとき病原菌であるナラ菌を持ち込みます。このナラ菌が感染した木は通水障がいを起こし、葉が赤茶けて多くが枯死します。』
15年前、京都の芦生原生林を散策したときのこと。案内の人が、枯れている広葉樹を指さして「広がらないようにしないと」と危惧していたことを思い出します。世界遺産の春日原始林にも被害が及んでいます。

「お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に」行かなくなって久しい。立ち枯れした木を伐採するのに1本10万円もかかるとか! 赤茶けた広葉樹を見ると悲しくなります。
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