シチリアへの旅 ③

関西空港から13時間、ローマ空港に到着。2時間後にシチリアの州都パレルモへ向けて出発のはずが、パイロットがいないとのことで更に3時間30分待つことになりました。アリタリア航空が経営危機のため搭乗予定のパイロットのやり繰りが大変になっているという理由。
時間をもてあまし、待合室のゴミ箱をパチリ。　　　
分別収集の絵が描かれているのでわかりやすい。
　
翌日、睡眠不足のままホテルの玄関に集合。様々な外車！が並んでいます。その中にほこりだらけの車が目に留まりました。アウディのマークが付いていいるのに、ナンバープレートと車内後部にはメルセデスベンツのマークがあるのです。
　　　持ち主に写真の許可と車種を聞くと「アウディ」ということでした。

パレルモの市内観光へ、映画「ゴッドファーザー３」のロケ撮影が行われたマッシモ劇場にいきました。私の大好きな「指揮者ゲルギエフ」のポスターの前に何かの抗議の垂れ幕がかかっています。玄関の傍らでテントを張って抗議をする人たち、反対側では警備の人。
　　　　　　　　　　
抗議文を訳してみると「我々は資本主義を殺します。資本主義が我々を殺す前に」でした。「金融・銀行」がイタリアに咬みついている絵と共に。

今年６月13日、イタリアは「原発の是非」を問う国民投票を実施。投票率55％、原発凍結94％で原子力発電に「さよなら」の決断をしました。”大切なことは自分たちで決める”ということでしょうか。多くの世界遺産は、また文化・思想を育んできたのだと思った旅でした。